はてなキーワード: 天国とは
俺さ、つば九郎のことを思うと、どうしても神宮球場のあの空気を思い出すんだ。あの賑やかなスタンドの笑い声とか、5回裏が終わった後に流れる「空中くるりんぱ」の失敗をみんなで笑う瞬間とかさ。そんな中で、つば九郎はいつもそこにいて、俺たちに笑顔を届けてくれてた。中の人って、30年以上もその重たい着ぐるみを着て、暑かろうが寒かろうがグラウンドに立ち続けてたんだよな。
その人がもういないって聞いた時、なんとも言えない寂しさがこみ上げてきたよ。ニュースで見たけど、肺高血圧症って病気で、50代の若さで逝ってしまったらしい。沖縄のキャンプから帰る途中で空港で倒れたって聞いて、急すぎて実感が湧かないんだ。ついこの間まで、フリップ芸で笑わせてくれてた人がさ、いなくなっちゃうなんて。
俺、つば九郎の中の人はきっと、普段は静かで穏やかな人だったんじゃないかなって想像してるんだ。ビール飲みながら「今日も頑張ったな」って独り言つぶやいて、でもグラウンドに出たら別人みたいに生き生きしてさ。子供たちに手を振って、ファンを楽しませるために全力を尽くしてたんだろうな。その姿が目に浮かんでくるよ。
今、つば九郎の活動が休止してるって聞いて、神宮が少し静かになった気がする。中の人がいたからこそ、あの愛らしい動きやユーモアが生まれてたんだって、改めて思うよ。俺たちファンには見えないところで、どれだけの努力があったのか。暑い夏の日も、寒い秋の夜も、ずっとそこにいてくれたことに感謝しかないんだ。
いつかまた、つば九郎がグラウンドに戻ってくる日が来るかもしれない。でも、その時にはもう、あの人が残してくれた足跡を思い出しながら見ることになるんだろうな。「ありがとう」って言葉じゃ足りないくらいだけど、心の中でそっと呟いてるよ。天国でゆっくり休んでほしいって。そして、俺たちはずっと、あの楽しかった時間を忘れないからさ!
先にいうが俺は30過ぎたジョブホッパーだ、碌なキャリア形成が出来ていないゴミで、20代から続く社交不安障害が寛解していない。(全てクローズ就労している)
いろんな仕事を経験してみて、とりわけ下記が苦手なことに気付いた。
・口頭指示がメインで回る仕事、もしくは口頭でのやりとりが重要とされる仕事(聴覚処理が苦手で、矢継ぎ早に言われると何もかも頭から抜けて疲弊しきる。これで電話も滅茶苦茶苦手)
・対人折衝や人への指導(口頭で言語化するのが苦手で喋ってて何言ってるのかわからなくなる、言うことが決まってる時はカンペ作って喋ってる)
・人の顔と名前を覚える(公務員時代はこれがまったく出来なくて干された)
逆に得意だったのが、
大した病ではない。
地元のクリニックで抗生物質の点滴等治療を受けていたが、一向に症状が改善せず高熱が続いたので大病院を紹介された。
案内されたのは救急外来。テレビドラマ等で見たような修羅場が目白押しの最前線でストレッチャーに寝かされ点滴。造影剤を入れてCT。造影剤を入れた時、全身が熱っぽくなりアナルがむず痒い感じがしたのだが、その程度の副作用はよくあることなのだそうな。
その後耳鼻咽喉科専門医だという若くてキレイな女性医師に、鼻の穴にカメラを突っ込まれズボズボされ、思わずオホ声が出そうになるアクテビティを経て、めでたく(?)入院と相成った。
病室(私のような貧乏人は、もちろん大部屋)にて看護師から入院についての説明を受ける。寝巻やタオルはレンタル品を毎日支給(もちろん有料)。入院時にだいたいみんな使うセット(コップ、ティッシュ、ウェットティッシュ、おしぼり、歯磨きセット等々)の購入を勧められたので、言われるままに購入。私は使わないであろう物も含まれていたが、いちいちそれを選別するのも面倒だし、何より初入院なので勝手がわからない。
X(twitter)には入院すると知人向けにツイートしていたのだが、それにいくらかリプライが付いていた。それによると入院食は驚くべき味の薄さなので、海苔の佃煮やふりかけ、醤油やソースを密輸入することが必須なのだそうな。
入院直後のドタバタでそれらの品の入手に失敗した私は、戦々恐々としながら食事を口に運ぶ。
何だこれは!味が薄い!
しかし耐えられない程ではない!!
いや、むしろ普段の食生活がきっと塩分過多なのだ。この際だから入院食の味の薄さを舌に記憶させ、普段の食生活にフィードバックさせるべきなのだと、私は決意した。
入院前までロクに食事が摂れない状態だったので、夕食を全て平らげた私は、数日ぶりにちゃんと眠れそうだと安堵し、消灯時間より前に眠りについた。
それから数日の入院生活は、ここ数年経験したことが無いほどゆったりとした、理想のスローライフのような生活だった。
早朝目覚め、散歩がてら院内コンビニでその日飲む分の茶を買い、暇になったら本を読み、夜は早く眠る。食事に不満が無いわけではないが許容できない程ではないし、何より自分で作らなくても健康的な食事が運ばれてくる。
家事にも仕事にも追われることも無い。こんな生活をあと30年は続けたい。
勿論、入院費が掛かるのは当然だし、その金額もなんとなくイメージしていた額から大きく逸脱するものでもない。貧乏とは言えそれを決済出来ない程ではないし、何より医療保険に加入しているので、いくらか戻ってくるはずだ。しかし現実を目の当たりにすると凹む。お気に入りの風俗嬢とナニをするのも、しばらく我慢せねばならないだろう。
そんなことを、院内コンビニでファミチキを食いながら考えていた。院内のコンビニにファミチキのポスターや横断幕を掲げるのは止めていただきたい。目に毒だ。
未だ入院経験が無い紳士淑女の方々にお伝えしたい大事なこと。それは入院をサポートしてくれる家族や恋人や友人が必要だと言うこと。
私は独身だし恋人も頼れる友もいなかったが、幸い親が比較的近くに住んでいたので、替えの下着の用意や、自宅に残してきた生鮮食品の処分等を任せることが出来た。
この問題はペットを飼っている等の状況で更に大変なことになるだろう。私は完全にぼっちなので、その心配をせずに済んだのは良かった。
あと、医療保険には絶対入ろう。若い人は「自分は健康だし、そんなのは無駄金だ」と思うかもしれないが、最低限の物で良いから入っておこう。人間いつ体調を崩すかわからないし、事故だってあり得る。掛け捨てのものだと更に損に感じるかもしれないが、保険料は税の控除が受けられる。
私のようなしがないサラリーマンでも簡単にできる節税手段なので、ぜひ活用してもらいたい。
かく言う私も最低限の補償で保険料が一番安いのにしか入っていないが、それでも今回の入院費用の半分ぐらいはそれで賄えるはずだ。
諸々長々と書かせていただいたが、いつ体調を崩し入院になるかなんて誰にも予想できない。
はてなー諸氏は「景気は悪い!」と言っているが、個人的には2019年頃からの景気は悪くなっていないと思う。もちろん業界や地域によるところが多いと思うけど。
■前提
・会社の業績が良い。コロナ初期は横ばいだったが、それ以降は連続で増収増益
・ベースアップは3%と若干良いぐらい。だが健康保険料が上がっているので、増えた手取りは数千円ぐらい
・賞与の延びは激しい。2023年通期3ヵ月分が2025年は4ヵ月分に。お陰様で額面年収1000万超えた。労働組合に感謝
・新卒採用ができない(内定辞退率が高い)。来年の初任給は25万円に増えた。初年度は賞与半分だから、年収350万ぐらい?
・20代の離職率が高い。30代以降は落ち着いている。なお20代は年収400万、30代は年収700万ぐらい。最近は賞与高いからもう少し増えてるかも
・持ち家の資産価値が増えた。2017年に6000万で購入した新築のマンションだが、現在の相場で8000万程度。住宅ローンはまだ据え置きだが、ぼちぼち上がりそうで怖い
・アラサーの部下・後輩は、ペアローンで新築1億を買うか、築浅中古を5000万~7000万ぐらいで買おうとしている
・株式投資が順調。5年で3倍。コロナ初期の暴落で買い増しておけば良かった。NISAは、クレカ使って月10万をオルカンで積立中
・甥の就職がすんなり大手に決まった。受けたのは10社程度とのこと。初任給は23万。今って就職活動の交通費出るのね。氷河期世代から見ると隔世の感
・甥のバイトの時給は(都内繁華街の飲食業)は昼で1500円、夜で2000円ほど。これもすごい
・新人が来ない(新人は時給1200円程度)ので、卒業ギリギリまでシフトを入れられてキツイとボヤいている。卒業までに後輩を紹介してくれと店長に泣きつかれたとのこと
■物価高
・スーパーやコンビニは言わずもがな。マイナー品や見切り品を通販でまとめ買いすることが増えた。クレカ主体のポイ活も始めた。自治体のキャッシュレス優遇キャンペーンは神
・都内の居酒屋は、仕事帰りに軽く飲む安居酒屋でも3000円はザラ(以前は2000円程度)。普通居酒屋チェーンでも5000円は見ておかないとキツい
・地方に行くと飲食店の安さに感激する。地代(賃料)の差が大きいんだろうなぁ
・よく本を買っていたので、文庫で800円、新書で1000円、単行本で1800円を超えることにビビる。コロナ中に、サ終やBANのリスクを感じつつも、ほぼ全面的にkindleに切り替えた
■その他
・ホテル代高騰で出張は抑制傾向。リモート会議も普及したしね。出張予算も減らされたが、メリハリできて良かったと思う。
・福岡支社のヤツはこの世の春を謳歌している。東京水準の給料を受け取りながら、物価(主に外食費)・賃料の安い福岡は天国とのこと
世界で人気だし日本の観光資源というので黙ってるんだが、心底アニメが好きではない。
声優の出す声のトーンや、少女や女子高生の太モモらへんの描写(風がなびいてチラっと見えるとか)
そういうもの(つまり性的なもの)におそらく数十人は下らないというプロフェッショナルな人々が
命がけで制作しているというサマを見るだけで、こりゃもう何を言っても無理だろうな、
ということで、あまり声高にアニメが嫌いとは言わないわけよね。
しかもこの「エロいから嫌い」と理由で言うなら、実写の映画にしたって同じようなことをやってるし、
それだけじゃなくて凡百の文芸作品が同じことをずっとやってたわけで、
意識的か無意識かはよう知らんが、あらゆる作品がジェンダーを固定化してきた。
アニメはエロ天国の日本だからこそ育まれたのだろうとしみじみ思う。
デカすぎる目とありえない髪色。
長くてしらじらしい独白。
いや、ねーだろ。ねーわ。そういうものが受容されているってことに、もうついていけなくなってる。
アニメファンが嫌いかどうか、と言われたらうーん、どうなんだろう。別に。
若いのに知識豊富。アウトプットも早い。自主的に動く。わからないことも調べて対応する。
らしい。
ざっくり言うと優秀。
話だけ聞くと即戦力で、
多分、俗に言うワ◯ガだと思う。
この匂いの人には過去何回か遭遇した事があるが、同じ職場で席が近くになるなんて初めてで、
しかも、自然と呼吸したくなくなってるらしく、酸欠を起こしてしまう。酸欠からくる頭痛も起き、会社に行くのがつらい。
でも個性的な匂いを気にしないメンバーもいるようで、彼と普通に話をしたりしてる。
彼が近くにいても、臭そうにしてる人はあまり居ないように見える。
僕が過敏になってるだけなのかな?
って思ってたら、テレワークしてる先輩社員が「アレは匂うね」って言ってた。
その人は、彼と初日顔合わせした後、テレワークして匂いを回避してる。元々会社とはテレワークで契約していて、彼と顔合わせの為だけに出社しただけだった。数時間同じフロアに居ただけだけど、途中からマスクしてた。
また地獄が待っていた。
電車の中や、他部署にそうゆう人が居るくらいなら、ちょっと場所を変えるとか、メールするとかで回避してきた。でも今回は同じ部署で席近く。
正直、会社を辞めようかとも思ってる。
気にならない人もたくさん居るのも事実。
もし、上の人に言ったとしても、その人が匂いを感じるかどうか分からないし、むしろ僕が酷いことを言って若い芽を摘もうとしてると捉えられてしまうかもしれない。匂いの事ってデリケートな問題だけど、誰にどう言ったらいいのかわかんない。
転勤を喜ぶ人は家族いないのかなと思う。単身赴任とかだと生活費二重にかかるんだよ。子供を転勤につきあわせたら転校しなくちゃいけないし、人間関係リセットされて、子供はストレス感じるし
おい、マコモ湯って知ってるか?あの風呂の水を変えずに使い続けるやつだよ。
実はウチの風呂、それだったんだよな(涙)。いや、正確には母親が勝手にそうしてたんだけどさ。
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ウチの母親、いわゆる自然派ママってやつでさ、スピリチュアル系とか純粋とか、まあそんな感じの人だったわけ。
最近話題になってるマコモ湯の動画見て背筋がゾワっとしたよ。「これ完全にウチじゃん」って。
他にも同じような家で育った奴ら、きっといると思うけど、みんな黙ってるだけだろ。
そんな家に生まれた俺の話、ちょっと覗いてみたいだろ?書いてやるよ。
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俺が物心ついた頃にはもう気づいてた。「ウチは普通じゃねえな」って。保育園の頃からテレビ禁止、市販のお菓子も砂糖もアウト。
周りの奴らはアンパンマンとか仮面ライダーとか詳しくてキラキラして見えたけど、俺には無縁だった。
マックのハッピーセットなんて天国みたいな響きだったよ。友達が話してるの聞いて憧れてさ、親にせがんだら母親がヒステリー起こす始末。
でも諦めきれなくて、友達から話を聞いて紛らわせてた。ウケるだろ。
娯楽に飢えてた俺は文字を読むことに目覚め、小学校入る前にはもう1000まで数えられるようになってた。
それが運の尽きだったね。「娯楽をなくせば頭良くなる」って親に勘違いさせちゃったんだ。
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小学校の頃、ゲームボーイアドバンスってのが流行ってた。ポケモン全盛期の時代だよ。でもウチじゃテレビもゲームも禁止だから、話に入れるわけがない。
「ポケモンの名前言えるかな?」なんて遊びが流行ってたけど、俺には無縁だった。
そんな時、気の利く友達が「これ読めば話に入れるよ」ってポケモン図鑑を貸してくれたんだ。
嬉しくてさ、自由帳にポケモンの名前を片っ端から書き写したんだよ。小学校入る前から読み書きできてたから余裕だった。
でも、それを親に見つかっちまってさ。「ゲーム脳が感染る」とか言われて即ゴミ箱行き。あの時は泣きそうになったね。
でも母親は優しい人だった(そうだろ?)。子供の体を第一に考えてくれてたんだよ。ネットでバカにされてるマコモ湯だって、「体に溜まった毒素を出すため」らしいし、
いつも「みんないつかわかる」「ちゃんとしてない奴はひどい目に遭う」「あなたは恵まれてる」なんて言ってたっけ。
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学校では「臭い」って言われたよ。そりゃそうだろ、粉石鹸で洗濯して柔軟剤なんて使わないんだからさ。
梅雨時なんて地獄だったよ。でも今思うと、学校の奴らは本当にいい奴らだったな。臭いからって虐められたりはしなかったし、
昼休みにはドッチボールに誘ってくれたりしてさ。それでもやっぱり「普通の洗剤」の家が羨ましかったけどな。
先生はウチを虐待じゃないかって疑ってたみたいだけど、それは見当違いもいいところ。母親は優しい人だったからな。
ただ、カウンセラーが学校に来て俺だけ個室に呼び出されたりしたこともあったけど、あれ何だったんだろうな。
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風呂が臭いのは慣れてたけど、服の匂いとかはどうしようもなくてさ。学校のシャボネットで香り付けとかしてごまかしてた。
でも一番キツかったのは友達の話についていけないこと。テレビ見れないと「小島よしお」とか知らないわけでさ、小学生にはそれ致命的だろ?
みんながテレビの話をするたびに胃がキュッと締め付けられる感じがして、その場をそっと離れてトイレで手を洗ったりして時間潰してた。
チャイムが鳴るまで校舎を散歩するのが習慣になってたんだよな。その時によく教頭先生が話しかけてきたけど、あれ何だったんだろうな。ただ散歩好きなだけだったんだろう。
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マコモ湯の習慣は、もうとっくに終わってたんだよな。きっかけは俺が連続して浴槽でおしっこしたこと。
いや、別に悪気があったわけじゃないんだよ。ウチの風呂って、どんどん綺麗になるって信じてたからさ。
「おしっこしても綺麗になるんだよ!」って自慢げに母親に教えたら、なんか母親が耐えられなくなったみたいでさ。それでマコモ湯は終了。
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でも、小学校高学年になる頃には、さすがに気づいちゃったんだよね。「俺、浮いてるな」って。
だけど、その気づきが最悪だった。「周りがバカだから俺が浮いてるんだ」「みんな間違ってる」って思い込んでさ。
そこで「近所の名門私立中に行けば何か変わる」なんて考えたわけ。
親は大喜びして応援してくれた。「よく気づいたね」なんて言われてさ。勉強だけはできたから、簡単に合格したよ。
その学校の図書館がすごかったんだよな。司書が何人もいるようなデカい図書館。同じようなはぐれ者が集まってて、
そこで仲良くなった。でも、流行りの話題が出ると相変わらず散歩する癖は治らなかったけどさ。
それでもクラスには居場所なんてなくて、自己肯定感なんてゼロに等しかった。お小遣いも中学生になっても1000円ももらえなくてさ。
遊びにも付き合えないし、ケータイ持ってないとそもそも誘われもしない。
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そんな時に出会ったのがパソコンだった。親父のお古のWindows95のボロボロのやつを誕生日にもらったんだよね。
当時はネットバブル崩壊の直後で、ホリエモンのライブドア全盛期だったからさ。「パソコン渡せば子供が天才になる」なんて親は思ってたんだろうな。
それが俺にとって夢の時代の始まりだった。近所の本屋には「Mr.PC」とか「ラジオライフ」とか置いてあって、それ読めば簡単に漫画を無料で読める方法とか載ってたんだよ。
それまで小学校の図書館で「漫画でわかる」シリーズしか読んだことなかったから、刺激が強すぎて震えたね。思い出すだけで武者震いするくらい。
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でも、それだけじゃ満足できなくてさ。ネットを使った金儲けを覚えたんだよ。手先が器用な友達と組んでジャンク品を直して転売してた。
何を扱ったかは身バレするから言えないけど、多い時は月5〜6万稼げるようになった。
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そして、その金が俺をクスリへと導いた。
(続く)
これまでずっと非正規雇用を渡り歩いてきた。その大部分がコールセンター業。
これまで、転職のタイミングは何度もあったはずだが、その度に「正社員?そんなもの、高卒でましてや社員経験の無い自分になんて出来る訳がない」との理由から、結局前職と同じような非正規の職に就く・・を繰り返してきた。
それは年齢を重ねるごとに強くなり、いつしか正社員というワードすら頭の中から消えていった。
40を超えて、環境も変わり今までとは全く違う季節雇用の仕事に就いた。
社員数は少ないが、メンバーは正規雇用ばかり。しかも年齢は自分が最年少に近いくらいに年齢層が高い。
その環境下にしばらく身を置くことで、自分にひとつの変化が生まれた。
今まで都会で人間関係に悩みながら、低収入でヒーヒー言いながら働いてきた非正規の仕事はいったい何だったのか、というぐらいに待遇も環境も人間関係も天国に思える。
現在の仕事は季節雇用で、転職の時期が近付いてきたため、転職サイトを見ている。
世の中には求人がたくさんある。そのどれもが今までであれば「自分には無理。絶対無理。大卒しか受からないだろ」と食わず嫌いをしていた求人ばかりであった。
でも、今その求人を見ると、不思議と「応募すると受かるかも」と思える。
採用されるかどうかは別として、どうして今まで正社員を目指して就活してこなかったんだろう。
なんだか悔しい。
でもそれが俺の人生なんだろうと思う。
スポーツ選手とかのやつなら、頭でっかちのヘンな人形の癖してやたら高えな……としか思わんかっただろうけど。
Vaultボーイのはゲーム中にそれそのものが出てくるし、割と存在感のある位置づけのアイテムでもある。
そんで何より、作中で押し出されているアメリカの残り香が醸し出される。
メリケン以外じゃ馴染みもねえような首振りフィギュアがステータスアップのアイテムだなんて、なんともオシャレではないか。
アメリカンカルチャーってかっこいい(よかった)よな……というノスタルジーをポストアポカリプス世界に絡めて描くのはやっぱり天才的だぜ。
この二軸が合ってこそボブルヘッドにも心が寄るというもの。そんな代物がグッズとして存在する。
実にオタク心をくすぐられる。
にしてもこの手のグッズを買うことはあんまりないからやはり高え……とは思いつつ、買わずにいるといつまでも頭にまとわりついて離れないし、お祓い料だと思って踏み切ってしまった。
いざ決済画面に入ってこれから支払う値段を改めて見ると、若干の躊躇はあったが……
買ったら買ったで、置いといたらどうせ5分くらいで存在を忘れるんだろうな……とかじわじわと後悔の念が湧いてくる。
それはそれとして、帝国軍のビークルモデルを置いてる棚に飾ってやろう、とかホクホクしてる気持ちもちゃんとある。
メリケンのナードみたいな感じになってきたな。マウンテンデューの缶も並んでるし。ほんのりとヴィレヴァン的な雑多さがある。
イオンモールむさしむらやま店のヴィレッジヴァンガードで植え付けられた憧れは今もまだ息づいているのかもしれないな。
改めて部屋を見渡すとギターが転がりスニーカーの箱が積み上がってて、マジで幸せ者の部屋かもしれない。毎日喜びがない気がしてるけどそんな事もないのかもしれんな。