石破茂首相は5日の参院予算委員会で、トランプ米大統領が米国防総省ナンバー3の政策担当次官に指名したコルビー元国防副次官補が、日本の防衛費を国内総生産(GDP)比3%へ引き上げるよう求めたことについて、「日本の防衛費は日本が決める」と述べた。立憲民主党の羽田次郎氏への答弁。 首相は「政府として必要であれば予算を計上し、国会の審議を経る。米国に限らず他国に言われて日本の防衛費を決めるものではない」と語った。羽田氏から「3%に上げることはないということか」と問われ、「いろいろな積み上げの結果、決まっていくものだ。最初から何%ありきという粗雑な議論をするつもりはない」と述べた。 今後の対応について首相は「防衛力というのはあらゆる総合的な観点においてなされるものであり、単に金額だけで決まるものではない。提案をするときは、真摯な積み上げの下で国会の審議を経たい」と強調した。