都道府県を東方キャラでイメージ化とは、Runaway氏の作成したアンケート動画である。
正式名称は『都道府県を東方キャラでイメージ化してみよう』である。
ニコニコ動画の仕様上、あまりに長すぎるタグが使用できないので少し短くして登録している。
概要
元々は東方projectのキャラをランダムソフトに登録して都道府県に当てはめた動画、『東方キャラで都道府県をイメージ化してみた』をRunaway氏は投稿していた(現在は削除済み)が、修正版投稿の半月後の2009年1月12日に、『都道府県を東方キャラでイメージ化してみよう~アンケート動画~』が投稿されている。
3年連続で投稿されたが2012年はされていない。おそらく本編新作が出なかったからではないかと思われる。
概要紹介後、結果と解説のようなものを作成しているので結果を知らない人は動画を見てからにしてください。
動画を見る前にルール補足動画があるので見ておいたほうがいい。
第1回概要
2009年1月12日アンケート開始~同年2月3日締切~同月15日結果発表。
時期的に地霊殿までが発表済み。アンケート自体余り認知されていなかったためか投票数は少なめ。
第2回概要
2009年12月22日アンケート開始~2010年1月末締切~同年2月4日結果発表。
時期的には星蓮船までが発表済み。前回よりも投票数が何割か程度増えている。
第3回概要
2011年10月12日アンケート開始~同年11月末(?)締切~同年12月11日結果発表。
時期的には神霊廟までが発表済み。前回より投票数が2倍近くなっている。
アンケート結果と解説(ネタバレ注意)
ここではアンケート結果と理由などの解説をします。豆知識なども少しだけ入れていますがご容赦ください。
ネタバレとなるので、まだ動画を見ていない人は先に動画を視聴してください。
北海道
- 第1回:レティ・ホワイトロック(1位採用・18票)
- 第2回:レティ・ホワイトロック(1位採用・31票)
- 第3回:レティ・ホワイトロック(1位採用・131票)
3回連続でレティがトップ。北海道は寒冷地→冬→冬の妖怪であるレティという流れだと思われる。
他にはチルノも氷なので得票しているが、第3回では海産物っぽい名前のせいかはたてが2位にいたりする。
北海道で代表的なのは小人のコロポックルや河童に類するとされるミンツチあたりだが、登場していない。
青森県
第1回は十和田湖の妖精(!?)枠でチルノが1位だったが、第2回からはエリーが連続でトップ。
りんごの産地に曲名である『Bad Apple!!』を当てはめたわけだが、この曲はあくまでエリー戦の前の道中曲である。
また、ホタテが取れるせいかはたてがまたもランクインしていたりする。
青森の妖怪の代表格に赤舌が挙げられたりするが、民俗学では後付けで青森の妖怪とされたと解されている。
恐山という、明らかな心霊スポットがあることからして、彼岸組は結びつけやすそうである。
勇儀もランクインしたことがあり、頑固で意志を絶対曲げない「じょっぱり」気質、酒好きな県民性が由来と思われる。
秋田県
3回連続で小町がトップ。小町という名前があきたこまちを連想させるのがもっとも多い理由のようだ。
また、自殺率が毎年上位をキープしているのも原因があると思われる。
秋という文字が入っているので、秋姉妹も健闘しているが、第3回の票差を見ると逆転は難しいか。
なお、秋田県の妖怪といえばなまはげだが、同族っぽい鬼は別の場所で人気なのでどうにもならない。
岩手県
3回連続でにとりがトップ。主な理由は遠野の河童伝説となっている。
岩手県遠野市出身の作家、佐々木鏡石の口述から書かれた説話集、『遠野物語』は民俗学に欠かせないものである。
妖々夢2面道中曲が『遠野幻想物語』なのは、この説話集が『マヨヒガ』の言葉を広めたからでもある。
河童の物語もこの物語に登場しているため、にとりが選ばれたものと思われる。
なお、にとりのテーマである『芥川龍之介の河童』では、長野県の河童橋等がでるのでにとり自体の出身は長野か?
ちなみに遠野の妖怪なら座敷わらしも有名だが、茨歌仙で幻想郷から減っていることが明言されている。
宮城県
3回連続で慧音がトップ。しかしながらその理由がハクタクが牛っぽく、仙台といえば牛タンだからという点。
なお、宮城県の妖怪の代表格が柿の木の妖怪であるタンタンコロリンであることから、妖怪事情を察して欲しい。
仙台の有名人として伊達政宗がいるので、隻眼キャラでもいれば事情は変わるかもしれないが、
今の感じでは慧音と牛タンのイメージは払拭できないだろう。
伊達政宗に招かれた雲居禅師から一輪と雲山、ジョジョの荒木先生の出身地からレミリアと咲夜も候補か。
山形県
- 第1回:四季映姫・ヤマザナドゥ(3位採用・5票)
- 第2回:秋静葉(1位採用・9票)
- 第3回:秋穣子(1位採用・51票)
第1回で映姫が3位採用されて以降は秋姉妹が共にトップで採用されている。
特に第2回は山形県は静葉、新潟県は穣子が制したので、姉妹で隣接した県のトップに立っていたりする。
山形県の常連に、将棋つながりからか椛がトップ3に名を連ねているが、
広島県という強力なライバルがいるために票が伸びていない。
福島県
1回、2回共に理由コメントがなく3位採用という結果に終わったが、存在感が薄いからとこいしが台頭してきた、
と思ったところで東日本大震災が発生、原発事故が原因でお空が不名誉な1位をかっさらってしまった。
3回とも原発が縁でトップになっているが、お空の力は核融合なので、核分裂の原発とは違うものなのだが。
妖精美術館という観光スポットがあるので、妖精ならば付け入る隙はあるか。
栃木県
3回連続で藍がトップ。その理由は至極単純だが誰もが納得できる殺生石の存在である。
殺生石は玉藻前(白面金毛九尾の狐)が殺害された際に変化したものとされているので理由もわかりやすい。
また栃木県は雷が多いことでも有名なので、永江衣玖や蘇我屠自古も候補になれるかもしれない。
光丸山法輪寺に『西行桜』があるので幽々子、野木町が『ひまわりの里』なので幽香も候補か。
群馬県
第1回は1票しか入らなかった上に7位で選考理由もわからない蓮子が採用され、悲劇扱いされていた。
しかし2回、3回はホタルの里が県内にあるということから、蛍の妖怪であるリグルが採用されているのだが、
何故かコメントにはGやグンマーが溢れかえっている。群馬の不憫な扱いはいつ解消されるのか。
なお、上位に天狗勢が来ているのは風の県だから。多々良駅があるので、小傘も候補にはできたりする。
三途川という小さい川が存在しているので、小町も候補にできる。
茨城県
第1回は納豆の糸からヤマメ、2回は鈴蘭の群生地からメディスン、3回は県名がそのままなので華扇となった。
名前がそのままというのは伝承云々レベルのインパクトなので、よほどのことがないと覆せそうにない。
他の伝承では、鹿島神宮で大ナマズを封じている要石があったりするので、天子も候補にはなれる。
なお、伝承からすると、茨城の名前の由来に土蜘蛛が関わっている。
千葉県
第1回は、南総里見八犬伝の舞台であるため、犬っぽい扱いをされる昨夜が1位で椛が3位にいた。
が、第2回においてナズーリンという絶対強者が現れたためライバル不毛の地となってしまった。
しかも、投稿動画関連のタグはなかったにもかかわらず、東京ナズーリンランドというタグが説明とともにできている。
彼女の牙城を崩すには、アヒルの妖怪あたりをd(このコメントは細切れにされました。
埼玉県
第1回は2位採用であるものの、一応3連続で採用されている。理由は都会(東京)に嫉妬しているから。
微妙に守矢一家がランクインしているのは、多分春日部に住んでいる2児の母、野○み○えが原因。
なお、第3回の2位であるチルノのコメント、『あたいったら埼京ね』は見事である。
調(つき)神社という、兎を神の使いとして扱う神社があるので、月の兎(鈴仙、レイセン)も候補。
東京都
- 第1回:アリス・マーガトロイド(1位採用・13票)
- 第2回:アリス・マーガトロイド(1位採用・14票)
- 第3回:アリス・マーガトロイド(1位採用・116票)
3回連続でアリスがトップ。都会派魔法使いを名乗っている面目躍如といったところだろうか?
他にランキングに食い込んできている蓮子は、東京に実家があるような表現がなされている。
東京で他に話題性がありそうといえば四谷怪談だが、新しくて伝承もなにもないので微妙ではある。
最高裁判所から四季映姫、国会図書館からパチュリー、東京大学から旧作の夢美、ちゆりあたりを繋げるのもあり。
神奈川県
都道府県最大の激戦区神奈川県。2位と数票差だったり同票だったりと話題に事欠かない。
美鈴は横浜中華街が理由、神奈子は神奈(子・川)つながり、水蜜は横浜港に横須賀の海軍と繋がりは十分。
他に特筆すべき繋がりのある東方キャラもいないので、今後も三つ巴で争っていきそうである。
ベイスターズつながりで、星の魔法を使える魔理沙、大ちゃんつながりで大妖精もありかもしれない。
山梨県
3回連続で妹紅がトップ。スペルカードに『フジヤマヴォルケイノ』があり、蓬莱の薬も富士山に縁がある。
さらに言うならば、同じ名前の技を使うどこぞの青銅聖闘士さんも富士山の麓の風穴で戦っている。
ちなみに上位にいる天子は、山梨=山がない=胸がない=天子、という発想、妹紅にも掛かっているかも。
本当のところは、山梨から静岡にかけて『天子山地』という場所があるためか。
なお、静岡県民の皆さんは富士山のことで怒るかもしれないが、静岡を独占してるお茶好き巫女さんに文句を。
山梨名物の『ほうとう』つながりで星も面白いかもしれない。
新潟県
第1回、第2回は穣子が連覇したが、第3回においてマミゾウにぶっちぎられてしまった。
穣子がトップになれたのは、日本屈指の米どころである新潟と豊穣の神との相性がよかったからだろう。
そもそもマミゾウのモデルは、後に二ツ岩大明神として祀られた佐渡の団三郎狸なので、分が悪すぎる。
上位に星が食い込んできているのは、越後の龍、上杉謙信が毘沙門天の旗印を掲げていた繋がりからである。
富山県
3回連続で永琳がトップ。理由は越中富山の薬売りと、日本屈指の薬の生産地域だから。
基本は鈴仙との師弟で大半の票を占めるため、彼女のところに付け入る隙が全くない。
そもそも、富山県は妖怪関連の伝承もそう多いわけではないので、彼女を脅かす存在はほぼいない。
地獄谷温泉から地霊殿組、猫又山から橙、黒谷と山女という地名が隣接しているのでヤマメも候補だが。
石川県
3回連続で妖夢がトップ。庭師であるため、白玉楼の庭と日本三名園の1つ、兼六園との繋がりが見えたのだろう。
兼六園も桜がとても綺麗な場所なのでよく似合う。最近は石川ごえみょんという理由も増えている。
獲得票数からしても、ほぼ安泰だと思われる。わずかにこいしに奪われている程度だが。
白山比咩神社に祀られる菊理媛神から、旧作のkikuriを結び付けられる。
また、白山は別名が『白嶺(はくれい)』で、菊理媛神は巫女の女神とされるので、霊夢も候補となる。
福井県
1回、2回のトップだったお空が福島へ鞍替えしたため、その間を縫ってきたのは霖之助だった。
メガネといえば鯖江市、鯖江市といえばメガネのため、とりあえず霖之助が選ばれたのだろう。
3回連続で2位の朝倉理香子は、メガネに加えて『越前朝倉氏』という肩書きを使うことも可能。
さらに言うと、日本で最初の恐竜発見の地に恐竜否定派の霖之助がいるのはどうなのだろうか?
福井で他に有名なのは敦賀で網にかかり、その肉で八百比丘尼に不老不死を与えた人魚。
しかしながら、幻想郷に海がないため結局つながりは持てない・・・・・・と言われていたが、
輝針城で人魚の妖怪わかさぎ姫登場。わかさ(若狭)の地名の縁もあり、次回投票に期待が掛かる。
長野県
3回連続で諏訪子がトップ。諏訪地方を大和の神々が生まれる前から支配してきたのだから当然だろう。
ならば当然、他の上位陣も守矢一家が占めている……と思ったら大間違い。
『東方キャラ』でイメージ化という表題なのに何故か作者の名前が入っていたりする。
ファンの間ではZUN氏は東方キャラの1人という認識ということなのだろうか?
出身地ゆえの選考なのだろうが、何か納得がいかない。
萃香のスペルカードにある『天手力男』『戸隠山』は長野県にある。
信貴山縁起絵巻に登場する命蓮上人と姉の尼公は信濃の出身であるので、白蓮も候補。
静岡県
3回連続で主人公の霊夢がトップ。博麗神社は静岡にあった……かどうかはさて置き、理由はお茶好きだから。
それ以外は竹取物語繋がりで輝夜や妹紅、浜名湖名産のうなぎを意識されてのミスティアなどがランクイン。
地元の伝承では木の葉天狗や、水木しげる作品で有名になったべとべとさんなどが伝わっている。
他にはみかんも有名だが、やはりお茶、うなぎ、富士山に比べるとインパクトが落ちてしまう。
また、日本最大の楽器メーカーであるヤマハがあることからプリズムリバー三姉妹も候補か?
そもそも、主人公がマスコットなら構わないのかもしれないが。
愛知県
- 第1回:ミスティア・ローレライ(1位採用・9票)
- 第2回:ミスティア・ローレライ(1位採用・13票)
- 第3回:レミリア・スカーレット(2位採用・33票)
3回連続で票数ではミスティアがトップ。だが、第3回は夜雀伝承の地に最多得票を持って行かれてしまった。
代わりに入ったのは2位のレミリア。理由は愛と血、そして名古屋嬢とのこと。
ミスティアがトップだった理由も名古屋名物の名古屋コーチンや手羽先。やはり彼女は食材扱いなのか。
他に神奈子や早苗、衣玖などがランクインしている。神奈子や早苗は理由がイマイチ不明。
衣玖は理由がドラゴンズらしいので、多分ある意味日本で一番特徴のあるあの有袋類なのだろう。
愛知の妖怪は、おとら狐と二龍松などがオリジナルではあるがインパクトはあまりない。
熱田神宮の神器から慧音、ホンダのアシモ→ロボット→自立人形で、アリスやメディスンもありか。
三重県
- 第1回:東風谷早苗(1位採用・5票)
- 第2回:プリズムリバー三姉妹(2位採用・9票)
- 第3回:プリズムリバー三姉妹(1位採用・81票)
第1回は早苗、2回は霊夢(ただし2位採用で三姉妹)、3回は三姉妹が得票数1位を獲得している。
霊夢と早苗は、伊勢に日本神道の最高位の神天照大神が鎮座しているがゆえの選考。
プリズムリバー三姉妹は『三重』奏からだろう。その証拠に三月精がランクインしている回もある。
妖怪の代表格ならば一目連がそれだろう。知名度は高くないが、とにかく超一級の存在である。
一目連は天候(風)の神で片目の潰れた龍神。後に合祀された天目一箇神は、製鉄・鍛冶の神。
さらにダイダラボッチに関係がありひょっとこの原型とまで言われる存在である。
龍神(幻想郷の最高神)、天候(衣玖、屠自古)、風(神奈子、早苗、文)、製鉄(諏訪子)などネタも十分。
他にも鬼女扱いとなっていることが多い鈴鹿御前がいたりと、とにかく東方との相性がいい県である。
岐阜県
3回連続でさとりがトップ。覚妖怪の伝承は飛騨や美濃の山奥に住まうというものなので当然の結果とも言える。
しかしながら、妹のこいしは何故か姉妹のくくりで1票しか獲得していなかったりする。
2回と3回で2位を獲得した小傘は、傘の生産量日本一であることが選考の理由である。
第1回で萃香が2位なのは、伊吹山が滋賀県と岐阜県の県境に位置するからであろう。
妖怪だと、さるとらへびという鵺みたいな妖怪が存在していたりする。
あとは美濃で有名な下克上の代名詞斎藤道三や、頑固の代名詞稲葉一鉄あたりの性質を利用しても面白いかも。
滋賀県
3回連続で萃香がトップ。彼女の苗字である伊吹を冠する山が滋賀県と岐阜県の県境にあるためである。
萃香の元である酒呑童子は、越後・伊吹山・大和と出生の伝説があるが、苗字を見るに伊吹山出生なのだろう。
ランキングには他にヤマメ、大妖精、メディスン、チルノ、輝夜などが入っている。
湖の妖精であるチルノと、その近くにいた大妖精は琵琶湖、輝夜は滋賀に蓬莱山があるためだろう。
伝承としては片輪車(輪入道)や三井寺鼠(鉄鼠)などがいるが、片や人間化しづらく、鼠はもう無理っぽい。
奈良県
第1回は幽々子、2回は白蓮、3回は神子とばらけた……というより、2連続で奈良関連のキャラが出たからだが。
第1回の幽々子は、苗字が西大寺に似ていることと吉野や百人一首に登場する桜などが理由だろう。
2回の白蓮はそもそも信貴山縁起の主人公、命蓮上人の姉の尼公がモデル(ただし2人の出身地は信濃)であり、
護法童子(一輪のモデル)や毘沙門天(弟子が星、ナズーリンも部下)など関わりが濃い。
そして3回の神子はモデルが奈良どころか日本でも屈指の歴史上の人物である聖徳太子である。
屠自古のモデルは太子の妻の刀自古郎女、布都のモデルは刀自古の母太媛、または祖母の布都姫である。
他にも稗田の初代阿礼は大和朝廷に仕え、竹取物語の舞台も登場人物のモデルが奈良・飛鳥時代の人物である。
スペルカードの名前や儚月抄に出てくる前鬼後鬼も、元は奈良の生駒に住んでいたとされる。
妖怪でも、ヤマメのモデルの土蜘蛛や、鬼太郎ファミリーの一角である砂かけ婆がいるので話題に事欠かない。
平安遷都までは政治文化はほぼ奈良が中心であったため仕方がないのだが。
京都府
第1回、2回は輝夜が連覇。第3回は2票差という僅差に勝利してぬえが1位を獲得している。
輝夜が京都に入ったのは京都=姫の図式もあるが、鬼畜スペルの新難題『金閣寺の一枚天井』があるのだろう。
なお、2位の阿求と3位の幽々子はそもそも京都と関わりが見当たらなかったりする。
2回以降は輝夜とぬえ、そして橋姫がモデルのパルスィが上位を占めている。
ぬえは元々京都に現れた妖怪で、退治されたのも京都。テーマも『平安のエイリアン』である。
橋姫は京都の伝承が有名だが、嫉妬の鬼は一条戻り橋の方で、宇治橋の橋姫は橋の守り神である。
なお、他に大江山の酒呑童子、鳥羽上皇に寵愛された玉藻前(白面金毛九尾の狐)、崇徳上皇(大天狗)、
妖夢のテーマの元である『広有射怪鳥事』(元は太平記の巻12の題の1つ)に出てくる怪鳥以津真天、
羅城門の鬼や鬼童丸などの鬼、宗旦狐や竹伐狸、七歩蛇などの動物妖怪もいるなど多彩。
1000年以上天皇家の住まいであり、文化の中心地であったため話題には事欠かないだろう。
大阪府
第1回はこいし、2回、3回は星が連覇している。こいしが選ばれたのは荒ぶるグリコのポーズの元ネタの看板。
星は虎→タイガースである。一応本拠地は兵庫なのだが、大阪タイガースの時期もあったのでいい……のだろうか?
ランキングに魔理沙がいるのは、大阪の窃盗率の高さが連想させたのだろう。自業自得である(大阪も魔理沙も)
幽々子は、父ではないかと推測されている西行法師が亡くなったのが大阪府河南町の弘川寺であるため。
妖怪としては、茨木童子(華扇のモデルではないかと推測される)の名前の由来とされる茨木市や、
安倍晴明の母とされる妖狐、葛の葉狐がいたりする。また、聖徳太子の廟があったりする。
和歌山県
3回連続で文がトップ。和歌山県に属する熊野三山において、烏はミサキ神として信仰の対象だからだろう。
また、天狗に関する逸話も残っており、それらが合わさって烏天狗の文が1位なのだろう。
というか、第2回の3位であるぬえを除いて、全員天狗か烏関係である。
妖怪では、小傘のモデルである一本だたらが有名だろうか。他に一つ目入道の話も伝わっている。
高野山も和歌山県にあり、信仰関連ではそれなりにネタがあるか。
兵庫県
第1回はレミリアがトップ、2回、3回はともに水蜜がトップだが、2回はぬえが採用されている。
レミリアは、神戸に外国人の居留地があったためかトップに立っている。
他にも、2位に妹のフランドール、3位にwin版のアリスではなく旧作のありすが入っており、外国のイメージが強い。
だが、2回以降は港のイメージや神戸市のマークが碇だったりで水蜜が連続でトップ。
また、鵺塚が芦屋にあることからぬえや、甲子園球場が西宮にあるため虎繋がりで星がランクインしてきている。
妖怪ではあまり有名ではないが、姫路城に住んでいたとされる長壁姫というのが存在する。
さらに、稗田神社という稗田阿礼が祭神として祀られている神社がある。
鳥取県
3回連続でてゐがトップ。名前が旧国名、モデルの因幡の素兎に関する伝承に白兎神社があるため鉄板。
ランクインしているキャラの文とミスティアは『鳥』取県ゆえに選ばれたか。
慧音と諏訪子は判断不能。小傘は一つ目から鬼太郎が連想されたのかもしれない。
妖怪ではないが、死人憑という、ゾンビのような怪異が起こったという怪談が残っている。
伝承は少ないが、鳥取県境港市は妖怪漫画の大家、水木しげるの出身地なので、無理矢理結び付けられるか。
島根県
第1回のトップは霊夢。しかしながらルールにより2位の神奈子が採用されている。
霊夢が選ばれたのは出雲大社も大きな神社だからか。神奈子は、モデルの建御名方の父が大国主だからだろう。
2回、3回は紫が連覇。古事記に記されている日本最古とされる和歌に『八雲立つ出雲』と記されている。
また、日本の怪談を世界に広めた人物、小泉八雲にも掛かっているのではないかと思われる。
また、水蜜がランクインしているのは、船幽霊・妖怪ムラサの伝承が隠岐島にあるからである。
メリーがいるのは、小泉八雲の本名がラフカディオ・ハーンだからである。
妖怪として、神話においてスサノオが倒したとされる八岐大蛇は、出雲の国の存在だったり。
岡山県
3回連続で天子がトップ。岡山の持つ桃のイメージが、天子の帽子の桃や天界の桃と合致したのだろう。
また、萃香と勇儀の鬼2人がランクインしているのは当然、桃太郎の鬼退治からである。
岡山=桃太郎のイメージを確定づけたのは、トマトではなくハドソンの某テーブルゲームではなかろうか。
なお、これだけ桃のイメージが強い岡山だが、桃の生産量はトップ3に入っていなかったりする。
妖怪では、やたらと胡散臭いイメージのある鬼太郎世界の妖怪の総大将、ぬらりひょんの伝承がある。
ちなみに、岡山に伝わるぬらりひょんは海坊主に近いイメージのようである。
広島県
3回連続で椛がトップ。広島の銘菓、もみじ饅頭のイメージが全国的に強いということなのだろうか。
2回、3回で2位に紅葉を司る神である静葉がランクインしているあたり、もみじ饅頭最強説が浮かぶ。
水蜜がランクインしているのは、呉市に海上保安学校があるためである。
第1回にランクインしている勇儀とフランドールはいまいち理由がわからない。
妖怪では、三次市に伝わる妖怪の頭領で、魔王に類するものとされる山ン本五郎左衛門が有名か。
古代史等で記述などが、山陰側の出雲に持って行かれているのが痛いところである。
山口県
第1回が紫、その後をヤマメが連覇している。紫が1位になったのは本州と九州の境目だかららしい。
2回目以降のヤマメは、秋吉台にある400を超える鍾乳洞が、原作の地底へ続く洞穴と繋がったのだろう。
映姫がランクインしているのは、山口県(長州藩)から9人の総理大臣が出ていることが関係しているのだろう。
うち6人(伊藤博文、山県有朋、桂太郎、岸信介、佐藤栄作、安倍晋三)が2度以上総理の座に付いている。
メディスンは、鈴蘭の毒とふぐの毒をリンクさせたか。小町がいるのも、毒でころりと逝くためかもしれない。
ただ、ミスティアの理由が不明。夜雀の伝承がこのあたりにもあるのか。
妖怪では、東方キャラでチルノが敵視している大蝦蟇の伝承がある。
香川県
- 第1回:鈴仙・優曇華院・イナバ(1位採用・19票)
- 第2回:鈴仙・優曇華院・イナバ(1位採用・24票)
- 第3回:鈴仙・優曇華院・イナバ(1位採用・150票)
3回連続で鈴仙がトップ。理由は単純明快、名前の中に『うどん』が入っているから。
第3回では、輝夜への1票を除いてほぼ満票を獲得。投稿者すら彼女のマスコット化をコメントに入れている。
他には文、霖之助、キスメ、ミスティア、輝夜、そして旧作のSinGyokuがランクインしている。
残念ながら、竹取物語冒頭で『讃岐の造』と紹介されている竹取の翁が関連する輝夜、
大天狗となったと言われている崇徳上皇が流罪となった地であることの文以外は理由不明。
妖怪では、ジブリ映画『平成狸合戦ぽんぽこ』に登場した、屋島の禿狸が有名だろうか。
徳島県
3回連続で雛がトップ。ただし第1回は衣玖も同数でトップに立っている。
雛の理由は回転が鳴門の渦潮を思い起こさせるため。衣玖はフィーバー→ダンス→阿波踊りと繋がったか。
1回、2回と健闘した衣玖だが、3回で雛に大差をつけられて撃沈している。
天子、永琳の3位入賞理由は不明だが、第3回の魅魔は徳島県に美馬市があるため。
妖怪では、鬼太郎ファミリーの一員である子泣き爺が最も有名だが、爺という名からして男性なので不可能。
他に嘗女という妖怪がおり、原点の名が『猫娘』なので、橙やお燐は関係があると言えるだろう。
高知県
- 第1回:パチュリー・ノーレッジ(1位採用・4票)
- 第2回:森近霖之助(2位採用・3票)
- 第3回:ミスティア・ローレライ(1位採用・64票)
第1回はパチュリー、2回は霖之助(1位はにとり)と、高(い)知(識)あたりからのこじつけが続いた。
第3回にしてようやく、高知県に伝承を持つ妖怪、夜雀であるミスティアがトップに立った。
勇儀がランクインしているのは、『いごっそう(酒豪)』という言葉があるゆえか。
妖怪では、土佐の3大妖魔と言われた、笑い女、赤頭、白姥あたりがいる。
笑い女という性別がはっきりしている妖怪がいるので、使えるかもしれない。
なお阿波には、延喜式神名帳に唯一豊玉姫の祀られた神社が記載されているので、豊姫も候補にできる。
愛媛県
3回連続で橙がトップ。理由は愛媛みかん→こたつ→猫という連想。あと橙(ダイダイ)という柑橘類も存在する。
他に有力なのは、2回、3回と2位に入った旧作キャラのオレンジか。星は頭のアレがみかんっぽいかららしい。
妖怪では、八百八狸の総大将である隠神刑部狸がかなり有名といえる。
他に、笑い返した相手を髪で捕まえて連れ去る針女や、雪の日に現れる一本足の老婆、雪婆あたりか。
石槌山にも天狗が住んでいるとされている。
福岡県
3回連続トップではないが、採用は全て魔理沙。とんこつはパワーと、福岡県民の性格がそれっぽいとの理由。
他には、中洲の屋台からミスティア、太宰府天満宮から慧音、多々良川から小傘がランクインしている。
妖怪では、鬼太郎ファミリーの一員であるぬりかべが代表的か。
川姫と呼ばれる、男性の精気を吸う女妖怪がいたりする。海女、海御前などもいるが、幻想郷に海がない。
大分県
3回連続でお燐がトップ。別府の地獄温泉めぐりが主な理由。県民性とされる、赤猫根性も加味されているか。
1回でにとりが、河童伝説があるため肉薄したが、それ以降は勝負になっていない。
正吉河童、セコ共に河童であり、それ以外の有名な妖怪はそう多くない。
ただ、『地獄温泉』故に、地霊殿組は誰でも起用ができ、宇佐神社があるので、てゐと蓮子は起用できるか。
長崎県
- 第1回:フランドール・スカーレット(3位採用・3票)
- 第2回:パチュリー・ノーレッジ(1位採用・8票)
- 第3回:フランドール・スカーレット(1位採用・77票)
第1回、3回はフランドール、2回はパチュリーが採用、1回は1位が同率でレミリアとアリスとなっている。
江戸時代の鎖国の中、唯一海外貿易があった場所だけに海外っぽいキャラが上位を独占している。
特に、長崎の教会などにあるステンドグラスが、賢者の石やフランドールの羽根のようなカラフルなものを想像させる。
妖怪は、磯女、神社姫、濡女子など、人魚系の妖怪が多く、海のない幻想郷では使いづらい。
海に関連させるなら、リュウグウノツカイである衣玖や、船幽霊の水蜜がまだ適任か。
佐賀県
- 第1回:プリズムリバー三姉妹(3位採用・2票)
- 第2回:大妖精(1位採用・3票)
- 第3回:幽谷響子(1位採用・56票)
第1回、2回と理由コメントもなく採用されたが、第3回にしてようやく響子が出てきた。
佐賀県に伝わる山彦妖怪は『オラビソウケ』と呼ばれる。なお、山彦妖怪は西日本各地に伝承がある。
なお、印象がないからこいしが選ばれたりしている。他に、神の国→神綺という理由もランクイン。
妖怪では、全国的に有名な、鍋島藩の化け猫がいたり、琴の妖怪である琴古主などがいる。
他には、犬走の姓の発祥の地から椛、河童のミイラからにとりも面白いかもしれない。
熊本県
第1回は妹紅、2回、3回は勇儀がトップ。妹紅の理由は阿蘇山、勇儀の理由は肥後もっこすとのこと。
勇儀は、苗字の『熊』もつながっているのだろうが、鬼は頑固と考えると肥後もっこすも十分に理由となるか。
3位のお空やフランドールは、火力の高さが火山を思い出させるのだろうか。
妖怪では、鬼太郎で有名になった油すましや、『淵の王』という意味の名前を持つ人食い妖怪のイデモチなどがいる。
小泉八雲の旧家があることからメリー、日本最初の紅茶の産地であることから紅魔館組を結び付けられるか。
宮崎県
3回連続で幽香がトップ。理由はひまわり。幽香は花なら全て関係あるが、太陽の畑はひまわりがメインである。
綿月姉妹は、元となった豊玉姫の夫の父、玉依姫の夫(豊玉姫の子)の祖父が天孫降臨を行った瓊々杵尊である。
第1回の2位である慧音は、もしかしたら宮崎で発生した口蹄疫が結びついたのかもしれない。
妖怪では、全国では珍しく宮崎県が単独で発祥となる存在がほぼいない。
瓊々杵尊の妻、此花咲夜姫から咲夜、県花のフェニックスから妹紅などもありかもしれない。
鹿児島県
第1回は妹紅(採用はリリー)、2回、3回は幽々子がトップに立っている。
妹紅は火山である桜島から、幽々子は『桜』島や、屋久島の大樹『縄文杉』が西行妖を思い出させるか。
他に、薩摩芋から穣子、『桜』島からリリー、火山からフランドール、豊玉姫神社から豊姫がランクイン。
妖怪としては、奄美諸島の妖怪が多数いるが、やはり肝付町発祥の鬼太郎ファミリー、一反木綿が有名。
種子島にある宝満神社には玉依姫が祀られているので、当然依姫も候補となる。
また、種子島は日本の宇宙開発の中心地であり、そこから月のメンバーも十分に結び付けられる。
特に、月探査機『かぐや』や、温室効果ガス観測技術衛星GOSAT『いぶき』が輝夜と萃香を思わせる。
沖縄県
1回、2回は僅差でルーミアが制したが、第3回は初登場の芳香が2倍の票差で圧勝した。
ルーミアの理由は、沖縄の『なんくるないさー』が『そーなのかー』っぽいから……らしい。
芳佳は、苗字と同じ名前を持つ、宮古島があるため。また、中国にほど近いこともあるのだろうか。
妖怪としては、ガジュマルの精霊であるキジムナーが有名か。
羽衣伝説から衣玖、星の砂から魔理沙あたりが繋げられるか。
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