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今年の「#文学」
news.yahoo.co.jp/byline/soichiromatsutani
“ヒットの固着”はなぜ起こる? 特定の曲が何年もチャートインし、しかも同じアーティストばかり──過去6年のSpotifyチャートから見えてきたのは、日本の音楽ヒットが極めて停滞していることだった。まさにそれは、“ヒットの固着”と呼ぶにふさわしい現象だ。前回の記事「ヒットの固着──Spotifyチャートから見えてきた停滞する日本の音楽」(2月13日)では、その事実をひとつずつ確認していった。 では、なぜこうした奇妙な事態が生じるのか? その考えられる要因をひとつずつ探っていく。 筆者作成。 停滞の要因は高齢化社会? 伝統など確たる権威が機能しない後期近代の資本主義社会では、常に再生産のためのイノベーションが求められる。そこで伝統文化と対照的なポピュラー文化の流動性は、当該社会のダイナミズムを示す指標のひとつと捉えられる。ポピュラー文化とは、流行の循環を常に続ける無限運動であることこそがその存
「馴染みのある歌手がいない」──11月、『紅白歌合戦』の出演者が発表されたときに目立ったのは、そうした反応だった。 それは公共放送に向けられる厳しいまなざしであるのと同時に、長らく一年の締めくくりとして愛されてきた『紅白』への大きな期待のあらわれでもある。 では、こうした『紅白』を客観的に考えるとどうなるか? さまざまデータを使って『紅白』を分析すると、その先に視聴者の疑問に対する答も見えてくる。 新陳代謝が順調に進む まず、今年の出演者をおさらいしよう。特別出演も含め今年は51組となる。2部制となった1989年以降、『紅白』の出演者は50組前後で推移しており大きな変化はない。このなかには、milet×Aimer×幾田りら×Vaundyのユニットのように、ひとりの歌手が複数回出演するケースもある。 出演回数をカウントすれば、今年は以下のようになる。5回以下が58%、6回以上が42%となって
ジャニー喜多川氏死去、ジャニーズ事務所への公取委の注意、そして吉本興業の混乱――今年の夏、芸能界ではさまざまな出来事が巻き起こった。 そうした大きな話題の影で、AKB48は半年ぶりのシングル「サステナブル」を9月18日にリリースすると発表した。通常であれば3ヶ月おきにシングルが発表されるが、選抜総選挙がなかった今夏は半年の期間が空いた。 各グループを中央に集権化する年に一度のイベントは、地域密着を本義とするAKBグループにとって、矛盾をはらむ強い「呪縛」となっていた。そんな総選挙から解き放たれたこの夏、静かに存在感を失いつつあるように見えるAKB48はどこに向かうのか──。 史上最大の汚点・NGT48 昨年から今年にかけて、AKB48グループではさまざまな出来事が生じた。その多くは、決してポジティブな内容ではない。 なにより注目されたのは、やはりNGT48(当時)の山口真帆による暴行被害事
7月17日夜、公正取引委員会がジャニーズ事務所に注意したことをNHKがスクープした。 ・「元SMAP3人の出演に圧力か ジャニーズ事務所に注意 公取委」2019年7月17日 このNHKの報道では、ジャニーズ事務所が民放テレビ局などに対し、元SMAP(現・新しい地図)の3人を「出演させないよう圧力をかけていた疑いがある」としている。 本記事では、このニュースの背景を解説していく。 2018年の独禁法見直し まず、この問題の前提として押さえる必要があるのは、ふたつの事実関係だ。 ひとつは、元SMAPメンバーの稲垣吾郎さん・草なぎ剛さん・香取慎吾さんの3人について、相次いで地上波キー局のレギュラー番組が終了した事実だ。3人は、2017年9月にジャニーズ事務所との契約を解消して、SMAPの元チーフマネージャーだった飯島三智氏が設立したCULENに移籍した。その後、長寿番組も含む彼らの地上波番組はN
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