日本橋とは、大阪の道頓堀にかかる橋で、堺筋紀州街道が通る。大阪府大阪市中央区に位置する。また、大阪市中央区・浪速区の町名、および大阪市高速電気軌道(OsakaMetro)・近畿日本鉄道の駅名ともなっている。通称「ポンバシ」。(→Wikipedia)
読みは「にっぽんばし」。東京にもある日本橋(東京都)は「にほんばし」であり、的確な読み分けが必要だ(でも、地元大阪の人でも「にほんばし」と読んでる人は意外と少なくない。ソースは俺)。ちなみに英語表記だと"Nippombashi"。にっぽむばしって読んだらアカンで!というか、「にほんばし」への道を尋ねて東京へのルートを案内されても文句言うなよ?(例:難波駅前から「にほんばし」へは、御堂筋線で新大阪→新幹線で東京→丸の内線で日本橋)
「大阪日本橋」と表現することもあるが、多くの場合は関東の人に東京の日本橋と誤解されないためのものであって、別に地元民の間でそういう呼び方が普及しているわけではない。地元民にとっては、新幹線か飛行機に乗らないと行けないぐらい遙か遠くにあって特に行く用事もない東京の日本橋など知ったこっちゃないので、普通に日本橋と呼ぶ。
ニコニコ動画のタグにおいては、「日本橋」よりも「大阪日本橋」のほうが件数が多い(2009年3月現在)。別に東京の日本橋の動画があるわけでもないのだが。
概要
電気街としての日本橋
日本橋は、電気店がずらりと建ち並ぶ「日本橋筋商店街 (でんでんタウン)」がある街として有名。
秋葉原と並び称される電気街であり、「東の秋葉原、西の日本橋」とか「関西の秋葉原」とかと呼ばれることもある。現在でも多くの問題を抱えてはいるものの、その規模は秋葉原に次ぎ他を寄せ付けない。
しかし、実は電気街としての日本橋は、かなり重大な危機に瀕している。
秋葉原は「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba」もできて再開発で賑わっているのに対し、日本橋は、大阪の中心部である梅田に出来た「ヨドバシカメラマルチメディア梅田」(現在、家電売上高日本一)をはじめとする大型量販店にかなり客を吸われているためである。梅田だけでなく、すぐ近くのなんばには「ラビ1なんば」やビックカメラなんば店もあり、更に2019年にはエディオンまで難波に出店。なんば~梅田の都心部は、まさに量販店同士の競争が激しい激戦区となりつつある。その激しさがそのまま都心部の電気街としての発展を促し、日本橋から電気街の役割を奪いつつあるのだ。そりゃ仕方ないよ、めちゃくちゃ便利だしでかいもの、ヨドバシ梅田。
特に個人商店は最早風前の灯とさえ言えるような有様であり、数年前なら『個人商店での値切りが名物』とも言われていたはずが、現在では個人商店を探し出すのすら難しい状態にある。しかし、各職業に特化したものなど量販店では手に入らないような専門的なものとなるとこちらの出番となる。がんばれ。超がんばれ。
というか、かつて表通りだったでんでんタウンも量販店跡地にマンションが建つなど、もはや諦めムードである・・・また夜になるとアーケード街であることからあいりん地区のホームレスが多数寝泊まりしており、治安が悪化することも多々ある。
近年は関西へのインバウンド増加によるホテル需要により、でんでんタウン沿いに多くのホテルが乱立されている。そのためこの界隈を歩く外国人の比率が上昇中。
オタク街としての日本橋
メイド喫茶をはじめとする、同人誌販売店やゲーム販売店などのいわゆるオタク向けの店は、ここ十数年で急激に発展し、電気街だけではない新たな役割を日本橋に与えることとなった。
これらの店の数は、現在秋葉原を除く地域では日本最多を誇り、関西、ひいては西日本のオタクの聖地となっている。
オタク関連の店は、存続が危ぶまれている電気店とは対照的に発展や競争が年々激化しており、店の開閉店数は2008年の時点で、2000年の3倍に膨れ上がっている。
平日にもそれなりの賑わいを見せているが、休日にもなれば近畿全域はもちろん、人によっては愛知から訪れる人もいるため、非常に賑わう(近鉄特急を使えば名古屋から往復1万円を切る交通費のため)。
上記のように、でんでんタウンが表通りとして機能していないため、かつては堺筋の東側裏通りにまで増殖していたオタク系店舗も、次第にオタロード周辺~なんば近辺へと移転が進んでおり、エリアそのものは縮小しているのもまだ事実である。でんでんタウン南端では上新電機がなんとか頑張っており、SCRAPの謎解きスポットもこのエリアにある。こちらは新世界や通天閣が近いためその足で来る人もいるとか。
オタロード・歩行者天国
南海なんば駅南端から日本橋筋までの道路(なんさん通り)と堺筋の西隣の道路(日本橋筋西通商店街)はいつのまにか「オタロード」と呼ばれている(2000年代前半にはこの呼称が使われだしており、後述のストリートフェスタのパンフレットにも記述されている)。PCパーツショップやフィギュア・同人ショップなどが集中しているので、でんでんタウン(日本橋筋)と同様に賑わっている通りである。恐らくその界隈で名を知られている店舗であればまずこのエリアに出店しているだろう。
非常に大きな堺筋は無理にしても、このオタロードぐらいは秋葉原のように歩行者天国にならないかと度々試みられてきたが、秋葉原であの連続無差別殺傷事件が起こってから二の足を踏む状態が続いていた。
が、実際のところは好き好んで車で通る一般人はおらず、地元の土地勘のある人間だけが走る程度なので、日本橋を訪れる人々は割と堂々と道路の真ん中を闊歩しており、事実上週末のオタロードは歩行者天国が実現している。もちろん車が来ればどくのだが、休日にもなれば単純に人が多すぎて道をあけるのが一苦労になり、よっぽど気分を悪くして「どかんかい!」と言ってクラクションを鳴らしまくるドライバー以外は通らなくなる。ただし、休日にあえてここを通ろうとする一般車は大抵運転が荒っぽいので注意が必要。バイク・自転車も同様。
年に一度、でんでんタウン周辺の堺筋を一日だけ歩行者天国にしてコスプレなどのイベントを盛大に行う『日本橋ストリートフェスタ』なるイベントが開催され、この時ばかりはかつての秋葉原のようなカオスな賑わいが街を覆う。むしろコスプレのカオスさは国内屈指である(この手のイベントにありがちな規制が事実上ないため)。
ちなみに、オタロードにあるコインパーキング(タイムズ)は休日になれば痛車がよく駐車している。
オタロードの名に恥じずなのか、最近は「インスタントラーメンさくら」「大阪大勝軒」「自家製太麺 ドカ盛り マッチョ(二郎系)」などラーメン店が近辺に続々出店され、ラオタにとってもホットなエリアとなりつつある。
ちなみに、「日本橋」駅周辺は・・・
日本橋駅から地上に出ると、すぐ南東に黒門市場があり、南西側にはキャバレー・フーゾク・ラブホテルが林立するエリアがある。また、味噌屋やハム屋など、自家製造の食品を扱う老舗が点在しているエリアでもある。
日本橋一丁目(いわゆる「日本一」)は日本橋駅をでてすぐの場所である。
北西側に向かうと道頓堀に行けるが、日本橋駅にほど近い場所にWINS道頓堀がある影響で居酒屋が多い。
鉄オタ的には、堺筋線日本橋駅はなんばウォークと接続されているため「車窓から地下街が見える」という珍しいスポットでもある。
交通アクセス
でんでんタウンへのアクセスは恵美須町駅のほうが便利。日本橋駅・なんば駅からは少し歩くので注意。
JR新今宮駅からも行ける。こちらもやや歩かなければならないが、大阪駅・梅田駅からの電車賃は少し安い(大阪環状線のため少し遠回りにはなる)。
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