水滸伝 単語

579件

スイコデン

5.5万文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

「水滸伝」とは、明の時代に書かれたの滸り(ほとり)を舞台にした悪党・好達によるピカレスクロマ小説であり、「西遊記」「三国志演義」「金」と並ぶ中国四大奇書のひとつである。

万姓熙々たり化育の中 三登の世楽しみ窮まりなし
あに知らんや礼楽笙鏞の治 変じて戈剣叢と作らんとは
滸塞中節侠屯し 梁山泊内英雄聚う
細かに治乱亡の数を推れば 尽く陰陽造化の中に属す

この記事には、環境によっては表示されない文字が多用されています。

概要

中国が「」の徽宗皇帝の時代だった12世紀頃に実在した「江を首領とする36人が梁山泊近辺で反乱を起こした」と言う史実を元ネタに、「三国志演義」の様なかたちで民間伝承をミックスして物語として膨らませ、15世紀頃に36人が3倍の108人になった好達が梁山泊に集い、賊ながらも朝廷に帰順しての為に戦うと言う、儒教精神にあわせた内容として完成したものが「水滸伝」である。

原作者は「三国志演義」の「羅貫中」とする説もあるが、「施耐」である説が有力となっている。なお、70回本の作者金聖嘆である。

現在では、「西遊記」「三国志演義」「金」と共に中国の「四大奇書」(または「金」に代わって「紅楼夢」を加え「四大名著」)とされており、一般的には、108の魔の生まれ変わりとされる好達が、導かれての滸りの地「梁山泊」へと集い、

  • 忠義双全を旗印にに帰順してと戦って凱旋し、方臘軍の戦いの果てに梁山泊が壊滅する100回本。
  • 100回本に更に、田虎との戦いや王慶との戦いを加えた120回本
  • 全員終結して席次を決めたところまでで「俺達の戦いはこれからだ」的終わりを迎える70回本。

の3パターンが存在する(原本の構成とされているのは100回本)。

大まかな流れとしては、政治興味芸術家皇帝「徽宗」が即位した事で、高俅・童貫・蔡戩ら四奸臣達が私服を肥やす為に社稷をないがしろにし、奸臣の手により実の罪で罰せられた者達や、義侠心か殺人を犯して逃亡した者達が、天然の要「梁山泊」に集まり、討伐に現れた官軍の将校達を味方に引き入れ、他の山賊達をとりこんでいって、108の魔と同じ人数がったところで第一部となった後、首領の江が国家への忠義を旗印に官軍として招かれる事を望み始め、敵だったはずの四奸達と戦って捕らえてもらずに放免し、何名かの好の反対はあったものの江が押し切って官軍となっての為に戦って行くと言うもので、108人が全員った時点で第一部の様な感じで終わる70回本にべて、官軍となって戦う100回本また120回本での官軍になったあたりからは、迷走ぎみと言っても良い状況を戦闘に次ぐ戦闘ごまかしているとも言えなくもなく、特に、序盤で四奸臣達が敵キャラとして設定されたにも拘わらず、最終的にはその敵キャラ達に消費される身分に自ら飛び込んでいってしまうという展開は、ピカレスクロマンのロマンなくなってしまったようにも思える場合もあるだろう。

これらは全て、実在歴史としてした三国志と違って、あくまで反乱軍モチーフにし、儒教精神から反乱軍国家を転覆させるような話を描けないという制約の中で出来上がったものであり、梁山泊軍が官軍となって以降については、それまでの的は気にせず、好達の快な戦いっぷりを楽しみ、その最期にするのが良いかと思われる。

また、の時代には存在しなかった大砲や、代ではなく明の時代に謀反人の処刑方法として確立した凌遅刑の描写があったり、八尺以上の背丈の人物が数多く登場するが、代の単位では一尺=約3133cmで、一丈の背丈の持ちとされる登場人物に至っては一丈=310330cmとなり、大巨人の集まり…と思いきや実はこれは三時代の一尺=約24cmが基準になっていると思われる等、設定や時代考についても文芸担当仕事しろ的なところがあるが、ここらへんの細かい事は妖術が戦術として登場するエンターテイメント作品として割り切った方が良い。

※人饅頭等の人肉食描写は水滸伝以前の時代から存在するが・・・

現在でも、新たな解釈の作品が登場したり、「108人」「の宿命」「集う仲間」といった子を使用した作品が登場したりしている他、ねぶた祭りねぶた元ネタに選ばれる等、の滸りに集った好達のロマンは今でも人気を誇るものと言っても過言ではないだろう。

梁山泊

現在では、同じジャンルで一定の力量を持つ者達が集まっている状況を表わす単語としても使用される事のある「梁山泊」は、水滸伝においては、108の好達が集い、討伐軍と戦い、官軍となって壊滅後はそのが戻る場所とされている天然の要である。

作中でその存在が明らかになるのは、高俅によって実の罪で流刑とされ暗殺者まで送られた子頭「冲」が、小旋進」の紹介逃げ込む先として出てきた際で、の中に周囲800里の大要塞を構え、要塞に向うにはで渡る必要という防御策で守られ、いくつかの細いの先にある関門を越えてやっと聚義庁(後の忠義堂)が現れると言う、まるでスーパーロボットアニメの新基地がいきなり設備が全て整った状態で出てくるようなものだった。

特に周りを囲むは、を用いて戦わざるを得ず、軍がを開けて沈めてしまうことで、少ない人数で多数の敵と戦うことも出来る戦場となっており、実際、梁山泊は作中で失陥した事はい。

しかし、そんな梁山泊も、初代首領の「王倫」の頃は、大きな野心を持たない山賊のひとつであったが、二代首領となる王「蓋」が梁山泊のとなってからは、周囲に屋を設けて情報収集にも力をいれ、しい仲間危機や自分達を倒そうとする勢力に対しては、の要を出て戦うことも恐れず、「替」を旗印に官軍と戦ったりもする存在へと変貌していき、大砲等の特殊装備を手に入れて、地方反乱軍クラスの勢力になっていく。

しかし、第60回で王「蓋」が戦死した事が少しずつ運命歯車を狂わし、呼保義「江」が3代の首領となると、皆が集まる聚義庁を忠義堂へと名前を変え、「替」の旗印に加えて「忠義双全」をうたうようになり、の招安をうけた梁山泊軍は、梁山泊の地を離れ、一人また一人と倒れて行き、最終的には梁山泊軍と言う組織は崩壊するも、彼らのが最後に戻る場所、それが「梁山泊」だった…と言う形で終わる。

天衣無縫一騎当千・万夫不当の勇者達の物語と共に、基地遊びを楽しめるのも「水滸伝」の魅力と言える。

好漢

梁山泊に集う好達は、仁宗皇帝の時代に発生した疫病をなんとかする為に、虎山の師の元へ派遣された洪信が、殿の中にあった石碑

遇洪開(洪にあいて開く)

と書かれていた為、嫌がる者達に命じて殿石碑の下を掘り起こさせた際に飛び出した一〇八の魔の生まれかわりとされている。

は、さらに

に分かれており、このの順が刻まれた石版が梁山泊に降ってきた事から各位の席次が決まった。

天罡星三十六星 

宋江(そう・こう)

席次 一位 前世 (てんかいせい 綽名 呼保義(こほうぎ)
  • 梁山泊の「兵を統べる総頭領」で、又の名を及慈(恵みの)の明。元は小役人。
  • 水滸伝の主人公であり、代に実在した盗賊江三十六人」の首領をモデルにしていると言われている。
  • 采はあがらないが義を重んじる面倒見の良い人情で、役人時代から困窮している者には惜しみなく援助をしてやっていた。その評判は各地で知られており、本人も知らないところでやたらとファンが多い。
  • 江本人の実力は基本的にたいした事はく、泣いている事が多いのだが、上述の評判のおかげで優秀な人物達が「あなたがあの江」といった感じで、窮地に陥った時に現れては助けてくれる。
  • 家族父親と、やはりの一人である清。
  • 主人公としての評判は、はっきり言ってかなり悪いと言わざるを得ない。前述の人助けや物欲の薄さなど、良いところもあるのだが、武芸ではほぼ最弱、軽率行動で周囲に迷惑をかけすぎる、気に入った人材を得るために使った幾つかの非な手段など、短所が余りに多すぎたのが原因と言える。
  • 自分が不幸なだけの志に対して、周りにも不幸をばらまく存在の様に見る事も出来、儒教精神もあってか劉邦劉備の様にを建てることも出来ず、ただ消費されて終わった事は特に不幸キャラと言わざるを得ない。かも。

盧俊義(ろ・しゅんぎ)

席次 第二位 前世 てんこうせい) 綽名 麒麟(ぎょくきりん
  • 梁山泊のナンバー2を務める「兵を統べる総頭領」で、元は質屋の大旦那
  • 河北にその名をかせる程の傑ぶりと、采も良く気品も備わってるところから「玉麒麟」と呼ばれている。
  • 丁稚のからは絶対の信頼をおかれており、「旦那様」と言っては窮地を救われている。
  • でも意外とに対する扱いは悪い。
  • 蓋の戦死後、新たな首領補として江の人材ハンティングにひっかかり、易者に化けた用に誘い出された梁山泊で大宴会で迎えられるが、賊になる気がなかった為、梁山泊を出るも丁稚と妻の裏切りにあって罪人にされ、救い出された後に梁山泊に入る。
  • 梁山泊のナンバー2だが、登場が61回と遅く、70回本ではほとんど活躍しない。
  • 逆に100回本では一騎当千傑ぶりを見ることも出来る。
  • 蓋の遺言をクリアして首領になる権利を得たものの江に譲ってしまう為、100回本や130回本を読んだファンからは「何故そこで譲る」と突っ込まれることも。

呉用(ご・よう)

席次 第三位 前世 (てんきせい) 綽名 智多(ちたせい)
  • 梁山泊の「機密をる軍師」を務める。字(あざな)は「学究」で、号は「加先生」。
  • 蓋が唐や孫勝や阮兄弟と共に、都に運ばれる賄賂「生綱」を強奪する計画に参加し、智恵を用いて奪取に成功するも、事が露見した後は、蓋らと共に梁山泊に入り、軍師として大まかな戦略から細かな戦術、果ては裏工作の立案まで務めるようになる。
  • 号や衣装、そして軍師と言う言葉のきで諸葛亮の様な活躍を想像されるかもしれないが、用はそこまで常勝敗の策略というわけではなく、かなりミスうっかりも多い。特に江救出において偽手紙を作成した時のミスは語りとりあえず戴宗、蕭譲、金大堅の三人は怒っていいぞ。しかしミスした直後には慌てながらもちゃんと次の手を打ってはいる。
  • また、形等の知識に関しては、副軍師格の朱武に一歩譲る。
  • 中国語では用と用が同じ発音である事から、梁山泊の軍師=無能というスラングが存在する。

公孫勝(こうそん・しょう)

席次 第四位 前世 (てんかんせい) 綽名 雲龍(にゅううんりゅう
  • 用と共に梁山泊の「機密をる軍師」を務める、存在が勝利フラグ士。
  • 二仙山の羅真人子として術を修行し、妖術でをおこしを呼ぶところから「入雲龍」と呼ばれている。
  • 蓋に生綱奪取の話をもちかけて、すでに唐から聞いてやる気だった面々と共に強奪計画に参加し、強奪に成功した後に事が露見すると梁山泊に入るが、の事が気になってに戻った際に羅真人子入りした。
  • 梁山泊の生ける勝利フラグであり、参加した戦いは基本的に負けない。但し力が公式チートな為か老と言う枷がつけられており、敵側に妖術使いが現れない限りは前線には出てこない。
  • そして梁山泊の崩壊も、この存在が勝利フラグの男が全に離れて行った時から始まる。

関勝(かん・しょう)

席次 第五位 前世 (てんゆうせい) 綽名 だいとう)
  • 梁山泊の「騎兵軍五虎将」の筆頭を務める軍神「関羽」の子孫(自称)。
  • 義勇に優れ、用しているところから先祖になぞらえて「大」と呼ばれている。
  • 仲間入りする前は、先祖が高名なわりに、東県で下っ端役人に甘んじていたが、宣贊・郝思文と共に梁山泊軍に包囲された北京の援軍を率いて梁山泊軍と突し冲や明と互に戦った為、直接戦闘では倒せないと判断されて、呼延灼の偽の投降を受け入れたところで捕らえられ、江に共感して宣贊・郝思文と共に梁山泊に入った。
  • 直接戦闘力は梁山泊の中では最強であり、終盤で仲間入りするものの、バッサバッサと敵をり倒していき、最強の敵「石宝」を自刎に追い込む等、数多くの戦功をあげる。

林冲(りん・ちゅう)

席次 第六位 前世 雄星(てんゆうせい) 綽名 子頭(ひょうしとう)
  • 梁山泊の「騎兵軍五虎将」を務める元八十万禁軍棒師範。
  • 三国志張飛と同様に、虎ヒゲの様な厳つい顔つきだった為「子頭」と呼ばれている。武器はもちろん矛。
  • 高俅の養子が冲の妻に横慕した事から実の罪を着せられて流罪となり、流刑地で暗殺されかけ、進の口利きで王倫が首領を務めていた梁山泊に逃げこむ事になった。
  • 冲の武力を恐れた王倫から仲間入りの条件に首一つもってくる事を要され、プライドから一般人は襲わず、自分と同じぐらいの力量とふんだ志と戦って引き分け、梁山泊に入った。
  • 蓋らが梁山泊に来た際に、拒もうとする王倫をり殺して蓋を首領にすえ、妻を梁山泊に連れてこようとしたものの、高俅の養子の婚に耐えかねた妻は自殺していた。
  • 梁山泊では戦争時の力の一人であるが、様々な裏切りの果てに流浪した経験からか疑り深くなり、呼延灼を疑ったり、捕らえた関勝を殺すべきだとしたりしている。

秦明(しん・めい)

席次 第七位 前世 (てんもうせい) 綽名 霹靂火(へきれきか)
  • 梁山泊の「騎兵軍五虎将」を務め、巨大なモール状の武器牙棒」を振り回す中華オーガ
  • 短気で直情的でが雷鳴の如く大きい事から「霹靂火」と呼ばれている。
  • 元々は州の軍人で、にはめられた江を栄が助けた際に、その討伐軍を率いて現れ、江らと戦った際に捕らえられ、賊になる気がない為釈放されたものの、江らが仲間入りさせる為に、捕らえて歓迎している間に偽者を攻めさせていた為、家族が殺されてしまう。
  • 州軍と戦って家族を討った後は、不憫に思った栄がとの縁談をきりだして妻にした。
  • 梁山泊に入った後は戦争時の力として活躍するが、戦闘以外の才が特にいので戦争時以外は空気である。
  • 横山光輝版ではなぜか信に登場シーンをまるごと奪われている。

呼延灼(こえん・しゃく)

席次 第八位 前世 天威(てんいせい) 綽名 (そうべん)
  • 梁山泊の「騎兵軍五虎将」を務めるミスター連環の立役者「呼延賛」の末裔。
  • 」二本を武器としていたところから「双」と呼ばれている。なお中国における「戦場で使用する武器としての」とは「金属製の棒」のことであり、メイスよりは軽いために片手持ち、2本持ちも可という武器である。日本に水滸伝の資料が不十分だった時代に描かれた横山光輝漫画では、仕方なかったこととはいえいわゆるムチとして描かれてしまった。
  • 梁山泊討伐軍の大将に抜され、鎖で繋いだ装甲を突撃させる「連環」で梁山泊軍を苦しめた。
  • 梁山泊軍が初めて相対した官軍としてその強さを十二分に見せ付けたが、戦闘を重ねるごとに味方が捕らえられては梁山泊に味方するようになり、得意の連環も徐寧を仲間にした梁山泊軍が釣を手に入れた事で装甲を倒されてしまい敗走し、その後も各地で賊討伐を行うも、最後は捕らえられて梁山泊入りし、結果的に戦った賊らも含めて多くの人材が梁山泊に集まる事になった。

花栄(か・えい)

席次 第九 前世 (てんえいせい) 綽名 広(しょうりこう)
  • 梁山泊の「騎兵軍八驃騎兼先鋒使」を務める梁山泊のゴルゴ13。存在が公式チート。本当にチート
  • 術で、広」に劣らぬ腕前を持っている事から「小シモ・ヘイヘ」と呼ばれている。
  • 百発百中で精密射撃も可の腕前の他、をとっては手と呼ばれる使い手なうえに、四書五経にも通じる教養も持ち合わせ、洞察力・作戦理解力・実行力は高く、トドメに背が高くて切れ長のをしたイケメンという完璧超人
  • 元々は州清塞の長官で、江とは大親友であった為、州に流罪となった江が危機した際に、軍人の職をなげうって助けに行き、江や明や順らと共に梁山泊に入った。
  • とにかくの腕前が凄まじく、を手に戦った相手に背を向け、相手が追走してきたところにとってかえして矢を放つ戦法で、数々の敵を倒しており、神箭将軍が来たと言うだけでパニックが起きるぐらいだった。
  • 光栄の「水滸伝・命の誓い」では、知力を+3することで妖術が使えるようになって出来ない事がくなる他、育て方によっては腕力も技量も100になると言う恐ろしいスペックが設定されている。栄だから仕方ない。

柴進(さい・しん)

席次 第十位 前世 (てんきせい) 綽名 小旋(しょうせんぷう
  • 梁山泊の「金銭糧食をる頭領」で、趙匡胤を譲ってを開かせた後周の皇室の末裔。
  • 皇室から治外法権を認める「丹書券」と言うお付きをもらい、邸で暮らしていた。
  • 「小旋」と呼ばれる由縁は不明[1]だが、高柄で威厳も備えているが面倒見が良く、邸には下の傑達を好んで招き、一も二もある者達が集まっていた。梁山泊ともつながりがあり、冲や武紹介したりしている。
  • 仲間入りさせる際にいたいけな子供を手にかけた逵を、朱の恨みが晴れるまで屋敷に留まらせることになった際に、高唐州知事となった高廉の義叔父庭園を奪われ、怒った逵が問題をややこしくしたせいで投されてしまう。大恩人の危機と高唐州を攻めた梁山泊軍が、高廉の妖術を孫勝が打ち破った事で陥落させ、救出された進は梁山泊入りした。

李応(り・おう)

席次 第十一位 前世 (てんぷせい) 綽名 鵰(はくてんちょう)
  • 梁山泊の「 金銭糧食をる頭領」を務める、歩離れた敵を倒す飛の使い手。
  • 点鋼を操って戦う他、背中に隠した飛の腕前から「撲鵰(を打つ)」と呼ばれていた。
  • 元々は祝荘・扈荘と並ぶ独荘の一つ荘の長者で、雄や石秀と共に梁山泊をして旅していた時遷が祝荘で盗みを働いた事がきっかけて始まった梁山泊と祝荘の戦いの際に、山賊仲間と見なされるのを考慮して中立を保った。
  • 戦いが梁山泊の勝利に終わると、用の策で役人に変装した者達に捕らえられて梁山泊に連れて行かれると、すでに家族も梁山泊に連れてこられていたので、半ば諦めぎみに仲間になった。

朱仝(しゅ・どう)

席次 第十二位 前世 (てんまんせい) 綽名 (びぜんこう)
  • 梁山泊の「騎兵軍八驃騎兼先鋒使」を務めるヒゲおじちゃん。
  • ヒゲをたくわえており、関羽の子孫を自称する関勝がいるにも拘わらず、関羽の通称「美」と呼ばれる。
  • 元々は、雷横をコンビを組む役人で、義に厚く友情を重んじる性格から人助けをしていた。
  • 相棒の雷横が、母親を侮辱した秀英を殺した際に見逃し、自らは雷横を見逃した罪で自首して流罪となったが、流刑先でその義理さを評価されて知府の幼な子の子守役となり「ヒゲおじちゃん」として安息の日々を送っていた。
  • しかし、前に朱に救われた事のある江にをつけられ、梁山泊に理矢理迎い入れられようとした際に、逵が幼な子を殺してしまい、その罪を着せられる破になってやむなく梁山泊に入った。
  • 梁山泊解散後は軍功を稼いでいって、一番の出世頭となる。

魯智深(ろ・ちしん)

席次 十三 前世 てんこせい) 綽名 和尚(かおしょう)
  • 梁山泊の「歩兵軍頭領」を務める豪腕自慢の陸戦坊主
  • 身体に刺青)をいれており、坊主となってからは「和尚」と呼ばれた。
  • 門に入る前の名は「魯達」で、元々は、延安府の提轄(警察官)を務めていたが、怪力自慢の大みで乱暴なところはあるものの、性根は曲がった事が大嫌いで義に厚いというまっすぐ人間だった為、憎めないキャラが地元の人気者となっていた。
  • を騙した屋をこらしめようとした際に力加減を誤って殺してしまい、延安府を逃げ出し五台山にて出した。
  • 問題を起こして五台山を追われ、開封府の大相寺で菜園の番人になった際に冲と出会って義兄弟になった。
  • いろいろあって武志らと二山で山賊をしていたところに、梁山泊に敗れた呼延灼に攻め込まれて窮地に陥るが、梁山泊の助勢で撃退し、二山や周辺の山賊らと共に梁山泊入りした。
  • 62斤のを軽がる操る怪力の持ちだが、逵の様に弱い者にもその力を振るう様なことはしない。また、戦場に迷ってはの前に大功が転がり込んで来ると言う特殊力を持っている。

武松(ぶ・しょう)

席次 第十四位 前世 (てんしょうせい) 綽名 行者(ぎょうじゃ)
  • 梁山泊の「歩兵軍頭領」で、に酔って虎を殴り殺すほどの武力の持ち
  • 水滸伝きっての人気者で、メインを務める話が10回もある為、それらは「武十回」と呼ばれている(「武十回」の一部は「金」として二次創作されている)。
  • 実家に戻る途中、に酔ったまま越えをしようとした際に人食い虎に出くわして殴り殺し、その功を認められて役人となると、隣町にの武大がいたのを知り、兄弟仲良く生きていくことになるかと思われた。
  • しかし、嫌がらせで醜男の武大のにされた美女・潘金と、間男の西門慶(「金」の主人公)によりが殺されると、その仇討ちの際に大立ち回りを演じて大罪人となり、逃亡中に知り合ったと孫二から追剥していた行者の装束を得た以降は、「行者」と呼ばれる姿で戦い続けた。
  • 二本の武器に、魯智深や志と共に二山で山賊となっていたが、呼延灼の攻撃を受けて梁山泊に助けてもらった際に仲間入りし、以降は魯智深と組んで歩兵を率いて大暴れした。

董平(とう・へい)

席次 第十五位 前世 (てんりつせい) 綽名 双鎗将(そうそうしょう)
  • 梁山泊の「騎兵軍五虎将」を務める文武両流人
  • 両手に一本ずつもった二本のを巧みに操るところから「双将」と呼ばれ、高い教養と音楽を奏でる流人なところから「流双将」とも呼ばれた為、本人も、戦闘時には背中に「流双将」「英雄」と書かれた二本の旗物をつけてアピールしていた。
  • 元は東府の兵都監で、東府が江と俊義のどちらが首領になるかの最終試験攻略標となった際に江軍と戦い、捕らえられた後に梁山泊入りした。
  • 一見、前田慶次の様な傾奇者を彷彿とさせるような設定だが、梁山泊入りする際に、婿入りを拒んでいた上を殺してを奪ったりしている。また瓊英ファンからはその闊な性格のせいで起きた悲劇から敵視されている。

張清(ちょう・せい)

席次 第十六位 前世 (てんしょうせい) 綽名 羽箭(ぼつうせん)
  • 梁山泊の「騎兵軍八驃騎兼先鋒使」を務める石つぶての名手。銭形次の元ネタとも言われる。
  • 投げては百発百中の石つぶての腕前だった為「羽箭(羽のい矢)」と呼ばれた。
  • 元は東府の武将で、東府が江と俊義のどちらが首領になるかの最終試験攻略標となった際に、龔旺と丁得孫を率いて俊義と戦い、徐寧・順・滔・宣贊・呼延灼・唐・志・朱・雷横そして関勝を退け、大ダメージを与えていたが、孫勝の妖術と軍の連携で生け捕りにされ、梁山泊の仲間入りを果たした。
  • 梁山泊入り後は、騎兵軍の将として活躍し、得意の石つぶてを顔面にくらって倒れる者も数知れずの状況だった。
  • また120回本では、田虎戦の際に瓊英と言う美少女と出会って結婚し、夫婦一緒で戦う中で節と言う子を設けた。

楊志(よう・し)

席次 第十七位 前世 (てんあんせい) 綽名 (せいめんじゅう)
  • 梁山泊の「騎兵軍八驃騎兼先鋒使」を務める、初期の英雄業」の子孫で、歩く不幸属性
  • 顔に大きな痣があることから「」と呼ばれ、武芸十八般に通じて梁山泊の傑達と互の勝負を繰り広げた。
  • 若くして武挙に合格したエリート武官だったが、皇帝の庭用の・名木・奇石を調達・輸送する石綱運搬の監督をしていた際に沈没した為、責任逃れの為に出奔し、恩赦を期待して都に戻る際に、梁山泊入りの条件として首ひとつを要されていた冲と互の勝負を演じた。
  • 都に戻ったものの「都合の良い事を言うな」ということで恩赦をもらえず、生活資金に困って先祖伝来の名「吹毛」を売ろうとした際に、因縁をふっかけてきた二をり殺してしまい罪人となった。
  • 流罪先の北京で参加した武芸大会で索と互の戦いを繰り広げた事から、都への賄賂「生網」の運搬監督の役を与えられたが、蓋らの策略により生網を奪われ、自殺を考えるも好として生きて行くを選び、飲食で知り合った曹正の縁で魯智深と出会って二山の山賊となった。
  • 呼延灼の攻撃を受けて梁山泊に援軍を頼んだ事から、呼延灼戦後に梁山泊入りし、大事な荷物を奪った蓋らと再会するも笑って済ませた。
  • に恨みを持っていた事から江が帰順を言い出した際は、冲や魯智深と共に大反対したが、帰順後は奮戦して戦功をあげた。しかしどんどん空気化して行き、最期まで暗いの宿命を背負った不幸の人だった。

徐寧(じょ・ねい)

席次 第十八位 前世 (てんゆうせい) 綽名 金鎗手(きんそうしゅ)
  • 梁山泊の「騎兵軍八驃騎兼先鋒使」を務める鉤の使い手。
  • 元は八十万禁軍教頭槍術師範で、金鎗法の教頭を勤めていた事から「金手」と呼ばれた。
  • 呼延灼の連環を破る「鉤」の使用法腕と製造方法を知っていた事から梁山泊にをつけられ、梁山泊入りしていた従兄弟の湯の提案で、先祖伝来の宝でも矢も通さない金色の「賽唐猊」を時遷に盗み出され、おびき出されたところを屋でしびれを飲まされて梁山泊に連れて行かれた。
  • 家族事に梁山泊に連れて送る事と、「賽唐猊」を返却する事を条件に梁山泊入りし、武器の製造を担当する湯と共に鉤を作り出して呼延灼の連環を破った。

索超(さく・ちょう)

席次 第十九位 前世 天空(てんくうせい) 綽名 急先鋒(きゅうせんぽう)
  • 梁山泊の「騎兵軍八驃騎兼先鋒使」と務める、金蘸と呼ばれる金色の大使い。
  • とにかく短気でな性格から「急先鋒」と呼ばれた。
  • 北京大名府に流罪となった志と、知府の御前試合で戦って引き分けた。
  • 梁山泊が北京を攻撃した際に、聞達や成と共に梁山泊軍と戦ったものの、落とし穴に嵌って捕らえられ、志に説得されて梁山泊入りした。

戴宗(たい・そう)

席次 第二十位 前世 (てんそくせい) 綽名 神行太保(しんこうたいほう)
  • 梁山泊の「情報収集を統べる頭領」で、諜報情報活動のエキスパート。「OVAジャイアントロボ」でおなじみの人。
  • 一日に800里の距離を走破する「神行法」の使い手である事から、「神行太保」と呼ばれている。
  • ジャイアントロボ」同様、逵にとっては頭の上がらない兄貴役である。
  • 江州の役人で、流刑となってやってきた江と知り合い、江を逵とめぐり合わせ、江が酔った勢いでに書いたが原因で殺されそうになった際は、「神行法」で都に行く用事の際に酔い潰されて梁山泊に捕まった。
  • 事の次第を話して用から江救出の策を得るも、用のうっかりにより策が失敗し、江と一緒に処刑されそうになったところを、乱入した逵と梁山泊軍に救いだされて仲間入りした。
  • 梁山泊に入った後は、その高速移動の力で情報収集から伝諜報活動から行方不明となった孫勝探しまで幅広く活躍し、その過程で多くの仲間を梁山泊にスカウトしている。
  • 「神行法」を使う為に、普段からといった不浄なものは食べない為、連日の宴会もよくある梁山泊では苦労したのではないかと思われる。

劉唐(りゅう・とう)

席次 第二十一位 前世 (てんいせい) 綽名 赤髪(せきはつき)
  • 梁山泊の「歩兵軍頭領」で、脛毛に濃さに定評がある
  • こめかみのあたりにい痣があり、そこからが生えていた為「赤髪」と呼ばれたが、画像・映像化される際は、きまって全体がにされてしまう。
  • 元は、孤独頼の徒で、北京から都に送られる不義の財を奪い取ろうと考え、義に厚い人物として知られた蓋を頼り、用や孫勝や阮兄弟と協力して強奪に成功した。
  • 事が露見すると蓋らと共に梁山泊に入り、歩兵将校としては不覚を取る事も多かったが、っ先に敵に切り込む勇者だった。しかし死に方はドリフコントっぽい
  • 元が頼の徒であり、出自が同じ者達の中では最上位の席次の為、席次がチートと言う意見も。

李逵(り・き)

席次 第二十二位 前世 (てんさつせい) 綽名 (こくせんぷう
  • 梁山泊の「歩兵軍頭領」で、上半身裸で二丁を振りまして戦場に血のを降らす黒い悪魔
  • く、戦いの際は上着を脱いでい肌をさらし、両手に持った二丁のを振り回すことから「」と呼ばれた。
  • 兄貴と慕う戴宗により江州に流罪となった江と巡りあい、義兄弟の契りを結んで終生変わらぬ忠義を貫いた。
  • 酔った勢いで書いたを利用された江と、助けようとしてミスった戴宗を救う為、処刑当日に刑場に乱入して二人を助け出し、梁山泊の仲間入りを果たした。その後もちょくちょく事件をおこしていたものの、ら気の合う歩兵軍の仲間達と共に、騎兵に負けない戦いぶりを見せる。
  • 子供の様な素直さを持つ反面、人を殺すことにがなく、朱仲間入りさせる際には、朱が子守していた男の子を殺したり、周囲の一般人被害がどれだけ発生するかは全く考えずに二丁を振り回す。特に腕力は、腕自慢が集まる梁山泊でも一、二を争う力を持ち、武同様、素手で虎を殴り殺している。
  • 悪な反面、水滸伝に度々登場する人饅頭人肉食の話の様な血なまぐさいまでの凄惨さはあまり感じられないが、梁山泊でも一、二を争う巨体を持ちながらも、一、二を争うお子様な中身をしているのは確かで、愛すべき馬鹿お茶と捉えられる反面、やる事が悲惨すぎて好き・嫌いがはっきりしているキャラでもある。

史進(し・しん)

席次 第二十三 前世 (てんびせい) 綽名 九紋(くもんりゅう
  • 梁山泊の「騎兵軍八驃騎兼先鋒使」で、一〇八の魔で一番最初に登場する好
  • 身体に9匹の刺青を入れていた事から「九紋」と呼ばれていた。
  • 屋の息子に生まれ、母親がその不良ぶりを嘆いて死ぬ程のワルガキだったが、忠らに習った武芸の腕をにかけていたところを、逃亡中に立ち寄った王進に叩きのめされて子入りし、武芸十八般を叩き込まれた。
  • 父親と死別して史の長となると、朱武・陳達・ら少山の山賊に対抗する為に自警団を組織した。
  • 攻めてきた陳達をあしらって捕らえたものの、朱武とを流して役所に突き出すなら三人一緒にしてくれと頼んだ心意気に感動して解放し、朱武・陳達・らと意気投合した。
  • 朱武・陳達・らを自宅に招こうと書いた手紙吉に盗まれた事で危機が及ぶと、吉を殺した上、自宅に火を放って王進を探す旅に出た。
  • 旅先で忠や魯智深と出会い、戻って少山の賊の首領となっていたところを、先に梁山泊入りした魯智深の紹介で朱武・陳達・らと共に入山した。
  • 入山後は、三を使って戦うも、入山後初戦の芒碭山攻めで項充・袞に一度敗れたり、東府攻めで内部から攻めようとなじみの芸者の元に隠れるのに失敗したりと、序盤の若きヒーローっぽさが薄れてしまっている。
  • しかし最初に登場する好という事で人気キャラでもある。あと女性運が悪い。

穆弘(ぼく・こう)

席次 第二十四位 前世 (てんきゅうせい) 綽名 遮攔(ぼっしゃらん)
  • 梁山泊の「騎兵軍八驃騎兼先鋒使」で穆俊・順と並ぶ江州三覇の一人。
  • 掲陽鎮の富に生まれたが、喧嘩好きの暴れん坊だった為「遮欄(さえぎる者し)」と呼ばれた。
  • 江州に護送中の江にの穆が因縁をつけた事が縁で出会い、礼を詫びて屋敷で数日間もてなした後、を流して見送った。
  • 罪をでっちあげられた江が処刑されかけるとらと共に処刑場に乱入し、救援にきていた梁山泊軍に加わった。
  • 威風堂々とした壮士だったが梁山泊では立った実績は残しておらず、武力は語られないままで終わった。
  • ・解宝兄弟とならんでである事を読者から疑問に思われる事も多いが、「滸新伝」では、リストラどころか、席次がアップして活躍すると言う変更が行われている。

雷横(らい・おう)

席次 第二十五位 前世 退(てんたいせい) 綽名 挿翅虎(そうしこ)
  • 梁山泊の「歩兵軍頭領」で、鍛冶屋の経歴を持つ鄆県の都頭。朱とは良い相棒の間柄。
  • 雷とも虎とも言われるを持ち、身の丈八尺の大柄な体ながら三丈の長さのを飛び越える跳躍力を持っていた事から「挿翅虎(羽の生えた虎)」と呼ばれた。
  • 唐を捕らえて蓋に引き渡したり、生綱奪取後は蓋の脱出に協力し、江がの閻婆惜を殺した際も助けた。
  • 芸人秀英の舞台を見に行った際に、金を持っていなかった事から秀英のに罵られた事に怒って芝居をぶち壊し、捕らえられて首枷をはめられたところに差し入れに来た母親秀英に侮辱された事から首枷で秀英を殺してしまい、朱に助けられて梁山泊入りした。
  • 罪を被った朱北京へ流罪になった際は、梁山泊入りに尽力した。結果は悲惨な事になってしまったが・・・
  • 進救出戦で高廉をる戦功をあげ、呼延灼との戦いでは、鍛冶屋の経歴を活かして湯と共に鈎鎗を製造した。

李俊(り・しゅん)

席次 第二十六位 前世 寿(てんじゅせい) 綽名 混江(こんこうりゅう
  • 梁山泊の「軍頭領」で軍一の体格を誇る。穆順と並ぶ江州三覇の一人。
  • 八尺の大柄な体格に、「霜峰」と言うふるって水中戦を行い、底にをあけてを沈める事等から揚子江を掻き回す「混江」と呼ばれた。
  • 頭やの密売を生業にしていた義侠心にあふれる男で、傍らには常に童威と童猛を従えていた。
  • を知っていた江が江州に流されてくることを知って迎えに行き、手下の立の場でしびれを飲まされていた江を助け、その後も江が地雷をふみまくって、江州三覇の穆順に死にそうなにあわされる所に現れては仲裁していった。
  • 罪をでっちあげられた江が処刑されようとした際は、仲間達と共に処刑場に乱入し、救援にかけてつけていた梁山泊軍と合流し、その後は軍の総頭領的な立場となり、高俅率いる討伐軍に対して軍の恐ろしさを見せつけた。
  • 招安にも積極的ではなく、あまりの礼っぷりにを立てた事もあったが、尊敬する江の判断ゆえに最後は従った。しかし招安後も続くの冷たい態度に、梁山泊へ戻りたいと用に相談し、江に説得されたりした。
  • 方臘戦終結で江への義理を果たしたと考えた俊は、州で知り合った費保・倪・上・狄成や童兄弟と共に外に旅立ち、その後の話を描いた「滸後伝」では役を務める事となった。

阮小二(げん・しょうじ)

席次 第二十七位 前世 (てんけんせい) 綽名 立地太歳(りっちたいさい)
  • 梁山泊の「軍頭領」を務める阮氏三兄弟長男
  • 荒くれ者だった事から、すぐに暴れると言う意味の「立地太歳」と呼ばれた。
  • 石碣で漁師を生業にしていたが、用に見込まれて蓋・孫勝・唐らと生綱の強奪に協力する。
  • 事が露見すると蓋らと共に梁山泊入りし、得意の水泳で三兄弟協力して水中戦に持ち込み、振や清を生け捕りにしている。
  • 兄弟一の妻子持ちであり、梁山泊入りする前は母親の面倒も見ていた。

張横(ちょう・おう)

席次 第二十八位 前世 (てんぺいせい) 綽名 火児(せんかじ)
  • 梁山泊の「軍頭領」で順の俊・穆と並ぶ江州三覇の一人。
  • 元は渡し舟の頭を装った強盗で、乗ったら身包み剥がされる事から「火児」と呼ばれた。
  • 江州に流される途中の江が、薛永に金を恵んだ事で穆・穆兄弟に追われる羽になった際に、の乗せた後に身包み剥ごうとしたが、俊から江である事を知らされると礼を詫び、江州にいる順を紹介した。
  • 江が罪をでっちあげられて処刑されそうになった際は、仲間達と共に処刑場に乱入し、救援にきていた梁山泊軍と合流した。

阮小五(げん・しょうご)

席次 第二十九位 前世 (てんざいせい) 綽名 短命二郎(たんめいじろう)
  • 梁山泊の「軍頭領」を務める阮氏三兄弟の次男。
  • 母親のかんざしを質に入れるほどの博打好きで喧嘩い。
  • 渾名の「短命二郎」の由来は単に「命知らずの次男坊」とも、彼と関わった人間の方が命が短くなるから「人の命を短くする次男坊」とも言われている。
  • 石碣で漁師を生業にしていたが、用に見込まれて蓋・孫勝・唐らと生綱の強奪に協力する。
  • 事が露見すると蓋らと共に梁山泊入りし、得意の水泳で三兄弟協力して水中戦に持ち込み、振や清を生け捕りにしている。

張順(ちょう・じゅん)

席次 第三十位 前世 (てんそんせい) 綽名 裏白跳(ろうりはくちょう)
  • 梁山泊の「軍頭領」で横の。元は江州の場を取り仕切る仲買人。
  • の様にい肌で七日七晩に潜れる特技を持っていた事から、「浪裏白跳」と波間を跳ねるい姿を称えられた。
  • 江州に流されてきた江と、戴宗の仲介で知り合った逵が、江に食べてもらおうと場でを調達しようとした際に、強引なやり方を懲らしめようと水中にひきずり込んで溺れさせかけた。
  • 戴宗の仲裁で江と巡りあい、江が罪をでっちあげられて処刑されると聞くと仲間達と共に処刑場に集い、救援に来ていた梁山泊軍に合流した。
  • 江が背中に腫れ物で倒れた際は、安全の神医ぶりを訴えて迎えに行き、強引な方法で梁山泊入りさせた。
  • 軍の中でも最も水泳を得意としており、江からも可がられる等、地味兄貴べて立っている。

阮小七(げん・しょうしち)

席次 第三十一位 前世 (てんぱいせい) 綽名 活閻羅(かつえんら)
  • 梁山泊の「軍頭領」を務める阮氏三兄弟の末
  • 二人に劣らぬワルで、生きた閻魔大王と言う意味の「活閻羅」と呼ばれて恐れられた。
  • 石碣で漁師を生業にしていたが、用に見込まれて蓋・孫勝・唐らと生綱の強奪に協力する。
  • 事が露見すると蓋らと共に梁山泊入りし、得意の水泳で三兄弟協力して水中戦に持ち込み、振や清を生け捕りにしている。
  • ゆえお茶なところもあり、梁山泊に最初の招安の詔勅が降った際は、使者が持ち込んだを飲み干して濁に入れ替え、を転覆させて招安を失敗に終わらせたりした。

楊雄(よう・ゆう)

席次 第三十二位 前世 てんろうせい) 綽名 関索(びょうかんさく)
  • 梁山泊の「歩兵軍頭領」で、元は薊州の首切り役人。キレると怖い
  • 顔が黄色く、堂々たる貌と武芸に優れた点を関索に喩えられて「病関索」と呼ばれた。
  • でごろつきに因縁をつけらえていたところを助けてくれた石秀と義兄弟の契りを結び、自宅を間借りさせて屋を営業させる等した。
  • 石秀が妻のの密通相手をった事から、自らの手で妻を腸を引きずりだす等して惨殺し、石秀と盗み聞きしていた時遷と三人で梁山泊入りした。
  • 官軍との戦いでは温をり、戦では賀重宝をるなど戦功をあげている。
  • ちなみに石秀には何度も助けられているが、自身が石秀を助けた事はい。

石秀(せき・しゅう)

席次 第三十三 前世 (てんけいせい) 綽名 拚命三郎(へんめいさんろう)
  • 梁山泊の「歩兵軍頭領」で、困った人を見るとほおっておけない熱血。棒・の腕は一流。
  • 普段は冷静で頭が切れるのに、義に厚く困っている人を見かけると命を顧みないことから「拚命三郎(命知らずの三男坊)」と呼ばれた。
  • 商売に失敗して売りをしていた際に、ごろつきに因縁をつけられていた雄を助けた事から、孫勝を探す旅の途中の戴宗とから梁山泊への入山を推薦された。
  • 雄と意気投合して義兄弟の契りを結び、雄のに住んで屋を営むようになるが、雄の妻の僧侶の裴如と密通している事を知り、裴如を殺した。
  • 雄が妻を手にかけた後は、盗み聞きしていた時遷をつれて梁山泊に向かい、祝荘と梁山泊の開戦のきっかけをつくりつつも梁山泊入りした。
  • 荘との戦いでは、欒廷玉に偽りの協力を申し出た孫立に敗れて信用させる役を演じたり、俊義が捕らわれの身となった際は、北京へ単身乗り込み、処刑場へ乱入して孤軍奮闘するなど、綽名通りの命知らずな大活躍を見せる。

解珍(かい・ちん)

席次 第三十四位 前世 (てんぼうせい) 綽名 両頭りょうとうだ)
  • 梁山泊の「歩兵軍頭領」で解宝の。正装は虎の着ぐるみと言う根っからの漁師。
  • 気性が荒く、が二股の武器「点綱叉」を得意としていた事から、「両頭」と言うモンスターの様な綽名で呼ばれた。
  • 元は登州一と呼ばれた漁師で、ある時、の解宝と共に賞金付きの虎を退治したものの、死体が転がり落ちた息子の毛仲義に嵌められて虎を奪われたうえに罪人として投されてしまう。
  • 番の楽和に顧大嫂への救援依頼と届けてもらい、孫立ファミリー淵・潤に助け出された後、孫立ファミリーとして梁山泊入りした。
  • 点綱叉を操って曾頭の戦いでは曾索を、高俅軍との戦いでは軍師の聞煥章を捕らえたりしているが、やはり孫立の功績と活躍が立つのと出自の違いからか、読者からはである事を疑問視される事も。

解宝(かい・ほう)

席次 第三十五位 前世 てんこくせい) 綽名 双尾(そうびかつ)
  • 梁山泊の「歩兵軍頭領」で解。正装は虎の着ぐるみと言う根っからの漁師。
  • よりさらに気性が荒く「点綱叉」を得意としていた事から、「双尾蝎」と言うモンスターの様な綽名で呼ばれた。
  • 元は登州一と呼ばれた漁師で、の解と共に退治した虎の死体が転がり落ちた息子の毛仲義に嵌められ、虎を奪われたうえに罪人として投されてしまう。
  • 番の楽和に顧大嫂への救援依頼と届けてもらい、孫立ファミリー淵・潤に助け出された後、孫立ファミリーとして梁山泊入りした。
  • 兄弟の抜群のコンビネーションで活躍するものの、やはり孫立の功績と活躍が立つのと出自の違いからか、読者からはである事を疑問視される事も。

燕青(えん・せい)

席次 第三十六位 前世 てんこうせい) 綽名 浪子(ろうし)
  • 梁山泊の「歩兵軍頭領」で、全身に刺青をいれた流人且つ相撲の腕は無双と言う伊達男
  • 流を嗜み歌舞音曲に通じていた落者だった事から「浪子(ろうし)」と呼ばれた。ナミコではない。
  • 元は俊義の店の奉人で、孤児だったところを拾われて育てられた事から人の俊義に絶対の忠を誓っており、俊義が旅行の途中で梁山泊を訪れた際に妻に裏切られて財産を失うと、乞食に身をやつして人の帰りを待ったり、俊義が流罪になった際は、後をつけて暗殺者を射殺したりしている。
  • 体格は大柄ではないものの無双相撲の腕の他、武芸は一通り得意で、特にの腕は百発百中を誇っている。
  • 梁山泊軍に救い出された俊義と共に入山後は、曽頭との再戦で史文恭を捕らえる手柄をたてている。
  • その他にも、東京開封府の芸で徽宗皇帝となじみの師師に教養の高さと伊達男振りを認められて義姉弟の契りを結び、江と徽宗皇帝を結ぶ役を果たしたり、逵をも手玉にとる相撲の技で泰山の相撲大会に参加し連続優勝中の任原を投げ飛ばす等、登場の遅さを苦にしない大活躍を見せる。

地煞星七十二星 

朱武(しゅ・ぶ)

席次 第三十七位 前世 (ちかいせい 綽名 神機軍師(しんきぐんし)
  • 梁山泊の「機密を軍事参謀」で元は少山の山賊。陳達ととは義兄弟の契りを結んだ仲。
  • 軍略マニア形に詳しく知略に富む事から「神機軍師」と呼ばれ、地72人の筆頭を務めた。
  • 元は、義兄弟の契りを結んだ陳達・と共に少山で賊の頭を務めていた。
  • 陳達が史進に敗れて捕えられた際に、と共に全力土下座しながら「ら生まれし日は違えども、死す時は同じ日同じ時を願わん」な話で史進の義侠心を揺さぶり、陳達を解放してもらった上に史進と仲良くなった。
  • 紆余曲折あって実家に戻れなくなった史進を少山の首領に迎え、魯智深の推薦で史進らと共に梁山泊入りした。
  • 梁山泊入り後は、用よりも頼りになる参謀として活躍し、二手に分かれる際は俊義が率いる軍の軍師を務めた。

黄信(こう・しん)

席次 第三十八位 前世 (ちさつせい) 綽名 鎮三山(ちんさんざん)
  • 梁山泊の「騎兵軍小彪将兼斥」で、結果的に大法螺吹きになってしまった可哀想な人物。
  • 州の慕容達の下で兵都監を務め、州にある清山・二山・山の三つの山の賊を定するのが口だった事から「鎮三山」と呼ばれた。
  • 喪門の使い手だが、高に騙されて栄を捕えたり、江と栄を護送中に清山の順らに奪われたりと散々な成果ばかりで、あげく武術師匠である明がぬぐいに呼び出された上に清山の戦いで捕えられ、栄の策で明の偽物州で暴れた際に、誤認から明の家族が処刑される際も何も出来ず、江らの仲間となった明に説得されて仲間入りすると言う情けない事が続いた。
  • 戦で賀重宝をる等の功績もあげたが、梁山泊入り後も情けない話が多く、読者からは孫立より上の席次になる為に石にいくら賄賂を払ったのかと疑いをかけられたりしている。
  • ある意味ギャグキャラなので死なない。

孫立(そん・りつ)

席次 第三十九位 前世 地勇(ちゆうせい) 綽名 病尉遅(びょううつち)
  • 梁山泊の「騎兵軍小彪将兼斥」で、騎兵軍五虎将に劣らぬ腕を持つ傑。
  • を扱わせたら敵しと言われた登州一の傑で、顔色が黄色みがかっていた事と同じくの達人だった唐の時代の名将で中国の名将ベストテンを決めようとする際に確実に名前があがるであろう「尉遅恭」になぞらえて「病尉遅」と呼ばれた。
  • の顧大嫂に説得され、の孫新と共に冤罪で捕えられた解・解宝を救いだした。
  • 一族を引き連れて梁山泊入りした際に、梁山泊軍が祝荘と戦っていた為、手土産代わりに武芸の同門で祝荘の武芸教師であった欒廷玉に、梁山泊入りした事を隠して偽りの協力を申し出、祝荘を内部から陥落させた。
  • 顧大嫂・孫新・楽和・解・解宝・淵・潤らと登州ファミリーを形成し、欒廷玉を破り、明と互威や方瓊を討ちとる等、「尉遅恭」の名に恥じぬ活躍を見せたが、石のせいで解・解宝よりも下の席次になってしまった。
  • 滸新伝」ではに格上げされている。

宣贊(せん・さん)

席次 第四十位 前世 地傑(ちけつせい) 綽名 しゅうぐんば)
  • 梁山泊の「騎兵軍小彪将兼斥」で梁山泊一のブサメン。
  • 婿)として結婚する事になった際に、妻となるはずだったがあまりのブサイクぶりに嘆いて自殺してしまった事から「醜」と呼ばれた。
  • 北京救援の為に梁山泊軍を攻撃する事になった関勝の軍に郝思文と共に参加し、明と戦って捕えられ、関勝や郝思文と共に梁山泊入りした。
  • 人を見るはあり、地方で燻っていた関勝を梁山泊討伐軍の指揮官として推薦したのも宣贊によるものである。
  • サメンを苦にしない男振りから以外と女性読者人気はあるらしい。

郝思文(かく・しぶん)

席次 第四十一位 前世 雄星(ちゆうせい) 綽名 井木犴(せいぼくかん)
  • 梁山泊の「騎兵軍小彪将兼斥」で関勝とは義兄弟の契りを結んでいる。
  • 母親が二十八宿の星座の一つである井宿が胎内に入るを見て身ごもったと言った事から、井宿を表す「井木犴」と呼ばれた。
  • 北京を救援する為に梁山泊討伐を命じられた関勝の軍の参加し、宣贊と共に梁山泊軍と戦ったが、冲と戦って敗れ、扈三に捕えられた後、関勝・宣贊と共に梁山泊入りした。
  • 武芸十八般に精通すると言う設定だったが、それが活かされる事はかった。

韓滔(かん・とう)

席次 第四十二位 前世 地威(ちいせい) 綽名 勝将(ひゃくしょうしょう)
  • 梁山泊の「騎兵軍小彪将兼斥」で、棗木槊と呼ばれる長い矛を得意武器としている。
  • 元は陳州団練使で、呼延灼の梁山泊討伐の際に彭と共に副将を務め、連環の突進力で梁山泊軍を苦しめるも、徐寧を仲間にした梁山泊軍に敗れて捕えられ、説得されて仲間入りした。
  • 綽名勝の常勝将軍と言う意味の「勝将」だが・・・

彭玘(ほう・き)

席次 第四十三 前世 地英(ちえいせい) 綽名 将(てんもくしょう)
  • 梁山泊の「騎兵軍小彪将兼斥」で、代々武門の柄に生まれた元軍人。
  • 綽名の「将」は、かに座からとられている等の諸説があるが詳しい事は不明。
  • を得意とする頴州団練使で、呼延灼の梁山泊討伐の際に滔と共に副将として参加した。
  • 扈三と戦って敗れ、呼延灼軍で最初に捕らわれると説得されて梁山泊入りした。
  • 共に梁山泊入りした韜とコンビ行動する事が多く、最期もコンビお約束を貫いた。

単廷珪(ぜん・ていけい)

席次 第四十四位 前世 地奇ちきせい) 綽名 聖水将(せいすいしょう)
  • 梁山泊の「騎兵軍小彪将兼斥」で、い軍装の兵を率いるブラックナイト
  • 攻めを得意としていたところから「聖水将」と呼ばれた。
  • 州の団練使で、梁山泊討伐の命をうけてと共に戦ったものの、関勝との一騎打ちに敗れて捕えられ、関勝に説得されて梁山泊入りし、敗走して抵抗を続けるを説得し、二人そろって梁山泊入りする事になった。
  • 「桿鎗」と呼ばれる一丈の鎗を武器とし、コンビを組んで戦ったものの、得意の攻めは披露される事はかった。

魏定国(ぎ・ていこく)

席次 第四十五位 前世 地猛(ちもうせい) 綽名 神火将(しんかしょう)
  • 梁山泊の「騎兵軍小彪将兼斥」で、い軍装の兵を率いるレッドナイト
  • 火攻めを得意としてたところから「神火将」と呼ばれた。
  • 州の団練使で、梁山泊討伐の命をうけて単廷と共に戦ったものの、単廷が捕えられ、関勝との一騎打ちに敗れて敗走した。
  • 得意の火攻めで対抗しつづけたものの、単廷と関勝の説得により単廷と共に梁山泊入りした。
  • や火器を装備した500の火兵を率いて戦い、得意技を発動できない単廷に代わって火攻めで功績を挙げた。

蕭譲(しょう・じょう)

席次 第四十六位 前世 地文(ちぶんせい) 綽名 手書生(せいしゅしょせい)
  • 梁山泊の「文書作成をる頭領」で、他人の筆跡を真似る書の達人。
  • 筆跡を真似る腕前が神の領域であるとして、神の手を持つ書生「手書生」と呼ばれた。
  • 江州で捕えられた江を救う為に、用の策で騙されて梁山泊入りし、その腕前をもって書として知られる蔡の筆跡を真似て偽手紙をつくった。
  • この時は用の失態で意味に終わったが、その後は梁山泊の公文書の作成等を担当し、120回本では、王慶戦で兵法の知識を披露した。

裴宣(はい・せん)

席次 第四十七位 前世 地正ちせいせい) 綽名 面孔(てつめんこうもく)
  • 梁山泊の「論功賞罰を担当する軍政」を務めた元裁判所書記官(孔)。
  • 曲がった事が嫌いなな性格で、不断の意志でな判断を行う事から「面孔」と呼ばれた。
  • 意地悪な上により実の罪で流罪となったが、飛と康に助けられて飲の首領となった。
  • 飛の友人とめぐりあい、勧められて梁山泊入りした。その後は、法者いの梁山泊の裁判官として、明正大な判断を鉄血の意志をもって下していったと思われる。また軍の編成等も仕事に含まれている。
  • 120回本では、王慶軍に捕えられた際に拷問に屈しなかった事で蕭嘉穂を揺り動かした。

欧鵬(おう・ほう)

席次 第四十八位 前世 地闢(ちかつせい) 綽名 金翅(まうんきんし)
  • 梁山泊の「騎兵軍小彪将兼斥」で、元は揚子江を守備していた軍人。
  • 飛んできた矢を掴み取る身の軽さから、を摩する金をもつ迦楼羅になぞらえて「摩金翅」と呼ばれた。
  • 折り合わない上官に反抗して脱走した後に敬・・陶宗旺らと門山で賊となり、首領を務めた。
  • 江を慕っており、江州で難にあった江を助けだした梁山泊軍を待ちせて歓待し、そのまま梁山泊入りした。
  • 曽頭戦では、蓋の戦死で浮足立仲間達をとりまとめて梁山泊まで帰還させた。

鄧飛(とう・ひ)

席次 第四十九位 前世 地闔(ちとうせい) 綽名 火眼狻猊(かがんしゅんげい)
  • 梁山泊の「騎兵軍小彪将兼斥」で錬の名手。
  • 人を喰らった報いでくなったと言われ、「火眼狻猊」と綽名された。
  • 康と共に飲で賊になり、流刑をうけて護送中の裴宣を助け出して首領に迎い入れた。
  • その後、友のに誘われて、裴宣・康と共に梁山泊入りした。
  • が戦いで負けたところを助けようとして自分も負けて帰る事が多い。

燕順(えん・じゅん)

席次 五十 前世 地強ちきょうせい) 綽名 錦毛虎(きんもうこ)
  • 梁山泊の「騎兵軍小彪将兼斥」で、く、ヒゲ黄色かった事から「錦毛虎」と呼ばれた。
  • 元は畜の仲買を商っていたが元手をすり、流れ着いた清山で王英・鄭寿と共に賊をはじめて、首領になった。
  • 見た事の江に多大な憧れを抱いていた為、逃亡中の江を捕えた際に酔い覚ましの吸い物にしてしまうところで正体に気づき、して客人として迎えた。
  • 塞との戦いが終わった後は、江に導かれて梁山泊に入った。

楊林(よう・りん)

席次 五十一位 前世 地暗(ちあんせい) 綽名 子(きんぴょうし)
  • 梁山泊の「騎兵軍小彪将兼斥」で、美しい毛並みを持つを表す「錦子」と呼ばれた。
  • 昔は飛と組んで追剥をしていたが、一人で盗賊をやりつつも今後の事を考えていた際に孫勝と出会って梁山泊入りを勧められ、孫勝を探していた戴宗にをかけて義兄弟となり、梁山泊に仲間入りした。
  • 筆管の使い手で、梁山泊に攻めてきた八十万禁軍の武芸師範長の丘岳をるなどしている。 

凌振(りょう・しん)

席次 五十二位 前世 (ちほせい) 綽名 天雷(ごうてんらい)
  • 梁山泊の「大小号の製造」を担当する、当時のではオーパーツ大砲技術者
  • 大砲技術の第一人者で、得意とする大砲から音が鳴りく様を表した「天雷」と呼ばれた。
  • 呼延灼の梁山泊討伐時に大砲を率いる士官として参加し、梁山泊軍を苦しめたものの、用の策と軍の活躍で頼みの大砲水中に引きずりこまれた上、自身も阮小二に捕えられ、そのまま梁山泊に仲間入りした。
  • 高い射撃技術の他に大砲の製造技術も持ち、・子、金輪等を発明している。
  • オーパーツなのではなく、全て振が開発したものと考えるのが自然・・・なのか。

蒋敬(しょう・けい)

席次 五十三位 前世 地会(ちかいせい 綽名 神算子(しんざんし)
  • 梁山泊の「金銭糧食の出納を管理する頭領」で、一分一厘の狂いなく暗算する生体計算機。
  • その計算力の高さから「神算子」と呼ばれたが、科挙に落第したため、欧鵬・・陶宗旺らと門山で賊になった。
  • 江州で災難にあった江を助けだして帰還中の梁山泊軍に合流して入山し、その計算力を事務方に活かした。
  • 朱武や用ほどではないものの兵法にも通じている。

呂方(りょ・ほう)

席次 五十四位 前世 地佐(ちさせい) 綽名 小温侯(しょうおんこう)

郭盛(かく・せい)

席次 五十五位 前世 (ちゆうせい) 綽名 賽仁さいじんき)
  • 梁山泊の「中軍守護を騎兵軍驍将」で、薛仁コスプレイヤー
  • 呂布と並ぶ方画戟の名手「薛仁」を真似装束から「賽仁」と呼ばれた。要するに薛仁モドキ。
  • 元は水銀の商いをしていた商人だったが、が転覆して文しになり流浪していたところ、方画戟を得意とする呂方の噂を聞いて勝負を挑んだ。
  • 決着がつかずにいる中に遭遇した江の仲裁を受け、梁山泊入りする事になり、入山後は呂布モドキの呂方とコンビを組んで衛隊を率い、二人のコンビネーションで祝荘戦で祝虎を、対曾頭戦で曾塗をった。

安道全(あん・どうぜん)

席次 五十六 前世 地霊(ちれいせい) 綽名 神医(しんい)
  • 梁山泊の「人間病気治療にあたる医師」であらゆる医学を修めた名医。
  • 建康府に住む町医者で、どんな病気も治すゴッドハンドぶりから「神医」と呼ばれた。
  • 腫れ物が出来て倒れた江を治療するために、順が推薦したものの、愛人がいた為に梁山泊入りを固辞したため愛人順にられ、さらにその罪を着せられてしまった事から梁山泊入りして江を治療した。
  • 全の存在がどれだけ大きいものだったかは、100回本または120回本の方臘との戦いを読めば解る。

皇甫端(こうほ・たん)

席次 五十七位 前世 (ちじゅうせい) 綽名 伯(しぜんはく)

王英(おう・えい)

席次 五十八位 前世 地微(ちびせい) 綽名 脚虎(わいきゃくこ)

扈三娘(こ・さんじょう)

席次 五十九位 前世 (ちけいせい) 綽名 一丈(いちじょうせい)

鮑旭(ほう・きょく)

席次 第六十位 前世 地暴(ちぼうせい) 綽名 喪門神(そうもんしん)
  • 梁山泊の「歩兵軍将校」で、放火上等で人殺しが三度の飯より好きと言う生来の殺人狂
  • と名付けた武器に暴れまわった事から「喪門神(疫病神)」と呼ばれた。
  • 顔は獰猛で、眼はギラギラしていると言うでもキメていたのかと思えるような貌をしている。
  • 山の賊となって悪行三昧の日々を送っていたが、逵と焦挺に巡り合い、ある意味無慈悲子供っぽい逵と意気投合し、誘いを受けて梁山泊に入った。
  • 梁山泊では、逵・項充・袞と最歩兵チームを組んで暴れまわった。
  • が宴席で暴れないようにと配慮したのか、席の両側を女傑の扈三と妖術使いの樊瑞が固めている。

樊瑞(はん・ずい)

席次 第六十一位 前世 地然(ちぜんせい) 綽名 混世魔王(こんせいまおう)
  • 梁山泊の「歩兵軍将校」を務める妖術使い。元は芒碭山の賊の首領。
  • 横山光輝水滸伝では、外伝エピソードのひとつで主人公となっている。
  • 得意の妖術で官を追い払った事等から「混世魔王(世を騒がす魔王)」と呼ばれた。
  • 梁山泊の併を画策するも、先手を打たれて芒碭山を攻められ、敗れた後に梁山泊入りした。
  • 妖術の腕前は孫勝に及ばず、梁山泊軍と戦った際も孫勝に敗れて、後に子入りしている。
  • のおかげで芒碭山時代からの仲間である項充・袞と席次が離されてしまった。

孔明(こう・めい)

席次 第六十二位 前世 地猖(ちしょうせい) 綽名 毛頭(もうとうせい)

孔亮(こう・りょう)

席次 第六十三 前世 地狂ちきょうせい) 綽名 火星(どっかせい)
  • 梁山泊の「中軍守護を歩兵驍将」で、同じ役を務める孔明
  • 気が短くて喧嘩好きだった事から、見ると不吉になると言う「独火星火星)」と呼ばれた。
  • 地元有数の地の子に生まれたが、諍いから人を殺してしまい、と共に白虎山に入って賊になった。
  • 呼延灼の攻撃をうけた際に孔明が捕まった為、旧知の江に救援を頼み、解決後梁山泊入りした。

項充(こう・じゅう)

席次 第六十四位 前世 地飛(ちひせい) 綽名 八臂哪吒(はっぴなた)
  • 梁山泊の「歩兵軍将校」で、元は芒碭山の山賊横山光輝水滸伝では外伝主人公の一人を務める。
  • 背中に装備した24本の飛百発百中の腕前で、見事な技から繰り出すところから、毘沙門天の子で六本の腕を持つ「八臂那」と呼ばれた。
  • 樊瑞・袞と共に梁山泊打倒を画策するも、先手を打たれて梁山泊軍に攻められ、降後に梁山泊入りした。
  • その後は袞とコンビを組んで、半裸で暴れ回る逵を団で防御する役を務めた。

李袞(り・こん)

席次 第六十五位 前世 地走(ちそうせい) 綽名 飛天大聖(ひてんたいせい)
  • 梁山泊の「歩兵軍将校」で、斉大聖と並ぶ孫悟空綽名飛天大聖」と呼ばれた。
  • 元は樊瑞・項充と共に芒碭山で山賊をしていたが、梁山泊打倒を論んだ際に梁山泊に先手を打たれて攻められた際に降し、樊瑞や項充と共に梁山泊に入った。
  • 背中の24本の投で敵を倒し、項充と組んで団を用いて半裸で暴れる逵の役を務めた。
  • 滸新伝」では好師匠役に格上げされたが、一〇八からはリストラされた。 

金大堅(きん・だいけん)

席次 第六十六位 前世 地巧(ちこうせい) 綽名 玉臂(ぎょくびしょう)
  • 梁山泊の「兵符・印信製造をる頭領」で、印鑑製作の腕は下一と呼ばれた職人
  • 玉石や印鑑を彫る腕があまりにも見事な事から「玉臂」と呼ばれた。
  • 江州に流された江が叛を書いた疑いで捕えられた際に、用の策で偽の命書を作成して助けようと言う事になり、嵌められて梁山泊入りさせられた。
  • 手紙用に本物と寸分違わぬ印鑑を作成するも、用のうっかりで古いものだったと言うオチがついた。
  • その後は、偽の印鑑作成で罪に問われるぐらいならと梁山泊に留まり、兵符や印信製造を一手に引き受けた。

馬麟(ば・りん)

席次 第六十七位 前世 明星(ちめいせい) 綽名 仙(てってきせん)
  • 梁山泊の「騎兵軍小彪将兼斥」で、元は下役人として働いていた遊び人
  • 流を好み、宴会で疲労する簫やの腕前が見事だった事から「仙」と呼ばれた。
  • 欧鵬・敬・陶宗旺らと共に門山で山賊をしていたが、江州で危機に陥った江を救出した梁山泊軍を山に招き、誘いをうけて入山した。
  • 梁山泊入り後は造を担当していたが、造技術を持つ康が仲間入りすると騎兵軍に配置替えとなった。

童威(どう・い)

席次 第六十八位 前世 地進(ちしんせい) 綽名 出洞(しゅつどうこう)
  • 梁山泊の「軍頭領」で、の童猛と共に俊にオプションの如く従う。
  • 元はの密売人で、長江を掻きまわすと呼ばれた俊に合わせて「出洞(洞から出でる)」と呼ばれた。
  • 俊に対して忠実に行動し、共に梁山泊入り後も俊の下で戦った。
  • 一時期はの童猛と共に梁山泊の場を切り盛りしていた。

童猛(どう・もう)

席次 第六十九位 前世 地退(ちたいせい) 綽名 翻江蜃(ほうこうしん)
  • 梁山泊の「軍頭領」で、の童威と共に俊のオプションの如く従う。
  • 元はの密売人で、長江を掻きまわすと呼ばれた俊に合わせて「翻江蜃(江を掻き回す蜃)」と呼ばれた。
  • 俊に対して忠実に行動し、共に梁山泊入り後も俊の下で戦った。
  • 「水滸伝」そして俊が役を務める「滸後伝」含めて、一度も台詞を発しない。

孟康(もう・こう)

席次 第七十位 前世 地満(ちまんせい) 綽名 玉旛竿(ぎょばんかん)
  • 梁山泊の「戦建造を監督する頭領」で、元は大小様々な大きさのを建造する大工
  • 背が高く色白だった事から「玉旛竿宝石の様な旗竿)」と呼ばれた。
  • 石綱運搬用のを建造する際に、作業を急かす監督官にを立てて殺し逃亡、その後、飛と出会って飲山賊となり、裴宣を首領とした。
  • その後、飛の友人だったと共に孫勝を探す旅の途中の戴宗と出会い、梁山泊に加わった。

侯健(こう・けん)

席次 第七十一位 前世 地遂(ちすいせい) 綽名 通臂(つうびえん)
  • 梁山泊の「旌旗・袍制作る頭領」で、中華サルト・フィニート
  • 針を飛ばし糸を走らせると言う腕前と、色で腕が長かった事から「通臂(テナガザル)」と呼ばれた。
  • 江を陥れた文炳の屋敷に出入りする仕立屋をしていた際に、棒術師匠である薛永に頼まれて文炳討伐に協力し、そのまま梁山泊に加わった。

陳達(ちん・たつ)

席次 第七十二位 前世 地周(ちしゅうせい) 綽名 虎(ちょうかんこ)
  • 梁山泊の「騎兵軍小彪将兼斥」で元は少山の山賊。朱武ととは義兄弟の契りを結んだ仲。
  • 点鋼鎗を得意とし、力が強くて粗暴だが、どんな谷川も身軽に飛び越える事から「跳虎」と呼ばれた。
  • 朱武との反対を聞かずに史進に挑んであっさり捕まるが、この時の縁で史進と交を深める。
  • 後に史進を少山に迎え、魯智深の推薦を受けて史進と共に梁山泊入りした。

楊春(よう・しゅん)

席次 第七十三 前世 地隠(ちいんせい 綽名 (はっかだ)
  • 梁山泊の「騎兵軍小彪将兼斥」で元は少山の山賊。朱武と陳達とは義兄弟の契りを結んだ仲。
  • 大桿の使い手で、背が高く長い腕からまたは舞い散るの様な動きを見せた事から「」と呼ばれた。
  • 史進に捕まった陳達を解放する為に、朱武と共に男の思いを語って解放させ、後に史進を少山の首領に迎える。
  • 史進と旧知の魯智深の推薦で梁山泊に入り、義兄弟の陳達と共に史進の副将を務めた。

鄭天寿(てい・てんじゅ)

席次 第七十四位 前世 地異(ちいせい) 綽名 面郎君(はくめんろうくん)
  • 梁山泊の「歩兵軍将校」で、「面郎君」と言う綽名が示す通りの色白男子
  • 州生まれの細工職人だったが、落ちぶれて諸を放浪していた際に訪れた清山で王英と戦って引き分けた為、順の勧めで賊になった。
  • 塞の栄の元に江が訪れた事を発端とするいざこざが解決後、清山の仲間達と共に梁山泊入りした。

陶宗旺(とう・そうおう)

席次 第七十五位 前世 地理(ちりせい) 綽名 九尾(きゅうびき)
  • 梁山泊の「垣構築監督の頭領」で元は農民で鍬が得意武器
  • 百姓の出身の為、農作業から土木工事に精通するうえも使いこなせると言う多さと、得意武器が鍬であったことから「九尾」と呼ばれた。
  • 欧鵬や敬らと共に門山で賊となっていたが、江州で難にあった江を救出して帰還中の梁山泊軍に合流してそのまま入山した。

宋清(そう・せい)

席次 第七十六位 前世 地俊(ちしゅんせい) 綽名 鉄扇子(てっせんし)
  • 梁山泊の「宴席準備を取り仕切る頭領」で江の。所謂「幹事」「宴会部長」。
  • 江が閻婆惜を殺して逃亡した際に同行し、一旦実家に戻るも家族と共に梁山泊に迎え入れられた。
  • 綽名の「鉄扇子」とは「差配が上手い」と言う意味以外に「役立たず」と言う意味がある。しかし、酔ったら虎すら殴り殺す様な傑がう梁山泊で、頻繁に行われたであろう宴会を切り盛りする人物が、役立たずでは務まるわけがなく、どんな傑達の宴会でも切り盛りする才の持ちだったと考えるのが適当と思われる。

楽和(がく・わ)

席次 第七十七位 前世 地楽(ちがくせい) 綽名 叫子(てっきょうし)
  • 梁山泊の「機密伝達を歩兵軍頭領」で歌の名人の楽大子は孫立の妻。
  • 楽器演奏と歌を得意としており、その美声から「叫子」と呼ばれた。
  • と解宝が毛仲義の謀略で捕まった際に番を務め、助け出そうとする顧大嫂らに協力した。
  • 孫立一家らと共に梁山泊に入り、斥スパイ活動の他、得意の歌で宴会を盛り上げた。

龔旺(きょう・おう)

席次 第七十八位 前世 地捷(ちしょうせい) 綽名 項虎(かこうこ)
  • 梁山泊の「歩兵軍将校」で、投げを得意としている。
  • 頸部に虎の頭を、全身に虎縞模様の刺青)をしていた事から「項虎」と呼ばれた。
  • 丁得孫と共に清の副官として梁山泊と戦い、捕縛された後に梁山泊に入って騎兵から歩兵クラスチェンジした。

丁得孫(てい・とくそん)

席次 第七十九位 前世 地速(ちそくせい) 綽名 中箭虎(ちゅうせんこ)
  • 梁山泊の「歩兵軍将校」で、投げが得意。
  • 顔から首にかけての痘(あばた)が矢傷に見えた事から「中箭虎」と呼ばれた。
  • 龔旺と共に清の副官として騎兵で登場したが、梁山泊入り後は歩兵になってしまった。
  • 方臘軍との戦いで、兵で隠れていた時にに咬まれて死ぬと言う好一惨めな最期が有名。

穆春(ぼく・しゅん)

席次 第八十位 前世 地鎮(ちちんせい) 綽名 小遮攔(しょうしゃらん)
  • 梁山泊の「歩兵軍将校」で、江州三覇の一人で掲陽鎮を仕切る農の穆の小者な
  • 遮欄(遮るものし)」と言うにより劣る事から「小遮欄」と呼ばれた。要するに小者。
  • 江州に流された江が薛永に金を施した際に因縁をつけたが、薛永に返り討ちにあい兄貴に泣きついた。
  • 縁を結んだ江が処刑されそうになった際に救出しようと穆と共に集まり、そのまま梁山泊入りした。

曹正(そう・せい)

席次 第八十一位 前世 地羈(ちけいせい) 綽名 (そうとうき)
  • 梁山泊の食の管理を担当する「の屠殺をる頭領」で、先祖代々から続く屋の系。
  • 屋の系に生まれで、見事な包丁捌きを見せた事から「操」と呼ばれた。冲の棒術子でもある。
  • 商売に失敗し、百姓婿養子になって居酒屋を経営していたところ、飲食しようとした志と出会う。
  • 志に二山行きを勧めて、後に自分も二山に入り、そのまま梁山泊入りした。

宋万(そう・まん)

席次 第八十二位 前世 地魔(ちませい) 綽名 金剛(うんりこんごう)
  • 梁山泊の「歩兵軍将校」で、王倫が梁山泊で賊稼業を始めた際は副首領の一人だった。
  • 相方遷と同じで背が高く、をつくような仁王と言う意味の「金剛」と呼ばれた。
  • 王倫がられて蓋が首領になっても梁山泊を離れず、席次はどんどん下がっていった。
  • 江から公式に「格別の手柄をたてたことはなかった」と言われてしまっている。

杜遷(と・せん)

席次 第八十三 前世 地妖(ちようせい 綽名 摸着(もちゃくてん)
  • 梁山泊の「歩兵軍将校」で、王倫が梁山泊で賊稼業を始めた際は副首領の一人だった。
  • 相方万と同じで背が高く、に届く様な男と言う意味の「模着」と呼ばれていた。
  • 王倫がられて蓋が首領になっても梁山泊を離れず、席次はどんどん下がっていった。
  • 杜撰(ずさん)ではない。

薛永(せつ・えい)

席次 第八十四位 前世 (ちゆうせい) 綽名 病大(びょうだいちゅう)
  • 梁山泊の「歩兵軍将校」で、元は由緒正しい武官のの出だが、武芸を見世物にした膏薬売りに落ちぶれていた。
  • 顔が黄色く芸として客寄せ出来る棒の腕を持つ事から「病大黄色の虎)」と呼ばれた。
  • 江が江州に流されてきた際に、薛永の芸に金を払った事から穆・穆兄弟に絡まれるが後に和解する。
  • 江が処刑されそうになった際に俊らと救援に向かい、先に江を救出していた梁山泊軍にそのまま合流した。
  • 侯健の武芸の師匠だが、石のせいで子よりも席次が下が確定してしまった。師匠カワイソス

施恩(し・おん)

席次 第八十五位 前世 (ちふくせい) 綽名 金眼彪(きんがんひゅう)
  • 梁山泊の「歩兵軍将校」で、元は州の長の息子で武とは義兄弟の間柄。
  • 忠との縄張り争いで大怪を負って寝込んでいた時に、虎殺しの武の力を見込んで義兄弟となる。
  • 縄張りを取り戻したが官に囚われた武に泣きながら食事を差し入れする等、泣いている事が多い。
  • の後を追って二山の賊となり梁山泊に入るが、基本的に々しい活躍は一切しなかった。
  • 綽名の「金眼彪」も金色のをもつ小さな虎と言う意味で、その器の小ささが解る。

李忠(り・ちゅう)

席次 第八十六位 前世 (ちへきせい) 綽名 打虎将(だこしょう
  • 梁山泊の「歩兵軍将校」で、元は武芸を見せて集めた客に膏を売る流れ者。
  • 綽名は虎を倒した男と言う意味の「打虎将」だが、実際の描写はく、客寄せネタの可性大。
  • 史進の最初の師匠でもあるが、王進の方が教えるのは上手かったようだ。
  • 金に困った子を救う際も渋り、山賊稼業もセコかった事から、魯智深から「冴えない」と言われた。

周通(しゅう・とう)

席次 第八十七位 前世 (ちくうせい) 綽名 覇王(しょうはおう)

湯隆(とう・りゅう)

席次 第八十八位 前世 地孤(ちこせい) 綽名 金銭子(きんせんひょうし)
  • 梁山泊の「武器・甲冑製造監督」を務める元鍛冶屋で徐寧の従兄弟
  • 体中に銭模様のあばたがあった事から「金銭子」と呼ばれた。
  • 逵と意気投合して義兄弟になって梁山泊に入った後、呼延灼の連環を破る為に徐寧を巻き込んだ。

杜興(と・こう)

席次 第八十九位 前世 地全(ちぜんせい) 綽名 瞼児(きれんじ)
  • 梁山泊の「南山店」を取り仕切る、元は応の使用人。
  • の様な恐ろしい顔つきをしていた事から「臉児」と呼ばれた。
  • 薊州で人を殺した際に助けられた縁で雄に頼られた際に応を紹介し、結果的に祝荘と梁山泊の戦いに発展した後、偽手紙で呼び出された応と同時に梁山泊に入った。

鄒淵(すう・えん)

席次 第九十位 前世 地短(ちたんせい) 綽名 (しゅつりんりゅう)
  • 梁山泊の「歩兵軍将校」で、元は登雲山の賊。潤の叔父だが年齢差はあまりいらしい。
  • 綽名の「出」は、盗賊を意味するから転じて、から現れる強者みたいな意味。
  • 顧大嫂が解・解宝を救出する際に破りに協力し、そのまま孫一家と共に梁山泊に入った。

鄒潤(すう・じゅん)

席次 第九一位 前世 (ちかくせい) 綽名 (どっかくりゅう
  • 梁山泊の「歩兵軍将校」で、元は登雲山の賊。淵の甥。後ろを向いたら気をつけろ!
  • 後頭部に瘤があり、それを使った頭突きの木をへし折った事から「独角竜」と呼ばれた。
  • 顧大嫂が解・解宝を救出する際に協力し、祝荘戦を経て梁山泊入りした。

朱貴(しゅ・き)

席次 第九十二位 前世 地囚(ちしゅうせい) 綽名 (かんちこつりつ)
  • 梁山泊の「南山店」を取り仕切る王倫の頃からの古。朱富の実
  • 綽名の「」とはいた大地の悪との意味で、「陸上ワニ」とも・・・ワニ顔だった?
  • ホームシックにかかって老にあいたくなった逵のお付役で旅に同行し、逵が殺しで捕らえられた際に、の朱富と力を合わせて助け出した。

朱富(しゅ・ふう)

席次 第九十三 前世 地蔵(ちぞうせい) 綽名 笑面虎(しょうめんこ)
  • 梁山泊の「の醸造監督の頭領」を務める元居酒屋で、朱の実。常に笑顔を絶やさない。
  • しかしその笑顔の裏に虎の本性を秘めていると思われた事から「笑面虎」と呼ばれた。
  • 逵救出の際に師匠を騙した事を直接謝罪する等、根はで縁の下の力持ち役に最適。

蔡福(さい・ふく)

席次 第九十四位 前世 (ちへいせい) 綽名 臂膊(てつびはく)
  • 梁山泊の「処刑をる首人」で、元は北京役人。蔡慶の実
  • 処刑用のふるう強力自慢だった事から「臂膊(腕)」と呼ばれた。
  • 俊義が囚われた際に保護し、俊義救出後にと共に梁山泊入りして田畑を耕した。

蔡慶(さい・けい)

席次 第九十五位 前世 地損(ちそんせい) 綽名 一枝(いっしか)
  • 梁山泊の「処刑をる首人」で、元は北京役人。蔡福の実
  • 髪の毛にはいつも死刑囚に挿す一輪挿していた為「一枝」と呼ばれた。
  • 四奸の一人「蔡」と同じ日本語読みの為、いつの間に敵から味方になったのかと間違えられる事も。

李立(り・りつ)

席次 第九十六位 前世 (ちどせい) 綽名 催命判官(さいめいはんがん)
  • 梁山泊の「北山店」を取り仕切る元居酒屋
  • しびれを盛った旅人を殺して金品を奪っていた事から「催命判官(死神)」と呼ばれた。
  • 江とは知らずしびれを盛ってしまい、俊の示であわてて解毒薬を飲ませたが、息を吹き返すまで生きた心地がしなかっただろう。2メートル近い大男に「もしもの時は」とすごまれている状況では。

李雲(り・うん)

席次 第九十七位 前世 地察(ちさつせい) 綽名 眼虎(せいがんこ)
  • 梁山泊の「屋の建築修理にあたる頭領」で、席次を確定させた石の最大の被害者
  • 西域人のような貌で眼であった事から「眼虎」と呼ばれた。バリバリの武官。
  • を殺した罪で捕らえられた逵を護送した際に、子の朱富にしびれを飲まされて任務に失敗する。
  • その後、謝罪した朱富の説得を受けて梁山泊に入ったが、武官なのに土建屋にされた。どうしてこうなった!

焦挺(しょう・てい)

席次 第九十八位 前世 地悪(ちあくせい) 綽名 (ぼつめんもく)
  • 梁山泊の「歩兵軍将校」で、三代続く子相伝の技を伝える力士
  • 生来の想な為「」と呼ばれている。なお、力士だが日本相撲力士とは別物。
  • 攻略戦で一人飛び出した逵と遭遇して、子相伝の技で倒した事で意気投合し、梁山泊に入った。

石勇(せき・ゆう)

席次 第九十九位 前世 地醜(ちしゅうせい) 綽名 将軍(せきしょうぐん)

孫新(そん・しん)

席次 前世 地数(ちすうせい) 綽名 小尉遅(しょううつち)
  • 梁山泊の「東山店」で顧大嫂のお手伝いをしている孫立の
  • 綽名は「小尉遅」で、登州提轄として名かすの孫立のプチ版扱いされている。
  • 顧大嫂の旦那で、血気にはやるの押さえ役というより・・・井戸かれる役。

顧大嫂(こ・だいそう)

席次 一位 前世 地陰(ちいんせい 綽名 (ぼだいちゅう)
  • 梁山泊の「東山店」を取り仕切るおばちゃんパワー定評のある女丈夫。
  • 大きな眼とどっしりとしたアンコから「(メスの虎)」と呼ばれた。
  • 元は屋の他に賭博場の元締めを務めており、怒れば井戸で夫を打っ叩き、石臼で下男の腿を殴る女傑。
  • 従兄弟の解・解宝を助ける為に、族巻き込んで大暴れした後、梁山泊に入った。

張青(ちょう・せい)

席次 二位 前世 地刑(ちけいせい) 綽名 菜園子(さいえんし)
  • 梁山泊の「西山店」を取り仕切るおとなしい男。鬼女振りに定評のある「孫二」。
  • 元は寺の菜園の番人だった為「菜園子」と呼ばれたが、故あって坊主を殺した為、菜園に火を放って逃亡。
  • その後、孫二を娶って追剥屋となっていたが、武と出会って二山に入り、その後梁山泊へ。

孫二娘(そん・じじょう)

席次 三位 前世 地壮(ちそうせい) 綽名 叉(ぼやしゃ)

王定六(おう・ていろく)

席次 四位 前世 地劣(ちれつせい) 綽名 婆(かっせんば)
  • 梁山泊の「北山店」を担当している、長江の近くの屋の六男坊。
  • 足が速いところから、雷神もしくはを意味する「活婆(ガンダルバとも)」と呼ばれた。
  • 追剥に襲われた順を助けた縁で梁山泊に入るが、戴宗がいた為、足の速さアピール出来なかった。

郁保四(いく・ほうし)

席次 五位 前世 地健(ちけんせい) 綽名 険道神(けんどうしん)
  • 梁山泊の「帥字旗を棒持する頭領」を務めるデカい男。その身長なんと一丈!
    代の単位だと約310330cm程だが、実際には三時代の単位で約240cm程と思われる。それでもデカイ
  • その人間離れした身長から、背丈の高いを導く神「険道神」と呼ばれた。
  • 元は曾頭に加勢していた泥棒で、梁山泊との再戦時に人質となり、裏切った後に梁山泊に入った。
  • 高い身長を活かして帥字旗を持って鼓舞する役した為か、ガタイのわりに武勇伝い。

白勝(はく・しょう)

席次 六位 前世 地耗(ちもうせい) 綽名 白日(はくじつそ)
  • 梁山泊の「機密伝達する歩兵軍頭領」で、蓋の「生綱」奪取に協力したが正式メンバー入りしなかった男。
  • 間からのようにうろちょろして悪さを企んでそうなところから「白日」と呼ばれた。
  • 蓋らが「生綱」奪取後に々に捕まって状し、普通なら死にそうなものだが救出されて梁山泊に入った。

時遷(じ・せん)

席次 七位 前世 地賊(ちぞくせい) 綽名 鼓上蚤(こじょうそう)
  • 梁山泊の「機密伝達する歩兵軍頭領」で、手の悪さと身軽さに定評のあるマスターシーフ。
  • 盗みの腕の評判の高さと身軽さから、「鼓上蚤(鼓の上のノミ)」と呼ばれた。
  • 徐寧の宝のを盗んだり、敵び込んで内部撹乱したりと、単独で非常に役に立つスーパースパイ

段景住(だん・けいじゅう)

席次 八位 前世 地狗(ちくせい) 綽名 金毛きんもうけん)
  • 梁山泊の「機密伝達する歩兵軍頭領」で、元は照玉獅子という金王子を盗んだ泥棒
  • く、ヒゲ黄色く、胡人の様な容貌をしていたところから「金毛」と呼ばれた。
  • 盗んだ名を手土産に梁山泊に入ろうとするが、曾頭に奪われ、梁山泊との戦いの切っ掛けとなった。
  • ある意味蓋にとっては不幸を運んできた男と言えなくもい。梁山泊全体的な意味でも。

年表

※梁山泊の108人の好「」とじで掲載しています。空気王を探してみよう。

嘉祐三年
政和二年
  • 代のファンタジスタ高俅が蹴の腕だけで太尉となり、逆恨みで処罰されそうになった王進が老と共に逃亡する。
  • 王進が逃亡中に立ち寄った史で「九紋:史進」と出会い、武芸十八般を伝授する。
政和三年
  • 「神機軍師:朱武」「跳虎:陳達」「」らが史近くの少山で山賊となり、「九紋:史進」といろいろあって意気投合する。
  • 山賊とのつながりを脅迫された「九紋:史進」が殺人を犯して故郷から逃げ出し、魯達(後の「和尚:魯智深」)や「打虎将:忠」と出会う。
  • 魯達が悪徳屋をはずみで殺した為、五台山に入って出し「和尚:魯智深」となる。
政和四年
  • 和尚:魯智深」が問題を起こして寺を追放され、開封の都への旅の途中山の山賊「小覇王:周通」を懲らしめ、山の首領になっていた「打虎将:忠」と再会する。
  • 開封の都の大相寺の菜園の番人となった「和尚:魯智深」が、「子頭:冲」と出会って義兄弟になる。
  • 子頭:冲」が高俅に嵌められて実の罪で流罪となり、旅の途中で「小旋進」と出会う。
    暗殺者返り討ちにした「子頭:冲」が、「小旋進」の勧めで梁山泊へと向かい、「:朱」と出会って梁山泊へと通される。
  • 金剛万」「摸着遷」そして首領の王倫と面会した「子頭:冲」は、入塞の条件として首一つを取る事を要され、同じぐらいの腕前の持ちと見込んだ「志」と戦う。
  • 子頭:冲」と引き分けた「志」は梁山泊に入らず、都に戻って石綱運搬失敗の帳消しを嘆願するも聞き入れられず、復職に失敗する。
政和五年
  • 生活費に困った「志」が、宝の吹毛を売ろうとしてごろつきにからまれ、つい殺してしまう。
  • 北京への流罪となった「志」が「急先鋒:索」と試合して引き分け賄賂の輸送担当に取り立てられる。
  • 「美:朱」と「挿翅虎:雷横」が、「赤髪唐」を不審者として捕らえ、蓋の元へと連れて行く。
  • 赤髪唐」から生振綱十万貫の話を聞いた蓋は、「智多用」の他、「立地太歳:阮小二」「短命二郎:阮小五」「活閻羅:阮小七」そして、蓋の噂と生振綱十万貫の話をもって現れた「入雲龍孫勝」らを仲間に加える。
  • 白日勝」にも協力させて「志」を騙した蓋らは、生振綱十万貫を手に入れる。
  • 生振綱十万貫を奪われた責任を全て擦り付けられた「志」は、飲食した際に「操:曹正」と出会い、「操:曹正」は行く宛のい「志」に二山の話をする。
  • 和尚:魯智深」と「志」と「操:曹正」が組んで二山の山賊を支配下に置く。
  • 拷問をうけた「白日勝」が状した事で蓋らの生振綱十万貫奪取事件が露見した事を「呼保義:江」が蓋に伝え、「美:朱」と「挿翅虎:雷横」が蓋のを囲むも、わざと蓋らを逃がした。
  • 梁山泊に向かった蓋を受け入れようとしない王倫に怒った「子頭:冲」が、王倫をって蓋を首領に迎え入れ、「赤髪唐」が蓋の手紙を「呼保義:江」の元へ届け、助け出された「白日勝」が梁山泊入りする。
  • 「呼保義:江」が蓋の手紙ネタに閻婆惜にゆすられたあげく殺してしまい、「美:朱」のはからいでの「鉄扇子:清」と共に逃亡し、「小旋進」ので「呼保義:江」と「行者:武」が巡り会う。武十回はじまるよ
  • 「行者:武」が故郷に帰る途中、酔いつぶれた状態で人食い虎を殴り殺し、功績を認められて都頭に抜され、の武大と再会する。
政和六年
  • の潘金屋の西門慶と密通し、の武大が二人に殺された事をしった「行者:武」が二人を殺して流罪となり、護送中に立ち寄った屋で、を盛って追剥&人饅頭コースにしようとした「叉:孫二」と「菜園子:夫婦と巡りあう。
  • 流刑地についた「行者:武」が「金眼彪:施恩」と義兄弟となるも、賊の濡れ衣を着せられて流罪となり暗殺されかかり、谷川に落ちたところで「毛頭孔明」「独火星:孔兄弟に捕まって「呼保義:江」と再会する。
  • 「行者:武」が「和尚:魯智深」と「志」のいる二山に入る。「操:曹正」「叉:孫二」「菜園子:」「金眼彪:施恩」も続いて二山に入る。
  • 「呼保義:江」が「小広:栄」のいる清塞をすが、途中で「錦毛虎:順」を首領とする「脚虎:王英」「面郎君:鄭寿」ら清山の賊に捕らわれるが、正体判明後は厚遇され、捕らわれていた高の妻を解放させる。
政和七年
  • 「呼保義:江」が助けたはずの高の妻の告げ口で捕らわれ、一旦は「小広:栄」が助け出すものの、「呼保義:江」が清山で高の兵に捕らえられる。
  • 「小広:栄」が「鎮三山:信」に謀反人として捕らえられ、「呼保義:江」と共に護送中に「錦毛虎:順」「脚虎:王英」「面郎君:鄭寿」らに救出される。
  • 「小広:栄」が清山に攻めてきた「霹靂火:明」を策略をもって捕らえ、清山内で歓待する間に、偽者を清塞に攻撃させた為、「霹靂火:明」が清塞に戻った際に偽者の攻撃のせいで妻子を殺され、「鎮三山:信」と共に「呼保義:江」の仲間となる。
  • 「錦毛虎:順」が高の屋敷を襲撃して高の妻をり、「小広:栄」がお詫びを「霹靂火:明」に娶らせ、「呼保義:江」が清山で仲間になった好達を連れて梁山泊に向う途中、どっちがコスプレマニアかを競う「小温侯:呂方」と「賽仁盛」を仲間に加える。
  • 梁山泊を前にして「石将軍:石勇」からの死の手紙を受け取った「呼保義:江」は実家に戻り、「小広:栄」「霹靂火:明」「鎮三山:信」「錦毛虎:順」「脚虎:王英」「面郎君:鄭寿」らは、「石将軍:石勇」と共に梁山泊へ。
  • 実家に戻った「呼保義:江」がを知り、官軍に自ら捕まって江州へ流刑となる。
  • 流刑地に向かう途中の「呼保義:江」が梁山泊に招かれ、「神行太保:戴宗」への手紙黄金を受け取る。
  • 護送中の「呼保義:江」が立ち寄った屋で、「催命判官:立」にしびれをもられるも、かけつけた「混江俊」「出洞:童威」「翻江蜃:童猛」に救われる。
  • 「呼保義:江」が、膏薬売りの「病大:薛永」を気に入って膏を買うが、「小遮攔:穆」と乱闘になり「遮攔:穆」まで現れるが、「混江俊」のはからいで「遮攔:穆」や「火児:横」とを深める。
  • 江州についた「呼保義:江」が「神行太保:戴宗」と「逵」と出会い、獲れたてのを食べさせたいと港で「浪裏白跳:順」と喧嘩した「逵」を仲裁する。
  • 「呼保義:江」が酔った勢いで吟じたから蔡得章に反逆者に仕立て上げられ、「神行太保:戴宗」が開封へと蔡得章の報告書を届ける途中で、「:朱」にしびれを盛られる。
  • :朱」と「神行太保:戴宗」から「呼保義:江」の危機を知った蓋は救出を決意し、「智多用」の策と「神行太保:戴宗」の神行法で「手書生:蕭譲」と「玉臂:金大堅」を梁山泊に仲間入りさせて偽の命書を作成して、「神行太保:戴宗」が偽の命書をもって江州に帰還するも、往復にかかった時間と「智多用」のうっかりミスにより偽物である事が発覚し、捕らえられて「呼保義:江」と共に処刑される事になる。
  • 処刑当日、官民関係に暴れまわる「逵」の活躍と、梁山泊軍の救援により「呼保義:江」と「神行太保:戴宗」が救出される。
  • 「通臂:侯健」を仲間に加え、反逆者に仕立て上げた元文炳を殺し、「混江俊」「出洞:童威」「翻江蜃:童猛」「催命判官:立」「病大:薛永」「遮攔:穆」「小遮攔:穆」「火児:横」「浪裏白跳:順」「神行太保:戴宗」「逵」を加えた梁山泊軍が、途中で「呼保義:江」を慕う「摩金翅:欧鵬」「神算子:敬」「仙:」「九尾:陶宗旺」を更に加えて帰還する。
  • 実家家族を連れてこようと梁山泊軍と離れた「呼保義:江」が、役人に見つかって隠れた先で九玄女より三巻の書を授かる。
  • 「呼保義:江」が「鉄扇子:清」や家族と共に晴れて梁山泊入りする。
  • 「呼保義:江」の親孝行ぶりに老の事を思い出した「入雲龍孫勝」が100日の暇をもらって帰郷する。
  • 逵」も見り役の「:朱」と共に故郷に戻り、自分の偽者に施しするも裏切られて殺す。
  • 逵」が老と共に梁山泊へ戻る途中、の見えぬ老を四匹の人食い虎に食い殺され、人食い虎を殴り殺す。
  • の罪で捕らえられた「逵」を救出しようと、「:朱」がの「笑面虎:朱富」と策を練り、護送担当の「眼虎:」と護送隊にしびれをもって救い出し、「笑面虎:朱富」の謝罪を受け入れた「眼虎:」も加えて梁山泊に戻る。
  • 100日経っても戻らない「入雲龍孫勝」を探しに、「神行太保:戴宗」が旅に出て、途中で出会った「錦子:」と義兄弟になる。さらに「錦子:」の知人の「火眼狻猊:飛」が首領と仰ぐ「面孔:裴宣」と出会い、「玉旛竿康」と共に梁山泊に連れ帰る。
  • 「拚命三郎:石秀」が「病関索雄」と義兄弟となって義の妻の密通相手を殺し、「病関索雄」も妻を殺す。
重和元年
  • 梁山泊をす「病関索雄」と「拚命三郎:石秀」が、途中で仲間にした「鼓上蚤:時遷」が祝荘で盗みを働いて捕らえられ、「瞼児:」の荘の長者「撲鵰:応」に救出を頼む。
  • 「鼓上蚤:時遷」を伴った「瞼児:」が祝荘をおとずれるも追い返され、「撲鵰:応」自らがおとずれた際に矢を射られる。事態が大きくなっていく事を察知した「病関索雄」と「拚命三郎:石秀」は梁山泊へと向かい、梁山泊と祝荘との戦いが始まる。
  • 戦いの最中、祝荘の「一丈:扈三」が梁山泊軍に捕らえられる。
  • 登州で「両頭:解」「双尾:解宝」兄弟が、毛仲義の計略で捕らえられ、「:顧大嫂」が夫の「小尉遅:孫新」と義の「病尉遅:孫立」、義の妻のの「叫子:楽和」の協力を得て救出し、山賊の「出淵」「独潤」らと共に梁山泊入りする。
  • 荘の武術師範の欒廷玉と友人の「病尉遅:孫立」が、達を連れて偽の援軍として祝荘に入り、内と外で呼応して祝荘を陥落させる。
  • 梁山泊の偽手紙演技により「撲鵰:応」と「瞼児:」が梁山泊に入り、「一丈:扈三」が「脚虎:王英」と結婚する。
  • 「挿翅虎:雷横」が老を侮辱した秀英を殺して捕まるも、「美:朱」の手で逃亡に成功する。代わりに「美:朱」が捕まって北京へ流罪となる。
  • 北京の知事に気にいられて、息子の子守役をしていた「美:朱」が、「逵」に子供を殺され、行く場所がなくなって梁山泊に入る。
  • 「美:朱」の気持ちが落ち着くまで「小旋進」の元に預けられた「逵」が、「小旋進」の叔父に因縁をふっかけて藉を働いた高廉の義の殷を殴り殺し、罪をかぶった「小旋進」が捕らえられる。
  • 「小旋進」の救出に向かった梁山泊軍が高廉の妖術に苦戦した為、「神行太保:戴宗」が「逵」を連れて「入雲龍孫勝」の元に向かい、師匠の羅真人下山許可を得る。
  • 逵」が旅の途中で意気投合した「金銭子:湯」と義兄弟となり、帰還した「入雲龍孫勝」に妖術を破られた高廉が戦死し、救出された「小旋進」が梁山泊入りする。
宣和元年
  • 「双:呼延灼」が「勝将:滔」「将:彭」「天雷振」と共に梁山泊討伐軍を率いて現れる。
  • 「双:呼延灼」の連環を破る為に、「金銭子:湯」から釣の話を聞いた梁山泊軍は、使い手の「金鎗手:徐寧」を宝のを「鼓上蚤:時遷」に盗み出させる事でおびき出して仲間に加える。
  • 連環が破られ、「勝将:滔」「将:彭」「天雷振」が捕らえられて梁山泊に入った「双:呼延灼」が州に敗走する。
  • 「双:呼延灼」の攻撃をうけた州の三山の賊からの救援依頼をうけた梁山泊が州に現れる。
  • 「智多用」の計略で捕らえられた「双:呼延灼」が梁山泊に入り、三山の賊「和尚:魯智深」「志」「行者:武」「操:曹正」「叉:孫二」「菜園子:」「金眼彪:施恩」「打虎将:忠」「小覇王:周通」「毛頭孔明」「独火星:孔」も梁山泊に加わる。
  • 捕らえられていた「九紋:史進」が梁山泊の手により救出され、「神機軍師:朱武」「跳虎:陳達」「」と共に梁山泊に入る。
  • 梁山泊を倒さんとした芒碭山の山賊「混世魔王:樊瑞」「八臂哪吒:項充」「飛天大聖袞」と、「呼保義:江」を大将とする梁山泊軍が戦い、敗れた芒碭山の三人が梁山泊入りする。
  • 梁山泊に入ろうとしていた「金毛:段住」が、手土産にするつもりのを曾頭で奪われ、報告を受けた梁山泊と曾頭の間で戦いが始まる。
  • 戦いの最中、蓋が史文恭に矢で射られ、史文恭を捕らえた者を次の首領とする遺言を遺して戦死し、「呼保義:江」が仮の首領となる。
  • 梁山泊付近を通りかかった大円和尚から「玉麒麟俊義」の噂を聞いた「呼保義:江」が人材ハンティングを開始し、易者に化けた「智多用」に騙された旅の途中の「玉麒麟俊義」を梁山泊に招きいれる。
  • 「玉麒麟俊義」は、賊になる気がなかったので梁山泊を出て二ヶぶりに北京へ戻るも、妻が間男と裏切って屋敷を乗っ取った事を心の「浪子:」から聞かされるが、信じなかった為に役人に捕らえられる。
  • 「玉麒麟俊義」暗殺依頼の金を受け取った「臂膊:蔡福」「一枝:蔡慶」兄弟が、梁山泊からも金を受け取り暗殺しない事を選ぶ。
  • 護送中に暗殺されかけた「玉麒麟俊義」が「浪子:」に助けられるも、再度捕まり、救出に向った「拚命三郎:石秀」も捕らえられた為、梁山泊軍が北京へと攻め込み、篭戦となる。
  • 梁山泊軍に包囲された北京救援の為、「大:関勝」「醜:宣贊」「井木犴:郝思文」が援軍として送られるが、「双:呼延灼」の偽りの投降等で捕らえられ、梁山泊入りし、「智多用」の計略で落とし穴に落ちた北京軍の「急先鋒:索」が旧知の「志」の説得を受けて仲間入りする。
  • 病にした「呼保義:江」の為に、「浪裏白跳:順」が「神医:安全」に殺人の罪をなすりつけて梁山泊入りさせ、強盗に襲われたところを助けてくれた「活婆:王定六」と共に梁山泊に帰還する。
宣和二年
  • 梁山泊軍がついに北京を攻め落とし、救出した「玉麒麟俊義」と共に、「浪子:」「臂膊:蔡福」「一枝:蔡慶」が仲間入りする。
  • 梁山泊討伐の命を受けた「聖水将:単廷」「神火将:」が「大:関勝」と戦い、「醜:宣贊」「井木犴:郝思文」を捕らえるが、「:焦挺」「喪門神:」と義兄弟になった「逵」らにより救出される。
  • 「神火将:」が先に捕らえられて説得されて梁山泊入りし、「聖水将:単廷」も梁山泊入りする。
  • 曾頭の再軍備を確認した梁山泊が復讐戦を開始し、「険道神:郁保四」が曾頭を裏切り、「玉麒麟俊義」と「浪子:」が蓋のである史文恭を捕らえ、曾頭を滅ぼして史文恭の首を蓋の霊前にげた。
  • 遺言により首領に推薦された「玉麒麟俊義」が固辞した為、「玉麒麟俊義」を首領にしようとする「呼保義:江」が、東府と東府を攻めて先に陥落させた方を首領にする案を提示し、力を「玉麒麟俊義」につけて二軍に分かれて攻略にむかう。「呼保義:江」が東府の守将「双鎗将:董」に苦戦するも捕らえて梁山泊入りさせ、東府を陥とすと、東府の「羽箭:清」に苦戦を強いられていた「玉麒麟俊義」の救援にむかい、軍の手で「羽箭:清」を捕らえると、説得して副将の「項虎:龔旺」「中箭虎:丁得孫」と共に梁山泊の仲間に加え、「羽箭:清」の紹介で最後の仲間伯:皇甫端」が加わる。
  • 梁山泊に108の魔の生まれかわりにあたる好が集結し、「呼保義:江」が正式に三代目首領になった祝いと、戦死した仲間達の供養の最中に、から梁山泊に飛来した石の順に席次を決める。

※70回本はここまで。「俺達の戦いはこれからだ(キリ!」

宣和三年
  • 開封の都に潜入した「浪子:」が師師と出会って義姉弟となり、徽宗皇帝と「呼保義:江」を面会させる。
  • 梁山泊の招安が朝廷内で上奏されるが、高俅・童貫・蔡戩らの策謀で潰される。
  • 童貫が討伐軍を率いて梁山泊に攻め込むも敗れる。
  • 高俅が討伐軍を率いて梁山泊に攻め込むも敗れる。
宣和四年
  • 高俅が再度梁山泊を攻撃するも敗北したうえ捕らえられる。しかし捕らえられた高俅はそのまま返される。汚物は処分するんじゃなかったんですか。
  • 「浪子:」が師師の手引きで徽宗皇帝に直訴し、梁山泊の招安が決まる。
  • 招安を受けた梁山泊軍が討伐に向かい、落されたを取り戻して、軍を追い払ったうえに追撃して、慌てたと和議を結ぶ。
  • 梁山泊軍が今度は田虎軍討伐の命を受けて河北へ向う。
宣和五年
  • 羽箭:清」が瓊英を娶り、孫安・卞祥・山士奇・喬冽・霊ら元田虎軍の降将らと協力して田虎三兄弟を捕らえる。
    東京開封府に護送された田虎三兄弟国家反逆の罪で凌遅刑(体を生きながら切り刻まれると言う最も残酷な刑)に処される。
  • 梁山泊軍、王慶軍討伐の命を受けて西に向かい、元田虎軍の降将達を失いながらも王慶を捕らえる。
  • 東京開封府に護送された王慶、国家反逆の罪で凌遅刑に処される。
  • 帰還した梁山泊軍に対して、「呼保義:江」と「玉麒麟俊義」に官職が与えられる。
  • 勝利の立役者「入雲龍孫勝」が梁山泊軍を離れて、老の待つ山へと戻る。(108107
  • 梁山泊軍が方臘軍討伐の命を受ける。
宣和六年
  • 伯:皇甫端」と「玉臂:金大堅」が才を徽宗皇帝に認められ、「手書生:蕭譲」は書道家でもあった蔡に認められ、都尉の王卿に歌唱力を認められた「叫子:楽和」らが梁山泊軍を離れる。(108103
  • 梁山泊軍が方臘軍討伐のため江南に向かうが、緒戦で金剛万」「九尾:陶宗旺」「:焦挺」が戦死する。(108100
  • 病に倒れた「志」を置いて、梁山泊軍は二手に分かれる。
  • 「呼保義:江」率いる軍が常州を陥落させるも、勝将:滔」「将:彭」が戦死する。(108→98)
  • 「玉麒麟俊義」率いる軍が宣州を陥落させるも、面郎君:鄭寿」がイケメン顔に石臼の直撃を食らって中でし、「操:曹正」と「活婆:王定六」も戦死した。(108→95)
  • 梁山泊軍が州を陥落させるも、「醜:宣贊」が敵将と一騎打ちの際に相打ちになって戦死し、強沈没して「金眼彪:施恩」と「独火星:孔」が溺死した。(108→92)
  • 徽宗皇帝が病にかかった為、「神医:安全」が東京開封府へと異動となる。(108→91)
  • 偵察中に敵軍の兵に捕らえられた「井木犴:郝思文」を救おうとした「金鎗手:徐寧」が矢で射られて全身から血を噴き出して死に、「井木犴:郝思文」は処刑され、その首を梁山泊軍は見せつけられる。(108→89)
  • 軍が杭州を攻めるも敗れ、「浪裏白跳:順」が射殺され竜王によって神に封じられる。(108→88)
  • 「玉麒麟俊義」が独関を陥落させるも、負傷を負いながら抜け駆けしようとした「双鎗将:董」に付き合った「羽箭:清」が敵に見つかって戦死し、「双鎗将:董」も討たれ、「小覇王:周通」も戦死した。(108→85)
  • 徳清県攻めの際に「挿翅虎:雷横」が戦死し、ごと谷川に転落した「項虎:龔旺」が戦死した。(108→83)
  • 方臘軍最強中ボス石宝と戦い、赤髪唐」が門の下敷きになって戦死し、「急先鋒:索」と「火眼狻猊:飛」が石宝にられて戦死した。(108→80)
  • 逵」率いる歩兵軍が石宝と戦い、深追いした「喪門神:」が戦死し、「逵」が号泣した。(108→79)
  • 石宝は取り逃がしたもの杭州を陥落させた。しかし、により「通臂:侯健」と「金毛:段住」が溺死した。(108→77)
  • 梁山泊軍内で疫病が発生し、多くの好が療養と看病の為に杭州に残される。
  • 梁山泊軍が嶺にて敵に足止めされ、軍を繰り出すも敗れて「立地太歳:阮小二」が敵に囚われるのを良しとせずに自刎し、「玉旛竿康」が大砲の直撃弾を食らって戦死した。また嶺の裏側から奇襲しようとした「両頭:解」「双尾:解宝」が敵に発見されて墜死した。(108→73)
  • 方臘の妖術使い包と鄭彪と戦って破るも「行者:武」は左腕を失い、脚虎:王英」が鄭彪の妖術に惑わされたところでで突かれて戦死し、「一丈:扈三」も鄭彪から磚を顔面に投げつけられて戦死し、「八臂哪吒:項充」と「飛天大聖袞」も戦死した。(108→69)
  • 嶺の戦いで「錦毛虎:順」と「仙:」が石宝に倒された。(108→67)
    やっとの思いで嶺を陥落させ、石宝を自刎に追い込んだ梁山泊軍だったが、「賽仁盛」が坂を転がってきた大岩の下敷きになって戦死し、「小温侯:呂方」も敵将のともみあううちに底に落ちて戦死した。(108→65)
  • 昱嶺関の斥に出た「九紋:史進」が敵将の手により、共に斥に出ていた「拚命三郎:石秀」「跳虎:陳達」「」「病大:薛永」「打虎将:忠」らと共に射殺された。(108→59)
  • 昱嶺関を陥落させた梁山泊軍だったがには逃げられ、歙州攻略戦の際にの矢を一度は掴んだ「摩金翅:欧鵬」が二射で射殺され、乱戦の中で「菜園子:」が騎に踏み殺されて戦死した。(108→57)
  • 夜襲を「神機軍師:朱武」が看破して捕らえる事に成功するも、の中にせていた「中箭虎:丁得孫」がにかまれて死んだ。「中箭虎:丁得孫」はにかまれて死んだ。大事な事なので二度(ry108→56)
  • 梁山泊軍が歙州攻略するも、王の計にかかった聖水将:単廷」と「神火将:」が戦死し、「眼虎:」と「石将軍:石勇」も戦死した。(108→52)
  • EXラスボスの方臘自らが率いる軍と相対した梁山泊軍だったが、「霹靂火:明」が微の飛を避けたところを方られて戦死した。(108→51)
  • 方臘軍との最終決戦となる戦いに勝った梁山泊軍だったが、叉:孫二」と「険道神:郁保四」が微の飛に倒れて戦死し、乱戦の中で「短命二郎:阮小五」が婁敏中の手にかかって死に、「摸着遷」「金銭子:湯」「出淵」「臂膊:蔡福」「催命判官:立」が戦死した。(108→43)
  • 方臘軍内部にアンダーカバーとして潜入していた「小旋進」と「浪子:」によって方臘軍は内部から壊滅し、逃げ出した方臘もに迷っていた魯智深に捕らえられた。
  • 東京開封府に護送された方臘は、国家反逆の罪で凌遅刑に処される。
  • 州へと移動した梁山泊軍のもとに、杭州で療養・看病していた「遮攔:穆」「火児:横」「毛頭孔明」「:朱」「笑面虎:朱富」「白日勝」が病死した事が、回復して合流した「錦子:」とを看取った「小遮攔:穆」より報告された。(108→37)
  • 梁山泊軍が杭州の六和寺に駐屯した際に、「和尚:魯智深」が潮信と呼ばれる銭塘江の潮の流れの音を戦の音と勘違いするが、それが五台山の智長老の「聴潮円、見信寂」の言葉をしている事に気づき、これから死ぬといって身を清めて座を組み、「呼保義:江」らが駆けつけた時にはすでに大往生を遂げて円寂した。(108→36)
  • 左腕を失っていた「行者:武」は、東京開封府への凱旋に従わず、六和寺の寺男となった。後に80歳で亡くなった。(108→35)
  • 半月ほど滞在したところ凱旋帰還が決まったが、その間に「病関索雄」も背中に腫れ物が出来て急死し、「鼓上蚤:時遷」も続くように亡くなり、先に病に倒れていた「志」も病死した他、疾にかかって治療をうけていた「子頭:冲」も病死した。(108→31)
  • 凱旋の途中で「浪子:」が人の「玉麒麟俊義」に対して官僚になっても未来いと諭すが、「玉麒麟俊義」が凱旋する事を選ぶと、暇乞いを願い出て、手紙を残していずこかへと消えていった。(108→30)
  • 梁山泊軍が州についたところで「混江俊」が病にかかったが実は仮病で、「出洞:童威」「翻江蜃:童猛」と共に梁山泊軍を離れた後には、州攻めの際に意気投合していた費保らと共に外に出て暹羅の王となって優生活を送った。(108→27)
    そしてこのエピソードを元に「滸後伝」が出来た。
  • 東京開封府に凱旋した梁山泊軍は官職や褒美を得、を流して解散した。
  • その後は、
    • 鉄扇子:清」は官職を得る事を望まず、実家に戻って子孫を残した。(108→26)
    • 「神行太保:戴宗」は官職を返上して出し、死期を悟って別れの宴を開催したあと大往生を遂げた。(108→25)
    • 「活閻羅:阮小七」は方臘との最終決戦時に内にあった天子の装束を着た事を咎められて官職を剥奪されるが、むしろ喜んで故郷の石碣に戻って寿を全うした。(108→24)
    • 「小旋進」は、方臘の元に潜り込んでいた事を「活閻羅:阮小七」の如く咎められるのを考慮して、自ら官職を返上して々自適の暮らしの後に寿を全うした。(108→23)
    • 「撲鵰:応」もまた「小旋進」が官職を辞した事を聞き、病気を理由に官職を辞して「瞼児:」を連れて荘に戻り、二人とも寿を全うした。(108→21)
    • 「大:関勝」は北京の兵総管となったが、酔って落した傷が元で死亡した。(108→20)
    • 御営兵揮使となった「双:呼延灼」は、金征伐で戦功をあげるが西で戦死した。(108→19)
    • 保定府都統制となった「美・朱」も金を破って戦功をあげ太軍節度使になって寿を全うした。(108→18)
    • 天雷振」は火薬局に任官し、「病尉遅:孫立」は官職を望まなかった「小尉遅:孫新」と「:顧大嫂」を連れて登州へと赴任し、「鎮三山:信」は州に赴任した。庶民になる事を望んだ「独潤」は登雲山に帰り、「一枝:蔡慶」は北京へ、「神算子:敬」は譚州へ、「小遮攔:穆」は掲陽鎮へ、「面孔:裴宣」は「錦子:」を連れて飲へ戻り庶民として暮らした。(108→7)
    • 「神機軍師:朱武」と「混世魔王:樊瑞」は、二仙山の「入雲龍孫勝」のもとへと行き、子入りした。(108→5)
    • 「玉麒麟俊義」は東京開封府に呼び出された際に、高俅と戩から杯を飲まされ、帰還の途中でが回ってから落ちて溺死し、「呼保義:江」も皇帝からの贈り物とするが入っている事に気づき、「逵」を連れにを飲んで死に、「智多用」と「小広:栄」が、「呼保義:江」の墓前で首をって殉死した。(108→0)
  • 夢枕に現れた「呼保義:江」らから真実を聞かされた徽宗皇帝は、高俅・童貫・蔡戩を叱責し、梁山泊に慰霊碑を建てた。

その他の登場人物

梁山泊の一〇八の魔達の他にも、様々な人物が登場する。

梁山泊の関係者

  • 洪信(こう・しん)
    • 第一回に登場する太尉で、仁宗皇帝の命を受けて虎山の仙人・師に祈祷をお願いする為、山をした。
    • 困難を乗り越えて山を登るも、すでに師は祈祷の為に都に向っていた事を知る。
    • 魔王を封じ込めたと言われる殿理矢理開かせて、中にあった石碑を動かし一〇八復活させた。
  • 蓋(ちょう・がい)
    • 梁山泊の二代首領で、義に厚い人物として下にその名をかせていた。
    • 「替」を旗印としており、多くの好たちが蓋の元に集まったが、志半ばで戦死した。
    • だった頃、隣魔除けの宝を建てたせいで、自分の幽霊が出るようになったと怒り、隣魔除けの宝を担いで持ち帰った事があった為、「王」と呼ばれるようになった。
    • 王」とは毘沙門天の事でもあり、死後は梁山泊の守護神として崇められた。
  • 王進(おう・しん)
    • 元は八十万禁軍の武芸師範で、高俅に命を狙われた為、老と共に逃亡した。
    • 延安府に向かう逃亡の途中で巡り合った史進の師匠となって武芸十八般を叩き込んだ。
  • 王倫(おう・りん)
    • 科挙に落第して梁山泊の賊になった書生。
    • 初代の首領ながら、次々とやってくる好達に居場所を奪われぬようにと偏狭さを露にした為、冲にられた。
  • 真人(らしんじん)
    • 孫勝の師匠である仙人。孫勝を迎えに来た逵を弄んだ。後に朱武らも子入りしている。
  • 師師(り・しし)
    • 徽宗皇帝に寵された芸
    • 都に潜り込んだを気に入って義にし、徽宗皇帝と巡り合わせた。
  • 瓊英(けい・えい)
    • 120回本にのみ登場する田虎軍の女性武将。
    • である田虎に復讐する為、に現れて石つぶてを投げる方法を伝授され「瓊矢鏃」と呼ばれた。
    • 夢の人物が清と知ると結婚し、田虎を裏切って復讐を果たした後は、王慶討伐で夫婦一緒に戦った。
  • 許貫忠(きょ・かんちゅう)
  • 孫安(そん・あん)
    • 身の丈九尺という巨で、武芸にも兵法にも通じる一流の武人。
    • を討った為に犯罪者となり、田虎の部下となっていた友人の喬清の推薦で田虎軍に加わる。
    • 梁山泊軍と相対した際に、俊義との一騎討ちで落してしまうがトドメを刺さない俊義に感動し、帰順を促されて15000人の部下を説得して梁山泊軍に降する。
    • 友人の喬清も説得し、王慶戦では、敵を攻めた際に落とし穴にかかり、副将を全員失うも味方の死体を埋める苛作戦揮して陥落させた。
    • 王慶との戦いが終わった後、戦いの最中に戦死した元田虎軍の仲間達の霊を慰めた後、急病を発して死亡した。
  • 卞祥(べん・しょう)
    • 田虎の将で開山大を使い、史進・栄・董が三人がかりでも倒せない程の傑。
    • 俊義と戦って敗れた後に帰順し、王慶戦では数々の戦功をあげるも、烕の妖術で炎に包まれて焼死した。
  • 山士奇(さん・しき)
    • 殺人を犯して逃亡中に田虎の配下となった傑。
    • 40斤の鉄棒をふりまわして江軍と戦うも破れて帰順する。
    • 田虎や王慶との戦いで戦功をあげるも、王慶配下の鄷泰に倒された。
  • 喬冽(きょう・れつ)
    • 綽名は「魔君」。名は「喬清」とも。
    • 殺人を犯して逃亡中に田虎の配下に加わる。
    • 術で梁山泊軍を苦しめたが、孫勝に術を破られ、友人の孫安の説得をうけて帰順した。
    • 田虎や王慶との戦いで戦功をあげた後、急病を発して死んだ友人の孫安を弔った後、孫勝に子入りした。
  • 霊(ば・れい)
    • 田虎軍の官で1日千里を走る神行法の使い手。
    • 梁山泊軍と戦い、孫勝に術を破られて降した。
    • 王慶軍との戦いでは、王慶軍の誇る六花を、自慢の投石の腕だけで壊滅させた。
    • 王慶との戦いが終わった後に、喬冽と共に孫勝に子入りして二仙山に入った。
  • 蕭嘉穂(しょう・かすい)
    • 荊南で人々に慕われていた硬で、王慶軍に占拠された荊南解放の機会を伺っていた。
    • 王慶軍に捕らえられた蕭譲と裴宣と金大堅が荊南で虐待を受けるも屈しない姿勢を見て、内に決起を促す文をまいて住民を扇動し、荊南解放に成功する。
    • 梁山泊軍に荊南を引き渡した後、の様に自由生きる喜びを説いて姿を消した。
    • 蕭嘉穂の話を聞いていた好達は、後に出や隠遁生活を選んだ。
  • 費保(ひ・ほう)
    • 縄張りにしていた強盗の首領で、ヒゲ黄色から「」と呼ばれた。
    • ・上・狄成ら分と上で追剥稼業をしていたが、方臘軍討伐に訪れた梁山泊軍の俊と出会って意気投合し、義兄弟の契りを交わした。
    • 攻略に協力した事で官軍入りを期待されたが断り、逆に俊に梁山泊の命運が尽きた事をつげて外で飛び出す事を提案し、方臘との戦いが終わった俊が仮病で梁山泊軍を離れると合流し、外へと旅立った。

宋朝

  • 徽宗(きそう)
    • の第八代皇帝芸術に傾倒する流君子で、浪費でもある。
    • 政治興味がなく政を省みなかった為、史実ではを滅ぼした元とされている。
    • 結局、最後まで高俅達に厳しい処罰を下すことができなかった。
  • 高俅(こう・きゅう)
    • 奸臣の一人で、末期ファンタジスタで、蹴の達人。
    • の腕を徽宗に気に入られ、取り入って太尉となった。
    • 基本的に心がゆがんでいる為、梁山泊の関係者との縁も深く、ラスボス扱いをうけている。
    • 史実では伝記も立てられていない小者。
  • 童貫(どう・かん)
  • (さい・けい)
    • 奸臣朝廷の最高権力者。私服を肥やす事にく、賄賂をもらいまくる。
    • 史実では書に優れた才も持っており、東坡・魯直・元章と並ぶ四絶とされている。
  • 戩(よう・せん)
  • 高廉(こう・れん)
    • 高唐州の長官になった高俅の従弟で妖術を使う。
    • 進を救う為に攻め込んできた梁山泊軍を、得意の妖術で苦しめたが、戻ってきた孫勝に妖術を破られ、雷横にられた。
  • 宿元(しゅく・げんけい)
    • 太尉筆頭で朝廷の中では数少ない清廉さを持ち、徽宗の信頼も厚い。
    • 梁山泊に拉致された際に江に興味を持ち、招安に尽力した。
  • 梁世傑(りょう・せいけつ
    • 北京留守で「梁中書」とも呼ばれる。蔡婿
    • 地位を悪用して蔡に送る賄賂「生綱」十万貫を集め、志に護衛を任せて送りだしたが、蓋らに奪われた。
    • 俊義が梁山泊を訪れた際に、固から賄賂をもらって俊義を捕らえたが、梁山泊軍の攻撃を受ける事になり、二度梁山泊軍が撤退したものの、三度の攻撃で北京を焼かれ、聞達と成に守られて東京開封府へと落ち延びた。
  • 陸謙(りく・けん)
    • 高俅の養子である高衙内の心で、冲とは友人の間柄だったが、高衙内が冲の妻に横慕した際は、友人を切り捨てる事を選んだ。
    • 冲が実の罪で流罪になった際は、番を買収して殺そうとしたが、難を逃れていた冲によりり捨てられた。
    • 水滸伝でもしい友人を裏切る人物で、こいつのせいで冲は人間不信になってしまった。
  • 聞煥章(ぶん・かんしょう)
    • 梁山泊討伐軍が組織された際に参謀となった人物。
    • 兵法に通じていたものの、高俅に諫言が受け入れられずに大敗した。
  • 王煥(おう・かん)
    • 高俅の梁山泊討伐軍に参加した節度使の一人で、元盗賊
    • 武芸は冲と互の腕前で、帰順後に高い官職にまで上ったのが頷ける人物。
  • 万里(ば・ばんり
    • 童貫率いる八路軍の一軍を率いる将校で、梁山泊軍と戦った際に冲と戦って刺し殺された。
    • 光栄の「水滸伝・命の誓い」では「仮面ノリダー」の様な顔グラが当てられている。

梁山泊の敵

  • (しゅく・りゅう
  • 祝虎(しゅく・こ)
    • 荘の屋「祝奉」の次男で、三兄弟で「祝の三傑」と呼ばれた。
    • と互の腕前だったが呂方と盛に敗れて戦死した。
  • 祝彪(しゅく・ひゅう)
    • 荘の屋「祝奉」の三男で、扈三の許婚。
    • 兄弟の中でも最も武芸を得意としていたが、梁山泊に敗れた際に、扈三実家の扈荘に逃げ込んだ。
    • 扈三の扈成により捕らえられて梁山泊軍へ護送される最中、バーサーカーと化した逵にり殺された。
  • 欒廷玉(らん・ていぎょく)
    • 荘の屋「祝奉」に雇われた武術師範。
    • 鉄棒」の異名を誇る勇者だったが、義兄弟の孫立を梁山泊軍とは知らずに内部に招きいれた為に破れ、乱戦の中で戦死した。
    • 江は「殺したのは残念」と嘆いた。ちなみに滸後伝では、実は生きていたとして再登場する。
  • 曾弄(そう・ろう)
    • 族の出身で三千人を抱える州曾頭府の長。
    • 名を上げる為に「曾の五虎」と呼ばれる息子たちと協力して梁山泊を倒そうとする。
    • 息子たちが次々と死に、曾頭が梁山泊軍によって陥落した際に絶望して自刎した。
  • 曾塗(そう・と)
    • 州曾頭府の「曾弄」の長男で曾の五虎筆頭。
    • 梁山泊軍と戦って呂方と盛を一騎討ちで追いつめたものの、栄に射殺された。
  • 曾昇(そう・しょう)
    • 州曾頭府の「曾弄」の五男。梁山泊と休戦する際に人質として梁山泊軍に引き渡された。
    • 息子の安全から奇襲できないでいた曾弄を史文恭が説得して梁山泊軍を攻撃した為、処刑された。
  • 史文恭(し・ぶんきょう)
    • 州曾頭府の「曾弄」に雇われた武芸師範。
    • 住から奪った照玉獅子に乗り、抜群の用兵力と知略を発揮して梁山泊軍を破った。
    • 蓋が前線に出てきた際に攻撃して、矢を浴びせて蓋を射殺した。
    • 後に俊義の手で捕えられ、蓋の霊にげる為に、梁山泊で生きたまま肝を抉られた。
  • (やりつ・き)
    • 皇帝混乱に乗じて併論んだ。
    • 四方から同時にに攻め込むも、招安を受けた梁山泊軍に敗れ、賄賂を贈って休戦した。
  • (こつがん・こう)
  • 賀重宝(がちょう・ほう)
    • 軍の副総司令官で妖術を使う。
    • 梁山泊軍を、妖術で惑わせて谷間追い込み餓死させようとしたが、孫勝に妖術を破られて戦死した。
  • 答里(とうり・はい)
  • 山勇(てんざん・ゆう)
    • 人だがに仕えているの名手。
    • 一点と名付けた矢で清の喉を射たが、徐寧との一騎討ちに敗れて戦死した。
  • 田虎(でん・こ)
    • 河北の漁師だったが、世の乱れに乗じて起し、河北を制圧して王を名乗った。
    • 梁山泊軍との戦いで連敗を喫し、瓊英のでもあった為に信望が薄く、味方から離反者が続出した。
    • ・田彪ら兄弟三人とも捕らえられると都に送られて凌遅刑に処された。
  • 鈕文忠(ちゅう・ぶんちゅう)
    • 田虎配下の元盗賊で、三の使い手。奪った金品を田虎に貢いで重用された。
    • 梁山泊軍に連敗した為に籠策をとったが、時遷に内に侵入されて内外で呼応され、魯智深に一撃で倒された。
  • 王慶(おう・けい)
    • 西に住む遊び人の色男だったが、反乱軍揮して西地方を征圧し、楚王を名のった。
    • 一回から五回まで伝記を作ってもらうなど格別な待遇を受けている。
    • 腐敗した官軍を相手に大勝利を収めるも、梁山泊軍に苦戦し、最後は生け捕りにされて凌遅刑に処された。
  • 段三(だん・さんじょう)
    • 腕っぷしが強いのが自慢の女傑だったが、王慶に敗れて一目惚れ結婚する。
    • 王慶の反乱に協力し、王慶が楚王を名乗ると妃となったが、容貌が醜かった為、王慶は離れていた。
    • 最後は瓊英に石つぶてをくらって捕らえられ、斬首に処された。
  • 助(り・じょ)
    • 王慶の軍師を務める元易者。王慶を唆して反乱を起こさせ、王慶が楚王を名乗ると丞相に任ぜられた。
    • 最後は元帥として出するも俊義に捕らえられて刑死した。
  • 烕(こう・けつ
    • 王」の綽名で知られた士で、容貌が醜い。
    • 口から妖術の炎を吐いて卞祥を倒したものの、喬冽に妖術を破られてられた。
  • 袁朗(えん・ろう)
    • 王慶配下の虎威将軍明と一騎討ちして引き分けるほどの猛者
    • 梁山泊軍と戦って、田虎軍からの降将達を倒すも、振の火が直撃して戦死した。
  • 縻貹(び・せい)
    • 王慶の配下で、索と互の腕を持つが、智謀に欠け猪突猛進する為、たいした戦果を上げられなかった。
    • 梁山泊軍に連戦連敗を喫し、降将の唐斌・文仲容・崔ったものの、最後は火が直撃して戦死した。
  • 鄷泰(ほう・たい)
    • 二本の簡を使う猛者で、梁山泊軍を門関で迎え撃った。
    • 田虎軍の降将で猛将の山士奇を討ち取ったが、卞祥のを受けて戦死した。
  • 方臘(ほう・ろう)
    • 歙州のきこりだったが、民衆の不満に乗じて反乱を起こし、江南地方を制圧して王を名乗った。
    • 梁山泊軍を苦しめたが敗れ、逃げたところをに迷った魯智深に捕まり、凌遅刑に処された。
  • (ほう・けつ
  • 石宝(せき・ほう)
    • 方臘軍の将軍元帥杭州嶺にて梁泊軍の前に立ちはだかり、数多の好を戦死させた最強中ボス
    • 方臘が援軍を惜しんだ為に劣勢となり、関勝に追い詰められたところで自刎し、梁山泊軍も石宝を直接倒す事はできなかった。
  • (ほう・ばんしゅん)
    • 「小養由基」の綽名を持つの達人。
    • 得意の連射で偵察に出た好達を次々に射殺し、石宝と並ぶ好キラーとなった。
    • 最後は湯に生け捕られ、射殺した好の霊への手向けとして生きたまま肝をえぐりとられた。
  • (おう・いん)
    • 元は石工で文にも通じる。
    • の計で梁山泊の好を倒し、最後は冲や孫立らに囲まれてめったりにされた。
  • 元覚(とう・げんかく)
    • 「宝如来」の綽名をもつ破僧で、師を称する。
    • 太子・方定配下の四元帥の一人で50斤のを振り回して魯智深と互に戦ったが、栄に射殺された。
  • (ほう・どういつ)
    • 「霊応師」の綽名をもつ士で、武の左腕を皮一枚残る程度までり落した。
    • 妖術で梁山泊軍を苦しめたが、樊瑞に妖術を破られたところで思わず立ち上がり、振の大砲をくらって死んだ。
  • 鄭彪(てい・ひょう)
    • 方臘の殿太尉で包子。
    • 妖術を使って梁山泊軍を苦しめ、好夫婦を討ち取るも、妖術を樊瑞に破られ、関勝にられた。

市井の女性

  • (きん・すいれん)
    • 東京開封府から渭州に流れてきた女性歌い手で、切そうな素振りで近づいてきた屋のになるも、本妻に追い出されたうえにになった際の身代金三千貫を、屋からもらってもいないのに払わされる羽になってしまう。
    • 場の歌い手としてと二人ほそぼそと生計を立てていたが、話を聞いた魯達(後の魯智深)や史進や忠から路をもらったうえ、逃げる事に成功する。
    • その後、雁門で員外のになり、屋を殺してお尋ね者になった恩人の魯達に出を勧めた。
    • 水滸伝に登場する井の女性ではしくハッピーエンドを迎えている。
  • 閻婆惜(えん・ばしゃく)
    • 県に流れてきた十八歳の歌い手で、葬儀代のあてもない程の貧乏に苦しんでいたところを、江のになることで助けられた。
    • しかし江ではものたりなくなり、文遠との密通をはじめた上、梁山泊から送られた手紙を見つけて江を脅したものの、逆上した江に殺された。
    • 欲をかかなければ、梁山泊で々自適よりどりみどり生活が出来たかもしれないのに・・・
  • 潘金(はん・きんれん)
    • の武大の妻。
    • 元は金持ちのの使用人だったが、人に言い寄られたのを断った事から嫌がらせに醜男の武大のにされてしまい、まだまだ若い身で醜い夫に満足出来ず、性の捌け口として屋の西門慶と密通し、武にも色仕掛けした。
    • 西門慶ので武大が大怪をした際に、西門慶から渡されていた毒薬を飲ませて殺してしまうが、を盛られた事を知った武により、西門慶と共に斬首されで首同士を結ばれて武大の位の前にげられた。
    • 潘金と西門慶の密通は、性描写に定評のある「金」と言うスピンオフ作品になっている。
  • (はん・こううん)
    • 夫を病で亡くし、雄の元にいで何不自由い暮らしをしていた。
    • 雄が職場に泊まる事が多かった為、前夫の二回忌に来た報恩寺の僧侶の裴如と密通してしまう。
    • しかし密通が雄の義兄弟の石秀にばれてしまい、裴如を殺された上に、自身は雄に裸に向かれて木に縛りつけられた上、舌をられ、内臓を引きずりだされて惨殺された。
  • 秀英(はく・しゅうえい)
    • 旅から旅の女芸人で、雷横が金もいのに上席に座っていた事からが因縁をつけた為、芝居小屋をめちゃめちゃにされてしまう。
    • 役所に訴え出て雷横を捕縛させ、芝居小屋の前で首に枷をつけてさらし者にしていた際に、差し入れに来た雷横の暴力を振るった為、雷横に殺された。
  • (り・ずいらん)
    • 府ので、史進と顔見知りだった事から、梁山泊の東府攻めの際に、内から呼応せんと史進が店に協力をめてきた際に、店の人が史進を役所につきだしてしまった。
    • 捕らわれの身となった史進が梁山泊軍により解放された際に、店の人ら共々惨殺されてしまった。

武芸十八般

水滸伝に度々登場する「習得すべき十八種類」の武術の事で、いくつかパターンはあるものの、水滸伝では以下が挙げられる。

  1. 矛(ぼう)
     刃の穂先に長い柄をつけた武林冲が得意としている。
  2. 鎚(つい)
     錘とも呼ばれる打撃武器の他、紐の先端に銅をつけた流星鎚等。樊瑞や隆が得意としている。
  3. (ゆみ)
     馬上で扱う弓の事弓と言え花栄。
  4. (いしゆみ)
     所謂「ボウガン」青が得意としている。
  5. (じゅう)
     斧説と火器説がある。火器だとしても大砲ではない。
  6. (べん)
     銅で出来た棒状の打撃武器。呼延灼や孫立が得意としている。
  7. 簡(かん)
     基本構造鞭と同じだが竹の様な外観鞭と異なり尖って断角ばっている。
  8. (けん)
     片手で扱うの武刀は刃のものをさす。史進が得意とする剣に含まれる。
  9. 鏈(くさり)
     多節棍の一種で、棒を鎖でつないだもの鄧飛鉄で出来た鏈を使う。
  10. 撾(か)
     ジャベリンの様に投げる事も出来槍。穂先によっては引っ掛けたりも出来る。
  11. (おの)
     片手用の短斧で李逵は二梃斧を振り回す。
  12. 鉞(まさかり)
     長柄斧。超が得意としている。
  13. (ほこ)
     鉤状刃のついた長柄の武器。戟の事をさす場合もある。
  14. 戟(げき)
     矛戈を組み合わせ構造の武器。呂方郭盛が得意とする天画戟は進化系。
  15. (はい)
     牌・牌とも呼ばれる腕に装備す盾。項充李袞李逵を守るのに使用している。
  16. 棒(ぼう)
     木製鉄製の棒。一番お手軽に出来る装備なので多くの漢が所有している。
  17. 鎗(やり)
     突き刺す事目的にした穂先のついた長柄の武刃はついていない。
  18. 叉(さすまた
     先が二叉から三叉に分かれている農機具から発展した武器。丁得孫はこれを投げつける。

関連作品

70回本・100回本・120回本の他に、水滸伝に続く作品としては以下の物が挙げられる。

金瓶梅

西門慶と潘金の2人が武に殺されなかったらというIFから始まるスピンオフで、二次創作でありながら四大奇書の一つとして本家と肩を並べる作品である。

作者は「陵笑笑生」。どう見てもペンネームで正体不明な人物である。

タイトルは西門慶の愛人、潘金児、名前から一字ずつ取ったもの。

ストーリーは西門慶が才を生かして成り上がり、多数の愛人たちと欲に爛れた生活を送るというもので、冒険と戦闘が織りなす他の三作品とは違ったテイストで書かれている。また、講談ベースとするのではなく、1人の作者が緻密な構成を行って書き上げたという意味でも画期的である。

ただし、萌えゲー化すら難しい青年誌的な展開から、他の三作品のように児童版を作るのが不可能な作品であり、生作品も少ない。(せいぜい山田風太郎がノベライズした程度)

水滸後伝

「陳忱」作。梁山泊壊滅後、俊とその仲間たちが暹羅に行って新しいを造り上げるまでの話で、金の侵攻によって北が滅び、梁山泊の生き残りやライバル栄や清の息子達といった新キャラ俊達に加わってくる。そして、最後には日本関白が暹羅に襲撃するという展開が。良作という評価が高いが、「自由めて海外へ旅立ったというのに、中国と同じを建てて支配階級に収まってしまうのはなんなんだ」というツッコミも。

水滸新伝

「褚同慶」作。20世紀になって書かれた水滸伝物で、170回と分量が大幅に増えている。ポイントとしては戦の増強とキャラクター描写の見直し。その過程で女性キャラの追加とリストラ、席次の入れ替えが行われた。

ただし、社会主義思想から梁山泊を肯定するという観点で書かれており、好たちを「いい人」にしてしまっているという批判もある。

蕩冦志

」作。70回本の続きとして始まっているのが特徴で、盗賊行為が悪という観点から梁山泊が官軍の攻撃にあって壊滅。生き残った36人も凌遅で処刑されるという驚動地な内容となっている。

日本での派生作品

ハードボイルド小説家北方謙三も「大滸」三部作シリーズの第一部として「水滸伝」を書いており、独自に構成しなおした内容と、ハードボイルドさが増した事で人気を博している。また続編として「伝」「岳飛伝」もある。

そのほか「宿命でつながった者達が導かれて結集する」という子は、滝沢馬琴の「南総里見八伝」等に反映されていると言われ、同様の子の作品の元ネタになっている場合も多い。

TVゲームでは、コナミの「幻想水滸伝」が有名で、こちらは108の魔が登場するも基本は西洋ファンタジーとなっている。 

小説では水滸伝に古のまつろわぬもの、更にはクトゥルフ神話を織り込んだ栗本薫の「魔界水滸伝」の他、水滸伝を21世紀の日本に翻案した吉岡の「妖世紀水滸伝」などの変わり種が挙げられる。

関連動画

脚注

  1. *水滸伝の基となった『大宣和遺事』では席次が「逵の次に位置している事から元々は逵絡みの由来だったと思われる。(貴族の設定もまだ存在しなかった)
この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

急上昇ワード改

最終更新:2024/12/20(金) 19:00

ほめられた記事

最終更新:2024/12/20(金) 18:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP