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IBMとマイクロソフトの開発ツール担当がeclipse conで対談した内容が、InfoWorldで報じられ、デベロッパーについて興味深い内容が語られています。ポイントをピックアップしてみましょう。 IBMでユーザーインターフェイス開発とEclipseを担当するKevin McGuire氏の言葉。 It's amazing how much stuff we have today [that] was in Eclipse 1.0," such as code completion, 現在のEclipse3.xの多くの機能が、実はコードコンプリートのようにEclipse1.0の頃からあったものばかりというのに驚かされる マイクロソフトでVisual Studio開発担当のTim Wagner氏がそれに応じて。 You kind of go back eight, nine years, a
グーグルという会社は、例えばマイクロソフトやオラクルやアップルと比べると「戦略」といったものを積極的にはアピールしない会社です。 マイクロソフトやオラクルやアップルのような企業は、年に何度か大規模なイベントを開催し、現在の戦略や今後のロードマップを示します。しかしグーグルはそういった方法で将来像やスケジュールを明らかにすることはあまりなく、社内でこっそりと開発を続けて、ある日突然「こんなものができました」と発表する方を好むようです。 かつてGMailが登場したときも、そして先日Google App Engine for Javaが登場したときもそうでした。 そのためグーグルのクラウド戦略はどの方向に向かっているのか? ターゲットとするデベロッパー層や、想定しているアプリケーションの姿といったものがどういったものなのか、次にどんな施策を打ってくるのか、といったことは想像するしかありません。
ほとんどメディアで報道されていないようなのですが、仮想環境の標準化を進めている団体DMTF(Distributed Management Task Force)が3月23日、仮想マシンフォーマットの標準であるOVF(Open Virtualization Format)を発表しました。今後のソフトウェアに大きな変化をもたらすであろう標準の登場です。 OVFは仮想マシンファイルフォーマットの標準です。要するに、ヴイエムウウェアのVMWareでもサン・マイクロシステムズのVirtualBoxでも、マイクロソフトのHyper-Vでも、シトリックスのXenでも、この標準に沿えばどのハイパーバイザーでも動作する仮想マシンファイルが作れるのです。 それがどうしたって? これによってOSもクラウドも大きく変わる可能性があります。 バーチャルアプライアンス、インストール不要の世界 DMTFが公開しているホ
先日、「エンジニアを楽しむための3つの提案」というパネルディスカッションがありまして出演してきました。 パネルディスカッションがあったのは、@IT自分戦略研究所の主催で9月30日に行われたイベント「@IT自分戦略研究所 MIX」です。堀内さんがモデレータをされて、私はパネリストとして出演しました。 事前に3つほど、ディスカッションするお題をいただいていましたが、その中の1つが「技術の変化に強くなるにはどうすればいい?」というもの。 会場にはたぶん100人以上のお客様がいたのですが、このお題に対する私の答えは、私がいつもこうした質問、つまり「ITは変化が激しくてついていけない、どうしたらいいか」と聞かれるたびにその答として提案してきたことなので、ここでブログにも書いておこうと思いました。 最新技術、例えばSOAとかAjaxとか何にしても、ほとんど必ず過去の技術の積み重ねと応用なので、それらを
「“株式会社はてな”は、どうやって儲けているのだろう?」ということを、1年以上前に自分で簡単に調べてみたことがあります。いくつかの手元の情報と、知人の話などを総合し、少し仮説を立ててちゃちゃっと計算してみただけだし、1年以上前のことなのでそれほど正確性が高いものではない、というお断りのうえで結論を書くと、はてなは収入の大部分を「はてなポイント」よりも「AdSense」から得ているようだ、と当時個人的に想像するに至りました。 さて、そのはてなの近藤社長は、社員を残してシリコンバレーへ行き、そこで人脈を作り、技術を学び、新サービスを開発する、ということを実現しようとしています。 近藤社長はアメリカに行くに当たり、「東京に来て社員が増え、いい会社と言ってもらえて、収益が出るようになって……。」とインタビューに答えています。約20人ほどの社員は、僕のおおまかな推測によれば、多くのAdSenseとや
いま、Podcastの2つの番組を掛け持ちしています。編集者というのは文章を書いて、読者に読んでもらうのが仕事のはずですが、いつのまにか自分で書いた原稿を自分で読んで人に聞いてもらうことも、仕事としてするようになってしまいました。 Podcastその1は、「ITmedia×@IT Podcast」コーナーの番組「@ITナナメ読みウィークリー」。今年の2月から始めて、気が付けばもう半年以上も続いています。@ITの人気記事を毎週紹介する番組。 Podcastその2は、NECが運営しているExpressStationというコーナーの番組「ちょいモテ システム管理者への道」。これはラジオドラマなのですが、僕は本人役での出演です。これも毎週出演しています。 Podcastなんて会議室ででも録音して、適当なMP3編集ソフトでやればいいじゃん、と思っていた(いる)のですが、実際にはどちらの番組も、ちゃん
インターネットの登場によって、マスメディアだけが情報発信できる、という時代は終わった。という話はよく聞きます。最近もそれを象徴することがあったので、ここで書くことにしました。 いまやブログなどにより個人でもメディアが持てるのだ。という話はよく聞きます。しかし、それによってメディアやビジネスはどう変わるのか、については、まだ多くの試行錯誤が繰り返されているようです。 メディア側の人間が、「もう情報発信は我々だけの特権ではない」と、気が付いた文書を僕が始めて読んだのは、フリージャーナリストの佐々木俊尚氏の2004年11月のブログででした。 「インターネットが取材を変える日」というエントリで、自分の取材過程が取材先のホームページで開示されるかもしれない、という経験をした佐々木氏は、こう書いています。 たぶんこれからは、取材という行為自体もこのようにして相対化されていくのではないかと思った。つまり
日本に進出してきたGizmodoやTechCrunchやEngadgetのような新興メディアは「低コスト、低収入」という新しいビジネス構造を持っていて、これは破壊的イノベーションがオンラインメディアで始まったんだろうなあ、たぶん。という主旨の文を、前回のエントリ「オンラインメディアでも破壊的イノベーションが始まったのだ、恐らく」で書きました。 既存のオンラインメディア、例えば、わがアイティメディアも、インプレスも、たぶんCNETなど、どこも、 ・自社開発のCMS(や高額で購入したCMS)と技術チーム ・編集長を頂点とする編集チーム ・広告を獲得する営業チーム という、フルラインナップのスタッフが企業内にいるのに対して、 新興メディアは、 ・ブログがCMS ・数人のブロガー ・営業はほとんどいない。収入はAdSenseや広告ネットワークに依存 という構成。つまりメディアを維持するのに数人しか
このところ個人的に気になっているのが、最近相次いで日本語版が登場したGizmodoやTechCrunchやEngadgetなどの、新しいオンラインメディア。 どれも記事が時系列に並んでいるブログ的レイアウトがメイン。記事にはコメント欄もありトラックバックもできます。ガジェット系オンラインマガジンのEngadgetはWeblog Incが運営するブログだと自称していますし、GizmodoもHTMLを見るとCMSにMovableTypeを使っていることが分かります。TechCrunchもCMSとしてオープンソースのブログツールであるWordPressを使っているようです。 これらの本家サイトは米Technoratiのブログランキングにも登場していることから、第三者的にも「ブログだ」と認識されているようです。ブログをプラットフォームにしたメディアの登場、というところです。 ところで、オンラインメ
米国ではいくつか登場しているバーティカルサーチは、弊社のビジネスに生かせるだろうかと思案中なのですが、誰かとこの話をしようにもバーティカルサーチというものを実際に体験してみないことには、なかなか議論が進みそうにないなあと思い、身近な例をえいやーと作ってみました。 それがこれ。特定の分野だけを検索してくれるので、知りたい結果を得やすく、結果にノイズが混じりにくい。バーティカルサーチもどき体験はできそうです。 IT系メディア @IT, ITmedia, CNET Japan, ZDNet Japan, ASCII24 インプレスWatch, 日経ITpro, MYCOMジャーナル IT用語事典 @IT用語事典, e-Words, アスキー デジタル用語辞典, ウィキペディア 国内の主要ITベンダ(βのため、暫定リスト) マイクロソフト, IBM, 富士通, 日立, NEC, オラクル, SAP
「渋谷ではたらく社長のblog」で有名なサイバーエージェントの藤田社長が、エンジニアを20人、6月末までにさらってでも採用する、とブログで宣言しています。 ブログによると、藤田社長は決算説明会でアメーバ事業の進捗の遅れを指摘され、「一番は技術者の頭数が明らかに不足していることです」と答えたそうです。アメーバ事業は同社のコアサービスに成長させるつもりとのことで、「そのために技術者を採用できないことは致命傷であり、急いで何としてでも挽回しなければならない」との思いで採用をブログで宣言。採用するのは、アプリケーション・エンジニア、サーバー・エンジニア、ネットワーク・エンジニア、デザイナーで合計20人とのこと。 採用強化策の一環として、技術者のいるフロアをリニューアルして開発に集中できる環境に改善、ひとり当たりのスペースをひろげ、最終面接では自ら今後の方針などを説明給与面を含む待遇面を見直し、優遇
エンタープライズサーチと似ていると僕が思う分野にビジネスインテリジェンス(BI)があります。 BIは、「今年度のこれまでの売り上げの地域別の内訳は?」とか「おむつと併売率が高い商品は何?」とか、いわゆるサーチではないけれども、膨大な数字やテキストを分析して答えを求めるという点で非常にサーチと類似性が高いように思います。BIは、定型データに限定したサーチといってもいいのかもしれません。 いまインターネットサーチの対象となっている情報のほとんどは、いわゆる文書=非定型データですが、一方で企業内にはたくさんの定型データ(=データベース≒RDB)があります。この点も、エンタープライズサーチとインターネットサーチの大きな違いでしょう。 BIはテキストマイニングなども含めてかなり進化が進んでいるので、例えば「過去3年間の四半期ごとの売り上げと在庫の関係をグラフ化せよ」とか、「利用者アンケートの中で、も
エンタープライズサーチは社内の情報源に「モレなく対応」することがいまの課題で、次に、その情報に重み付けやパーソナライズがくるのではないか、ということを前回のエントリで書きました。 繰り返しになりますが、インターネットでのサーチを振り返って、 1)ディレクトリ型(初期のYahoo!とか) 2)もれなくクロールするロボット型(Altavistaとか) 3)情報の重み付けをするロボット型(いまのGoogleとかYSTとか) 4)パーソナライズ型(個人の検索履歴などを考慮。A9とか、これからのGoogle?) 5)質問に答える型(日本の人口は? あの映画の主人公は? という質問に、URLではなく、答えを教えてくれる賢い検索エンジンとか) こうした軌跡の中で、いまのエンタープライズサーチは、どうやら2のあたりにいて、これから3、4、5と進化していくのではないかと。 ただ、進化の順番はこの通りではない
このところMicroformatという言葉をときどき目にするようになりました。なんだかTechnoratiが推進しているとか、Google Calenderが対応しているとかいないとか、Geek達の話題っぽい。ところが、ざっと調べてみても自分にはいったい何のことだかよく分かりません。そこで、大型連休だし時間をとって調べてみることにしました。 何はともあれ、Googleに“Microformat”とか“Microformats”とか“マイクロフォーマット”とか打ち込んで検索。気になったページをどんどんタブで開いて、分かりやすそうなものから読んでみることにします。 いくつかのページをざっと見て、最初のとっかかりに選んだのは「はてな」のnaoya氏のエントリ。「microformats って一体何だ?」 これが私にとってはいちばん分かりやすい説明でした。で、最初の結論が、 rel="nofoll
先日、MovableType Enterprise版の発表会を見てきました。これまで私は企業内の情報共有ツールとしてグループウェアの動向はそれなりにウォッチしてきたのですが、それに加えてブログもウォッチしておこうと思ったためです。特にMovableType Enterprise版の仕様は元ロータスの人が担当してたということもありますし(そのときの@ITニュース)。 で、それを報じたニュースではあまり取り上げられない地味な機能として、エントリにタグを付けられるというのがあって私の興味を引きました。これまでのMovableTypeにはカテゴリとキーワードの設定ができたのですが、新たにタグが付けられると。さらに、タグクラウドを表示する機能も埋め込まれているとのこと。この機能はコンシューマ版にも反映されるそうです。 はてなブックマークやDeliciousやFlickrやテクノラティ、Feedpat
ライブドアの新サービス「Livedoor Knowledge」が米Yahooの「Yahoo! Answers」のデザインとあまりに似ていることが引き金となって、それを指摘したBroadBand Watch編集部のブログ「そのデザインは誰のもの?」や、ITmediaニュース「ネットサービス“そっくりさん”登場のなぜ」が話題になっています。私もWebサイトを運営する1人としてこの議論の行方はとても興味を持っています。 ITmediaニュースには、ライブドアに真似された側のミクシィやヤフーのコメントが載っていますが、どちらも「真似されて憤慨している」といったはっきりしたコメントはなく、微妙な反応です。個人的には「これだけ似ていればハッキリした文句の1つでも言ったほうがいいのではないか」と思いますが、一方でこうした反応をせざるを得ない状況というのも理解できます。 Webデザインには金銭的価値が込め
数年前まで、ERPを導入する理由の大きな1つは「ベストプラクティス」を取り入れるためでした。優れたERPパッケージには、優れた企業のベストプラクティスが詰まっています。だから、優れたERPパッケージを導入することは、他者のベストプラクティスを自社に取り込むことに通じていました。 ある大手ERPパッケージ企業の基調講演で、「デルが採用しているこのERPパッケージを入れれば、あなたの会社もデルのように素晴らしいサプライチェーンが構築できます」といった売り文句が使われていたことを記憶しています。 しかしSOAが、こうしたセールストークを変えているようです。 @IT情報マネジメントでは毎月BPMの勉強会を開いています。その中で、あるコンサルタントの方がこう指摘されました。 「以前はERPを導入する大きな理由がベストプラクティスだった。けれども、情報システムがサービス指向アーキテクチャ(SOA)で構
米IBMや米ボーランドなど主要なITベンダが”Open Ajax”イニシアチブを結成する、というニュースが報じられています。「もしかして、あの件がこうなったのかな」と私はとっさに思いました。 あの件というのは、昨年12月に書いたエントリ「Ajaxの統合開発環境でもマイクロソフトが先行する予感」で触れた、Ajax Toolkit Frameworkの件です。 このときには、Apache Software Foundation(ASF)に対してIBMのAdam Peller氏がEclipseに対応したAjax Toolkit Frameworkプロジェクトの開始を提案したのですが、「Eclipseに対応するのならEclipse.orgでやったら?」といった、あまりポジティブでない反応だったため、提案がひっこめられました。その後どうなったのかな? と思ったのですが、この件をウォッチされていたar
会社のビルの1階にある洋書屋さんにふらりと入って、久しぶりに米PC WORLD誌を買いました。日本もそうですが、米国のパソコン雑誌も広告が減ってずいぶん痩せてしまいましたね。 PC WORLDで大きく取り上げられていたのが、Microsoft Office 12β1のレビュー。2006年中に出荷が開始される予定のこの製品は、ファイルフォーマットとユーザーインタフェイスの変更が行われるそうです。 ファイルフォーマットとユーザーインターフェイスが変更に Offce 12のデフォルトのファイルフォーマットは、ZIP圧縮されたXML文書に変更。拡張子はこれまでの拡張子にxを追加して、---.docxや---.xlsxになるそうです。しかも、この圧縮されたファイルにはデータのファイルとスタイルシートのファイルが含まれていて、例えばWordではスタイルシートのファイルを入れ替えるだけでいろんなスタイル
前回は、AjaxとRESTの関係から、どうしてWeb2.0にはこういう要素が含まれているのだろう、というところで終わりましたので、今回はその続きです。 その前に前回のエントリについて、そこでも紹介したRESTの解説記事の筆者の吉松さんから「AjaxとRESTはレイヤが違うので単純に比較しても無意味」というコメントをもらいました。 ご指摘はまったくその通りで、AjaxはJavaScriptによる実装技術を指していますし、RESTはWebアプリケーションのアーキテクチャのことを指すものなので、AjaxでREST的なアプリケーションを実装することは可能です。前回もGoogle Mapsの例を出してこのことは触れてはいましたが、タイトルで「AjaxとRESTのパラドックスがうんぬん」と書いてしまったし、ちょっとうまく説明できてなかったかもしれません。 で、Web2.0的なモノを作るには、Ajaxで
Ajaxについていろんな話を調べたり聞いた中でも、興味深かったのはRESTとの関係でした。簡単にいえば、AjaxとRESTは両方ともWeb2.0の構成要素として挙げられていながら、実は相反したものである、というパラドックス的な関係です。 RESTとは「REpresentational State Transfer」の略で、詳しくは@ITの記事「Webの「正しい」アーキテクチャ」記事を読んでいただいたり、さらに詳しくは山本陽平氏の「REST入門」あたりをぜひ読んでいただきたいのですが、ひとまずRESTをものすごく乱暴に書いてしまうと、“Webアプリケーションであれば、状態やリソースごとに異なるURLを持とう”といったアーキテクチャのことだと私は考えています。 例えば、“住所を入力する”ためのWebアプリケーションがあったとしたら、入力画面→確認画面→確定画面という画面遷移が考えられます。この
月刊誌の編集、フリーランスを経て、2000年に(株)アットマーク・アイティの設立に参加。2008年に@IT発行人を退任し、現在はPublickey編集長/Bloggerin Chief。
ビジネスアプリケーションでは“リッチクライアント”という大きなトレンドが、Ajaxが話題になる以前からあって、その文脈ではAjaxはリッチクライアントを実装する技術の1つと見ることができます(@ITでは昨年から“リッチクライアント&帳票”というジャンルを開始しています。「ゲッター」が担当者として頑張ってます)。 リッチクライアントとは、業務アプリケーションをWeb化するための技術の総称といえるでしょう。リッチクライアント以前のWebアプリケーションはHTMLによる貧弱なユーザーインターフェイスしか構築できなかったため、例えばリターンキーで次の入力フィールドに移動したり、日付や電話番号といった決まったフォーマットでの入力、すばやい画面切り替え、紙の帳票そっくりの入力画面、といった高度なユーザーインターフェイスが求められる業務アプリケーションを構築することはほとんどできませんでした。 リッチク
このところAjax系の話題が続いていてAjaxブログっぽくなっていますが、私がAjaxに注目している理由は、AjaxがWeb2.0の文脈で大事なテクノロジであると同時に、業務アプリケーションをWeb化するツール、言い換えるとリッチクライアントの技術としてもAjaxは大きな位置を占めそうだ、という2つの側面があるからなんですね。後者のほうが@ITぽいですけれど、それはさておき。 これまでのエントリに対してコメントやトラックバックをいただいてありがとうございます。どれも目を通しています。 さて、いただいたいくつかのコメントで「ベンダはバックエンド向けの製品へ投資をシフトさせているし、フロントエンド系はオープンソースで作れるようになってきているので、フロントエンド向けのツールでのメッセージが少ないのでは」というご意見をいただきました。私もそうだとは思うのですが、お金や手間を掛けないなりにも、Aj
Ajaxでいちばん大事なのは“Asynchronous(非同期)”なんじゃないか、という栗原さんのエントリを、私のAjaxについて書いたエントリの反応としていただきました。 栗原さんのエントリにあるように、私も非同期の重要性はまったくその通りだと思います。Google Mapsで地図をぐりぐりドラッグしていくと、それに連動して地図データがダウンロードされて描画されていく、という動作は(MapionにFlashを使ったものがありましたが)Web上のユーザーインターフェイスとしては、まさに革命的といえると思います。このインパクトはAjaxをブレイクさせた理由の1つでしょう(最大の理由はもちろん“Ajaxと命名されたこと”だと思います)。 で、いまのところAjaxの非同期とはもっぱら、サーバとの通信と、プログラムの実行とが非同期で行われることを指しています。つまり、データをサーバに取りにいってい
先日公開された@ITのニュース記事「@IT/ITmedia両編集長が予測「2006年 IT業界はこうなる」」はお読みいただいたでしょうか。私とITmediaエンタープライズの浅井さんが2005年を振り返りつつ、2006年を展望する、という面白い企画ですので、もしまだお読みいただいていない方はぜひご覧ください。 この対談の中で私はSkypeについて触れていますが、対談の中で言い切れなかったことがいくつかあるので、このエントリで少し補足したいと思います。 Skypeは、下記の2について非常に特徴的で、それゆえに注目しています。 ・IP電話の標準プロトコルを採用していない ・運用コストが事実上ゼロ IP電話の業界標準プロトコルとして“SIP”というのがあります。IP電話の通話を制御するプロトコルなのですが、Skypeはこの標準であるSIPを採用していません。SkypeのPtoPアーキテクチャでは
お風呂上がりに、なにげなくつけていたNHKの番組から。博報堂生活総合研究所によると、10代の男子がなりたい職業の第1位はプログラマー、コンピュータ関係なんだそうです。今回もAjaxのことを書くつもりだったのですが、急遽変更。 以下、10代男子がなりたい職業のベスト3をテレビの画面をみながら急いでメモをしました。 1位 コンピュータ関係、プログラマー 2位 公務員 3位 薬剤師、弁護士、教師、アーティスト 2位の公務員というのが、なんだか泣かせます。それにしても、野球選手とかサッカー選手はどこへ行った? 続いて女子。 1位 保育士 2位 学校の先生 3位 キャビンアテンダント、医師 こちらはさすがにコンピューター関係はでてきませんね。 これを説明していたのはNHK教育テレビの「視点・論点」という番組で、解説していたのは博報堂生活研究所研究員の中村恭子氏。中村氏は、上位に専門性の高い職業(プロ
Ajaxがブームになるずいぶん前から、いくつかのベンダはJavaScriptに対応した開発ツールをリリースしたり発表したりしています。が、なぜかマイクロソフトをのぞく大手ベンダからはAjaxというメッセージが聞こえてきません。例えば、IBM。 今をさかのぼること2年と少し。私がAjax的なアプリケーションを初めて見たのは、2003年12月の記者発表会でのWebSphere Studioのデモでした。記事には次のように書きました。 ノーマルなJSFではユーザーインターフェイスはHTMLによって表現される。しかしIBMはこのJSFのコンポーネントをカスタム化し、Webブラウザ上での入力チェック、リターンキーで移動できる入力フィールド、数値の3けたのカンマ区切り表示、IMのコントロールなどをJavaScriptで実現する予定だ。 JavaScriptを、Webブラウザ上にリッチなユーザーインター
いまやAjaxの波に乗って注目が集まるJavaScriptですが、歴史が長い割にはエディタやデバッガ、ライブラリなどが統合された統合開発環境はありません(私が知らないだけ?)。 今後の統合開発環境は、どんな言語であろうとマイクロソフトのVisual StudioとEclipseの2つに収れんして、それ以外は全部プラグイン化していくだろうというのが大きな流れだろうと私は考えています。ですから、JavaScriptの、あるいはAjaxの統合開発環境もEclipseをプラットフォームにして登場するだろうというのが私の予想(大方の予想もそうでしょうけれど)。 そんなことをこの数カ月考えていたところ、ついにEclise上にJavaScriptの統合開発環境を提供しようという提案がApache Software Foundation(以下ASF)にあったようだ、ということを知ったのは、RSSリーダーに
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