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2024-12-16

私には未来があると信じて疑わなかったけど、その未来は砂のように手ですくった瞬間から少しずつこぼれ落ちていた。

認めたくなかった。

友達よりも職場の同僚よりも私の人生はうまくいってるって思ってたけど、みんないつの間にか結婚して出産していった。

結婚が全てじゃないって言う人はたくさんいたけど、やっぱり私たちを囲む世界には独身か既婚かの壁が大きくてすごく辛かった。

既婚者の苦労はみんなわかってるけど独身の苦労は誰もわかってくれないし気に留められることもない。

そんな無視されてる存在でいるのがすごく嫌だったし、好きで独身でいるわけじゃないのに色々言われるのにもう疲れちゃった。

マグカップに注いだ紅茶冷蔵庫豆乳を入れる。

夜のティータイムが私のささやかな楽しみだけど、もう何も考えずにその時間を過ごすこともできなくなった。

もう年末だし実家に帰らなきゃ行けないなと思いつつ、お母さんやおばあちゃん彼氏が出来たかどうか聞かれるのが嫌で帰りたくないって思ってる私がいる。

けど実家に帰らなかったら寒いワンルームに1人だし、気晴らしに外に出れば楽しそうに過ごしてるカップルを見なきゃいけないのも嫌だなぁ。

結局色々言いながら実家には帰ると思う。

私は自分で言うのもアレだけど結構かわいくてモテる方だった。

小学校の時はよく男子ちょっかい出されたし、中学の時は部活の先輩に告白されたこともあった。

大学生になってから友達より早めに垢抜けたし、年上の彼氏がいたから同い年の子達とは違う経験をしてた。

みんながサイゼご飯食べてトリキで飲んで彼氏学生寮マンションに入り浸ってる間に私は色んなホテル一見さんは入れないお店にも行けた。

私は他の女の子よりちょっぴり大人だった。

就職普通だった。

キラキラしてないけど入りたい旅行会社内定をもらえたし、同期の中では私が1番かわいかった。

大学ゼミの子達は先行と全然関係ない大手会社の受付とか事務就職していった子が多かった。

受付とか事務って男の人にニコニコするのが仕事みたいでそういう仕事はしたくないって思ってた。女の子からとか関係なく正当に自分仕事評価してもらいたかったし、

そんなに勉強をすごくする方じゃなかったし、若ハゲ教授ゼミ愛想笑いをするのも得意じゃなかった。

職場の人は良い人ばっかりだったけど、私はあの人たちみたいにはなりたくないしなれないなって感じるところもあった。

職場に入った頃はそんなゆるい温度感にすごく私は合っているな〜って思ってたんだけど、夏頃に同期に誘われて行った合コンであったベンチャー企業の人たちのポジティブさというか向上心のある感じを見ちゃう自分職場が急に違うなって思えてきて「ここは私の居場所じゃないかも」って感じ始めたの。

それがきっかけかわからないけど、会社帰りに夕食がてらカフェに寄ってTOEIC韓国語勉強し始めた。

韓国トークをする友達韓国旅行したときは私が成長しているなって実感できたし、ニューヨークメトロポリタン美術館に行ったときイケメン外国人に話しかけられたときちゃんと会話できてインスタ教えてもらえたのも勉強のおかげかなって思った。

でも、その頃からだろうか。私の中で何かが少しずつズレ始めた気がするのは。

韓国語英語勉強して、旅行をして、新しい人や世界と繋がるのは本当に楽しかった。そう思っていたはずなのに、いつの間にか周りの友達たちは結婚して、子どもを持って、話題が変わっていった。昔は一緒に旅行ショッピングの話をしていたはずなのに、今では子ども習い事夫婦関係、家のローンといった現実的な話ばかりになっていた。

私が海外での思い出や、最近買ったお気に入りコスメの話をしても、みんなの反応はどこか薄い。それなのに、ふとしたタイミングで言われる言葉がある。いいなぁ、自由で、とか。独身からできることだよね、とか。そのたびに胸の奥がちくりと痛んだ。私は自由を楽しんでいるつもりだったのに、なぜかその自由という言葉が妙に重く感じられるようになっていた。

それでも私は自分らしく生きたいと思っていた。誰かに縛られることなく、自分人生自分で選びたいと。でも、ある日ふと気づいてしまった。自分らしくと言いながら、私が選んできた道は、本当に私が望んだものだったのだろうか、と。

年末が近づいて、とうとう実家に帰る日が来た。駅から家までの道を歩きながら、冷たい風が頬を刺す。玄関を開けると、お母さんとおばあちゃんの明るい声が出迎えてくれた。おかえり、寒かったでしょ、と言われて、一瞬ホッとしたのも束の間。食事の席で案の定彼氏は?の話題になった。

焦らなくていいのよ、とおばあちゃんが優しく言った。でも、そろそろ考えないとね、と続けた言葉が胸に刺さる。私は無言で笑ってごまかした。

その夜、部屋に戻って荷物を整理していると、古いアルバムが目に入った。開いてみると、幼い頃の私がそこにいた。誕生日ケーキを囲む家族学校運動会で笑う友達たち。どの写真も明るく、未来に向かって輝いている私が写っていた。

その写真の中の私を見て、思わず涙がこぼれた。未来があると信じて疑わなかったあの頃の自分。けれど、今の私はどうだろう。いつの間にか、周りの価値観目線に振り回されて、自分自身を見失っている気がする。

その瞬間、紅茶に入れるために買った豆乳のパックが思い浮かんだ。あれはきっと何かの象徴だった。冷たい豆乳を注ぎながら、自分の心を冷たい孤独で覆い隠していたんだと思う。

私、何してるんだろう。

そう呟いた夜、翌朝、私はひとつの決心をした。このままじゃいけない。未来は砂のようにこぼれていくけど、それをただ見ているだけじゃ、本当に全てを失ってしまう。私の人生を作るのは、周りの誰でもなく、私自身だ。

年が明けたら、何かを変えよう。大きくなくてもいい、小さな一歩でいい。でも、その一歩を踏み出さなければ、私は一生、同じ場所に立ち尽くしたままだ。

そう心に誓った瞬間、外の空が少しずつ白んできているのが見えた。新しい年は、もうすぐそこに来ている。

大学時代に密かに好きだったゼミ女の子

どうも彼女就職活動全然上手く行ってなかったらしくて心配してたんだがある日ネット見てたら、覆面男たちのケツ穴~足指までを丁寧に舐めてご奉仕してそれからマンコを鬼みたいに突かれてるその女の子が出演してるFC2動画見つけて呆然とした思い出がある

2024-12-15

2024年読んでよかった5冊の本(便乗)

自分も今年読んで良かった本を5冊書いてみたい。フィクション文芸本縛りで。

ちな今年読んだ本は61冊。

「夜の欠片を集めて」(著:三崎陽一)

夜にしか現れない謎の生物「夜片(やへん)」を、主人公男性と幼馴染である彼女とで追いかける話。

話が進むにつれてその夜片の謎が解けてきて、自分自身の過去人生意味に向き合うことになるのが秀逸。

静かな文章の中にじんわりと心に響く切なさがあって、ラストの衝撃的な結末には胸がギュッとなった。読後感がとにかく余韻たっぷりでよい。

「泡沫の国、光の舟」(著:篠田あゆみ

東京の大半が水没して、人々は「泡舟」と呼ばれる浮かぶさな島に分かれて暮らしてる。

主人公青年はある日、別の泡舟から流れ着いた少女出会うんだけど、彼女秘密きっかけで世界全体の再生計画が動き出すって話。

自然人間共存テーマなんだけど、絵描写みたいに鮮やかな文章がすごいのと、キャラクターの成長がリアル感情移入しまくりだった。

記憶図書館」(著:高城琉那)

この世界では、人が生きている間に経験した記憶が本の形になって図書館に収められる。でもそれを読めるのは本人だけっていう設定。

主人公記憶図書館司書なんだけど、ある日、自分封印したはずの記憶の本を偶然見つけてしまう。そこには彼が「忘れたい」と願った真実が書かれてて……って感じ。

記憶とは何か、過去とどう向き合うべきかを考えさせられる深い物語だった。

「風はまだ、あの丘を越えない」(著:坂木蓮

長い間風が吹かなくなった世界で、主人公たちは「風を起こす装置」を開発するために奮闘する。

風が止まった理由科学的な現象だと言う人もいれば、神々の怒りだって信じる人もいて、村同士の争いが激しくなっていく。

その中で主人公過去の失敗や裏切りと向き合いながら、風の復活を信じて挑む。

科学信仰テーマ重厚で、登場人物たちの葛藤リアルだった。秀作。

「木霊たちの祝祭」(著:小野寺和馬)

都会から田舎大学に進学した主人公が、ゼミフィールドワーク山奥の村を訪れるところから始まる。

村では毎年「木霊祭」という奇妙な儀式が行われていて、木々の間を揺れる光や音が「木霊」として崇められてる。

最初はただのホラーかと思いきや、村の秘密儀式真相が明かされるにつれて、人々の悲しみや希望が浮かび上がる。

ホラー人間ドラマ絶妙に絡み合ってて、ラストちょっと泣いてしまった。

どれも一気読みしてしまって面白かった。来年もたくさん読みたい。

https://anond.hatelabo.jp/20241214160546

2024-12-13

とある大学講義ウェブアーカイブを見てる

めっちゃ興味深い

こんな勉強ならいくらでもやりたい

テーマももちろん面白いし、講師の話し方も楽しそうでひかれる

と、ふと大昔、自分大学生だった時のことを思い出した

ゼミの当時の助教授の方も楽しそうに話していて、ことあるごとに素敵だなあと思った

半年だか1年だかの講義は難しかったけど、それでも先生が楽しそうだな 自分もこんなふうになりたいなと思った気持ちはその後も残った

自分研究分野を楽しそうに話す人

自分もこんな人になりたかった

そんな人生を生きたかった

2024-12-11

台湾有事が起きたら俺は志願兵に応募するつもり

数年以内に台湾有事が起こるのは間違いなさそうだ

コロナ禍やロシア侵攻など

10年以上前なら"まさか"と思うようなことが現実に起き続けている

まだまだ連鎖するのだろう

これまで何となく俺の中では、現代戦争はすぐに終わるイメージがあった

現実は何年もダラダラと継続し、死傷者が出続けている

台湾有事が発生したら、これも数年は継続するだろうし

戦闘可能人員が不足していくだろう

ロシアウクライナで起きている現実と同じように

待遇で釣った素人を集めて、ブートキャンプに放り込み、

戦場へ送り始めるフェーズが必ず来る

そうなったら俺は志願兵に応募する

俺の学生時代仕事での出来事は、他の人には普通のことかもしれないけれど、

俺にとっては全てが痛みを伴う経験だった

どんなに努力しても、何も報われないような気がして、どんどん自分が小さくなっていった

特に、どこにも居場所がないと感じていた

自分社会の中で排除されていく感覚を味わいながら生きてきた

高校時代、俺はずっと孤立していた

同級生との関係はあまりうまくいかなかったし、運動も得意じゃなかった

ある日、体育の授業でサッカー試合があった

もちろん、俺は得意じゃないから、参加するのが嫌だった

でも、無理にでも試合に出させられた

その時、誰も俺をパスしなかった

ボールが回ってくることはなく、俺が何かしようとしても誰も助けてくれなかった

それどころか、ボールが来ても周りの奴らは意図的に避けるような素振りを見せていた

自分いかに無価値で、誰から必要とされていないかを実感した瞬間だった

その後、俺がサッカー試合でゴールを決めたわけでもなく、チームに貢献したわけでもない

ただ、静かに試合が終わるのを待つだけだった

この出来事は、俺にとって高校時代象徴みたいなものだった

他の生徒たちがグループで楽しんでいる中で、俺だけが一人でいることが多かった

休日も家で何もせず、ただテレビを見て時間を過ごすだけ

自分にとって、誰かと過ごす時間苦痛で仕方なかったし、

からといって誰かと関わる方法がわからなかった

からも声をかけられず、逆に誰かに声をかけることもできなかった

大学に進学してからも、状況は変わらなかった

サークルに入ろうとしても、すぐに自分必要とされていないことを感じた

特に勉強面ではみんながどんどん先に進んでいく中で、俺は取り残されているような気がした

ある日、ゼミグループワークで、課題を一緒にやろうと声をかけられた

最初は嬉しかったみんなで協力して何かを成し遂げることができると思った

しかし、いざ作業を始めると、他のメンバーたちは次々と仕事を分担していくのに、

俺には何も振られなかった

最初は気にしなかったが、時間が経つにつれて、自分けが何もできていないことに気づいた

そして、他のメンバーたちがどんどん作業を進めていくのを見て、俺が必要ない存在だと痛感した

結局、そのグループは俺をほとんど無視する形で、最終的に提出物をまとめ上げてしまった

その後、ゼミ教授からも、「君は積極性が足りないね」と言われ、

ますます自分が無価値に思えてきた

教授にすら必要とされていない

自分はただ、流されているだけの存在だと感じて、心の中でどんどん孤立していった

社会に出てからも、状況は変わらなかった

就職活動が始まったとき

俺は他の学生たちと同じように準備をして、いくつかの企業面接に臨んだ

しかし、面接で何度も落ちた面接官に言われた言葉が今でも忘れられない

「君は自分に自信がないように見えるし、仕事に対する熱意が伝わってこない」と言われた

その言葉が刺さった

自分でもわかっていた

何度面接を受けても、結果は同じだった

結局、100社以上受からなかった

ようやく決まった就職先も、最初不安だらけだった

最初に配属された部署では、先輩たちがすでにチームとしてうまく回っていた

新人である俺は、その中にうまく溶け込むことができなかった

最初の頃、上司から与えられた仕事必死でこなしていたが、何度もミスをしてしまい、

同僚たちに迷惑をかけた

すると、同僚たちは徐々に俺を無視するようになった

ランチ時間になっても、みんなで食堂に行くわけでもなく、俺だけが一人で食べることが多くなった

その度に、俺は自分がここに必要ない存在なんだと感じていた

ある日、ついに耐えきれず、上司相談してみた

すると、言われた

「君が積極的に動かない限り、チームに溶け込むのは難しいよ」と

その言葉を聞いて、もうこれ以上頑張っても無駄だと思った

結局、仕事が続けられなくなり、俺は部署を異動させられた

しかし、その後も、どこに行っても同じような経験を繰り返した

どこに行っても、俺は「排除される側」の人間だった

そんな中で、ふと思ったことがある

自分社会で求められていないことはわかっている

しかし、何もできないまま生きていくのは、

ただ時間無駄にしているだけだ

何か自分存在証明したいという気持ちが強くなった

そしてふと「戦場に行けば死ぬことで何かを残せるんじゃないか」という考えが頭をよぎった

社会排除されてきた自分が、戦場死ぬことで

少なくとも「存在した証」を残せるのではないかと感じた

戦争に行くことで、

今までの無意味時間を終わらせることができるんじゃないかと思うようになった

これまでどんなに努力しても、どこにも自分の居場所はなかった

しかし、戦争に参加することで、死ぬことでのみ、

少なくとも自分価値を示せるかもしれない

台湾有事が起きれば、俺は志願兵として参加する

ウクライナロシア戦争が始まったとき

プロ軍人だけの戦闘でサクっと勝敗が決し

停戦になると俺は思っていた

が、実際の戦争は遥かに泥臭く、長引いている

一般人若者まで、志願兵募集が掛かり始めている

台湾有事も実際に起きれば長引くのだろう

事実上、「弱者戦場構造的に連れて行かれ早死する」ということが

あらゆる時代で起きる

俺のような不要存在を、効率的処分できる大義名分でもある

それに自覚的に乗ろうと思う

誰にも惜しまれない命として

2024-12-09

最近の暇空茜

https://pbs.twimg.com/media/GeTt01JbgAAGkW0.jpg

https://pbs.twimg.com/media/GeTt01IbUAAMK0N.jpg

https://pbs.twimg.com/media/GeV6shya8AAdJdH.jpg

YAHOO知恵袋恋人堕胎について相談している書き込みを堀口英利だと認知プロファイリング

・堀口英利は恋人堕胎させたことがあると主張

堕胎への贖罪からカルト宗教真如苑」にはまったと主張

・そのカルト宗教東大教授田中東子も入っていると主張

カルト宗教ブレスレット販売しているので、ブレスレットをつけてる人が全員カルト認定される

カルトの縁で堀口と田中は知り合い肉体関係を持ったと主張

・堀口がハメ撮りなどで田中を脅すようになり、堀口の命令によって田中ゼミ学生が暇空批判論文を書かされたと主張

東大教授性的暴行疑惑が暇空の中では堀口のやったことにスライドされてる

・暇空はそれらの主張をnote掲載するだけでなく、最近警察の取り調べでも提出

・暇アノンたちは上記の主張をすべて信じている

2024-12-07

42歳男性が思うこと

最後氷河期世代就職きつかったし、入社しても先輩いないので仕事きつかった。しかし、本来上の年次がやる仕事やらせてもらって経験値稼げたのと、今は上10年がいないのでポスト空きまくり。強烈な生存者バイアスがかかってる。

・その反面、大学ゼミ非正規を選ばざるを得なかった友人も多く、今何してるのか聞けない。本当に運に左右された世代だった。

自分たちの5年上の世代までは女性一般職ほとんどで、そいつらは大した経験値を積んでいない。しかし、そこで売れ残って会社に残ってる婆が「女性登用」の波で軒並み役員管理職に登用されている。はっきり言って経験値に乏しく無能権限がない役員待遇理事かに祭り上げておけばいいのに、と思ってる。

自民党地方既得権益保護団体になってると思う。ただ、それ以上にまともな議論をせずに批判だけする野党もっと嫌い。批判だけしかしない奴を評価する人って、まともな社会人経験あるのかな?と思う。支持者は零細企業自営業無職?と推察してる。

新浦安のような、あとから都市開発が進んだ地域に住んでる。公立小学校生徒の6割が中学受験私立に行くことを知ってびっくり。歴史のない町だから「本当の金持ち」がいない一方、エリートサラリーマンといわれる人が多いので、子供に何か残すべく教育熱が高いのだろう。

・前項の続きだが、10代や20代前半で出産している人は少ない。結果として高齢出産も多い。結果として産婦人科不妊治療)が盛ん。あと美容皮膚科も。高齢出産が多いせいか小学生発達障害率が高い気がする。他方、ダウン症が少ないのは出生前診断をみんなやってるからだと思う。

仕事の付き合いで10年ぶりくらいにキャバクラに行った。「生きづらい」系や、シングルマザー子供二人の父親が違うキャストと話して、自分が属しているコミュニティ世界が違いすぎてビビった。これまでのキャリア出会った同僚は早慶フロアで、旧帝大で並み、海外大学も多かったので、世の中にはいろんな価値観やいろんな生活事情を抱えている人がいると感じた。これは自分がいたコミュニティ特殊だったんだろう、傲慢にもそれを基準物事を考えていたことにちょっと反省するが、子供はこっちの世界で育てたいと強く思ってる。

傲慢かもしれないが、自分本心

42歳男性が思うこと

最後氷河期世代就職きつかったし、入社しても先輩いないので仕事きつかった。しかし、本来上の年次がやる仕事やらせてもらって経験値稼げたのと、今は上10年がいないのでポスト空きまくり。強烈な生存者バイアスがかかってる。

・その反面、大学ゼミ非正規を選ばざるを得なかった友人も多く、今何してるのか聞けない。本当に運に左右された世代だった。

自分たちの5年上の世代までは女性一般職ほとんどで、そいつらは大した経験値を積んでいない。しかし、そこで売れ残って会社に残ってる婆が「女性登用」の波で軒並み役員管理職に登用されている。はっきり言って経験値に乏しく無能権限がない役員待遇理事かに祭り上げておけばいいのに、と思ってる。

自民党地方既得権益保護団体になってると思う。ただ、それ以上にまともな議論をせずに批判だけする野党もっと嫌い。批判だけしかしない奴を評価する人って、まともな社会人経験あるのかな?と思う。支持者は零細企業自営業無職?と推察してる。

新浦安のような、あとから都市開発が進んだ地域に住んでる。公立小学校生徒の6割が中学受験私立に行くことを知ってびっくり。歴史のない町だから「本当の金持ち」がいない一方、エリートサラリーマンといわれる人が多いので、子供に何か残すべく教育熱が高いのだろう。

・前項の続きだが、10代や20代前半で出産している人は少ない。結果として高齢出産も多い。結果として産婦人科不妊治療)が盛ん。あと美容皮膚科も。高齢出産が多いせいか小学生発達障害率が高い気がする。他方、ダウン症が少ないのは出生前診断をみんなやってるからだと思う。

仕事の付き合いで10年ぶりくらいにキャバクラに行った。「生きづらい」系や、シングルマザー子供二人の父親が違うキャストと話して、自分が属しているコミュニティ世界が違いすぎてビビった。これまでのキャリア出会った同僚は早慶フロアで、旧帝大で並み、海外大学も多かったので、世の中にはいろんな価値観やいろんな生活事情を抱えている人がいると感じた。これは自分がいたコミュニティ特殊だったんだろう、傲慢にもそれを基準物事を考えていたことにちょっと反省するが、子供はこっちの世界で育てたいと強く思ってる。

傲慢かもしれないが、自分本心

2024-11-24

anond:20241123220158

増田しか読まない(読めない)情弱向けに扇動デマゴーグをやっているんだろうけど、流れとしては


田中東子という、ジャニーズ叩きをやったり宇崎ちゃんみたいな男性向け作品(非エロ)にケチつけていた典型的フェミ東大教授がいる

彼女ゼミ生を使って暇空批判論文を書かせるなどして攻撃しており、暇空界隈から認知されていた

彼女にはミルージュというアカウントを使って、カルピス軍団(暇空アンチアカウント集団)の一員として活動をしている疑惑があったが、憶測の域は出ず

(おそらく)腐女子界隈から、件のBL作家アカウント田中東子だとリークが入る

画像に写っていた発表前の論文、飼い猫の写真リアタイで呟いていた居場所などが一致

著作であるBL作品はドエロ且つ男性性的搾取作品が多数



要するに、暇空にちょっかいかけてた表現規制戦士である所のフェミ腐女子が、同類からのチクリもあって燃やされる側になった

というしょーもなく、自業自得でもあるお話なんだけど

増田しか読まないエコチェン党派性つよつよおじさん・おばさんは、「暇アノンガー!!!」を連呼するだけなんだろうね…


個人的雑感としては、5chの専スレによくいる典型的フェミ腐女子って感じで、見ててむず痒くなったわ

裏垢だか別垢の割に本垢と同定可能自分語りが多くて脇が甘い所も、若い頃にはネットが無かった世代感があって、往年のネットユーザーとしては共感性羞恥

2024-11-23

anond:20241123134225

増田だけどこれのブコメ終わってるな

元増田の言ってるやつってあるあるなんだけどブコメしてる奴ってまともに仕事したことないんだろうな

sakahashi 囲碁の強いゼミ生がこれに似ているのを思い出した。思考の組立方が違う感じ。慣れれば伝え方次第ですので、指示の出し方も大切だと思います

思考の組み立て方関係ないだろ

コミュニケーション能力の話なんだよ

伝え方を変えれば伝わるっていうのは元増田の後半でも言ってるけど、それだと仕事にならんから全然使えないって言ってるの分かって無い

develtaro 目的不明書類見積もりを求められる新人がかわいそう。っていうかこの新人の疑問って全部ゴールが不明っていう疑問に見えるけど、成果物が見当違いのものだったらなんで先に聞かないのって怒られるのかな
lost-highway この話だけだと、増田がろくに説明もせず作業をさせようとしているように見える。周りも説明もしないのなら、よほど単純な書類?と思ったけどどういう書類かは想像できなかった。
inet_malic この新人は優秀だね。なんで目的説明せずに新人書類を作らせようとしてるの…色々とあり得ない職場ドン引きした

目的不明だったら仕事しなくていいんかよ。アホかよ。「トイレどこですか?」って聞かれて「目的はなんですか?大ですか小ですかそれともセックスですか?」って聞くのか?アホか?

成果物が見当違いのものになってる時点で類推できてないアホだよ。

そもそも「何ですか?」みたいなオープンクエスチョンNGだよ

「この書類ってお客さま説明用ですか?それとも社内共有用ですか?前者なら5日、後者なら2日ってとこですかね」

みたいに言っておけば、そのどちらでもなかったら指摘してくれる

あと

「今週中って具体的に何曜日までを想定していますか?」

とか完全にサイコパスでしょ

明日までって日本時間でですか?」

みたいなネタと同じだよ

これら以外にスター付いてるやつは概ねまともなんだけど、上記ブコメになんでスターが集まるの?

仕事したことない奴ばっかなの?

anond:20241123134225

宮廷院卒から見ると、増田無能すぎてビビる

「この書類って、そもそも何のために作るんですか?」

いや、わかるよ?目的理解するの大事だよ。でもさ、その場では期限を知りたかったわけ。だから目的は後で詳しく説明するから、まずはいつまでにできるか教えて?」って言ったら、また質問で返してくるわけ。

目的によって書き方が変わると思うんですけど、その辺どう考えたらいいですか?」

いや、たとえばさ、「研究発表の準備をしろ」とだけ言われても、ゼミ発表なのか若手研究者の勉強会での発表なのか全国学会での発表なのか紀要論文執筆なのか英文フルペーパーの執筆なのかわかんなかったら、そもそも時間見積もり取れなくない? 手近な研究材料ゼミ発表しろって言われたら、そりゃ来週にでもできるけどさ、それをどこの雑誌でもいいか投稿できる水準にしろと言われたら1ヶ月くらいかかるし、一流の雑誌に出せる水準まで持ってけって言われたら下手したら半年以上かかるわけよ。増田会社にもそういうのあるでしょ? 部署内での打ち合わせで使うのか、社長に決裁を仰ぐのか、取引先に見せるのか、社外にプレスリリースとして出すのかでかけるべき労力やかかる時間が違ってくるのは当然じゃん?

「この資料、内容チェックしてくれる?」

「どの視点でチェックすればいいですか?」

こんな問いには即答しろよ! とにかく形式が整っていて誤字脱字が修正されていればいいのか、事実確認の訂正まで求めているのか、ブラッシュアップを求めているのかで全然違ってくるだろ!

「次の会議、準備できてる?」

「具体的に何を準備すればいいですか?」

新入社員が「会議の準備」とだけ言われても何を準備すればいいかなんてわかんないでしょ普通。関連する書類をぜんぶ読んどけばいいの? お茶プロジェクタの手配しとけばいいの? そういうのをもっと事細かに指示しなさいよ!

そしたら上司が「君は常に疑問を持つのはいいことだ。でも、相手質問にまず答えるっていうのも社会人として必要なんだよ」ってやんわり諭したの。

??? 「まず答える」ためには前提をちゃん理解してないと答えられなくない??? それとも、「その情報だけでは判断材料が足りないので答えられません」って返しておけばいいってこと? 上司無能かよ! こんな無能上司どもを宛てがわれて新入社員くんが気の毒だわ。

2024-11-15

転職が決まって心の整理をした


当方、齢37である。来月末に引っ越しをする。大学卒業から約15年、暮らしてきた実家近くのアパートを離れるのである

社会人としての稼ぎが少なすぎて、実家の手を借りなければ生きられない。よくメシを食べに行っていた。情けない社会人だった。それは結婚しても変わらなかった……幸い、子どもはいない。

妻は、いいやつだ。こんな貧乏暮らし人間結婚してくれた。見栄っ張りなのが玉にキズである。親戚や近所同士の集まりでも、コモンカード(MTGで言うと「モグ狂信者」 わかったぞ! わかったぞ! わか……)に等しい私を、高年収正規サラリマンとして紹介することがあった。

よくできた妻だと思う。私にはもったいないくらいの。悪態をつくことはあるけど、裏切ったりしない。近所の実家にお米や野菜たかりに行く時も、一緒に付いてきてくれた。

もし、この世界エロ漫画世界で、あらくれ氏が描くみたいなオッサンに妻が寝取られしまったとしても、私は許すと思う。私に尽くしてくれる良妻である

かつては弱者だった。※弱者男性という言葉は嫌い

大学時代、ぜんぜんダメな子だった。偏差値50台の二流以下の大学で、学生時代アルバイトばかりやっており、部活サークルもせずにダラダラ過ごしていた。就職活動はひどいものだった。

「Fの就職チャンネル」で就活生の動画ex.大学4年の6月から就活始めたりする)をたまにやってると思うが、まさにあんな感じの、圧倒的ダメダメ就活生だった。

さて今回、引っ越しをするのは、晴れて正社員としての採用が決まったかである関西の南の方に住んでるのだが、隣県での採用が決まった。大まかな括りだと機械操作オペレータである年収+はなんと約200万円。

今まで、この田舎にある小さい製造会社毎日毎日機械仕様書図面と格闘してきた。25才の時、契約社員として雇ってもらった。それまでは近所にある町中華の店でアルバイトしていた。

正直キツかった。専門知識は一切ない私立文系人間であるマジで辛かったよ。しかも、小さい会社なのに出張であるんだからな……だがしかし、ついに培ってきたワザが評価されたのだ!!

今年の4月になってから(妻の強い勧めで)転職サイト登録してみたところ、私のワザというのは、意外と需要のあるスキルだったようである。(ビズリーーーーーーーーーーチッ!!)



そんなこんなで、この田舎最後に何をしようか思案していた。

したことは思いつかなかったが、とりあえずやってみたことを列挙する。

・少し高級な中華料理屋で暴飲暴食

・年に5~6回通っていた居酒屋で高級シャンパンを注文

・昔の思い出グッズを漁る(MTGカード進研ゼミ中学版、ガラケー写真など)

地元中学校での文化フェスティバルへの参加。中学生以来

地元小学校のサマフェスへの参加。高校生以来

地元神社奉納祭り役員への立候補。当日記を書き始めた頃に無事終了

あとは、里山登りかな。幼い頃、祖母に連れられてよく里山散歩をしていた。小高い山の頂上から見下ろす町並みは壮観だった。

なにぶん田舎なので、里山がたくさんある。グーグルマップで見てみると、東京の方でも端っこの方は青々とした山が広がっている。あん標高数百メートル以内の山を、ひたすらに登っていく。

自宅の裏から繋がる山道入口から始まって、よいしょよいしょっと里山を登っていく。私が子どもの頃は、近所の人はみんな林業してたから、開けた地形がけっこうあった。里山というよりは丘陵樹木が生えてる感じだった。

亡き祖父の話によると、戦時中はどの里山もはげ山状態だったらしい。戦争石油燃料が不足したため、国民単位でみんな柴刈りをやりまくったのだ。グーグルマップで言うと、あの青々とした山がほぼ肌色だったということだ。

昭和前半の空中写真を見たら一目瞭然

今は林業をする人はおらず、里山は荒れ放題であるてっぺんまで行っても町の景色など見えやしない。雑木の群れが頂上を覆い隠している。

樹木が生い茂ってないところだと、町の景色が見えたりする。山の標高は低いけど、限界効用が低いとでも言えばいいのか、珍しい景色なので壮観である。汗ダラダラで意識朦朧としてるのもある。脳がマヒしている。

景色の一例≫※いずれも里山。道なき道を進んでいく

https://tadaup.jp/15183559802496/

https://d.kuku.lu/83gjgt5fb



高校時代卒業アルバムも読んだっけ。柔道部に籍を置いていた。

高校卒業式の直後、部活メンバーみんなで柔道場でお祝いをするのだが――その時の写真が出てきた。

なんと、みんなからの寄せ書きも残っていた!! 超恥ずかしいけど公開してみよう。別にいいだろ。増田にこういう投稿するの、人生最初最後なんだからさ。



卒業記念色紙の部員コメント

部員一同)

同人誌コレクター増田さんへ

あなた変態っぷりにはほとほと呆れるばかりでした……

大学生になっても、変わらず変態でいてくださいね

自分リッツ第一志望です。京都まで遊びに行きます

増田さんは、□△高校相川さんがロリロリで好みなんですよね!!

相川さんを是非モノにしてください

応援しています

増田先輩の行動で一番驚いたのは、■▲高校藤田さんの写真をこっそり撮って、救急箱に貼っていたことです

閉会式の時、柔道着の藤田さんが目を閉じて、優勝旗に顔を傾けているやつです

自分もあれがほしいです。現像したの1枚余ってたらくだいね

とにかく3年間お疲れ様でした。先輩にはクソお世話になりました!!

本当にありがとうございました

増田先輩の柔道、粘り腰で凄かったです。どんな時でもあきらめずに、ベストを尽くしてました

冬の大会で4人抜かれてから5人抜きした時はマジでびっくりしました!

自分もああい柔道、できるようになりたいです

大学でも柔道続けるんですよね。心から応援してます

増田先輩の変態エクストリームハートには緊張させられっぱなしでした。

スーパーハードロリータ増田!!

スーパーハードロリータ増田!!

スーパーハードロリータ増田!!

早く警察に捕まってください!!笑

カノジョさんともお幸せに 愛のキューピッド藤本より

ロリータ戦士 増田さんへ

あなたロリータっぷりにはびっくりでした。

あなたのそのロリータ魂を受けつぐ戦士が欲しいです。

ぜっひ増田さんにはロリータ魂を忘れてほしくないです。

ファックfuck!!fuck!!fuck!! アダルト西村

増田先輩へ

よく型の練習付き合ってくれたの感謝してます

先輩がいたので、二段の試験合格できました

今でも感謝してます

大学でもがんばってくださいね

増田先輩

お疲れ様でした!!

自分一年なんで、あまり絡みなかったです!!

けど、引退した後もたくさん乱取り付き合ってくれて、たくさん寝技も教えてくれて、感謝してます

いままでありがとうございました♡

柔道部監督

増田君が入部してきた頃にはどうなることかと心配しました。ご卒業おめでとうございますキャプテンとしての重責、大変ご苦労様でした。柔の道は、将来どこかで役に立つ時がきます。力必達(※つとむればかならずたっす)。何事も最後まで諦めず努めてください

女子マネ

・先輩ご卒業おめでとうございます これからも頑張ってください

・3年間お疲れさまでした 面白い先輩でした笑

・これからも今までみたいに頑張ってください



これはひどいwwwwwwを地で行く内容である。こんなん、人に見せられるもんじゃねーだろ。

でも、いいよ。増田民へのサービスだ。いつもお世話になってるからな。



そんなこんなで先月に就職が決まってから、結局最後までできなかったことがある。大学時代の思い出の開封である

それ以外の思い出BOXはすぐに開封できた。実家にある元自分の部屋にある段ボール箱テープを、ビリッとやればそれでよかった。でも、大学時代は後味が悪すぎる。就職すらできずに、逃げるようにして卒業したんだから。正直、嫌な思い出であるトラウマと言っていい。

いや、大学卒業式は出席したのだ。謝恩会にも。問題は、マクドナルドでの思い出である

マクドアルバイトしてたんだけどさ、卒店式っていうのがある。文字どおり店舗から卒業である。毎年3月にある。

卒店式だけど、マクドナルドって経営店舗運営外資ルールからエリア内の店ごとに売上を競わせるんだよな。

それで、いい結果を出してる店舗だとそれなりの貸館施設で、いまいちな結果の店舗だと近所の公民館無料で借りて、ジュースお菓子テーブルに並べて卒店式をやる。

大学時代アルバイトをしてたマクドの店は、成績がいいところだった。京都にある四条河原町店という名門店舗である店舗番号は100番以内、つまりマクドナルド黎明期に作られたお店のひとつだ(今でもあるのかな)。

当時の私は就職活動に失敗して、無職neatでの卒業が決まって落ち込んでいた。

そんな時、自分ひとつ年下の後輩のスウィングマネージャー(※できるアルバイト社員仕事をする。時給+50円)から話があった。「増田さん今までお世話になりました。卒店式、ホテルグランヴィア京都でやりますからね。店長が、すげー男を見せてくれた(※足りない分は自腹切ったらしい)んすよ!! 自分増田先輩のために送辞読みます」とか言ってた。

でも、私は嬉しくなかった。就職活動に失敗してニート確定の自分が、そんな場で送辞を読まれたって嬉しくもなんともない。畜生というやつだ。

結局、卒店式には出ないって後輩君に伝えた。すごくガッカリしていたよ。だって、彼が初心者の頃、私がずっと付いて教えていた。彼が嫌なことあって、アルバイト中に不貞腐れてる時でも、構わずにとにかく、いろいろ教えていったよ。

の子は才能があるから、すぐにうまくなるだろうと思ったけど、やっぱりすぐに上手になった。

ただスキルがあるだけじゃなくて、なんというか、仕事本質がわかってるというか。能でいうところの上手(うわて)みたいな感じである世阿弥がさ、『風姿花伝』で伝えてるような、社会人技能について嵩があって丈もあって(※今でいうとT型人材)、本質的なことがわかってる子だった。

一度だけ、後輩君から催促を受けた。二度だったかもしれない。あの時のことは覚えてる。

あれは事務所だった。「卒店式出ましょうよ」というシンプルものだった。しかし私の答えは……。

「そんな気分じゃない。早く就職しないと。すぐにできないかもしれんが」と言ったら、「増田さん。AJCCで2回も勝ったじゃないですか!! 余裕っすよ」と言ってた。

AJCCマクドナルド技能大会。「2回勝った」とは、地区大会と府大会部門別優勝したの意。関西大会では、府大会と違うメンツオペレーションになったので、コミュ障だった私はボロボロの成績だった

その後の後輩君とのやり取りは覚えてない。最後の方だと「あのな、後輩君。どんだけ綺麗に、上手く、速く、素早く、ハンバーガー作れたってな。社会じゃ何の役にも立たねーんだよ!」と悪態をついた。

それで、後輩君は黙ってしまって、それ以来やつとは会話していない。最後の勤務日も、淡々仕事を終わらせて――いや違う、確か女性学生客がトイレゲロ吐いたんだっけ――それの片付けを夜に終えて、私にとってのマクドナルド終焉を迎えた。

帰りに、同じくマクドナルド河原町三条店(※こちらは関西最古の店舗らしい。今でもあるのかな)に寄って、チョコパイベーコンポテトパイを買って帰った。マックポークだったかもしれない。マックチキン……( ;∀;)

しんみりしてしまった。

学生時代の思い出を開封するのは心理的キツイ。けど、時間は限られている。いったん妻とこのアパートを出たら、帰ってくるのは十数年後になるかもしれない。妻はうちの実家嫌いなので……。

そんなのはちょっと想像したくなかった。というわけで、アパートの自室の押し入れを開けて、学生時代の禁断に近い思い出の段ボール箱開封した。

そしたら、いろんなものが出てきた。当時のガラケーとか、大学時代の成績表とか、学位記とか、マクドナルド辞めてから郵送で届いた卒店式の寄せ書きとか、昔の授業ノートとかだな。産業社会学部のゼミのみんなで撮った記念写真もあった。京都駅の近くで行われた社会科学の研究展示会で賞を取った時のやつだった。当時の日記も出てきた。

その日記最後の方だけパッと読んでたんだが、どうやら学生時代の私は卒業時に108万円の貯金があったらしい。なんでそんなにあったかというと、大学1回生の時からマクドナルドで週5で働き続けていたかである。いわゆる超修行をしていた。ここまで働いてると、身体が脳をハックするようになる。

……厨房の注文画面が「ピッ」と鳴ったら、考えるよりも前に身体ハンバーガーを作り始める。考えるんじゃなくて、調理行程を『感覚』が捉えるようになる。トングとか、ソースガンとか手に取るんだけど、なんかさ、感覚がさ、一体感がすごい。トングが身体の延長というか、もはやマクドナルドというお店自体が、自分と一つになってるような、そういう感じ。

例えば、トングを握ってパティ(肉)を掴んでる時って、体のどこがそれを認識してるのだろうか。

指先だと思うかもしれない。けど、その指を支えているのは筋肉組織と関節であり、それらをさらに骨組織が支えている。物質に触れている指先というのは、入口である

組織と言ったけど、トングでパティを掴んだ時の刺激って、関節の中を電気信号が走って、最後は脳に伝わる。ということは、刺激というのは、結局は指先じゃなくて『脳』が認識している。

でも、その刺激って指先が認識してると人は解釈することができるし、実際にしている。脳が認識してると捉えることもできるし、体の先っちょが認識してると捉えることもできる。

こういう解釈が成り立つということは、指先が触れてるトングそのものが、パティ感触認識してるってことにもならないだろうか。

剣道の達人だと、竹刀が体の一部みたいになっていたりする。サッカー選手だったらボールである。そうだ、ここでの私にとっての肉体の最延長は、指先じゃなくて、トングなのだ!!

もう少し延長すると、店舗で働いている自分というのは、床に立っている。呼吸をしている。ほかの従業員やお客さんの存在を感じ取っている。ということは、其処に存在している以上は、その床を、空気を、ほかの店舗スタッフを、お客さんを、なによりマクドナルド四条河原町店という、その存在が――私という人間の延長として考えることはできないだろうか。

実際、国際赤十字とか、国連とか、国際NPOとかで働いている人、それ以外にも人類福祉のための活動してる人って、地球とか、人類社会のもの自分の延長として捉えてるんじゃないか? そう感じざるを得ないようなニュースがたまに飛び込んできたりする。



それはさておき。108万円の貯金、結局どうしたんだっけ。

あー、そうだ。グータラだった自分は、フリーター生活とともに2年もしないうちに霧消したんだった。でも、あのお金があってよかった。あれがなければ、秋から始まる奨学金の返済に対応できなかった。

あの頃(23~25才)の私は、アルバイトではダメだと、奨学金の返済に耐えられるだけの仕事を探して、探して、探しまくって、ようやくたどり着いたのが今勤めている金型の製造工場だった。

始めは出荷場での勤務だったけど、オペレータ給料が高いというので転属を申し出たのだ。これらは当時の日記を読み返して初めてわかった。案外、人は記憶改ざんするものである

ちなみに、まだ奨学金を返済できていない。普通社会人だったら、繰り上げで30前半くらいには全額返済できていると思われる。今はその程度の稼ぐ力すらないけど、これから妻と一緒に創り上げていきたい。

長くなったけど、これでひと段落ついた。終わりである

長文読んでくれてありがとうな。明日から、また一増田ユーザーである

みんなの面白い日記を楽しみにしています

2024-11-07

男性嫌悪を拗らせていた頃の恋愛

タイトルはこの増田から

anond:20241021131553

黒歴史大公開してるのを読んで共感性羞恥で死にそうになった

それといっしょに、

モテているやつは底の浅い馬鹿ばかり」「俺はそんな底の浅い恋愛ではなく真の恋愛を成し遂げるのだ」と思うようになった

この部分を読んだとき男性にもそういうのあるんだなーと安心感を覚えた

大学生の頃の私は本当にこの通りの考え方をしていたし、そういうのを拗らせて男性嫌悪にもなっていた

元の増田勇気をもらったので誰かの参考になったらいいなと思いながら大学に通っていた4年間の間にこじらせていた男性嫌悪とその時から今にかけての恋愛価値観を書いていこうと思う



男性嫌悪を拗らせていた時にしてたこ

大学に通ってた4年の間、私は色々と痛い行動をし続けていた

テンプレだけど、好きな言葉はクソオス、ミソオス、ジャッポス

X(当時はTwitterだったけど)で頻繁に男性批判を展開していいねリツイートを稼いでいた

男の性犯罪報道に引リツをして「#また男か」「クソオスは去勢しろ」等と投稿し怒りを募らせ、たまに絡んでくる弱者男性系のアカウントレスバする毎日を送っていた

ネット上に溢れる『特定の』愚かな男性の振る舞いをあげつらって笑い、それを男性全体に当てはめて見下していた

私の脳内では男性のすべてが潜在的モラハラセクハラクソ野郎であり、女性より劣った低知能のカスなんだと本当に信じていた


じゃあリアの日常はどうかというと基本的になるべく男性に関わらないようにして生きていた

大学サークルには入らなかったし、ゼミや必修で一緒になる男子もなるべく話さないようにした

けど、リアで痛いことをしていなかったかといえばそんなことはない

最大の黒歴史を例にするなら、たとえば食堂で面識のない男子二人組にいきなり口論をふっかけたこともある

(恥ずかしすぎて記憶もおぼろげなんだけど、たしかその男子たちは萌え絵か何かのネット上の議論を話していて、ひとりが口走った萌え絵擁護意見に腹が立って「それってどいうこと!?」って突っかかりに行ったはず…)

なんでそんな振る舞いをしていたのか

少し自分語りになるけど、男性嫌悪を拗らせたときの振る舞いの根源なので、私の過去ネット上での振る舞いについても触れておきたい

私は中学の頃からオタク腐女子だった

しかも拗らせている腐女子だったので、高校の頃からはいわゆる自治厨的な『愚痴垢』での活動を始めていた

知らない人のために補足しておくと、愚痴垢というのは自分の気に入らない人に粘着して陰湿監視し陰口を言いまくって共有する誹謗中傷垢のことだ

例えば鍵垢にせずR18のBL絵をTwitter投稿してる人を片端から引リツして仲間内晒し上げた

(当時未成年なのにエロ絵を見て回っていた自分のことは棚上げだ)

カプ名や地雷展開をタグ付けせずに投稿してる人にも粘着してひたすら叩きまくった

いわゆる『腐女子の村の掟』を破る人をいちいち監視してぐちぐちぐちぐちぐちぐちXで文句を言いまくっていた

BLの掟にとどまらず、例えば露出の多いコスプレイヤーなんかも晒し上げまくっていた

鍵垢の引リツで「芋女調子乗ってる」「キャラが汚れる」とめちゃくちゃに叩く

その人がBOOTHエロ系のコンテンツを売っていればすかさずサンプルを晒し上げて「お腹に手を当ててデブなのを隠したいのかな〜????笑」とか「デブ風俗パネルみたいw」とか普通に訴えられたら全面敗北するような誹謗中傷投稿しまくっていた

私が嫌悪していたのは男ではなく『女らしい女』だった

大学生の頃は通常の垢、愚痴垢用の垢、男性嫌悪投稿用の垢の3つを使い回していて、段々と男性嫌悪垢の運用時間が長くなっていっているような状況だった

「今にして思えば……」ってやつだけど、私の男性嫌悪愚痴メンタルは根っこの部分で繋がっていたのだ

例の初デートサイゼリヤ論争のとき、私は論争そのものよりもその後に現れた、イラストパロディーしたコスプレイヤー女性に対して憎悪を募らせた

初デートサイゼイラストと同じ構図で胸の谷間を強調しながらフォークを口に運ぶ女性画像

お察しの通り「ブスが調子に乗ってる!!!!!」「弱者男性ときチヤホヤされたいとかブスの承認欲求終わってんな!!!!!」系の誹謗中傷をぐちぐちしまくった

論争よりもその女性存在が許せなかった

私は男性嫌悪系の投稿もそうだけど弱者男性擁護する女性への嫌悪を強めていった

気づきの人もいるかもしれないけど、実は私は男性嫌悪している以上に「男性にちやほやされている女性」に嫌悪を持っていたのだ

多分私のこのメンタルが形作られたのは小学校の頃だ

別にいじめというほどのいじめはなかったけどカースト上位の女から強いられる同調圧力に私は苦しめられていた

カースト下位の私は上位の女が我が物顔でクラス支配してる中でタンスに隠れる虫か何かのように息を潜めていた(という自意識を拗らせている)

からカースト上位の女が嫌いだった

オタク仲間の女子連帯してそういう女の愚痴を言い合った

別にカーストトップブトップ、陰キャにも優しい美人完璧超人とかはいいんだけど、いわゆるギャル系の女は嫌いだったし、カースト上位でもないくせに妙に男子と仲の良いサブカル女なんかはもう本っっっっっっ当に嫌いだった

嫉妬と言ってしまうと私のプライドがズタズタになって耐えられないので否定したい

とにかく男子に媚びを売る中〜下くらいの女が嫌いだった

そういう自意識を拗らせていたか自分男子距離を置いていた

可愛い服を身に着けていいのはカーストトップブトップの女子だけ、中途半端女子は人様に迷惑をかけないように身分相応の地味な格好をしないといけない、ブスが色気づいた格好をするのはマナーとして絶対に許されない

・化粧をしていいのは可愛い子だけ、ブス女の努力ほど見苦しいことはない

彼氏を作っていいのは綺麗な子だけ、ブサイクと付き合ってるブサイクは何がしたいの?目が腐るんですけど???

元の増田も触れていたけど、こういう選民思想を拗らせていた

当然私は『選ばれなかった方の女』だから身分相応に地味な格好をして地味な化粧をしていた

そして、私と同じかそれ以下の女が彼氏を作ったり男子と仲良くしてると殺意を抱いた

世の中の人を「天上の上級国民」と「私と同等以下の非人」に勝手カテゴライズして、後者から前者に行こうとしてる(ように見える)人をぶっ叩いていた

要は酸っぱい葡萄だと思う

・私の嫌いなあの女たちが好きになっている「男」なんてのは本来大したものじゃないのだ

・大したものじゃない「男」に必死尻尾を振っておしゃれして金をかけて取り入ろうとするなんてあの女たちはバカ

・私はああいう尻軽クソビッチ低脳女とは違う賢い女だから本質を見抜いている

書いてて本当に恥ずかしい

でも当時の私の脳内思想はきっとこの程度のものだった

から男は全般叩きまくっていたし、男に媚びている(ように見えた)女も叩きまくっていた

叩かれる方じゃなく叩く方にいるために腐女子界隈の同調圧力に身を浸し、小学校の頃にできなかった「〇〇さんが悪いことしてました!良くないと思います!」みたいな振る舞いをTwitterの仲間内に行って自尊心を慰めていた

男性嫌悪が治ったきっか

そういうわけで大学生間中はひたすら男(と腐女子の掟を破る者と男に媚びている女)を叩きまくっていた私だけど、社会人になってからこの嫌悪感は一気に解消された

それは新卒で入った会社リアル等身大男性コミュニケーションを取る機会が増えたからだ

流石に学生の頃とは違って会社では同僚男性と密に話さないといけない機会も増えた

入社前の私は男性嫌悪の拗らせが最高潮になっていたので「私に舐めた口を聞いてきた男は公衆面前論破して泣かせてやる!」「場合によっては金玉を蹴り上げて潰してやる!正当防衛だ!」ぐらいに高ぶっていた(全盛期の宇◯美里かな?)

ところが職場の同僚の男性はみんないい人ばかりだった

セクハラパワハラも行われなかったし恋愛的なアプローチも一切なかった

職場会議ではこっちの意見尊重してくれるし、昼休み飲み会の席でもこっちの気持ちを察して適切な距離感を維持してくれた

当たり前といえば当たり前の話なんだけど、世の中には尊敬に値する男性もいるという現実を目の前にして男性嫌悪も段々と自然に薄まってきた

Twitterから拾ってきた情報だけを頼りに脳みその中でこねくり回して発酵させていた男性像は実在男性とはかけ離れていた

大学生間中ずっと動かしてきた男性嫌悪垢のフォロワーさんのつぶやきに対して「いやそれは言いすぎでしょ」とか「この人イメージだけで男を叩いてそう」といった感想を持つようになって、結局社会人になって一年経たないうちにアカウントを消した

男性嫌悪を拗らせたことによる後悔

普通に自慢だけど最近彼氏ができた

さっき書いたことの繰り返しになるけど、尊敬に値する普通男性

ただ、男性嫌悪を拗らせてあれこれ自分自分に抑圧をしていたせいで、彼氏ができてからかえって失ってしまたことへの後悔がとんでもないことになってきている

世の中尊敬できる男の人もいるのだと早く気が付きたかった

10代のうちに異性関係普通青春を送りたかった

彼氏の好きなポイント発見するたびにそういう後悔で胸が苦しくなる

高校生のとき男子と付き合ってみたかった

体育祭上着の袖をまくってノースリーブみたいにしてハチマキカチューシャみたいに縛って可愛い子ぶりたかった

制服ディズニーに行ってみたかった

何の恥じらいも無く放課後制服でデパコスを物色してイブサンローランのコスメを買いたかった

シーブリーズの蓋を交換したかった

何ならこういうカーストトップ女子でなくても良い

今の私はかつてあれほど憎んでいたサブカル系女子にすら憧れている始末だ

ハニーシナモン地雷系の服を身に着けてみたかった

男子のいるバンドに入ってちやほやされたかった

ギターのケースを背負ったまま帰り道にアイスを食べたりとかしたかった

ももういまさらそんなことはできない

男性嫌悪を拗らせていたせいで貴重な10代を棒に振ったという後悔で本当に胸が苦しい

私の顔面じゃキラキラした青春を送れたのかわからないけど、それに挑戦することはいくらでもできたはずだった

だけど現実の私が精を出していたのは愚痴垢での誹謗中傷


段々何を言いたいのかわからなくなってきた

幸い私は元の増田のように精神科にかかるほど重症化していたわけじゃなかった

でも、例えば新卒で入った会社が悪かったら?

もしあのとき新卒で入った会社セクハラなり何なりされていたらもっと男性嫌悪を拗らせて酷いことになってたかもしれない

男女問わず非モテ弱者的な拗らせに陥る原因は環境によるところが大きいんだろうなって思う

何の参考になるかわからないけど、もし私のこの黒歴史を読んだ誰かの拗らせがほどけたなら嬉しい

2024-10-28

週刊少年マガジン史上最も重要マンガ20

anond:20241012181121

マガジン20選を決める際、一人一作しばりを外した。ちばてつや梶原一騎(高森朝雄)はどうしても二作選ばなければならなかった。週刊少年マガジンちばてつやに育てられ梶原一騎に鍛えられた。特にちばてつやがいなければ今日マガジンはない。

『ちかい魔球』1961-1963『ハチのす大将』1963『紫電改タカ』1963-1965『ハリスの旋風』1965-1967『あしたのジョー』1968-1973『おれは鉄兵』1973-1980『あした天気になあれ』1981-1991『少年よラケットを抱け』1992-1994

と三十年以上に渡りマガジンを牽引してきた生き神様のような存在だ。新人発掘のちばてつや選考委員として世に送り出した漫画家たちも数多い。Wikipediaを見るとあの人もこの人もちばてつや出身だったのかと驚く。漫画家初の文化勲章受章者になったのも当然すぎるほど当然の偉人

梶原一騎は他誌でも書いているがマガジンでのヒット作が多い。『空手バカ一代』も『愛と誠』もマガジン連載作。

1 ちばてつやハリスの旋風』1965-1967

部活漫画開祖。ガキ大将剣道ボクシングサッカー等様々なスポーツに挑戦する。後世への影響力は『あしたのジョー』以上ではないだろうか。アニメ化の際はガキ大将大山のぶ代メガネくん小原乃梨子という配役だった。後のドラえもんコンビの原点という意味でも重要だ。

 

2 水木しげるゲゲゲの鬼太郎』1965-1969

墓場鬼太郎から改題。マガジン発ではないがマガジン連載で有名になり今もアニメリメイクされる国民キャラクターになった。

 

3 梶原一騎川崎のぼる巨人の星』1966-1971

後世への影響力は間違いなくマガジンNo.1。苦悩する主人公、激しい特訓、写実的な絵でスポ根というジャンル確立した。漫画界に地殻変動を起こした。その分パロディ対象にされることも多い。夏目房之介『消えた魔球 熱血スポーツ漫画はいかにして燃えつきたか』と斎藤貴男『夕やけを見ていた男 評伝梶原一騎』を読むと理解が深まる。

 

4 高森朝雄ちばてつやあしたのジョー』1968-1973

奇跡の名作。二つの異なる才能がぶつかり合い、週刊連載による偶然が積み重なり、梶原一騎世界ともちばてつや世界とも違う唯一無二の作品が完成した。日本漫画史はここで一つの頂点に達する。

 

5 永井豪デビルマン』1972-1973

日本最高の漫画を選ぶなら『あしたのジョー』と『デビルマン』は有力候補になるだろう。この二作が同時に載っていた当時のマガジンの恐ろしさ。永井豪は週刊少年漫画誌5誌全てに連載を持っていた。

 

6 矢口高雄釣りキチ三平』1973-1983

アウトドア漫画の魁。前代未聞の高度な画力釣り啓蒙した。梶原一騎時代の影響で暗くなっていたマガジンから明るさを取り戻す好機にもなった。当時10年間連載というのは非常に稀なことだった。

 

7 柳沢きみお翔んだカップル』1978-1983

少年誌ラブコメの基礎を築いたというだけでも偉大だが、その後深刻なメロドラマへと変貌する。今の瀬尾公治流石景はこの流れの中にある。柳沢きみお過小評価されている。永井豪同様5誌全てに連載を持っていた。

 

8 小林まこと『1・2の三四郎』1978-1983

熱血の時代から熱血を笑う時代へのパラダイムシフト象徴する一作。小林まこと島本和彦は熱血する自分を高らかに笑いながらまた熱血し続ける。三四郎は『ハリスの旋風』のようにスポーツ転々とする。『青春少年マガジン 1978〜1983』を読むと壮絶な舞台裏垣間見える。

 

9 蛭田達也コータローまかりとおる!シリーズ 1982-2002

かつてマガジン最長連載を誇っていた。超巨大学園の抗争から異種格闘技になったかと思えば突然ロックバンドをやり出して最終章ではどシリアスな展開に突入し「新」では柔道漫画に様変わり…と融通無碍作風マガジンカラーのものだ。「L」連載中マガジンSPECIALに移籍2004年に中断。

 

10 しげの秀一バリバリ伝説』1983-1991

峠の走り屋だった高校生世界的レーサーへと成長するまでの物語楠みちはるあいつとララバイ』と共に80年代バイクブームを盛り上げた。『バリバリ伝説』をバイブルと呼ぶバイク乗りは多い。後の『頭文字D』の布石にもなった。

 

11 森川ジョージはじめの一歩』1989-

森川ジョージちばてつやの正統的後継者だ。『ハリスの旋風』を読んで漫画家を志し、ちば先生が描いているからという理由マガジンに持ち込みデビューちばてつや世界平成風にアップデートした『はじめの一歩』は途轍もなく面白い漫画だった。そんな時代があった。

 

12 石垣ゆうきMMR マガジンミステリー調査班』1990-1999

世間への悪影響ではトップクラス。今でこそ「な、なんだってー!」をネタにしていられるが当時1999年人類滅亡に本気で怯えた子供は多い。70年代五島勉記憶が薄らいだ頃に再びノストラダムス予言の恐怖を植え付けた。山本弘トンデモノストラダムス本の世界』『トンデモ予言の後始末』は解毒剤として有効後者でのMMR批判は傑作。

 

13 佐木飛朗斗所十三疾風伝説 特攻の拓』1991-1997

ヤンキー漫画集大成。同時期の『湘南純愛組!』『カメレオン』等と共にマガジン治安の悪さに貢献した。これ以上不良を熱く描くのはもう不可能かもしれない。

 

14 天樹征丸金成陽三郎さとうふみや金田一少年の事件簿シリーズ 1992-2001,2004-2017

1億部を超えるマガジン最大のヒット作。推理漫画というマイナージャンルを一気に隆盛へと押し上げた。雨後の筍のように模倣作が乱立しその中から名探偵コナン』というもう一つの巨星が生まれた。影響力では『巨人の星』に次ぐNo.2だろう。福井健太本格ミステリ漫画ゼミ』は推理漫画歴史概観した労作。これを読むと『金田一少年の事件簿』以前以後で全く景色が違うのがわかる。

15 藤沢とおるGTO』1997-2002

湘南純愛組!』の主人公の一人だったヤンキー教師になって大暴れ。マガジンジャンプを破り日本一の発行部数に君臨する立役者にもなった。TVドラマも大ヒット。反町隆史松嶋菜々子ビッグカップル誕生きっかけになったという意味でも影響力は大きい。

 

16 赤松健ラブひな』1998-2001

萌えマガジンに定着させた。雑誌カラーを変えたという点でかなり重要。これ以後の『スクールランブル』等の恋愛漫画もつながる。一方でヤンキー漫画は減っていった。

 

17 寺嶋裕二ダイヤのAシリーズ 2006-2022

正確なスポーツ描写時代象徴する一作。同時期の『あひるの空』はスポーツ弱小校を描くことによって、『ベイビーステップ』は現実的トレーニング理論を取り入れることによってリアリティを追求した。梶原一騎根性主義は完全に過去のものになった。

  

18 鈴木央七つの大罪2012-2020

70年代しかあり得なかったはずの週刊少年漫画誌全誌連載が10年代に甦った。『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』『FAIRY TAIL』『魔法先生ネギま!』等のファンタジー漫画隆盛の象徴としても挙げておきたい。

 

19 大今良時聲の形2013-2014

障害いじめという深刻な問題を描き大反響を呼び様々な議論を巻き起こした。マガジン塀内夏子以来女性漫画家が多い。(最初里中満智子だが流れを作ったのは塀内夏子)『シュート!』の大島司、『Harlem Beat』の西山優里子、『ゴッドハンド輝』の山本航暉、『トッキュー!!』の久保ミツロウ、『ベイビーステップ』の勝木光、『ヤンキー君とメガネちゃん』の吉河美希、『ドメスティックな彼女』の流石景等。

 

20 和久井健東京リベンジャーズ』2017-2022

今、不良は現実でも漫画でも下火になっている。その状況で不良漫画を描くにはどうしたらいいかタイムリープで不良が盛んな時代に行けばいい!という発想の転換で大ヒットになった。時代の移り変わりを象徴する一作。

 

天才バカボン』も『男おいどん』も『野球狂の詩』も『三つ目がとおる』も『ミスター味っ子』も『シュート!』も『BOYS BE…』も『サイコメトラーEIJI』も『エア・ギア』も『FAIRY TAIL』も『五等分の花嫁』も『ブルーロック』も選外になってしまったが、マガジン歴史の流れを重視して選んだ。

 

 

 

追記・返信

今回の20選は「後世への影響力」「時代象徴」という観点から選びました。

>”柳沢きみお過小評価されている。” 同意なのですが、すっきり終わるのがないからでしょうか。

今の流行と合わないというのもありますが、本人が自分ブランド化に失敗してる感じもします。

 

ミスター味っ子グルメ漫画演出にだいぶ影響を与えたのではないだろうか。むしろアニメ版が大きいのか?

そうですね、『ミスター味っ子』の影響力はアニメ今川演出によるところが多く、原作は割と普通なので。

 

巨人の星あしたのジョーの連載時期が重なっていることを再認識して呆気にとられる

本当に恐ろしい。よほどマガジンの風が合ったのか。

 

>90〜ゼロ年代の読者には「週刊少年キバヤシ」みたいな印象があるが、こうして列挙されるとそこまででもない、のかな。いや

週刊キバヤシあながち間違いではないと思います

 

バリ伝が入ってるのは嬉しい。イニDキャラクターに感じられなかった生気のようなものがまだあった。

バリバリ伝説』は絶対入れようと思ってました。『頭文字D』よりこっちですね。

 

七つの大罪ってそんなか?とか所々疑問はある。

うーん確かに。『FAIRY TAIL』の方がよかったかもしれません。

 

>「コータローまかりとおる!」途中で訳が分からなくなって、読むのを止めた。それまでは楽しみに読んでたよ。私は20選に選ばない

まあ名作というわけではないけど、あのなんでもありな感じが実にマガジンらしいと思います

 

味っ子IN大罪OUTだな、スーパードクターK面白いけどブラックジャック北斗の拳悪魔合体だし

うーんやっぱり『七つの大罪』は外そうかな。Kを入れなかったのはまさにその理由です。

 

つのだじろう「うしろ百太郎」は外せないのではないか。当時恐怖オカルトマンガブーム立役者の一つだったよ。

そう『うしろ百太郎』も重要……。重要作品が多すぎる。

 

> 私は良き読者でないのでどれを落とせとは言えないのだけど『天才バカボン』を外すのは納得できん。友人は「当時のマガジンガロなんかよりよっぽど前衛的だった」と言っていた。ていうか全般赤塚評価低すぎん?

天才バカボン』も本当は入れなきゃいけないんですが……。かなり悩みました。赤塚作品サンデー10選にもりぼん10選にも入ってるので全般的に評価が低い訳ではないと思います

 

>「ミスター味っ子」は良くも悪くも王道少年グルメ漫画なので、個人的マガジンならではって意味では「将太の寿司」の方が重要かな。

同感です。入れるなら味っ子より将太。しかしただでさえ90年代が多いのでこれ以上入れるのは難しかった。

 

ミスター味っ子料理漫画としてエポックメイキングだったし、オフサイド女性作家の描くスポ根漫画としてエポックメイキングだったと思う。

塀内夏子マガジン漫画家20選なら入ると思います。かなり重要作家。ただ作品で見ると20選は難しいかと。

 

>概ね同意ではあるんだが、さすがに真島ヒロが居ないのはおかしい。 迷うが、七つの大罪FAIRY TAILはしないといけないかと。

そうですね。真島ヒロはここ四半世紀のマガジンには欠かせない……。『七つの大罪』と『FAIRY TAIL』を入れ替えるか。

 

Twitterでの反応も

https://x.com/FUNDOSHIMASK/status/1851540864256065548?t=4HG7KChe6go4rpZiQoj5uA&s=19

しかジャンプ版でもサンデー版でもそうだったけど、通史で語るとどうしても21世紀が弱くなっちゃいがち。というか流石に21世紀マガジン作家として、ばっちょ>真島ヒロは無くない?

通史という性格上今が弱くなるのは仕方ないかと。しかし確かに鈴木央を入れて真島ヒロを入れないのはおかしいか

 

https://x.com/renge_kick/status/1851544678833025184?t=5xA6twKuvH1r8CV6s02t7g&s=19

RAVEマガジン史においてかなり重要だと思う(ヒット規模はFAIRY TAILのほうがデカいけどマガジン能力バトルが増えたのはRAVEからだと思ってるので)

https://x.com/renge_kick/status/1851601194126614683?t=n_MMf633SxuDnTGjJXmTUQ&s=19

>厳密にはRAVEよりも先にゲトバKYOが始まってるんだけど、人気に火がついた早さやその後のネギまツバサなんかのファンタジーバトルもののノリを見るとやっぱ重要なのはRAVEだよなーって

RAVE』の方が重要という意見。なるほど。

  

https://x.com/npeofnpe/status/1851570584460910706?t=ZqperbBdCK13dY0B_N36cg&s=19

>ごとよめって確か巻割100万いってましたよね?ラブコメ史上最強といえるので入ってない方が変かな

聲の形は単発でパッとあたったけどマガジン史においてなんか重要かと言われると別に…

聲の形OUT『五等分の花嫁』INという意見。うーん。

 

というわけで改訂版を出します。00年代漫画が一作だけなのも気になっていた。

 

改訂版

18 真島ヒロFAIRY TAIL2006-2017

驚異的な執筆量で21世紀マガジンを牽引する真島ヒロ。本作は海外人気も非常に高い。『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』『魔法先生ネギま!』『七つの大罪』等のファンタジー漫画隆盛の象徴としても挙げておきたい。

2024-10-27

就職氷河期世代矮小化した本を出したという事で話題になっている近藤絢子さんの経歴を調べてみた。


2016年の時点で37歳って事は今は45歳かな。

東大経済学部卒らしいから、東大に入れないような一般氷河期女性が如何に不遇な目に遭ったか理解出来ていないんだろうな。

こんどう・あやこ 東大経済卒。コロンビア博士平成21年大阪講師法政准教授横浜国大准教授を経て、28年から現職。専門は労働経済学。37歳。東京都生まれ

https://www.sankei.com/article/20161024-GKZQQBP4GBPZ7APFL6EDJ7FN3E/



高校筑波付属かな?一応、今は結婚名字が変わっていて、これは別人の可能性もあるが。絢子という名前の人は他にも二名いる。

https://www.t-shinpo.com/707/97zenki.html


教授の勧めで院進、コロンビア大学留学からそもそも日本就活してないんだろうね。同世代女性就活で如何に落とされ続けたかセクハラパワハラで心身を病んだのか、全然知らないんだろう。


https://www.excite.co.jp/news/article/Minnanokaigo_news_special_ayakokondo/

3年生のとき、その思いをゼミ先生に話したのです。すると「君、そういうことをやるんだったら修士号ぐらいないと相手にしてもらえないよ」と言われて。もちろん、それは嘘なんです(笑)

当時であれば、修士号をとらないで就職した方が、国家公務員総合職の道は開けたと思いますしかし、先生は私を大学院に行かせようと思ったみたいで…。

私もその気になって進学しました。そして実際に行ってみたら、大学院勉強がとても面白かった!博士課程に進みたくなりました。その後、コロンビア大学に留学して学び、今に至るという感じです。

2024-10-26

他責うつってクソだろ

実家ニート10年以上やってるアラフォーの兄。

最近うつ病で通う病院で言い渡された発達グレーを嬉々として受け入れている。

そもそもアンタのうつってなんやねんと思う。

うつ病って、自責が強い人がなるものなんじゃねーの。

兄は、とにかく誰かのせいで自分がかわいそうムーブをする。

誰かのせいで自分が生きにくい。

誰かのせいで自分の力が発揮できない。

そんな世の中に生きてる自分がかわいそうすぎて病むってやつだ。

?????

誰かっていうのは、家族はもちろん数年働いた職場だっあり、大学中退)のゼミ教授だったり、仲良くしていたはずの友人だったりと、誰と関わっても同じ。

ただし一応他所では気を遣って生きているらしく、その反動特に家族への気遣いはまるでない。俺の病気理解しろ考慮しろと好き放題に威張ってる。

??????

こういううつ病いるかイメージ悪くなるんだろ。中途半端新型うつとか言ってないで、正統派うつだけうつ病にして、それ以外は「甘え」でよくね?????

周りの方が責任を感じてうつになるわ、アホか。腹立つ。

2024-10-24

anond:20241024220724

いや、大空幸星の売りは逆境から這い上がってきた経歴だろ・・・

インタビューではこういうエピソードほとんど鉄板トークみたいに出てくる

自民公認を出してるからウラ取りもされてるだろう


名門大で在学中に社会問題関連のベンチャーやらNPOやらを立ち上げて、サークルゼミOBコネをうまく使ってメディアに出て成り上がっていく

実情は知らないが、そんなのは別に珍しくもないルートだろ

親のカネとコネがなきゃ無理なんてことはない

2024-10-22

この十年、選挙投票先をランダムに・サイコロで決めている話。

私はこの約十年間、市町村議会選挙知事選挙・衆参院選挙を問わず、あらゆる選挙投票先を、ランダムに決めている。

文字通りサイコロを使って(候補者が七人以上の場合ちょっと複雑になるけど)、とにかく自分意志であるとかを介在させないようにやっている。

(一方で最高裁判事国民審査は全部バツを付けているがちょっとこれは別の話にしたい)

なぜこのようなことをしているのかの発端は、前の自民民主政権交代劇の際に、「無党派層」というもの存在というか意義?について、考える機会があったからだ。

私は大学ゼミで、戦前男子普選の時代に「無党派層」というもの勢力としてあまり認知されなかった、と学んだ。

(↑かなりはしょっているが、つまりそれらが育つ前に社会が硬直化し戦争突入してしまったのと、地域社会や院外団活動関係で○○党の支持をやめたら××党の支持者になるしかないみたいな短絡さがあったらしい。これも本題じゃない)

選挙権を行使する機会を得たばかりの私にとって、「無党派って一体、どういう立場なのだろう?」と常々考えていた。無党派って、本当に「党派」じゃないのか?みたいな。

報道職場労組、近所付き合い、フットサルジムサークル……もろもろの影響を受ける中で「無党派」というのはただ「選挙に行く気がないか投票所の門をくぐった瞬間何かの党派空気で入った人」を指す言葉しかない。

党名を隠して政策だけでアンケートを取ると、共産党が一位になったという結果がどこかであったらしいが、しかしその結果を知ると、「共産党?うーんやっぱり自民党」みたいな行動を取る人がいるわけである

あるいは単に「負ける候補者に入れたくないか都知事選では石原に入れるし、2009年選挙では民主党に入れる」みたいな人もいる。

筋金入りの、自党が優位であろうが劣勢であろうが投票し続ける支持者をのぞいて、選挙に本当に「意志」を見出せるのか?その様な選挙が何十年と続いて日本は良くなっているのか?

良く分からない。その分からなさを理解するために、試しにやり始めたのがきっかなのだ

やり方は前述の通り、本当にランダムである。私の場合選挙公報に番号振ってサイコロを使い決めるだけだ。

具体的な党名は出さないが、泡沫というか「無党派層」が入れなさそうな党に「入れることになった」(ランダムなのでこういう表現ができる)こともあれば、勝ち馬議員に入れることになったこともある。

私の選挙区は、勢力があまり拮抗しておらず、ある党や議員が優位を保っている。この勢力基準に考えると、数万票単位の優位さに、私の「ランダムな一票」が加勢するのか・抵抗するのかみたいな問題になってしまっている。

まりランダム投票行動は選挙区によっても意義がかなり変わってくる。

日本ではなくアメリカになるが、今度の大統領選挙でも、カマラトランプの双方の選挙パフォーマンスを見るたびに支持候補を変える人々や、「隠れトランプ」(おそらく「隠れハリス」も)支持者など、

選挙活動にほぼランダムと言っていい影響を与える人が・・・言ってしまえば、「選挙に行く日の朝、最後テレビネットで見た顔の候補者の方に入れる」人が何百万人といるのだ。

私の選挙行動はそれを意図的にやっているかたちである

私は個人的に、皆さんには、制度的に意味のない白票であるとか、「支持政党なし」のような党名ハックではなく(ランダム投票先であれば仕方ないが)、

自分意思を介さない、何か人為的ではない要素や乱数による「ランダム投票活動」をお勧めしたい。この活動が何万票という力を持った時に、はじめて「選挙」の意義や「無党派層」の価値というものがわかってくると思えるからだ。

そして議員が、「自分存在乱数の上の存在しかない」ことを意識すれば、よりマシな政治活動を行うようになるのではないかとも思っている。そう考えながら、私は今度の投票にも臨んでいく。

もし私と同じようにランダム投票活動であるとか、何か珍しい(?)決め方をしている人がいたら、是非教えてください。

2024-10-14

anond:20241014134833

大学の授業なんて大半は学生教授も片手間でやってるだけよ。さっさとゼミに参加するなり、企業インターンに行くなりして、増田のお気に召す環境に飛び込んだほうが良い。で、違うと思ったら節操くそから居なくなって、また別の環境を探すのが良い。そんなことが本当に気兼ねなく自由にできるのは学生の間だけだ。

世界旅行も良いぞ。社会学するならなおさら自分の五体を通して、今までの自分と今の自分/人と人/社会社会、そういったものを半ば自動的比較する機会になるから、色んな気づきを得られるよ。

2024-10-13

村上春樹作品ポリコレガン無視云々で思い出した恩師との会話

ノルウェイの森キモいとか嫌いだったとかコンプラの欠片もないとか色々言われている(私はノルウェイの森に関しては学生時代映画を観てヒロイン役の水原希子が「もう二度と演技の仕事はやりたくない」みたいなコメントをしていたこしか覚えていない)。

そういう意見に対する反応の中に「コンプラ違反キモい小説禁止されるようになったら小説は終わりだ」みたいなものがあった。

それを見て、以前に恩師と話したことを思い出したので、何となく回想する。ただ、記憶曖昧な部分も多いので、架空の話と思ってもらったほうがいいかもしれない。

恩師(A先生とする)は文学が専門の大学教員で、ゼミでお世話になった。私はリアル留年するレベル卒論に手こずったのだが、A先生は急かすこともなく私が自分なりに納得できるものを書き上げるまで待ってくれた。私がA先生を恩師と呼ぶのは、その「恩義」によるところが大きい。

昨年の5月、久しぶりにA先生を訪ねた。先生はその年の3月大学早期退職していたので、会ったのは駅の近くのルノアールだった。

挨拶やら近況報告やらを経て、話題A先生が定年を待たずに大学を去ったことに移った。先生退職理由について「学内の過剰な『コンプラポリコレ意識に窮屈さを感じた」というようなことを話した。

私は少し身構えた。当時の私(今もだが)はどちらかといえば「コンプラポリコレ重視派」というか、フェミニズム共感したり、不公正に違和感を抱くことは大切だと思ったりする人間だった。Twitter(現X)のおすすめタブも、かなりリベラル寄りに構築されている。だから尊敬するA先生がいわゆるポリコレアンチだとしたらちょっと嫌だなぁ困るなぁ、と思ったのだ。

私はA先生の話をもっと聴くことにした。先生言葉をどうにか納得できる形で解釈するための材料が欲しかった。

A先生は、最近学内には過剰な(と先生が感じる)ほどの「配慮」を求める空気がある、と言った。例えば、講義の中で残酷と思われる映像を扱う時に、事前に警告して「苦手な人は見なくていいですよ」と言わなければいけないのだという。

そのような「配慮」は、私も見たことがある。以前、NHK地上波ドラマで、作中に出てくるセンシティブな要素(性的描写暴力自傷行為など)について冒頭で警告していた。ある種のネタバレとも言えるのだが、人によってはフラッシュバックを起こしかねない描写に警告を入れるのは「正しい」ように思われた。

大学サイドはクレームを恐れている。事なかれ主義的に先回りして、学生を傷つける可能性の芽を片っ端から摘んでいる。それは学問を教える場としてあるべき姿だろうか? 人間が学び成長する契機の一つは『ショックを受けること』だ。本来人間には、ショッキング経験咀嚼し消化することで新たな知見や価値観を得る力がある。『コンプラ』に基づいた『配慮』によって学生たちをショックから『守る』ことは、彼らの『ショックを消化する力』を信頼していないということではないか?」

といった内容を、A先生は語った。確かに、誰でも見る可能性がある地上波ドラマと違い、大学講義を受けに来るのは一定以上のリテラシーを持った一定以上の年齢の学生に限られる。「後から訴えられるリスクを避けるため」という理由だけで、彼らの「ショックを受ける権利(≒成長する権利)」を奪うのは、学問の場の在り方としておかしいと言えるかもしれない。

また、A先生は「今これを読んでいるのだけど」と、明治時代私小説(確か森鷗外)を見せてくれた。詳しいあらすじは忘れてしまったが、端的に言ってクズな男の話だった。

「この話は、『ポリコレ』としては全く『正しくない』。だが、そういう『正しくなさ』を持っているのが人間ではないのか。そして、人間の正しくなくて醜くてクズな部分をも描くことができるのが文学(≒フィクション)ではないのか。『ポリコレ的に正しい』文学しか認めないというのは、非常に危ういことだ」

と、A先生は語った。これはまさに今回の村上春樹作品の「正しくなさ」論争に重なる話だろう。

ポリコレ」つまりポリティカル・コレクトネス」とは本来政治的な正しさ」を意味する言葉だった。ゆえに、配慮対象となるのはあくま現実社会を生きる人々であったはずだ。にもかかわらず、今ではフィクション評価軸として「ポリコレ」が使われており、なおかつ「ポリコレ的に正しくない」作品非難対象となっている。

だが、A先生の専門である(そして私が多少なりとも学んだ)文学という分野において、フィクションを「ポリコレ的に正しいか否か」で評価することはある意味危険視されている。文学にとって「多様性」は命だ。文学は唯一絶対の「真理」を信じない。なので、「ポリティカル・コレクトネスはどんな時も決して譲るべきではない」という立場とは、そもそも相性が悪いのだ。さらに、先ほどの先生言葉の通り、文学は「正しくないもの」の居場所でもある。フィクションには、現実社会では犯罪になるような行為差別的とされる感情も受け入れる余地がある。もちろん、受け手がそのようなフィクションに触れて「キモい」「傷ついた」「作り手の人格を疑う」などの反応を返すことは当然ありうるし、(特に商業的な作品では)作り手がそういった反応を回避するためにコンプラポリコレ意識することも普通にあるだろう。だが、「正しくない」フィクションを一律に禁じ、「正しい」フィクションけが存在を許される事態は、少なくとも文学畑の人間からすれば「あってはならない」ことなのだ。

1時間少々をルノアールで過ごし、私とA先生は再会の約束をした後、駅で別れた。電車の中で、私はずっと先生との会話を反芻していた。今思えば、私はまさに先生発言に「ショックを受け」、それを咀嚼し消化しようとしていたのだろう(この投稿自体がその行為の一環といえるかもしれない)。

最後に、フィクション受け手を傷つけることについて、思うことを書いておく。

私は昔から小説漫画など色々なものを読んできたが、その中でショックを受けたり傷ついたりしたことも少なくない。今でも覚えているのは、小学生の時に読んだ児童書で、登場人物クラスメイトのことを「グループ渡り鳥」とバカにしている描写だ。当時の私は特定グループ所属していなかったので、「私は『グループ渡り鳥』なんだ、良くない状態なんだ」と思い込み自己肯定感が下がっていった気がする。

それでも、私の基本的スタンスは「傷つくのは受け手事情」だ。明らかな悪意に基づくものならともかく、一般的フィクションに触れて傷ついたとしても、それは「自分の傷つきやすい部分に当たった」に過ぎない。「勝手に傷つくお前が悪い」とは言わないが、少なくとも「人を傷つける作品が悪い」とはならないと思っている。そもそも、誰も傷つけないフィクションなんて、誰も感動させないフィクション同義ではないのか。

以上、長々と書き連ねたが、今言えるのは、私が恩師にまた会える日を楽しみにしているということくらいだ。そしてその時には、また色々な話がしたいものだ。

2024-10-10

今が辛い、全ての受験生へ~大学受験反省Fラン大学入学後~

増田偏差値64の高校へ通うも、

大学受験は大失敗し、私立文系Fラン大学9.5割推薦入学)へ入学した。

高校の同期はほとんど国公立トップ私立

今は23卒の社会人二年目だ。

結論から伝える。

我慢するのではなく、結果につながる努力をしよう」

当たり前と思うかもしれない。抽象的だからさらいかもしれない。

しかメンタルをやられると、合格志望校試験に受かるという結果であることを忘れてしまう。

増田の敗因を挙げるならば、

指定校推薦を取って遊んでいる友達が羨ましかった(遊びへの我慢

模試でいい成績をとる友達と比べては病んでいた(いい成績の人に囲まれて辛い環境我慢

毎日睡眠時間4時間半で勉強していた(睡眠欲に耐える我慢)(10/11追記:嘘っぽいのここか。マジで睡眠欲に耐えてただけなので肝心な勉強は集中できてないということ。通学1時間半かけてたから毎朝6時起きなのに寝るの大体1時半だった。)

というところだ。

辛くて病んでいる状況を我慢することが努力だと思っていた。

1つでも多くの問題を解けるようになることが大切なのに、

履き違えていた。

・遊んでいる友達を羨むのではなく、問題集を1ページ進めてから息抜きする

・人と比べて病むのではなく、1問でも多く問題を解けるように模試を1問解く

睡眠時間を減らして眠気に耐えるのではく、ある程度寝てから集中して単語5個を覚える

これを毎日意識するだけでも違う、と今となっては思う。

難しいのは知ってる。けどこれしか改善策はもう思いつかない。

4年間塾講師バイトもやっていたけど、

たまに我慢努力の履き違えをしたまま病むだけ病んで受検失敗した子を数人見た。

病み方があまりにも辛そうなので、変に声をかけられず、

質問されたことに答えることしかできなかった。

遊べないのが辛いなら、遊ぶべきだと思う。

実際に高校の先輩で、二年まで定期テストクラスで下から数番目、夏休みまで部活していたものの、

夏休み明けからは、日曜の午後は一切勉強しないというルールだけを徹底し、某公立大学合格した先輩もいる。

もう一度伝えるが、受験においては志望校試験に受かるということがゴールだ。

人生では受験大学入学は通過点であるべきだけどね。辛い人は今は考えなくてもいいかも。)



増田受験失敗後はどうなったか

別にどうってことないが、プライドは無くなった。

増田入学した大学は、推薦以外の0.5割は同じ受験失敗組だった。

そのなかの2人と友達になった。

2人がいたので、1年次は傷を舐め合いながら生きていくことができた。

1人は、某国公立大学編入した。

2人は、1年次終わったら休学して地方公立へ再受験すると言って大学で見なくなった。

私の代は、大学2年次でコロナ禍になってしまったので、

連絡が疎遠になってしまったが、2人目は再受験したのかどうかすらわからない。

この前連絡がきたが、今何をしているかは聞けなかった。

の子が言っていた「上ばっか見てるのは辛いから、たまには下を見てああはなりたくないと思うことも必要だよ」という言葉はずっと覚えている。

増田仮面浪人編入もせずそのFラン大学卒業した。意外と大学の授業が面白かったのと、もう二度と苦しい思いをしたくなかったからだ。

大学で割といい成績を取り、教授にもそこそこ気に入られてたため、卒業式の卒業代表挨拶に選ばれるかもと噂があった。

結局私より成績が良い人が1人いて、その人が代表挨拶だった。同じゼミAO入学の子だった。最後最後までプライドをへし折られた。

別に失敗したっていい。

大学名は就活に影響あるけど、ある程度大学での行動でカバーできるし、

しろこの経験を失敗談として活かせば強みにもなる。

何回か就活面接話題に出したし、ウケが良かったこともある。

大学受験から卒業までに、プライドをへし折られすぎて、

社会人強靭メンタル仕事できているのでこの大学に入ってよかったと思う。

受験の失敗経験を活かし、早めから就活対策して大手メーカーへ運よく就職することができたが、社内の新人賞も後少しのところで落とした。

人生こんなもんですよ。

辛い受験生、どうか少しでも落ち着いて。客観視して受験から逆算してほしい。

増田みたいな人生が嫌なら、目の前の勉強自分の状況からどうか逃げないでください。

2024-10-03

仮想通貨マルチ商法多すぎじゃない?

Fラン大卒のせいか卒業以降マルチにハマる同窓生がそこそこいる。

この10数年で包丁やら化粧品やらサプリやらの勧誘を何度か受けてきたけど、最近仮想通貨マルチってなんなんだ。

今年だけで4人から勧誘を受けた。

内容としては、

コインチェックビットフライヤーとは異なり、人が作業するのではないDex利益を出す

②年利は20〜40%(NVIDIAより高い!?)

Dexシンガポール台湾エンジニアコントロールしている(人いるじゃん)

④もうすぐ日本でも登録を受けて一般的リリースされる(マルチに入らなくても買えるという意味らしい)ため、高い利率を見込める購入権が買えるのは今だけ

(一般的リリースやんない方が長く儲かるのでは??)

細かな差はあれど、共通するのはこんなところだった。

詳しくはこれに載ってるよ!と渡してきた書類特定商取引法37条の文字があるにも関わらず、

マルチじゃん、と言うと「違うよ!そういう怪しいのじゃないよ!」というまさかのお返事。

4人目の時は興味本位セミナーに出る約束をしてしまったが、面倒なので飛ぼうと思う。

かろうじて生きてるゼミLINE名前出して注意喚起しといたけど、「それ私もやってる!怪しいのじゃないよ💦」などという返信がついてきた。

余談だが、勧誘してきた4人とその返信をした1人あわせて5人中4人が大学時代遊ぶ金欲しさキャバ嬢やってた女なので、私の夜職への偏見は深まるばかりである

LINE内での私の発言には泣いている絵文字リアクションがいくつも押され、地銀就職たかつてのゼミ長が県警の詐欺注意喚起ページを無言でアップする流れで終わっているが、グループ内の友人3人から自分勧誘を受けたがスルーした&関わらない方が良いという個別LINEをもらった。

わざわざごめんね。

マルチ商法で仮想通貨やらNFTやら買わせてくるやつ、むしろ詐欺じゃない可能性ってあるもんなの?100%詐欺だろ。

Xやインスタじゃオイルマルチ話題だけど、地方では仮想通貨マルチが大流行中だよ〜〜

2024-10-02

誰かを好きになっても自分の嫌なところしか目に行かなくなった

高校のころは今日ちょっと話せた、目が合った、会釈してくれた、そんな程度で嬉しくなっては舞い上がって





下手なりに甘酸っぱい経験もそれなりにしてたんだなって思う





でも人との関わり方って10代のうちにちゃんと覚えておかなきゃ駄目なんだなって思う










別に仲良くないのに連絡先聞こうとして拒否られて




今考えたらそりゃそうだよな、陰キャにいきなり絡まれたら何考えてるんだろとか、陽キャ見世物にされてるみたいで気分悪いよな










そういう失敗を経て本来なら努力して人並みにコミュ力磨いたり、距離感の詰め方とか学ぶんだろうけど





ずっとそこで躓いたまま大学卒業し、ついには社会人になって10










大学生になっても上手く異性と関わるために内面を磨こうとか人当たりを良くしようとか向上心なんて抱かず











今はその時じゃない、きっと自分に寄り添ってくれる人と出会えるって





年齢は成人を迎えたのに都合良く夢想しかしていなかった










大学ときも同じゼミの人のこと好きになったけど、コミュ障デートになんて誘えるはずもなく










何年か前にLINE名字変わってたの知って


結局そんくらいの関係しか築けなかったんだよなって虚しくなった











社会人になってから好きな人が出来て、でも自分高校の時から何も変わらずコミュ障のド陰キャ







昔は相手の顔を見かけると嬉しくなったり気分が弾んでモチベーションになったりしたはずなのに







上手く相手と関われない自分劣等感とか無能感とか、そういう気持ちばかりに苛まれ






好意を抱くということ自体が苦しく思える

2024-09-23

男だけど男が嫌い

小学校ときに物を隠したり、仲間はずれにしたやつ、それを許してやれと諭した教員部活竹刀で殴ってきた奴、高校指定校推薦を取るなと言ってきた奴、大学マルチに誘ってきた先輩、男に興味ないの?と俺のチンコを触ってきたゼミ教授就職してパワハラしてきた上司、みんな男。みんな嫌い。

 

ネットでは男がわざわざ女に絡みに行ってギャーギャー騒いでいるが、これこれ、これが男。俺が嫌いな男の特性だわ〜って思う。

女が女を助ける活動をしているとキレる男がいるが、そいつ等は何故か男が男を助ける活動をしたがらない。意味不明。でもそれが男。

ちなみに俺に明確な加害をしてきた女はいない。

女だけの街が欲しい、という女の書き込みを見たことがあるが、その気持ちはすごくわかる。

俺は男だが男の加害性には辟易する。

2024-09-12

から大学を変えると詰む

大学院から別の大学に進学した結果、俺は孤独になった。

大学院というのは学部とは異なり、人間関係がかなり狭い。基本、学内ではゼミメンバーしか関わりはない。俺は文系から理系で言う研究室というよりゼミという概念の方が強く、日常的に顔を合わせるのはゼミメンバーとそれぞれ受ける授業のメンバーくらいになる。

大学院生は学部生と比べて圧倒的に人数が少なく、俺は私立だったか特に少数精鋭だった。だから人間関係が数人単位で完結してしまう本当に狭い世界だった。

そんな中で人間関係に躓くと逃げ口がない。院からの進学者から当然同級生に知り合いはおらず、学部生にも後輩はいない。かといって院から学部生のサークルに入るのも難しく、院で孤立するとその大学人間関係が築けなくなる。

「あぁ、この大学自分の居場所はないんだな」と思った。俺が進学したのは有名私立マンモス校だったが、何万人も学生がいるのに自分は独りぼっちだという落差に耐えられなかった。

しかも、俺は院から一人暮らしをしていたから、周りに誰も知り合いがいない生活余儀なくされた。会いたくもない連中と顔を合わせ、その苦しみを紛らわせる回路もない日々。久々に大学時代にお世話になった先生に会いに行ったら、「ずいぶん痩せたね」と言われた。自分が思っているより当時はヤバい状況だったのかもしれない。

こんなことを書くと「そんなこと言ってないで研究しろ」と言われるだろう。もちろん研究はした。俺は孤独の穴を埋め合わせるように一人研究に勤しみ、M1ながら論文投稿した。

こうして、なんとか逃げるように卒業したが、あの大学にはなんの愛着も未練もない。俺にとってあそこは見知らぬ外国であり、俺は紛れもない異邦人だった。

外部進学者院生孤独問題にはもっと光が当てられるべきだと思う。

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