北九州市 | |
地方 | 九州地方 |
都道府県 | 福岡県 |
面積 | 488.78km² |
総人口 | 936,759人 (2020年6月1日現在) |
人口密度 | 1,905人/km² |
隣接自治体 | 福岡県:中間市、直方市 行橋市、遠賀郡、京都郡 鞍手郡、田川郡 山口県:下関市(海上) |
北九州市とは、九州の最北端に位置する福岡県の政令指定都市である。
重工業地帯を中心に古くから日本の主要な工業地帯として栄えた経緯があり、1963年に政令指定都市の指定を受けている。 これは三大都市圏以外では最も早く、全国で6番目となる指定であった。
概要
- 一時期110万人の人口を誇ったが、現在では100万人を切って約93万7000人(2020年6月推計)である。
- 小倉北区のJR小倉駅を中心に北九州最大の繁華街が発展しており、この一帯が一般に「小倉」と呼ばれる地区である。 ちなみに読みは「こくら」であり、「おぐら」ではないので注意。
- 明治時代に日本初の製鉄所である官営八幡製鉄所が出来たことを機に古くから鉄鋼業を中心とした工業都市として栄え社会の教科書等で「四大工業地帯」の一角と紹介されていたが、他の工業地帯どころか工業地域に大きく水をあけられてしまっているため「工業地域」に格下げとされているものもある。
- しかし近年では、北九州工業地帯における主力生産品目は自動車となっており、2006年の生産台数が100万台に達するなど、濃尾地方(中京工業地帯)に次ぐ国内第2位の生産拠点になっている。
交通
- 本州の山口県下関市とは、関門橋(高速道路)と関門トンネル(国道およびJR)、新関門トンネル(山陽新幹線)の4本の交通機関で繋がっている。
- 北九州モノレール(北九州高速鉄道)が小倉-企救丘(きくがおか)を結ぶ。終着の企救丘駅では日田彦山線の志井公園駅がここから僅か200メートルしか離れておらず乗り換えられる。1997年度までは平和通駅までの運転(当時は平和通駅が「小倉駅」を名乗っていた)であったが、1998年4月に改築が完了した新小倉駅ビルが開業すると同時に同駅内まで延伸した。以上のような経緯でこの区間のモノレール軌道を「後付け」した結果、小倉駅ビルはさながらモノレールの高架軌道が貫いているかのようになり、非常に特徴的な外観を演出している。前述のとおり高架軌道が駅ビルに乗り入れており、JRからの乗換えは比較的容易である(3階コンコースからの発着であることに注意が必要だが)。 終点となる企救丘駅近くにはモノレールの運転席モックアップなどが展示される市立交通科学館があったが閉館してしまった。
- 旧空港の濃霧による欠航や滑走路の短さ(1600m)を受け、2006年3月16日、に小倉南区・京都郡苅田町沖に新北九州空港(2008年6月18日より法令上正式に北九州空港)を開港。最寄り駅は日豊本線朽網駅及び苅田駅(苅田町)。
同日よりスターフライヤー社がエアバス社のA320旅客機を使用し就航、航空業界に新規参入を果たしている(因みに非常用設備の案内やCMのボイスは子安武人が担当)。 - 福岡市に次ぐ西鉄バスの第二の牙城。砂津バスセンターや小倉駅バスターミナルを中心として、市内外の各所へ多数のバスが発着している。そのため、特に小倉市街地において道路がバスだらけなどというのはもはや当たり前の光景である。
- 北九州市交通局という公営バス事業者が存在する。かつては鉄道事業も営んでいた。現在でこそ名称は"北九州市"交通局であるが、歴史の経緯の関係上、旧若松市(現若松区)内のみにしか路線を保有しておらず、若松区外の一般路線バスは西鉄バスグループのテリトリーとなっている。詳細に関しては当該記事を参照されたし。
- また、北九州市内には福岡市と同様に都市高速(北九州高速道路)が通っている。
施設
- ゼンリン(カーナビ用地図、住宅地図)やTOTO(トイレ・住宅設備)、安川電機(インバータ・産業用ロボット)、黒崎播磨(ファインセラミックス)等、全国的、世界的にも有名な企業の本社がいくつか存在する。
- JR門司港駅駅舎は大正3年に建てられたもので、駅内部にも戦前やそれ以前より現在まで残っている箇所が多くあるため国の重要文化財に指定されており、同駅を中心に広がる門司港レトロ地区を含めて観光客で賑わう。門司港駅の至近には九州鉄道記念館があり、鉄道ファンにオヌヌメの施設。
- 小倉北区三萩野公園にある北九州市民球場では、全国高等学校野球選手権大会福岡県大会の北部大会(会場のひとつ)及び県大会(大牟田市・久留米市・春日市で持ち回り、当球場では隔年開催)や福岡ソフトバンクホークスの主催試合(年3試合、うちウエスタンリーグ1試合)が開催される。
- 北九州市民球場の向かいには小倉競輪場が存在する。日本では2ヶ所しかない屋内型の競輪場の1つであり、施設名は「北九州メディアドーム」。なお、小倉競輪は競輪競技発祥の地であり、GI競走『朝日新聞社杯競輪祭』が毎年、この競輪場で行われている大きな所以でもある。
- また、上記メディアドームでは北九州市が主催しているアニソンイベント・アニうたが行われている。これは、北九州市を「西のアニメの聖地」とするべく企画されたイベントであるが、自治体が主催したアニソンライブとしては最大クラスのライブイベントであり、また毎年開催される予定である。
- 阪神競馬場以西では唯一のJRAの競馬場である小倉競馬場がある。競馬場横に北九州モノレールの駅があるため、交通の便は良い。夏競馬の西の拠点であり、九州産馬の限定戦等が行われることもある。
- 八幡東区の新日本製鐵八幡製鉄所の跡地の一部にあるスペースワールドが九州を代表するテーマパークとして有名である。宇宙をテーマとし、アメリカのスペースシャトル(オービタ)「ディスカバリー」の実物大モデルがある。元々の最寄はJR九州の枝光駅であったが、1999年にスペースワールド駅が開業してから は快速通過駅に格下げとなった。しかし、大人の事情で惜しまれながらも2017年に閉鎖。
- 一つの都市に瀬戸内海国立公園(和布刈山あたり)、北九州国定公園、玄海国定公園(若松海岸あたり)の3つの上級公園を持つ国内唯一の都市である。
行政区
- 小倉北区(こくらきたく)
- 北九州市の都心。市役所、商業(百貨店・商店街)、交通(JR・モノレール)、観光(小倉城、小倉祇園太鼓)の要所を占める。TOTO本社がある。焼きうどん発祥地らしいとか。
- 小倉南区(こくらみなみく)
- 住宅地区でありショッピングモールなどが多い。北九州空港、市立大学(文系学部)もこの区にある。南部にはカルスト地形の平尾台がある。
- 門司区(もじく)
- 本州(山口県下関市)との玄関口である。バナナの叩き売り発祥の地、国内初の重要文化財指定駅舎のJR門司港駅などがある門司港レトロ地区はこの区に存在する。焼きカレーも名物に。
- 戸畑区(とばたく)
- 北九州市の北部に位置する。住宅地区ながら新日鉄八幡製鐵所などの工場や駅前の商業施設も盛んである。戸畑祇園大山笠は有名。ゼンリン本社がある。
- 八幡東区(やはたひがしく)
- かつては八幡製鐵所の企業城下町状態だった。上記記載のスペースワールドはこの区に存在する。
- 八幡西区(やはたにしく)
- 北九州市の副都心。市内最大の人口を誇る区でJR黒崎駅周辺はJR小倉駅周辺と並ぶ商業の中心地として存在する。安川電機、黒崎播磨本社がある。
- 若松区(わかまつく)
- 市内で唯一都市高速が通っていない行政区。近年は、早稲田大学大学院を含む理系分野の大学・研究施設が集合した学術都市づくりが盛んである(北九州学術研究都市)。また、市営バスが存在するのは若松区内だけ。農業や漁業も盛んで、自然に恵まれている。
関連動画
小倉
八幡
若松・戸畑
門司港周辺
都市高速・北九州空港
皿倉山・平尾台
その他
関連項目
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