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子供の頃からずーっと気になってることなんですが、どうやらこの世の中には、牛乳パックの開け方を間違ってるやつがいるらしい。しかも、結構な割合でいるらしい。 彼らは、牛乳パックをうまく開けられない。だから、開け口の部分を無理に爪などではがそうとする。当然、開け口はボロボロになり、見た目も悪いし、紙が破れて漏れる部分が生じることもあって機能的にも劣る。そしてもちろん、注ぎ口にあたる部分に直接指が触れることになるので、衛生的にも望ましくない。 それなのに、ああ、それなのに! 彼らは、ただ自分の無知と怠惰のために、何年も、何十年も、間違った開け方を続けているのだ。 私はこの問題を解決したいと本気で思っている。この地球上で牛乳パックをうまく開けられない人の数をゼロにしたいと思っている。そのために正しい開け方を教えよう。ただ、説明はめんどくさいのでそれが載っているURLを引用しよう。はい、こちらです。
ここ数年のビジネス書業界で流行っているのが「マインドマップ」というもの。キーワードを中央に書いて、そこから放射線状にイメージや連想で単語をつなげていく。この作業によって思考が整理され、新たな発想が生まれるというのです。 具体的にどういうものなのかイメージできない方は、Wikipediaの「マインドマップ」という項目でも覗いてみてください。 私は昔からこの手の本を読むのが好きで、高校生の頃にトニー・ブザンの『頭がよくなる本』を読んでいて、マインドマップはそのときから知っていました。でも、当時からずっと、マインドマップというもの自体にはあんまり良い印象がなく、これはダメだろうと思っています。 マインドマップの何がダメかというと、簡単な話で、ビジュアル的に気持ちが悪いのです。マインドマップで画像検索でもかけてみてください。そこに出てくる図像は、内容以前の問題で、とにかく生理的にきもち悪い。こうい
石原慎太郎とか、ナベツネとか、 一昔前だと松本龍とか、 すぐに過激なことを言って 失言だとか騒がれる人がいるじゃないですか。 ああいうのってたぶん、 本人としては軽い冗談のつもりというか、 マスコミ向けのリップサービスとして言っているんだと思うんですよね。 ただ、大抵の場合、 それはうまく伝わらないんですね。 ジョークだと思われないで、誤解される。 単に偉そうだとか失礼だとかバカだとか思われる。 要するに、あれって、 お笑いの用語で言うと、 「スベってる」んですよ。 本人が意図した通りにギャグが伝わっていない。 それは彼らのミスなんです。 ただ、ミスがミスであるということも全く気付かれないぐらい、 彼らはジョークを言うのが下手なんです。 アメリカでは、 大統領でも公の場で気軽にジョークを飛ばします。 オバマはもちろん、 あのリンカーンですら、 若い頃は仲間内でいちばん面白くて ひょうきんな
「R-1ぐらんぷり2011」の最大のハイライトは、何と言っても優勝した佐久間一行の1本目のネタ「井戸」だろう。このネタで強烈なインパクトを残した佐久間は、最後までその勢いを保ち、一気に優勝へと駆け上がっていった。 この「井戸」のネタは、あらゆる角度から見て、2011年現在のお笑いの最高到達点とも言える傑作だと思う。 ネタの序盤では、かなり細かく「期待の裏切り」で笑いを取るパターンが多用される。着物を着た日本風のお化けではなく、ピンク色のお化けが出てくる。舞台セットだと思われていた井戸が、そのままお化けと一緒に動く。暗い音楽ではなく明るい歌。井戸の中にいるお化けではなく、井戸自体がお化け。 中盤に入ると、お化けが井戸からは出られない、という「システム」の解説が始まる。ここでも期待の裏切りが繰り返され、出られないかと思ったら出られる、出られるけど10秒以内に戻らないといけない、と思ったら実はウ
『R-1ぐらんぷり2011』の準決勝がもうすぐ始まってしまうので、今年のR-1決勝メンバーの選考はどういう傾向になりそうか、ということを簡単に書きたいと思います。 1. ドラマを持つ芸人が有利 今年は、バカリズム、鳥居みゆき、友近、なだぎ武、あべこうじなど、決勝常連組の不参加が目立ちます。常連の強豪がいないということは、 「前人未踏のV3を狙う!」 「二年連続優勝なるか!?」 「5回目の決勝で悲願達成できるか!?」 といった形で、決勝に上がることがドラマになる人材が不足している、ということを意味します。だから、ドラマを背負っている芸人はそれだけで圧倒的に有利、ということになると思います。具体的に言うと、R-1で優勝や決勝を経験している人や、今のお笑い界で注目の人物、テレビなどでの活躍が目立つ人は、それだけで一歩リードしていることになると思います。 2. ピン芸人が有利 これまでのR
M-1グランプリ2010決勝の感想をリアルタイム更新してみます。各ネタが終わるたびに一言ずつ感想をアップしていきます。100点満点で点数もつけていきます。少しスタート遅れてますが、追っかけ再生ですぐ追い付くでしょう。 前説にRG! いつのまにかM-1に食い込んでますね。 宮迫、やっぱ緊張してる! 不安を感じさせる滑り出し。 哲夫の楽屋芸、もはや恒例に。 【カナリア】 ワイプで審査員の顔! これ、要らねー! しかも、ネタ終わり直前にワイプが消えるって! 信じられないくらいひどい演出ですね。 ドレミの歌。準決勝とネタ変えてきたか。押しの一手という感じで盛り上がりに欠けるか。80点。 点数は592点。紳助、本当はダメ出ししたい気持ち満々ですね。 【ジャルジャル】 出ました、漫才破壊漫才。かなり革新的なことをやってると思うけど、M-1では評価しづらいでしょうね。でもカナリアよりは点数伸びそう。
(つづき) 「手数」の件について少し補足します。 「ラリーは我々の『手数論』を盗用した」というのが彼らの主張です。そして、そのポイントは、「1本の漫才の中でボケの回数を計測して分析するという手法」にあるといいます。その分析手法が彼らのオリジナルなものであり、それをラリーは無断で盗用したのだ、と言っています。 ただ、「漫才を分析する際にボケの回数を数える」ということは、それほど独創的な手法でしょうか? 実際、この年の「M-1グランプリ」では、審査員の一人である松本人志が「4分間に何個笑い入れとんねん」と言って、ナイツの塙が「37個ぐらいだと思いますけど」と返すくだりがありました。 少なくとも、このやりとりを見た多くの視聴者にとって、この年のM-1を「ボケの回数を数える」という手法で考えることは、それほど斬新なことではないでしょう。 これを例に出すまでもなく、漫才を分析する方法として「ボケの
(つづき) 2年前の件についてひとつだけ。彼らは事実関係を取り違えています。こちらから見て、あの事件の経緯を単純にまとめるとこうです。 ・彼らがクレームをいれた ・私がサイゾーに事情説明をした ・サイゾーは彼らにも説明を求めた ・彼らは「じゃあいいです」と説明せず引き下がった ひょっとすると、彼らの話したこととは食い違いがあるかもしれません。それには理由があります。ここで問題を複雑にしているのは、当時サイゾー編集部にいたKさんの存在です。Kさんは事件そのものの当事者ではないのですが、彼らの熱烈なファンでした。 そのため、この騒動が起こったとき、Kさんは事実上彼らの代理人として活動しました。騒動が起こったのも、彼らがKさんを通じてサイゾーにクレームをいれたのが発端です。それ以降も、彼らとサイゾー側はKさんを通じてやりとりをしていました。 あとから振り返れば、Kさんはこの件でかなり感情
あるネットラジオで出てきた「ラリー遠田の盗作疑惑」という話題について、問い合わせが多いので説明します。この件でこちらにやましいところは一切ありません。事の経緯などを一から詳しく話すとかなり長くなるので、それは後に回します。まずは要点だけ述べます。 【要点1】 私は、自分が盗作をしたという認識はありません。また、客観的に見てもそれらに盗作と呼ばれるような要素はないと思っています。 【要点2】 私の記事が掲載された『日刊サイゾー』の編集責任者や株式会社サイゾーの責任者もそう思っています(いずれ公式発表があると思います)。 【問題1:「手数」の件】 漫才やお笑いを「手数」というキーワードで語るのは、彼らの独創ではありません。実際、彼らがネットラジオで「手数論」や「2008年M-1の感想」を発表する前から、私は発表された自分の原稿の中でもその言い回しを用いています。 具体的にはこうです。20
マツコ・デラックスと有吉弘行の勢いが相変わらず止まらないわけですが。彼らが人気を呼んでいるのは、単に「毒舌だから」というわけではないと思う。また、「分析力があるから」っていうのも、それだけでは少し解答として物足りない。 単に毒を吐く人は他にも大勢いる。単に分析力がある人は他にも大勢いる。マツコや有吉が特別なのは、要するに、彼らが「腹をくくっている」ということに尽きる。 彼らの批評や分析や悪口の根底には、「これで番組降ろされてもいい」「業界干されても構わない」「怒られたり殴られたりしても平気」という、深い諦念がある。 彼らは、刃を交えるその刹那、心の底から本気で「死んでもいい」と思って相手の懐に一歩深く踏み込む。だからこそ、彼らの言葉は事象の本質をえぐる致命傷となるのだ。 相手を斬りたければ、死ぬ気で踏み込め。それができないと、自分が斬られるだけ。日本のテレビバラエティには、いいところも悪い
5月に岩崎夏海さんとトークイベントをしたとき、ブログはもうメディアとして時代遅れになっているのではないか、という話が出た。確かに、岩崎さんは最近ブログを更新していないし、私もあんまり書かなくなった。 今月上旬にはキングコング西野のブログも終了した。あれは、ウェブ上で言葉を固定して自分の主張を展開する、という手法が流行らなくなってきたことを象徴する出来事だと思う。ネット上でじっくり自分の考えを書いても、多くの場合はさほど理解も共感もされず、軽く消費されてしまうだけだ。多くのブロガーはそれにむなしさをを感じて、ツイッターに走り始めたのではないだろうか。 ブログ記事には二種類ある。肩の力を抜いて気楽に書くものと、手間をかけてしっかり書くもの。そして、ツイッターの出現によって前者が完全に淘汰されてしまった。ちょっとしたアイデアや思考を書きとめておくためには、もはやブログは必要ないし、便利でもない。
フジテレビの『26時間テレビ』は、結局さんまのコーナーしか見てません。それに関連して、ふと思ったこと。 世間の多くの人は、「理屈抜きの感動」というのが好きだと思う。何だかわからないけど妙に泣ける、説明できないけどなぜかジーンとくる、みたいなのに弱い。そういう人が比較的多い。 でも、感動大好きでおなじみの島田紳助は、実はそういうタイプではないんじゃないだろうか。彼が好きなのは、「理屈ありの感動」だ。紳助は、感動が引き起こされるまでの過程を因数分解して、その部分部分に詳細な説明を加えようとする。マラソンひとつ取っても、「ずっと前から寝る間を惜しんで練習していた」とか、「自分を変えるために走ることに決めた」とか、「普段運動をしたことないのに、無謀にも長距離に挑戦している」とか、背景をべらべらと詳しく語って、なぜそれが感動的なのかという理由を執拗に語りたがる(ここに書いたのは例え話で、実際に紳助が
映画『矢島美容室 THE MOVIE 夢をつかまネバダ』を見てきました。予想以上に楽しい映画でした。最近の邦画には珍しいド直球の娯楽映画です。私が思う「娯楽映画」の定義とは……。 ・余分なテーマがない、教訓がない ・笑いあり涙あり ・わかりやすい ・受け手の世代や趣味嗜好に関係なく楽しめる 映像のクオリティとか、CG技術とか、イケメンや美女が出ているかとか、深いテーマがあるか、なんてのは全部どうでもいい。見終わった後に「あー、楽しかった」と思って映画館を出られるかどうか。それだけが娯楽映画の条件です。 その点で、この作品は、ただそれだけを見事に満たしていたと思う。演技が稚拙とかストーリーが単調とか主役3人の女装は見ていられないとか、悪く言おうと思えば小さいつっこみどころはたくさんあるけれど、娯楽映画にそんなことを言ってもしょうがない。『男はつらいよ』を指して「ワンパターン」と言っても
キングコング西野亮廣 嫌われるには理由がある!? 天才を悩ませる「出た杭の憂鬱」 『日刊サイゾー』の連載コラムで、キングコング西野亮廣について書きました。西野さんは面白い存在だと思う。こんな人を安くお手軽に消費してしまうのは惜しい、というのが私の考えです。 正直、西野さんがネット住民の一部に嫌われている、なんていうのは、わざわざ私みたいな他人が言うようなことではないと思うんですよ。ただ、一応そこに触れておかないと、ネット上では「一方的にほめている」という印象で見られてしまう恐れがあるので、それは避けたかった。 結局、あのコラムでいちばん言いたかったのは、世間の多くは「物語」を背負っている人が好きだから、ある種の芸人に肩入れする一方で、西野みたいな芸人はあんまりいいと思えないんでしょうね、っていうこと。で、私は、そんな風潮に正直うんざりしている。 努力無しでテストで100点取れてしまう天才は
ツイッターで、なぞかけ投稿企画「ととのったー」というのをやっています。最近ではレベルの高い作品も送られてくるようになり、大勢の方からご好評を頂いています。ただ、一方ではこんな意見も耳にします。 「自分でもなぞかけを作ってみたいんだけど、作り方がさっぱりわからない」 確かに、私自身も、初めはなかなか思うように作ることができずに苦労していました。しかし、ある友人とメールでなぞかけを出し合い、修行を重ねていくうちに、何となく作り方のコツのようなものが見えてきて、短時間でなぞかけを作れるようになりました。 ここでは、なぞかけの基本的な作り方を順を追って解説していきたいと思います。この手順を踏まえて、何度か練習を重ねれば、誰でもなぞかけが作れるようになると思います。 1.「お題」の関連語句をたくさん思い浮かべる 2.その中からなぞかけに使えそうな言葉を抜き出す 3.その単語を使ってオチのフレーズ
「S-1グランドチャンピオン2010」について。あんまり感想を書くほどのことはなかったんですが。一言でまとめるなら、NON STYLEはいつもこういう難しい役目を負わされるよね、でもとりあえず優勝おめでとう、って感じです。 いっつもこういう変なポジションが回ってきて、それでも前を向いて淡々と仕事をこなしていくNON STYLEの2人は、超かっこいいと思う。お笑いファンの中には、派手にかっこいい芸人ばかりをほめる人がいるけど、こういう地味にかっこいい芸人こそきちんと評価しないといけないのではないでしょうか。 「S-1」の番組としてのオチは、最後に「4月1日からはシーズン2がスタート!」と告知されたことだと思います。孫正義という名のジャイアンが、リサイタルを終えた後、「アンコールありがとう!」って言いながら勝手に戻ってきた感じですね。ボエ~。 3/23(火)立川こしら×ラリー遠田「ラクゴイズデ
「めちゃイケ」という番組の「俺たち戦ってます!」アピールって何なんでしょうね。そういうメッセージ性みたいなものって、あの番組を見ている多くの一般の人にとっては意味がよくわからないと思うんですよ。 あれは、業界人に向けてのアピールという側面が強いですよね。そして、いまだにあの番組を好きな人も多いということは、それはそれなりにうまくいっているんだろうけど。でも、個人的には、メッセージ性なんてわずらわしい。黙って面白いことやればいいのに、と思う。 基本的には、メッセージとかテーマって、露骨に語るものじゃなくて、作品の中に示すものでしょう。でも、露骨にそれを語ってしまう片岡飛鳥スタイルが受け入れられているのは、それはそれでひとつの作風ということになってるからなんでしょうね。 例えば、会社などで、周囲に対して「がんばってる自分」をやたらアピールしてくるやつって、たぶんあんまり仕事できないやつじゃない
国母和宏の件で、基本的なことを確認しておきたいんですけど。あれって結局、服装の乱れじゃなくて、態度が悪いのを叩いてるだけですよね? 本当は態度が気に食わないくせに、服装のことだけを責めてるみたいな感じにしてるやつらは、心底ゲスいと思う。自分が自分をごまかしてることに気付いてない。 もっと言うと、実際には、態度も服装も別に大した問題じゃなくて、なんかああいう種類の若者はとにかく気に入らない、何でもいいから理由をつけて叩きたい、って思ってる年寄りが世の中には大勢いて、その大きな渦に彼が巻き込まれたっていうだけでしょう。しょうもないなあ。 バカがバカを煽って盛り上がる場合に、ネットでそれが行われると「炎上」と言われて、マスコミがそれをやると「世論」と言われるというのは不思議ですよね。どっちも等しく「炎上」だと思って眺めてますが。 ←炎上してま~す
ツイッターでは何度か書いてますが、「オードリーのオールナイトニッポン」は本当にいい番組だと思う。ピュアなオードリーファンが、下ネタ全開でヘラヘラしてる若林のしゃべりを聞いて、お笑いの新たな魅力に目覚める、みたいな現象が全国各地で静かに続発している気がします。妄想だけどたぶんそう。 ある程度お笑いを見てきた経験から言いますけど、オードリーのラジオは今が旬の面白さを発揮していると思う。テレビで薄い味を出して、ラジオで濃い味の本気を出す、ということがきちんとできている。正直、リアルタイムで芸人のラジオのこういうノリって初めて体験しました。 オードリーの、固定客がいるようでいないようなあの立ち位置が、たまたまちょうどああいう奇跡を生んでるんでしょうね。 スポーツを真面目にやってる人にとっては、練習とか試合が大事で、部室でいる時間はただの着替えタイムにすぎないじゃないですか。でも、オードリーみたいな
M-1グランプリ2009決勝の感想をリアルタイム更新してみます。各ネタが終わるたびに一言ずつ感想をアップしていきます。100点満点で点数もつけていきます。 【ナイツ】 安定してるけど、ネタがやや並列的か。M-1向けに普段よりテンポはやめにやってるのかな。85点。 【南海キャンディーズ】 ちょっと緊張してた?準決勝ほどはじけていなかったか。82点。 敗者復活、NON STYLE。やっぱノンスタ来たかー。初めにコメント聞いてたから、ノンスタじゃないのかと思ってたのに。 それにしても、今年は番組としていろんな段取りがぐちゃぐちゃになってますね。混乱の決勝戦。 【東京ダイナマイト】 危惧はしていましたが、思っていた以上に、この人たちがかもし出すアングラ臭が決勝の大舞台にはまらなかったですね。77点。 【ハリセンボン】 初めに春菜があっぷあっぷしていて、ひとつめのボケをはずしてしまったのが最
【NON STYLE】 1本目に比べると少しネタが弱いか。でも、よく動くし、相変わらず隙なく仕上げている。90点。 【パンクブーブー】 よく練られているネタ。アンタッチャブルの芸風を連想させるけど、それよりはキャラがやや薄い。92点。 【笑い飯】 やっぱり2本目の新ネタはなかったかー。昔からやってるネタをここで持ってくるとは。面白いけど会場の空気はどうなんだろう。期待に応えた、という感じになったのか、ならなかったのか。88点。 3組とも、1本目よりは出来が良くないだけに、審査は難しい。空気としては、パンブーか飯だと思うけど。 優勝はパンクブーブー。でも、感動も興奮もない変な感じ。最後までふわふわした空気のまま終わりましたね。 ←ヘッ
東京編の続き。 【チーモンチョーチュウ】 独特の世界観があって面白い。ここは惜しかったと思う。芸風としては、少しモンスターエンジンに近いところがあって、彼らと比べるとあと一歩突き抜け切れなかったのが敗因か。あと、まだ少しだけ、受け手を選ぶようなところがあるのかもしれない。 【流れ星】 面白いけど、宗教ネタ頼みでやや小さくまとまってしまったか。 【NON STYLE】 ネタは悪くなかったし笑いも取っていたが、大爆発という感じではなかった。また、昨年の準決勝に比べると演じる側の熱が足りなかった感じはする。いちかばちかで石田の太もも叩きをネタに組み込んでようやく一皮むけた昨年と比べると、良くも悪くも07年以前のNON STYLEに戻ってしまった、ということなのかもしれません。 【U字工事】 面白いけど、ネタが弱かった気がします。 【POISON GIRL BAND】 面白い。07年以前
M-1グランプリ2009の決勝進出者が決まりましたね。 東京ダイナマイト ナイツ 南海キャンディーズ ハライチ ハリセンボン パンクブーブー モンスターエンジン 笑い飯 それぞれについて簡単にコメントを。 【東京ダイナマイト】 04年以来の返り咲きで決勝進出。確かに、今年のネタは昨年より良かったとは思います。 最近の東ダイは、衣装が地味なスーツになり、ハチミツ二郎のツッコミも自己主張が少ないおとなしい感じになった。これは、プロ野球で言うところの、小笠原道大が日ハムから巨人に移籍した途端にヒゲを剃ったというのと似たようなものを感じます。良く言えば、余分なこけおどしがなくなってスマートになった。悪く言えば、小さくまとまってしまった。さて、決勝ではどうなるでしょうか。 【ナイツ】 2年連続の決勝進出。準決勝では、昨年ほどの爆発力は感じなかったものの、後半から徐々に盛り返してきた
M-1の3回戦進出者が出そろったところで、ざっくりとした今年のM-1決勝進出者予想をしてみます。予選はまだ見てないので、前評判と例年の出来と今年の調子と自分で見た印象から、可能性高そうな順にグループ分けして並べてみます。 NON STYLE 現時点で、いちばん可能性高そうなのはもちろんここ。優勝したからといってテレビ露出が増えすぎてネタを作ったり演じたりする機会が減っているようにも見えないので、モチベーションもパワーも落ちてない。大きなトラブルがなければ決勝には上がるでしょう。 ナイツ、笑い飯 決勝まではたぶん行きそうだな、という力の差を感じるのはこの2組。現代に適応した漫才のできるナイツと、M-1に適応した漫才のできる笑い飯。ナイツは、思ったほどテレビでネタを消費してないのも強み。 モンスターエンジン、ダイアン、U字工事 この3組は、前年ファイナリストでもあるし、相変わらずの有力候
お笑い業界内部では、椿鬼奴の注目度が日に日に高まっているようですが。野性爆弾がブレイクする道が見えないというのと一緒で、椿鬼奴が世間的にこれ以上ブレイクすることはたぶんないと思うんですよね。 それは、彼女が面白いとか面白くないとかの問題ではなくて。椿鬼奴は「ブレイク」という形で売れるようなタイプの芸人ではない、ということです。周りがいくらがんばって面白がろうとしても、本人にその気がまったくないでしょう。 この前の『アメトーーク』の「椿鬼奴クラブ」という企画も、あれはあれでだいぶ危うい感じだったと思う。一応成立しているとは思うけど、単に「バラエティ慣れしてない芸人がバラエティっぽい言動ができない」というのを無理に面白がってるように見えてしまってもおかしくないギリギリのところだったからね。 要するに。世の中の大きな流れがあって。そこに乗らないでちょっとずれたところでちょこんと座っている、そのた
小室哲哉著『罪と音楽』を読んでるんだけど、この本はすごく面白い! これは単なる反省文とか暴露本ではなくて、この中に小室という人の思想のエッセンスが詰まっている。やっぱりあれだけヒットをたくさん出してる人は、見ている視点が高くて考え方のスケールが大きい。特に、音楽に関する話は面白くて仕方がない。 個人的には、歌詞についての考え方を書いているところも興味深かった。小室の歌詞は英語の文法的におかしいとか日本語として意味が通っていないとかよく批判されていたけれど、っていうか私もつねづね思っていたけれど、そこにも彼なりの合理性があったということがよくわかった。 あと、「大木こだまひびきの漫才は常にBPM=78をキープしていた」とか、個別に出てくる話題もいちいち全部面白い。私はもともとゴシップ的なものにあんまり興味がないんですが、この本はそういうことを抜きにして楽しめる良い本だと思う。特に、エンタメ業
こう言ってしまうと身も蓋もないけど、島田紳助はいわゆる「不思議ちゃん」だと思うんです。理論家で計算高い側面がある一方で、感動しやすくて気分屋なところもある。M-1の審査コメントなんかも、よく聞くと割と不可解なことを言っていたりする。そんな彼のキャラを無理矢理一言でまとめるとすれば、「不思議な人」と言うしかないんじゃないかな、という気がします。 すごく感覚的な話をすると、今の中高年の男性は、紳助みたいなタイプの人に割と感情移入をして、松本人志みたいなタイプの人は、「何考えてるかわからん」「新人類」っていうふうに見ているんじゃないかと思う。でも、逆にその少し下の世代から見ると、松本みたいな人が言ってることの方が意外と素直に納得できる部分が多くて、紳助みたいなタイプこそが、理論家に見せかけて感覚的、っていうようなところがついていけなかったりする、というのがあると思う。 紳助が語る理論は本当にすご
『お笑いエピソードGP THE芸人大図鑑2』という番組を見た。ある芸人を取り上げて、周りの芸人がその人の良いところや悪いところを好き放題言い合う、という企画。 最初に千原ジュニアとケンドーコバヤシが取り上げられ、その後に上島竜兵が出てきた。この流れを見て思ったけど、やっぱり「竜兵会」っていうのはすごい。 ジュニアやケンコバに対する同期芸人や後輩芸人たちのトークが、どこまでも吉本的な上下関係を意識させる馴れ合い的なものにとどまっていたのに対して、上島は土田、有吉をはじめとする竜兵会メンバーに容赦なくボコボコにされながらも愛されている。 あまり表立って指摘されることは少ないかもしれないが、「竜兵会」っていうのは明らかに、アンチ吉本、アンチ関西という理念に基づく組織だと思う。別に、具体的に東京芸人と関西芸人がケンカしたり対立してるっていうわけではないんですけどね。そういうことではなく、理念として
映画『しんぼる』を見てきました。何とも感想が言いようのない作品だという印象だったんですが、思ったことをざっと書き出してみます。ネタバレ危険箇所は伏せ字で。 ・率直に言って、前作の『大日本人』に比べると良くなっていると思いました。前作は、いろんなことを考えに考え尽くして、迷い抜いたあげくに不時着に終わったという印象を受けたのですが、本作はそんなことはなかった。迷いなく振り切ったらこんな出来になりました、というところ。ノイズが少なく、圧倒的にシンプルでクリアに作られている。肩の力が抜けているなあと思いました。 ・それにしても、公開初日の初回なのに客入りはかなり少なかった。あれだけプロモーションをしても、世間の期待度は実際こんなものなんだろうなあ、というのがリアルに伝わってきた。前作を見て、今回はもう見なくていいや、と思った人も結構いるんでしょうね。 ・実際、「他人にあまりおすすめできない感じ」
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