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松尾匡のページ 用語解説:右翼と左翼 本サイトのエッセーなどでは、「右、右たらず。左、左たらず。」という現状をしょっちゅう嘆いている。どうも、世間の右、左の基準と、自分の基準がかなりズレているようなのだが、元来の筋を通せば私の基準になるはずである。ここでは、このサイトで、「右翼」「左翼」という言葉が何を意味しているのか、簡潔に図式化して説明しよう。 【世界の切り分け方が違う】 右翼と左翼の違いの最大のポイントは、世界を切り分ける見方の違いである。稲葉振一郎さんの新著で紹介されている田島正樹氏も似たようなことを言っているようだが、もっと大胆にすっきり図式化するとこうなるだろう。 世界を縦に切って「ウチ」と「ソト」に分けて、その間に本質的な対抗関係を見て、「ウチ」に味方するのが右翼である。 それに対して、世界を横に切って「上」と「下」に分けて、その間に本質的な対抗関係を見て、「下」に味方するの
松尾匡のページ20年7月18日 大西つねきさんの発言をめぐって ※ 本エッセーは7月18日昼にアップしましたが、文中不適切な表現があることを同日夜ご指摘いただいたため、即時一時削除し、修正の上、翌日未明に再公開しました。委細は文末をご覧ください。 【つねき発言事件でショック】 前回のエッセーで、山本太郎東京都知事選挙出馬によって、反緊縮運動における左派・リベラル派の影響力が減退し、極右的な影響力が増すのではないかという危惧を表明しましたが、それをアップしたあと、れいわ新選組のメンバー(当時)の大西つねきさんが、例の「命の選別」発言をしていたことを知り一気に気持ちが沈みました。この事件の結果、私の危惧した方向が、ますます進行したような気がします。 何よりもショックなことは、れいわ新選組の支持者らしき人はじめ、反緊縮政策に理解があると思われる人たちの間で、こんなにも大西つねきさんを擁護する人が
松尾匡のページ20年7月8日 一応太郎出馬反対したんだけどやっぱり黒幕にされて涙 【喘息になって晴れて「コロナ弱者」】 3月末日から発熱して一通り風邪の症状が出て二、三日続いたので、かかりつけのクリニックに電話したらコロナ相談窓口に電話しろということで受診を断られました。なので言われた通り電話してやっとつながったけど、案の定コロナ検査拒否されました。 しかたないので自力で治すしかないと、ひたすら寝てたのですが、ほかの症状はほどなく無くなったのですけど、気管の刺激感と痰だけは一向におさまりません。そのまま一週間ぐらいたったので、心の重圧に耐えきれず、またコロナ相談窓口に電話したのですが、やっぱり検査拒否されました。 それで、病院に行っていいかと聞いたら、いいと言われたものだから、それを錦の御旗に行きつけの病院に電話したら数日後診てくれることになりました。そしたら、その病院でたまたま別件で3月
松尾匡のページ18年7月11日 白井聡さんの反論白熱講義 前回のエッセーで取り上げた白井聡さんの『国体論』の感想について、白井さんご本人からの反論をいただきました。それが、大阪労働学校のご自分の講義の一回をまるまるあてていただいたもので、あと二回かそれくらいしか残ってなかったと思いますけど、それはかたじけない。 いや何より、労働学校のHさん、学校の宣伝になってホクホクですな(笑)。 白井さんの講義(90分)は下記より聴けますので、聴いてみてください。 http://twitcasting.tv/roudouassocia/show/ 「7/10白井聡の政治ラジオ」の三ファイルに分かれているものです。 私の書き方がうまくないのか、私が書評全体を通じて言いたいことへの直接のお答えはいただけなかった気がします。 「大衆にやさしくない」話は別にして、残りのところでの私の問題意識は、「日本を今のメル
松尾匡のページ18年7月9日 『そろ左派』反響と白井聡『国体論』感想と太郎フィリバスター このたびの地震と水害で被害に遭われたかたがたに心からお見舞いもうしあげます。 私は幸い被害は何もありませんでしたが、地震の日は動いている私鉄までJR二駅分、1時間15分ぐらい歩きました。 今この時間(7月8日2時半ごろ)は、「安保法制に反対する関西圏大学有志の会」の「連続講座」が2時から大阪でやっている最中のはずなのですが、午前中の基礎経済科学研究所の市民たちとの読書会がいつものとおり長引いて、懇親のランチが2時ごろ終わったところなので、もう間に合わないからサボって京都のカフェでこれを書きはじめているところです。反安関西関係者のみなさんにはすみません。 こないだ6月23日、24日は、京都大学で応用経済学会の大会があって出たかったのですが、風邪をひいて寝込んでしまって出られませんでした。これも関係者には
松尾匡のページ18年4月7日 ブレイディみかこさん、北田暁大さんとの鼎談本が出ます とうとう10ヶ月近くもエッセーの更新を空けてしまいました。 いやほんと人生どんどん忙しくなっていまして、いつも原稿とか校正とか講演準備とかに追われていますので、自分のホームページにエッセーとか書いていたら、「あいつ俺のところの仕事ほったらかして何やってんだ」と思われそうなので怖くてできないのです。同じ理由で、自分の研究になるともっと後回しね。 もっとも、そんなことを言いながら、更新が止まっているうちに、一応学術的な論文も4本(ほとんどは依頼論文だけど)出ているので、それを含めて諸々、研究業績リストのページを更新しておきました。 【安倍自民党に勝てる政策の売り込みにあがいたけど】 多忙さ、特にすごかったのが10月頃。なんか記憶が飛んでる感じがします。もともと月一、二回のペースで講演させていただいておりまして、
松尾匡のページ17年6月22日 またまたレジュメ労働ムダムダ事件 【イギリス総選挙労働党躍進関連】 まず、前回のエッセー以後の、拙サイトトップページのお知らせを収録しておきます。 *********** イギリス総選挙は「惜しかったなあ、よくがんばった」ですんだけど、フランス議会選挙は、マクロン派圧勝とかクソなニュースに「嘘でしょ」という感じ。フランス研究者の掘茂樹さんによれば、投票率がフランスでは異例の過半数割れだったそうで、政治不信の結果とか。日本で勘違いしたお手本にする人が出ませんように。(17年6月12日) 下記cargoさんの和訳の後半も公表されました。それだけでなくて、本日英国総選挙投票ですが、コービンさんの街頭演説も和訳されていました。感動です!! 日本でも、こんなふうに言ったら、絶対に安倍さんに勝てるのに。「奇跡よ起これ! がんばれコービン!」とありますが、全く同感。ちなみ
松尾匡のページ17年6月5日 金子勝さんとの対論本出版ほか 5月24日に、本サイトのトップページに以下の文章を載せました。 ****************** 以前、荻上チキさんのラジオで対談したこともあるリベラル・リフレ派の論客、片岡剛士さんの日銀審議委員任命承認案が、本日参議院本会議で採決されていますが、民進党、共産党、社民党の議員が反対する中、山本太郎さんはじめ自由党の議員は全員賛成にまわっています。しかも、もう一人提案されている鈴木人司さんの日銀審議委員案の方は、自由党もみんな反対ですので、ちゃんと考えて入れてはりますね。みんなたろさのこと見くびってたでしょ! 反省するんだ!(17年5月24日) ****************** その後、衆議院でも、片岡さんには民進党、共産党、社民党が反対なのに自由党は賛成、鈴木さんには自由党も反対となっています。やるなあ、たろさ。やるなあ自
松尾匡のページ17年5月5日 バルファキスさんとメランションさんが言っていること 前回4月3日のエッセーでお知らせしました、ケン・ローチさん監督、ブレイディみかこさん字幕監修のドキュメンタリー映画DVD『1945年の精神』が、ついに5月1日から発売されています。この特典映像のおまけのDVD、宇都宮健児さん、唐鎌直義さん、國分功一郎さん、山本太郎さん、そして不肖私がメッセージを語っているとお知らせした通りなのですが、なんと本編が94分なのに、このおまけが173分と倍近くあるという! すみません。私が一番長くしゃべっています。私のせいです、はい。 同じ作品について語っているから当然と言えば当然かもしれませんが、みんな反緊縮で筋が通っていて、さすがはブレイディ人脈。特に、山本太郎さんの熱弁には、何度も「その通り!」と熱くなりますよ。…でも、個人的に一番ツボにきたのは、キャンパスは違う同僚の唐鎌直
松尾匡のページ 17年4月3日 安倍政治に反対が多いのに内閣支持率が高いのはなぜか まる三ヶ月更新を空けました。いつものことかもしれませんが、筆舌に尽くしがたい忙しさでしたので。 原稿やら提出書類やらの、締め切りすぎた督促が入って、びっくり大慌てで必死に書いて、やっと出してホッとした途端、「あれどうなってますか」と締め切りすぎた督促がくる。こんなことを、笑ってしまうぐらい何回も繰り返していました。まあ、学会の報告やら座長やらシンポジストやらを引き受けたら、その時だけの仕事ではなくて、事前には報告論文を出さなければならないし、終わったら報告文やら論文やらを出さなければならないし、引き受けた時には計算に入れてなかったことがスケジュールに割り込んでくるので、いくつも重なってワヤクチャになるんだな。 個人ホームページなんか更新してたら、あちこちから「オレの所の仕事を後回しにして何やってんだ」と思わ
松尾匡のページ17年1月7日 新春書評:レフト3.0がわかる本(その2) (追記:読者のかたからのご指摘で、「檄を飛ばす」の「檄」を「激」と誤記していたことに気づきました。お恥ずかしいミスで失礼しました。ご指摘ありがとうございました。わざとではありません、みかこさん。訂正線を引いて残さず、きれいに直しておきました。それから、ネット書店へのリンクを忘れていたので、つけておきました。ちなみに本サイトはアフィリエイトはしておりません。そもそもやり方がわからないし。2017年1月10日) 『週間ダイヤモンド』誌新年合併特大号の「2016年ベスト経済書」20位に拙著『この経済政策が民主主義を救う』がランクインしました。投票して下さった経済学者・エコノミストのみなさん、本当にありがとうございました。同書は、田中秀臣さんの「2016年心に残る経済書ベスト20」では、12位にランクインしました。投票して下
松尾匡のページ17年1月1日 新春書評:レフト3.0がわかる本(その1) あけましておめでとうございます。プラベートな急な事情のため、11月の初めから、毎週のように週末久留米の家に帰る日が続いていて、いろんなことが滞りがちです。周りのみなさんにはご迷惑をおかけしているのに、ご理解、ご協力をいただいており、感謝にたえません。ありがとうございます。 このかん、10月23日のエッセーでお知らせした岩波さんの『世界』11月号に続き、文春さんの『2017年の論点100』、集英社さんの『イミダス』でも、拙論を発表する機会をいただいています。イミダスのは、バックナンバーがスマートフォン・携帯版imidasで読めるそうで、リンク先からお手続き下さい。 また、11月3日初回放送で、「デモクラTV」の「池田香代子の「100人に会いたい」」でトークを放送いただきました。池田さん、スタッフのみなさんにはお世話にな
松尾匡のページ16年11月18日 書評:宮尾龍蔵著『非伝統的金融政策』 2010年3月から2015年3月まで日銀審議委員を勤めた宮尾龍蔵現東京大学教授は、大学院時代の同期の友人で、彼が10年前に書いた著書『マクロ金融政策の時系列分析』(日本経済新聞社、以下「前著」)の書評を、当時このエッセーコーナーでもしたことがあります。 その彼がこのほど、日銀審議委員としての経験をふまえ、新著『非伝統的金融政策──政策当事者としての視点』(有斐閣,2300円+税)を出しました(amazon、HonyaClub、honto、楽天)。いつもなかなか本を読む暇もとれないのですけど、この本はもらってすぐ夢中になって、比較的早く読み切ることができました。そこで、この月曜日、家族についてのプライベートな用件のためにたまたま手持ち無沙汰な時間ができたとき、これはちゃんと書評しておくことが世の中のために必要だと思ってい
松尾匡のページ16年10月23日 お知らせ二点+ラフォンテーヌさん「中銀は財政ファイナンスを」 ※ 当初、Oskar Lafontaineを、「ラフォンティーヌ」と表記しておりましたが、津田塾大学の網谷龍介さんからメールにて、「ラフォンテーヌ」が正しいとのご指摘をいただきました。どうもありがとうございます。たしかにそのとおりで、早速修正いたしました。読者のみなさんにはおわびもうしあげます。 また一月半以上エッセー更新があきましたが、はいまたバタバタしてました。 9月の下旬は、原稿の締め切りが三つと、神戸と久留米で講演したのと、学務のひとしごとがイッキに重なって目がまわりました。学務のは、「これは学務なんやぁ」と大手を振って学術文献を読むことができる貴重な機会で、ありがたいことになかなかおもしろいのが多くて助かったのですが、それでも英語の本まるまる一冊を読み込んで報告書を書くのは、英語の不自
001 1 ∗ ∗∗ ∗∗∗ 2016 9 5 (1) (2) (3) ∗ [email protected] ∗∗ ∗∗∗ 001 2 1. 2016 2016 1 20 001 3 1 35% 21% 9% 2 53% 45% 33% 17% 10% 3 30 22 14 32% 5% 10 ( ) 1 2016 6 23 2 2016 6 6 3 2016 7 11 001 4 3. 4 3.1. 7 2019 4 8% 4 URL https://www.minshin.or.jp/election2016/file/yakusoku.pdf 001 5 8% 8% EU 5 5 (2014) 001 6 6 9 (10 ) 7 6 URL https://jimin.ncss.nifty.com/pdf/pamphlet/20160608_pamphlet.pd
松尾匡のページ16年9月5日 森永卓郎さんらとの政策提言文を民進党代表候補に送付 今年になってから、関西学院大学総合政策学部教授の朴勝俊さんや、長浜バイオ大学バイオサイエンス学部准教授の西郷甲矢人さんと知り合って、経済政策問題で意気投合しました。それで、経済政策の研究会をつくろうという話になり、同僚の橋本貴彦さんとか、うちの弟子とかを引き込んで、「ひとびとの経済政策研究会」と称して活動を始めています。 その一環で、野党各党のこないだの参議院選挙の政策パンフ批判をすべきだと。ついては民進党のパンフの批判をしろということになって、ざっとやってみたのが前回のエッセーだったんです。 そしたらこれを研究会で検討したところ、メンバーの朴さんに加えて、森永卓郎さんにも声をかけて、私と三人で共著の論考に仕上げて、とりあえず民進党の代表選候補者に送って、誰かに政策に取入れてもらおうということになりました。森
11 18 1 14 2 3 4 1 “Quantitative Easing for People” “MEPs want the ECB to look at helicopter money,” June 17, 2016. http://www.qe4people.eu/open_letter_to_the_ecb http://matsuo-tadasu.ptu.jp/essay__160715.html 2 ( , 2016) 3 Jeremy Corbyn, “The Economy in 2020,” p. 6. https://d3n8a8pro7vhmx.cloudfront.net/jeremyforlabour/pages/70/attachments/original/ 1437556345/TheEconomyIn2020_JeremyCorbyn-220715
松尾匡のページ16年8月7日 また選挙が終わったので言いたいことを言う このところ、スマホをなくす(見つかった)とか、マイナンバーの通知カードをなくす(見つかった)とか、定期試験の監督にちょっと遅れるとか、毎日のように何か失敗してばかりいます。なんだかんだとやることが多くて、そこにちょっとプライベートな状況変化が加わって、いっこうに落ち着かないせいだと思いますが。 さて、近隣の研究者たちとちょっと共同の仕事をしようという話が出ていて、成り行き上、こないだの参院選挙の民進党の政策パンフの批判をしなければならなくなりました。本当は、あんまり乗り気じゃないのですけど、そんなこと言っているわけにはいかない。 いやあ、去年あたりから自分でもずいぶんがんばったつもりだったんですよ。こんな経済政策では野党は選挙に勝てない。このままでは、安倍さんの思いどおりになってしまう。──と、なんとか参院選挙までに野
松尾匡のページ16年7月15日 欧州議会左派系18議員ヘリマネを要求 今回の参議院選挙の結果についての知人の感想によれば、「最悪の方針のもとで、よくここまでがんばった。」 いやまったくおっしゃるとおり。いわゆる改憲勢力ぎりぎり3分の2、自民単独ぎりぎり2分の1でとどめたのは、野党共闘などで力を出しつくした民衆のがんばりの成果というほかありません。全く頭が下がります。おつかれさまでした。 しかし、努力と戦術でできることはやりつくしたのであり、あとどうがんばってもこれ以上の成果を得ることはできなかったでしょう。 そもそも、自民党が改選過半数を得て、結局議院内で自民単独過半数、いわゆる改憲勢力3分の2を実現できるまで行ったことは、どう言いつくろおうが、安倍さん側の圧勝と言うほかありません。この大きな流れを、変えることのできない与件のようにみなして総括してはならないと思います。 思い出して下さい。
松尾匡のページ16年6月10日 欧州議会で「人民の量的緩和」コンファレンス けさ、トップページに書きましたが、山本太郎さんがまた日曜討論ですばらしい発言をされていました。6月5日の放送のものですが、こちらに文字起こしされていますので、是非ご覧下さい。動画も最後まで「その通り!」拙著お読みいただいただけで、ご自分の頭でこれだけ具体的な数字を出した政策論に落とし込み、見事に政治的言葉にして語ることができるなど、私ではとてもできないことで、本気で感服するばかりです。(数字確かめてはないですが。) いやあ、サンダースさんの演説動画とか見ていると、日本にこんな政治家は現われないのかと悲しくなりますけど、やっと希望が持てるかな。 ちなみに、サンダースさんの演説動画といえば、最近のこれは涙が出ますね。最後に愛は勝つ! サンダース候補:この国をみんなで変える、一緒に変える(日本語字幕) さて、中央銀行が量
松尾匡のページ16年5月25日 内閣不信任案作戦は解散の責任をあいまいにする ※ 不信任案、淡々と否決されましたね。取り越し苦労でよかったです。(5月31日追記) 個人ホームページのエッセーなんか書いている暇は本来ないのですが、そうも言っておられない事態だと思いますので、急ぎ書きます。 今度、シノドスさんの久々のセミナーに、光栄にも講師をしろと言うことで、6月12日に話をしに行きます。お時間とおカネが許せば、ぜひご参加下さい。 【シノドス・セミナー】この経済政策が民主主義を救う──本当に勝てる野党を作るために そしたら、内容宣伝文を書けと言うので、上記リンク先のように書いたのですね。 私は、このかんずっと、今度の参議院選挙は100%同日選挙になると言ってきたのですが、さすがに熊本の地震が起こったのを見たら、あさはかにも「ああやっぱり同日選はなくなった」と思ってしまったのでした。それで、上記
松尾匡のページ16年3月14日 今年三冊目は『これからのマルクス経済学入門』 本日、今年三冊目の出版、『これからのマルクス経済学入門』が筑摩書房から出ます。今度は、同僚の橋本貴彦准教授との共著です。 もともとは、「社会経済学初級α」というマルクス経済学の入門講義を二人でクラス分けして担当しているので、その教科書を出そうという企画でした。ところが、序文が長くなっていくのと、私が他の出版企画や組合の役員やその他諸々抱えてもたもたするのとで、とても一つの教科書体系まるまるを期限内に本にする余裕はなくなってしまいました。 そこで、私が書く予定だった序文部分を膨らませ、本文の橋本准教授が書く予定の実証部分を一章に縮めて、なんとか一冊の本に仕上げました。 もともと教科書の序文に予定していた内容ですから、これからの時代にマルクス経済学を学ぶ意義がどこにあるのか、主流派経済学のカバーできていない固有の領域
松尾匡のページ16年2月21日 「正義のミカタ」の没グラフ 20日の朝、テレビ朝日の「正義のミカタ」というバラエティ番組に生出演してきたのですが、やっぱり肝心の言いたいことがうまくいかなくて、落ち込むねえ。今日まで、「あ~~~あ~~~」とかってずっと言っています。 日銀の「マイナス金利」について解説しろって話でしたので、終わりの方で、「これを言いたくて出た」と言って、日本学生支援機構の奨学金を固定金利で借りた人の利子を、今の下がった金利に変えてほしいと言いました。これは、政府の政策の要求のつもりで言ったんですね。本来なら、大学授業料はもともと無償化すべきだし、奨学金の借金はみんな棒引きにするべきだと思いますが、そこまでいかなくてもせめてこれぐらいはやってほしいと。市場の実勢に合わせた機構内部の借り換え措置みたいなものですから。 ところがこれ、金利が下がって住宅ローンなんかの借り換えをしたら
松尾匡のページ16年2月19日 新著『自由のジレンマを解く』紹介/サンダースとスティグリッツのマイナス金利論 ご報告が遅れましたが、2月16日に、新著『自由のジレンマを解く』がPHP研究所さんから出版されました。サブタイトルは、「グローバル時代に守るべき価値とは何か」。 PHPさんの紹介ページ(注文できます) アマゾン e-Hon セブン 楽天 丸善 紀伊国屋 ツタヤ honto ブックサービス ホンヤクラブ ウェブ雑誌シノドスで連載させていただきました、「リスク・責任・決定、そして自由!」の後半の出版になります。前半を2014年秋に出版していただいたのが『ケインズの逆襲 ハイエクの慧眼』で、PHPの担当編集者の大岩さんの秀逸なアイデアの書名が私の周囲でもたいへん評判でした。それで、弟子たちとの間では、『ロールズの憂鬱 マルクスの覚醒』とか「センの逡巡」とか、いろいろ小難しげな二字熟語(な
松尾匡のページ16年1月13日 近刊著の訂正解説 前回のエッセーでもお知らせいたしました、私の近刊著、 1月20日出版予定 『この経済政策が民主主義を救う──安倍政権に勝てる対案』 大月書店さんサイトの紹介ページ(各ネット書店にリンクしています) …ですが、実は、早くもミスが見つかっております。正誤表を挟み込んでもらったのですが、念のためお知らせするとともに、詳しく補足説明いたします。 この本の第1章で、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの片岡剛士さんが、下記リンク先レポートの中で推計されたグラフを使って論じている箇所があります。 「2015年1~3月期GDP(一次速報)の結果から」http://www.murc.jp/thinktank/rc/column/kataoka_column/kataoka150526.pdf このグラフは、正確に言うと、横軸に完全失業率、縦軸に名目雇用者報
松尾匡のページ16年1月7日 近刊著『この経済政策が民主主義を救う』は大月書店から あけましておめでとうございます。 中国人民銀行の元買い介入とか、自殺行為としか思えませんが、正気なのでしょうか。正気ならすぐやめると思いますが...。 日銀はすぐにでも大胆に追加緩和しないと、政策が効くまでのラグを考えると、もし中国の経済危機が起こったら巻き込まれるかもしれません。円高傾向になっているところですので、アメリカ様に怒られることもないと思います。何をもたもたしているか。 さて、8月以来、エッセー更新が止まりましたが、公私ともに課題が立て込み、人生最大の忙しさでした。 これから、立て続けに三冊出版が続く予定ですが、そうしているうちに、プライベートで、腰を据えて対処すべき、少々厳しい事態に直面していることがわかり、この暮れ、正月は、原稿締め切りが迫る中、その対処に精力を費やすことになりました。今年は
松尾匡のページ15年8月8日 ワタクシこの夏も激動中(with生活保護と失業のグラフ) ※ ご注意 トップページ冒頭にもお知らせしておりますが、8月2日夕方から3日昼まで、大学のウェブメールの容量がいっぱいになり、特に2日夜以降は、送受信が一切受け付けられなくなりました。慌てて重い添付を削ったのですが、メーラーがそのことを反映せず、3日昼までこの状況が続きました。たいていの場合、配信できなかった旨の通知が発信元に返っておりますが、まれに発信元に一切通知なく受信できないままでいるケースが起こっていることを確認しております。お心当たりのかたは、今一度ご送信いただきましたらありがたく存じます。ご迷惑をおわびいたします。 さて、5月20日のエッセー以来、エッセーの更新が止まってしまいましたが、言うまでもなく、言語を絶する忙しさだったのでして...。 この忙しさを伝えようにもどう伝えればいいのやらで
松尾匡のページ15年5月20日 闘う欧州労連は量的緩和を歓迎する こないだ思いついた一首。 GDP五百兆円と言い続け、教師生活23年 【近況】 前回のエッセーでも披露しましたマクロ経済学のパワーポイント教材ですが、別の教員のゼミ生でなぜか研究室に出入りはじめた優秀な四回生に見せたら、やっぱり「こんなん見せられたら、俺だってサブゼミ出なくなりますよ」って。これがダウンロードできるなら話聞かなくてもいいやって思うそうです。 結局「サブゼミ」は参加者がいないのでやめにしましたけど。 そういうわけで、1回あたり10分もかからず、マクロ経済学が楽々マスターできる教材。使ってあるイラストも写真類もすべて自由に使えることを確認してあるものですので、どんどんご利用下さい。 前回のエッセーでも書きましたけど、あのパワーポイント教材ができたのが3日。4日はエッセー書くのとそこに書いた集会でつぶれて、翌5日から
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