漢字として
- 意味
- 男親、おじ、年老いた人の敬称、おとこ、おとこの美称、おやじ、じじい、という意味がある。〔説文解字〕に「矩なり。家長の率ゐて教ふる者なり」とある。父・矩は畳韻。
- 字形
- 手になにかを持つ会意。〔説文〕に「又をもって杖を舉ぐるに從ふ」とあり、杖の象形+又の会意とする。ほかに杖ではなく炬火を持つ会意とする説(羅振玉)、斧の頭部を持つという会意とする説(謝彦華、白川静)もある。白川によると斧は指揮権を象徴する儀礼的な道具。
- 音訓
- 音読みはフ、ホ、ブ、訓読みは、ちち、おとこ。名のりに、のり、がある。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校2年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 父は部首、父部を作る。父親に関することを表す意符として用いられる。
- 声符
- 父を声符とする漢字には布、斧、などがある。
- 互換文字
- ⽗はUnicodeにおいて父と互換とされる字で、部首としての父を表す。
- 語彙
- 父君・父兄・父系・父子・父親・父母・父老
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