図解
※記事などの内容は2019年11月18日掲載時のものです
検索サービスなどを手掛けるヤフーの親会社Zホールディングス(HD)と無料対話アプリ大手のLINEは18日、経営統合することで合意したと発表した。2020年10月の統合完了を目指す。統合により利用者が1億人規模に上る国内首位のインターネットサービス企業が誕生。規模拡大やサービスの融合により米アマゾンなど海外の巨大IT企業に対抗する。
ZHDとLINEは、経営資源を集約し事業の相乗効果を追求。さらに人工知能(AI)、電子商取引、フィンテック、広告など「新規事業での成長を目指し投資を実行する」方針。AI関連では競争力の強化に向け、毎年1000億円規模の投資を行う予定だ。
ZHDの川辺健太郎社長とLINEの出沢剛社長が18日夕に記者会見し、統合の狙いなどを説明する。
ZHDは、ソフトバンクグループの中核企業である通信大手ソフトバンクの子会社。ソフトバンクとLINEの親会社の韓国IT大手ネイバーは折半出資で新会社を設け、新会社がZHDを傘下に収め、ZHDの完全子会社としてヤフーとLINEを存続させる。
統合の過程で、ソフトバンクとネイバーが全株式を保有するLINEは上場廃止となる。統合完了後、ZHDの社長は川辺氏が続け、川辺氏と出沢氏が共同最高経営責任者(CEO)に就く。
公正取引委員会はヤフーとLINEの統合について、競争が制限され消費者の不利益にならないか、慎重に審査する見通しだ。
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