星熊勇儀とは、ZUN(上海アリス幻樂団)制作の弾幕STG「東方Project」作品に登場するキャラクターである。
英名は「Hoshiguma Yugi」。
後述のように元ネタとなった伝説上の鬼の名前は「ほしくま童子」であるから、「Hoshiguma」じゃなくて「Hoshikuma」になるんじゃないか?という疑問もわく。しかし仮名遣いに濁点が存在しない時代の文献に載っている伝説なので、元ネタの方も実は「ほしぐま」と濁っていた可能性はある。
なお、東方求聞口授では「Hoshigum Yugi」となっているが、これはさすがに単に「a」が抜けただけの誤植であると思われる(初版本120Pで確認)。
概要
二つ名:語られる怪力乱神(東方地霊殿)、破滅的な金剛力 (ダブルスポイラー)
種族:鬼
テーマ曲:華のさかづき大江山
東方地霊殿の3面ボス。山の四天王(鬼の四天王)と呼ばれた鬼の一人。萃香も四天王の一人であり、大昔は共に妖怪の山に住んでいたようだ。射命丸(天狗)やにとり(河童)がやけにヘコヘコするのは、過去に妖怪の山で鬼を頂点とする社会があったためである。
今は地底(旧地獄)の旧都に住んでいる。
旧都とは地獄の縮小の際に切り捨てられた大都市であり、現在は荒くれ妖怪達が勝手に住み着いて街を築いている。
人間との接触に楽しみを見い出せなくなっていた彼女は地底に降り、アウトローの多い旧地獄に移り住んだ。
旧地獄では力で捩じ伏せる事が許されているので居心地が良いそうだ。
酒(日本酒)をこぼさず戦うというハンデ戦をしかけてくる自信家で、豪放磊落な姉御肌の持ち主。
「気に入った!もっと愉しませてあげるから駄目になるまでついてきなよ!」
性格
前述の通り自身家で、剛毅で竹を割ったような性格である。
「力強い者、勇気ある者、正直な者」が好みで「虚弱な者、臆病な者、狡猾な者」には容赦しないようだ。
(実際本編ゲーム中でも天狗の射命丸文に対しては辛辣であった)
また、地底と地上の交流が盛んになってきた現在においても頑なに地上の人妖との交流を断っているらしい。
しかし最近地上からやって来た人間(霧雨魔理沙)の事は気に入って交流を持っている様子。
能力
怪力乱神(かいりょくらんしん)とは説明のできない物事の喩えのことであり、『論語』の「子、怪力乱神を語らず」が元ネタ。なお、勇儀の二つ名は「語られる怪力乱神」。
孔子が、異常な物事(怪異)、妖しげな力(勇力)、道理に外れた物事(悖乱)、神に関わる不思議な物事(鬼神)については、話されなかったことから。
つまり怪異、勇力、悖乱、鬼神で怪力乱神である。
この能力は一体どういったことが出来る能力なのかは不明(説明できない物事の喩えなのだから当たり前)
しかし伊吹萃香は「自分より呪術的な力は弱いが、肉体を使った力は強いかも」と語っているので
やっぱり普通に怪力自慢なのかもしれない・・・
彼女の名前である勇儀と通り名である『力』とは怪力乱神の勇力からきている?
持ち物
星熊盃
彼女がいつも手にしている盃は星熊盃と呼ばれ、注がれた酒のランクを上げる鬼の名品である。一升入る盃で、 注がれた酒は瞬時に純米大吟醸となるのだが、時間と共に劣化してしまうので急いで飲まないと損をするのが欠点。
その性質上、伊吹萃香の持つ伊吹瓢(水を入れれば酒が湧く瓢箪)とは相性が良い道具。
スペルカード
東方地霊殿
- 鬼符「怪力乱神」(Easy~Lunatic)
- 怪輪「地獄の苦輪」 (Easy,Normal)
- 枷符「咎人の外さぬ枷」 (Hard,Lunatic)
- 力業「大江山嵐」 (Easy,Normal)
- 力業「大江山颪」 (Hard,Lunatic)
- 四天王奥儀「三歩必殺」(Easy~Lunatic)
四天王奥義「三歩必殺」は処理落ちが激しく、むしろCPU(GPU)必殺ではないかと言われている。
ダブルスポイラー
元ネタ
スペルカード名や曲名に使用されている「大江山」とは、京都府福知山市・宮津市・与謝野町に跨る実在の山。この山には鬼退治伝説と言うものがある。源頼光率いる武人たちが、酒呑童子(しゅてんどうじ)と呼ばれる大酒呑みの鬼とその配下の鬼たちを、酒を使って騙して全員を討ち取ったという内容である。
その配下の鬼たちの中でも特に力が強い「四天王」と呼ばれたうちの一人が、ほしくま(星熊)童子という名前である。また、酒呑童子の幼名は「伊吹童子」である。
この鬼退治伝説が勇儀の名前や萃香を含めた東方Projectにおける鬼族の設定の下地になっているのではないかとされる。
鬼退治伝説の全体については「酒呑童子」の記事を参照。酒呑童子配下の四天王の他三人については「四天王」の記事を参照。
容姿、服装について
長い金髪、赤い目、額から生えた赤い角が特徴的である。
ゲーム本編中では杯を持っており、杯と角にはそれぞれ星マークがついている。
上着の見た目が体操服に見えるが、どうやら元から体操服をイメージしたものらしい。また、スカートは半透明の生地だとか何とか。神主曰く「下に何か穿いているんでしょうね。(キャラ☆メルvol.7付属DVDより)」と。
よく目をこらすと何かが見える…?この発言によってさらに2次ネタが派生する可能性も・・・ことから、スカートの下はブルマじゃないかという噂が絶えない。またつるぺた幼女幼い外見の萃香の対比としてか、巨乳で描かれることが多い。
時々見かける着物をはだけ巨乳を惜しげもなく披露している花魁風の姿は、東方地霊殿委託販売の際にメッセサンオーが特典につけたカードが元ネタ。このイラストは黄昏フロンティア開発の東方Project作品の絵師であるalphes氏が描いたものであるため、もし勇儀が黄昏作品に参加するならこのような立ち絵になることが予想されていたが、心綺楼で実現した。
二次創作ネタ
原作の時点で3ボスらしからぬ貫禄を備え、「豪放磊落な姉御肌」という東方にはそれまで居なかったタイプ(小野塚小町がそれに近いが、向こうはサボり属性と映姫の部下という立ち位置の方が前に出がち)のキャラが確立しているためか、あんまりはっちゃけた二次ネタは無い。
初期の頃は弾幕の形状と種族からオニオンリングや名前繋がりの遊戯王ネタが頻出したが、最近は見かけなくなってきている。
絡みとしては、旧友で同じ鬼である伊吹萃香と一緒にいる場合が多い。
また、茨木華扇は仙人であるが元ネタが鬼であるため萃香と3人セットで描かれることも少なくない。
カップリングの相手としては、「東方地霊殿」で共演した関係から水橋パルスィが多い→勇パルは俺のジェラシー
他には3ボス繋がりで紅美鈴、地底の有力者同士で古明地さとりとのカップリングもある。
2011年06月06日にMikuMikuDanceモデル(モンテコアモデル)が配布されて以来、MMDによる動画も目立ってきている→勇儀姐さんが可愛すぎて生きるのが辛い
お絵カキコ
枚数が増えたので、星熊勇儀のお絵カキコに分離しました。
関連動画
関連静画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 東方Project
- 東方地霊殿
- 東方Projectの登場キャラクター
- 華のさかづき大江山
- 旧地獄街道を行く
- 旧都
- 勇パルは俺のジェラシー
- alphes
- Konngara
- 伊吹萃香
- 茨木華扇
- 勇儀姐さんが可愛すぎて生きるのが辛い
- 歌って踊れる怪力乱神
- 俺の股間がみこすり必殺
- オニオンリング
- 遊☆戯☆王
- 酒呑童子
- 四天王
- 12
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