オーディオとは、狭義では「音声の〜」という意味である。
語源はラテン語で「聞く」を意味する「audire」という言葉である。
広義では
1.についての概要
音響機器は音声の録音・再生・変換などを行う為の機器である。「オーディオ機器」とも呼称する。
英語では「Audio Equipment」と言う。音響機器を製造する企業を「オーディオメーカー」と呼称したり、
音響機器の販売の専門店を「オーディオ専門店」と呼称したりする。
他の機器等と同様に価格帯や性能によって、「ローエンド」から「ローミッド」「ミドルレンジ」
「ミッドハイ」「ハイエンド」といった区分がされることが通例である。
また、各メーカー及び各ブランドにおいて、ハイエンドの製品の中でも最上級の製品については
「フラグシップ」と区分されることが多い。
また、使用用途や機器の種類によって「●●オーディオ」という呼称で区分がされており、
例えば以下のような区分が存在している。
- ホームオーディオ(家庭で個人が音楽鑑賞の為に使用するオーディオ機器群)
- プロオーディオ(家庭及び企業の業務の範囲において、音楽制作等の為に使用するオーディオ機器群)
- カーオーディオ(車両に搭載し、その空間内で使用するオーディオ機器群)
- ポータブルオーディオ(可搬性に富み、個人が外出先で使用するオーディオ機器群)
- PCオーディオ(PCを核としたオーディオシステムに関するオーディオ機器群)
- ピュアオーディオ(映像を含まない音声だけのオーディオ)
- ゼネラルオーディオ(家電量販店等で販売されている、ミニコンポ等のオーディオ機器群)
オーディオ機器の種類(プレーヤー、レコーダー、チューナー系)
- 蓄音機
- ターンテーブル
- カートリッジ
- レコードプレーヤー
- FM/AMチューナー
- オープンリール
- テープレコーダー
- カセットデッキ
- ラジカセ
- バブルラジカセ
- CDトランスポート
- CDプレーヤー
- CDレコーダー
- SACDトランスポート
- SACDプレーヤー
- DVDオーディオプレーヤー
オーディオ機器の種類(アンプ、シグナルプロセッサー系)
- A/Dコンバーター(ADC)
- D/Aコンバーター(DAC)
- D/Dコンバーター(DDC)
- グラフィック・イコライザー
- パラメトリック・イコライザー
- コンプレッサー
- リミッター
- マキシマイザー
- チャンネル・スプリッター
- ミキシング・コンソール(ミキサー)
- プリアンプ(コントロールアンプ)
- パワーアンプ(メインアンプ)
- プリメインアンプ(インテグレーテッドアンプ)
オーディオ機器の種類(スピーカー、ヘッドフォン、イヤフォン系)
- パッシヴ・スピーカー
- ブックシェルフ型スピーカー
- トールボーイ型スピーカー
- フロアスタンディング型スピーカー(フロア型スピーカー)
- アクティヴ・スピーカー
- スピーカーユニット
- トゥイーター(ツイーター)
- スコーカー(ミッドレンジ)
- ウーファー(ウーハー)
- パッシヴ・サブウーファー
- アクティヴ・サブウーファー
- オープンエア型ヘッドフォン(開放型ヘッドフォン)
- クローズド型ヘッドフォン(密閉型ヘッドフォン)
- オープンエアー型イヤフォン(開放型イヤフォン)
- クローズド型イヤフォン(密閉型イヤフォン)
オーディオ機器の種類(ケーブル系)
- アナログRCA端子ケーブル(インターコネクトケーブル)
- アナログXLR端子ケーブル(バランスケーブル)
- フォノ端子ケーブル(トーンアームケーブル)
- 同軸ディジタルケーブル
- 光ディジタルケーブル
- HDMIケーブル
- i.LINK端子ケーブル
- スピーカーケーブル
2.についての概要
高品位な音響機器を揃えてシステムを構築し、高品位に音楽鑑賞を嗜む趣味を「オーディオ」と称する。
この趣味を嗜む人々を「オーディオファイル」「オーディオファン」「オーディオマニア」
「オーディオオタク(オーディオヲタク)」等と呼称する。
1930年代のアメリカが発祥の趣味とされており、日本やヨーロッパにも広まった。発祥当時は蓄音機により
この趣味が嗜まれていた。その後、オーディオ機器やそれを取り巻く各種機器、科学技術、文化等の発展や
様々な環境の変化に伴い、使用される機器や嗜み方に多様性が生まれた。
この趣味の核となるのは「良い音で音楽を聴く」ということである。
しかしながら、「音楽芸術に正解がない」のと同様に「良い音に正解がない」ということも事実であり、
絶対的な意味での「良い音」というものは存在しない。 「良い音」か「悪い音」かを判断するのは、
その音を聴取する個人の主観によるものであり、必ずしも数値化できるものではない。
故に疑似科学やオカルトとも言える理論や通説、噂等があたかも「一般常識」であるかのように
まかり通っていることもあり、それらは「オーディオオカルト」と呼称される。
良い音の定義
瀬川冬樹により著された「瀬川冬樹のステレオテクニック」では、「良い音の定義」として
下記を挙げている。これらの定義は、オーディオの愛好家にとっては、一般常識として
認識されている傾向にある。 このことから「原音忠実再生」が志向される傾向にあることが判る。
- 雑音(ノイズ)が少ないこと --> S/N比が影響している
- 音に癖や不自然さがないこと --> 歪み率、周波数特性、ダイナミックレンジが影響している
- 分解能が高いこと
- 音源及び音像の定位の正確性が高いこと
- 各音源及び各音像の定位位置とリスナーとの距離感の正確性が高いこと
- 迫力や臨場感、没入感等に優れていること
著名なオーディオ愛好家
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関連項目
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