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大そうじへの備え
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福知山公立大学の岡本悦司・地域経営学部長(63)は、京都府福知山市内に、JR福知山線の新駅の誘致をめざす研究プロジェクトに取り組んでいる。ゼミの学生とともに現地調査などをして、候補地や愛称などの構想を膨らませる。 福知山線は、福知山市の福知山駅から南下して兵庫県の尼崎駅までをつなぎ、新大阪・大阪へ向かうJR線。名称は福知山線となっているものの、中間にある28駅は全て兵庫県内にあり、市内には福知山駅の1駅しかない。 そのためか、路線に対する市民の関心が低いことなどから、福知山線の活性化を目標にしたプロジェクトを発案。学内組織・北近畿地域連携機構(愛称キターレ)の地域研究に採択され、今年度から取り組んでいる。 公立大学が2年後には学生や教職員を合わせると1千人規模になることから、候補地を大学近辺で検討。京都丹後鉄道宮福線の福知山駅から福知山市民病院口駅までの駅間が約1・5キロという距離を参考に
日本中世史が専門の国際日本文化研究センター助教、呉座勇一さんを講師に招いた歴史講演会が1日、福知山市役所隣のハピネスふくちやまで開かれた。福知山ゆかりの明智光秀にとって最大の謎とされる本能寺の変について、「突発的な光秀単独説」を推して持論を展開した。 官民でつくる福知山光秀プロジェクト推進協議会が昨年7月から続ける「明智光秀を学ぶ連続講座」の一環で、約200人が聴講した。 演題は「本能寺の変を考える-黒幕はいたのか?」。多数の説がある動機について、呉座さんは「資料が残っていない以上、100%の断定はできないにしても、これはないだろうと潰していくことはできる」と、消去法で可能性を絞り込んだ。 最初は怨恨説。信長に母親を殺されたことや徳川家康をもてなす席で腐った魚を出して罷免されたことなど、恨みの根拠とされる有名な出来事そのものを裏付ける資料に信ぴょう性がないと退けた。 根強い黒幕説にも疑問を
京都府福知山市の市役所で19日、情報システムに障害が発生し、業務開始の午前8時30分から、本所と各支所の窓口での住民票、印鑑証明など証明書発行や確定申告の業務ができなくなった。同10時10分ごろに完全復旧した。 市情報推進課によると、システム障害は同日午前7時20分に分かった。調査を進め、同9時40分ごろに原因を特定した。 トラブル発生の現場は、本庁2階に設けた、前日から始まった確定申告のための会場。早朝に出勤した市税務課職員が、パソコンなどの機器につながっている多くのケーブルのうちの1本を、利用者が引っかからないようにと、差し直した場所が間違っていたのが原因だった。 影響人員は調査中だが、確定申告だけでも、本庁とこの日の会場となった大江支所で、合わせて約50人に上った。後日申告してもらうことなどを依頼して対応した。 写真=確定申告用の会場で職員が配線ミスをした機器
京都府立大江高校(永井正樹校長)は22日、福知山市大江町金屋の校内で「映像ミュージアム」を開く。生徒たちが白黒写真をカラー化した作品などを展示する。京都市の京都工芸繊維大学池側研究室も共催し、古い8ミリフィルムをデジタル化した映像などを上映する。時間は午前10時から午後3時まで。入場無料。 大江高では2016年度から、地域の有形無形の文化資源をデジタル化し、保存・継承していく「映像ミュージアムプロジェクト」を進めている。ビジネス科学科マルチメディアコースの生徒たちが、工繊大の池側隆之教授らの協力を得ながら、町内の人たちが所有している白黒写真をカラー化してきた。 今年度は2年生9人が取り組む。蓼原の三光堂写真館(新治貢店主)が保管していた写真乾板をもとに画像をおこしてパソコンに取り込み、新治さん(77)から写真の撮影場所や当時の様子を聞き取りして、カラー化を進めている。 展示する写真パネルは
京都府福知山市西小谷ケ丘の福知山公立大学4号館にあるメディアセンターと市立図書館(中央館と3分館)との連携が、4月から始まった。学生だけでなく、多くの市民がセンターに親しめるようにと、市立図書館の利用券があれば、センターの蔵書を閲覧できるようになった。 公立大メディアセンターには、学術雑誌、経済や財政、産業などに関する専門性の高い約6万8千冊の図書がそろう。 新たな連携では、図書館利用券の交付をメディアセンターで受けられるようになった。センターで申し込むと、後日、受け取ることができる。 また、センターや図書館で借りた本は、どちらの施設でも返却することができる。両施設にある端末で図書館検索システム「カーリル」を使い、それぞれの所蔵資料の検索や貸し出し状況の把握もできるようになった。 図書館利用券は、市内在住、在勤、在学の人、三たん地域(丹波、丹後、但馬=北近畿一円)に住民票がある人が無料で作
夏休み期間を利用し、高校生が読み聞かせのボランティアを務める「おはなしのひろば」が、京都府福知山市駅前町の市立図書館中央館で開かれている。公募で集まった10人が、2、9、16日に分かれて、読み聞かせをする。 図書館が取り組み、今年で3回目。市内在住か市内の高校在学の生徒が参加し、毎年多くの子どもたちから好評で、高校生にとっても子と触れ合う機会になっている。 9日には、京都共栄学園高校1年の今福空良君、3年の小倉想さん、寺川亜美さんが2回の読み聞かせに挑戦。たくさんの子と保護者を前に、優しい口調で語りかけ、絵本の楽しさを伝えた。 「ちょっとだけまいご」「まるくておいしいよ」など、自分たちが幼かった時に好きだった作品や、1、2歳児にも分かりやすいようなものを選んだ。 この日のために、個々で練習を重ねてきたという3人。それぞれ読み聞かせが終わると、幼児と保護者から拍手が送られた。 小倉さんは「緊
江戸時代から旅籠として栄えた京都府福知山市大江町佛性寺の鬼ケ茶屋が発行していた読本「酒呑童子由来」の版木全14点が、25日から日本の鬼の交流博物館(佛性寺)で展示される。博物館の春季特別展「大江山 鬼ケ茶屋」展で並ぶ。全部の版木が一般公開されるのは初めてで、展示を通して、茶屋が大江山の鬼伝説を広めるのに大きく寄与していたことを紹介する。 鬼ケ茶屋は、大江山越えの主要街道だった「今普甲道(宮津街道)」沿いにあり、宮津・成相山へ向かう旅人らの休息場だった。藤原鎌足を先祖とし、源頼光の大江山鬼退治に参加した藤原保昌の子孫とされる藤原家が営んできた。 茶屋は巡礼の旅人たちを宿泊させていたほか、大江山の鬼退治伝説を物語とした読本や絵図を発行し、土産物として販売していたとされる。 読本や絵図は、版木を作り、印刷をして本などにし、店先に並べた。酒呑童子由来は、現の京丹後市大宮町の岩屋寺の住職だった黙知軒
丹波市の図書館で4月1日から、福知山市など近隣市町の住民も本を借りられることになった。対象が広がるのは福知山市のほか、篠山市、西脇市、朝来市、多可町の住民。利用者カードを作れば、ホームページから予約もできる。 丹波市内には合併前の旧町ごとに図書館があり、現市役所(氷上町)近くの中央図書館には一般書約10万5千冊、児童書約2万2千冊、そのほか雑誌やビデオ、CD、市内で配達されている新聞各種などが所蔵されている。 中央館に次ぐ規模の市島図書館(市島町上田、ライフピアいちじま内)は一般書約4万5千冊、児童書約2万4千冊。上豊富から近い青垣町佐治、青垣住民センター内の青垣図書館も、一般書約3万4千冊、児童書約1万9千冊がある。 農業関係など専門書も多く、なるべく各館で蔵書が重ならないようにし、希望の本を予約すればどの館ででも借り出し・返却ができるようになっている。蔵書検索はホームページからでき、予
福知山公立大学(井口和起学長)の開学記念講演会が10日、福知山市駅前町の市民交流プラザふくちやまで開かれた。総務大臣や鳥取県知事を歴任した慶応義塾大学の片山善博教授が登壇し、「地方創生時代における地方公立大学の役割」と題して講演した。福知山公立大、市など主催。京都府後援。 片山教授は、国が進める地方創生について、プレミアム商品券を例にとって説明。「各自治体で販売されましたが、その後に地域経済の上昇を感じましたか? 感じませんよね」と、政策を一蹴。 「国任せにすると、どうしても東京目線の政策になってしまい、地域本位にならないのが現状です。地域課題を解決するには、自分たちで考える力が必要になる。だから知的拠点として、地方大学の存在が大切なんです」と伝えた。 また片山教授は、鳥取県知事時代の経験から、「地元を研究材料にしている地方大学は、住民らにとって心強い存在。まちの将来を考える際などは、大学
福知山市は24日、福知山公立大学の学長に、元京都府立大学長で市出身の井口和起氏(75)=京都市中京区=を選任した、と発表した。会見に出席した井口氏は「私が生まれ育った古里のため、『市民の大学、地域のための大学、世界とともに歩む大学』という理念の実現に、まい進したい」と力強く語った。井口氏は、運営母体となる公立大学法人の理事長も兼任する。任期は来年4月から4年間。 日本近現代史が専門の井口氏は、福知山高校を卒業後、京都大学に進学。大阪外国語大学で助教授、京都府立大学で教授などを務め、1998年から6年間、同大学の学長を務めた。府立総合資料館長なども歴任した。 また市総合計画審議会、4年制大学のあり方に関する有識者会議、公立大学検討会議の委員長にも就いており、これまでから市の行政とも深い関わりがある。 松山正治市長は「市の課題はもちろん、公立大学の役割や方向性を熟知しておられ、かじ取りをお願い
貴重な国産・丹波漆を使った豪華なバスが完成した。10日に京都市の京都府庁で、14日には福知山市夜久野町額田、市夜久野ふれあいプラザでの漆の講演会で、一般公開する。 京都交通が府北部(舞鶴・綾部・福知山・亀岡)−東京(浜松町・品川)を結ぶ高速バス路線に導入するため、NPO法人丹波漆や、丹後織物工業組合などに協力を求めて造った。 車体後部は丹後ちりめんの着物をイメージした鮮やかな花模様のデザインで、車体前面から側面に流れるようにJ字型のカーブを漆で描いた。 朱の顔料を混ぜた漆を塗り、その上に半透明の透漆を塗り重ねた「朱溜塗」という技法を使い、カーブ後方は漆で貼り付けた金箔の上に半透明の漆を塗り重ねる「白檀塗」の技法を駆使した。 漆を車体デザインに採用したバスは日本で初めて。最大の弱点となっている紫外線にも強い漆を作り出し、走行中などにできる傷への耐性も高めての導入。塗りを担当したNPOの若手職
再生可能エネルギーで夢のある地域にと、福知山市夜久野町畑地域の7自治会で組織する「七つの里づくり協議会」(越後正則会長)が、水量の豊富な谷川が多いという地の利を生かして、小水力発電を始めた。試行錯誤の末完成させた水車の発電機を今春、今里の富久貴の滝近くに設置。年内に本格的に稼働させ、民家1軒に送電する計画を立てている。 ■水が豊富な地の利活用しようと 夜久野町畑■ 小水力発電は、ダムのように河川の水をためることなく、河川や農業用水などの水の流れをエネルギーに変える発電方式。電力会社主体の開発とは違い、個人やNPO、地方自治体など多くの事業主体が取り組んでいる。 里づくり協議会が再生可能エネルギーに着目したのは、2011年3月の東日本大震災後。大震災に伴う原発事故によって、再生可能エネルギーと電力の地産地消が全国で注目を集めた。畑地域でも導入する方向でさまざまな方法を検討。地理的に太陽光発電
京都府北部7市町の観光を盛り上げていく「海の京都博」が、18日から始まる。11月15日までの期間中、福知山市を含めた各市町ごとに特色を生かしたイベントを展開していく。 初日は京都縦貫自動車道の全線開通日でもあり、京阪神方面をはじめ全国から北部への誘客をと、特に海沿い各市町は張り切っている。 舞鶴市は、まちの魅力を発掘する「まいづる まち博」をテーマに事業展開。20日までの3連休は、北吸の赤れんがパークで「オープニングフェスタ」を開く。観光客たちに、まず拠点の赤れんがパークまで来てもらい、地元の見どころ、訪ねどころを案内して、まち歩きを楽しんでもらおうという戦略。 赤れんがパーク内にテントを並べて舞鶴グルメを提供。更に特選土産品を抽選でプレゼントするスタンプラリーなどを紹介する。 ■赤れんがパークでイルミネーション■ 夜には赤れんが倉庫群をライトアップするほか、倉庫の壁面を使ったプロジェクシ
鉄道がなければ地域の発展はない−。そんな思いから町ぐるみで鉄道会社を興し、懸命に運営していた「出石鉄道」の歴史を掘り起こした企画展「最初で最後の出石鉄道展」が、但馬国府・国分寺館(豊岡市日高町祢布)で始まった。5月6日まで。最後の列車が走ってから70年。当時を知る人が少なくなっていることから、「最初で最後の」と銘打った ■悲運に泣いた歴史を但馬国府・国分寺館で■ 出石鉄道が走っていたのは昭和4年(1929)から19年までのわずかな期間。運行区間も、現在のJR山陰線江原駅と豊岡市出石町を結ぶ11・2キロの小さな会社だった。 もともと鉄道への思いが強い地域で、明治29年(1896)から誘致運動を続けていたが、山陰線は43年、京都から福知山、和田山を経て鳥取へと開通。鉄路から外れた出石からは官公庁や銀行が豊岡へと移転して行き、それまでの繁栄にかげりが見え始めた。「このままでは」と、出石を通る鉄道
福知山市西小谷ケ丘にある旧福知山女子高校の校舎を利用し、国立大学法人京都工芸繊維大学(京都市左京区)が、16年度をめどに北京都分校(仮称)設置の検討を進めていることが分かった。市は、隣接する成美大に新たな市立大学を設置する方針案を示しており、「もし新大学設置の方向で進めば、文系と理系の2大学で連携し、幅広い視野と深い知識を持つ人材を育成したい」としている。 ■旧福女高の校舎を利用、新学科設置■ 成美大学の横にある旧福知山女子高校跡地は、成美大学を運営する学校法人成美学園が、昨年から経営改善のひとつとして賃貸借や売却の意向を示しており、「教育施設として、再び有効活用できれば」と考える学園と、京都工繊大の間で分校設置の話が浮上した。 新学科を設置し、1回生から3回生前半までは、左京区のキャンパスで一般教育、専門基礎科目など専門的知識を学び、3回生後半から同分校で地域課題などをテーマに研究する構
第三セクター・北近畿タンゴ鉄道(KTR)の乗客数と運輸収入がピーク時の約3分の2に減り、沿線の地域戦略と一体となった公共交通網の再編が求められている。こうしたなか、沿線の福知山市など5市町と府、兵庫県は今冬、「KTR沿線地域公共交通網形成計画」を策定した。 計画では、運行と基盤(施設、車両)保有を分ける「上下分離方式」への移行、京阪神方面からのアクセス時間の短縮などの将来像を描いている。運行事業者に決まっているウィラーアライアンス社(東京都)からの提案も加味した。 KTRは京都府と兵庫県の北部を走り、福知山−宮津間を結ぶ新設の宮福線が1988年に開業。その後、宮福線と接続する宮津線がJRから引き継ぐ形で90年に開業。沿線人口の減少に伴って乗客は減り、ピーク時の93年度は303万人だったが、13年度は6割の187万人に減った。経常赤字も同年度は過去最多の約8億9千万円に達した。 写真=リニュ
台風に備え、福知山市役所大江支所と市立図書館大江分館は書類や蔵書などを2階へ避難させていたが、11日は朝から元へ戻す作業に追われている。 支所と図書館分館は大江町河守中央にあり、低地のためかさ上げして庁舎が建設してあるものの、04年(旧大江町役場時代)の台風23号と昨年9月の台風時には、想定を大きく超える水が押し寄せて浸水。庁舎内に泥が入り込み、書類や蔵書などに被害が出た。 このため図書館分館では8日から9日にかけ、保管する書籍約1万8千冊を避難させる作業をした。図書館中央館からも職員が駆け付け、合わせて6人で全ての本を2階へ移した。 11日からは元の書架に戻す作業をしており、12日いっぱいかかる予定。13日には貸し出しなどが出来るようにしたいという。 ■段ボール80箱戻して通常業務■ 支所では11日朝、職員らが台風に備えて2階に上げていた書類などを1階に下ろす作業をした。書類を入れた段ボ
福知山市立図書館中央館が21日に開館した。場所は駅前町の市民交流プラザふくちやま1、2階。21、22両日の来館者数は3274人に上り、多くの人たちでにぎわった。 ■広さも蔵書数も充実 16市町の住民に貸し出し■ 旧館に比べて面積は3倍の広さで、蔵書数は5万冊多い16万冊。北近畿を中心に16市町の住民にも貸し出す。1階は児童図書中心、2階は新聞や雑誌、小、中、高校生用の本、郷土資料、小説、実用書など一般図書を並べた。 初日は開館時間の午前11時30分を前に親子連れや学生らが行列を作り、開館と同時にどっと入館。本を読んだり、勉強したりしていた。3回開かれたたのしいおはなし会は、毎回いっぱいの親子連れでにぎわった。 来館者数は、21日は1684人、22日は1590人で、昨年度の中央館の平均来館者数361人の約4・5倍、最高来館者数836人の約2倍だった。 旧館はあまり訪れることがなかったという川
2000年4月の開学以来、定員割れが続いている福知山市西小谷ケ丘の成美大学を存続、発展させるため、市民有志が「成美大学の公立化を求める市民の会」を発足させた。6月初旬には、松山正治市長に市立化への要望書を提出する予定で、「入学者数を増やす抜本策に」と、早期の実現を求めることにしている。 ■2000年の開学当初から定員割れ続き■ 成美大(旧京都創成大)は、市が約27億円を支援する「公私協力方式」で開学。高校野球の強豪・福知山成美高校と同じ学校法人が運営し、地域経済の活性化につながるものと、市民の期待は大きかった。 しかし、当初から学生が思うように集まらず苦戦。10年には大学評価の第三者機関である大学基準協会から、大幅な定員割れや専任教員数の未充足などの指摘があり、「大学基準に適合していない」と判定された。 この影響は大きく、11年からは入学者数が100人に満たない状況となり、近年は億単位の赤
昨年9月の台風18号による豪雨で浸水し、休館となっていた福知山市立図書館大江分館が21日、大江町河守中央の町総合会館2階成人教室で一部業務を再開させた。再開を心待ちにしていた人もいて、早速訪れて図書を借りていた。 大江分館は総合会館の1階にあったが、台風で床上1・3メートルまで浸水。蔵書約1万5千冊のうち、本棚の下部などにあった約1万冊が駄目になり、廃棄処分された。 棚の上部にあった約5千冊は無事で、今回このうち半分にあたる小説や絵本のほか、被災前に発注していた新しい一般図書を室内の長机に並べた状態にして、貸し出しや閲覧ができるようにした。残りの事典、図鑑などは隣室に保管し、来館者の閲覧希望があれば、すぐ出せるようにしている。 初日は20人が来館。再開後最初に訪れた町内の50代の女性は「やはり、自宅から近い所に図書館があると便利。再開してもらえて本当に良かった」と喜んでいた。 大江分館の職
昨秋の台風18号水害で浸水被害を受けた福知山市大江町河守、市立図書館大江分館の一部業務再開が、21日に決まった。 町総合会館1階にあった大江分館は、台風で床上1・3メートルまで浸水し、約1万5千冊の蔵書のうち約1万冊が水没。5千冊は棚の上の段にあって難を逃れたが、館内は本が散乱したひどい状態で、昨年9月16日から臨時休館している。 水没した蔵書のなかには、大江地域のまちづくりの根幹となる鬼や大江山に関する郷土資料も含まれていた。中にはすでに絶版となっているものもあり、これらは廃棄せずに保管することにした。 職員らは休館中、泥水にぬれた本を陰干しし、専用のはけで泥やほこり、カビを慎重に取り除いたり、紙と紙がくっつかないように1ページごとにティッシュを挟んだりして丁寧に扱い、修復作業に取り組んできた。 21日以降は町総合会館2階で、約2、3千冊の本を机に並べた状態にして、貸し出しや返却業務の受
京都府警捜査第一課と福知山署の特別捜査班は2日、福知山花火大会での屋台爆発炎上事故で、火元となったベビーカステラの露店を営業していた大阪市生野区巽北、とび職、渡邉良平容疑者(38)を業務上過失致死傷罪で逮捕したと発表した。 事故は8月15日午後7時30分からの福知山花火大会が始まる直前、会場の福知山市音無瀬橋下流左岸河川敷で起きた。 渡邉容疑者は、露店の照明用電源として動かしていた発電機にガソリンを給油しようとして、携行缶のエア調整ねじをゆるめて内圧を下げるか、人のいない安全な場所へ運んでからキャップを開けなければならない業務上の注意義務を怠り、その場で漫然とキャップを開けたためガソリンを一気に噴出、プロパンガスの火に引火爆発させ、周囲にいた花火見物客3人を全身やけどで死亡させ、54人に重軽傷を負わせた疑い。
京都府は15歳以上の愛犬を「長寿犬」として認定し、愛犬の写真入り認定証を飼い主に贈ることにした。深い愛情で長年にわたり適正な飼養をしてきた飼い主をたたえることで、動物愛護の機運を高めていく。9日まで応募を受け付けている。 対象は今年4月1日時点で15歳以上の飼い犬で、狂犬病予防注射と登録がしてあり、これまでに人をかんだりするような事故を起こしていないことが条件。 申込書に愛犬の写真を添えて応募。応募写真を使った認定書を、9月22日に京都市内で開催の京都動物愛護フェスティバルで交付する。欠席者には後日郵送する。応募写真は返却できない。 応募方法などは各保健所で配布の申込書に書いてある。府のホームページからダウンロードできる。問い合わせは府生活衛生課、電話075(414)4763。
福知山市三段池公園内にある市動物園(二本松俊邦園長)からケヅメリクガメの「亀吉君」(雄・推定20歳)が脱走し、一時行方不明になった。山へ迷い込み、園に戻ろうとしたが倒木に遮られて動けなくなっているところを1日午前10時15分に無事保護された。4月27日に脱走してから4日ぶりに戻り、動物園関係者らは胸をなでおろしている。 亀吉君は02年に個人から寄贈を受けた。現在体長60センチ、体高30センチ、体重30キロある。人に危害を加えないため、日中は園内で放し飼いにしている。夕方になると自分で飼育小屋へ戻っていくことで園の人気者になっていた。 ただ、これまで園から抜け出し、そばの車池周辺の草地にいたことが月に1回程度あったという。 27日午後4時ごろ、高校生が車池周辺で見たのを最後に行方が分からなくなった。職員らが池の水を抜くなどして連日周囲を探す一方、市民に情報提供を呼びかけていた。 17人体制で
福知山市が共同住宅用地として売却を目指している北本町一区の旧福知山消防署跡地の建物解体工事で、打ち込んであった地中杭が抜けない事態となり、売却募集を当面中止することになった。 跡地はもともと湿田地で、地盤強化で打ち込んだ杭の周りを固定するためのセメントがあることは事前にわかっていた。しかし、セメントが想定外の強度と広がりを持っていて、64本中56本(直径25−35センチ、長さ8−13メートル)が抜けない状況になっている。 現行の解体工事は、契約金約5000万円から杭の未撤去分(概算500万円)を減額して予定通り22日の工期で完了させる。 杭の撤去は、新年度補正予算で別工事として入札にかける方向で進める。 跡地売却の入札が不成立となり、先着随意契約に切り替えて募集を再開しようと準備している最中の思わぬハプニングとなった。撤去できた段階の情勢を踏まえて、募集方法から整理し、再度売却への道すじを
福知山市に本社を置く北近畿タンゴ鉄道(KTR)は、集客のため、人気アニメ「けいおん!」をテーマにしたラッピング車両の運行を、映画版公開日に合わせ、3日午後から始めた。約1カ月間を予定している。 「けいおん!」は、TBS系列のテレビで深夜番組として放送された。廃部寸前の軽音楽部で4人の高校生がガールズバンドを組み、ゼロから音楽活動をするストーリー。 KTRでは、アニメに宮津線の由良川鉄橋が登場することや京都アニメーションが制作した経緯もあり、全国にPRし、集客につなげようと計画。宮津市の天橋立駅で、アニメ愛好家らの力を借りて車体にラッピングをした。 車両は、水色を基調としたKTR705(1両)の車体外部にアニメの登場キャラクターのイラストや五線譜などを入れてデザイン。車内の天井、側面にもキャラクターや映画の1コマなどを配して楽しくデザインした。 運行ダイヤはおおむね10日ごとに変更し、KTR
赤字経営が続いている第三セクター、北近畿タンゴ鉄道(KTR)の将来像を考える北部地域総合公共交通検討会(座長=正司健一・神戸大学大学院教授)の第3回会合が5日、福知山市駅南町のマリアージュ福知山で開かれた。今後の設備投資額などを協議し、経営改善策を探った 検討会は、09年度の経営赤字が7億円余と過去最高で、全国の第三セクター鉄道35社のなかでも最大となっていることから、改善に向けて4月に府、兵庫県、沿線などの7市町、JR西日本関係者ら15人で組織した。年度内に一定の方向性を定める。 この日の会合では、事務局が列車制御、保安設備、路線など、車両を除いた設備投資額は、今年度までの10年間は約18億円だったが、来年度からの10年間は約34億円が見込まれることを説明し、さらに老朽化が進む車両整備計画として、車両を計画的に更新するケースと、中古電車を購入するなど車両の延命化を図って投資額を極力抑える
まるで福知山踊りを踊っているみたい―。福知山市岩間の農業、吉良康廣さん(64)の畑で、2本の手が出て、福知山踊りの手振りをしているようなナスが取れた。 吉良さんは色々な野菜を作っており、自宅近くの畑で、全体が黄緑色のシロナスを3株栽培している。 このナスは、29日の朝、野菜を収穫していて見つけた。本体の長さは27センチほどあり、ヘタの下あたりから2本、細い手のようなナスが分岐、1本は上にカーブし、もう1本は下へ伸びたあと横へカーブし、全体を見ると、踊っているよう。ヘタも真ん中で分けたヘアスタイルのようで、愛敬たっぷり。 吉良さんは「この時期、ナスも福知山踊りを踊っているのかな」。「私も踊りナ(ま)ス」とでも言いたそう。 今年はなぜか、横から分岐するものが多いという。 写真=福知山踊りの手振りをしているようなナスが取れた
天井裏に今年もやって来た−。福知山市山野口の高橋幹夫さん(77)宅で、フクロウのひな1羽がかえり、スクスク育っている。高橋さんの家族は巣立ちの日を心待ちにしている。 高橋さん宅は、今でこそトタンをかぶせているが、昔ながらのかやぶきの家。数年前からフクロウが来ては営巣し、ひながかえり、山へ戻っていく。 今年も3月下旬ごろから、オスとメスが協力し合って巣作りしていることに家族の人が気づき、「今年も来てくれた」と喜んでいた。そのうちひなの鳴き声が響き、高橋さんは「ほっとした」と言う。ふわふわの毛に覆われたひなは今、黒い梁に止まっている。 高橋さんは「1年だけ来なかったときがあり、寂しかったです。毎年のように来ているので、家族の一員みたい」と相好を崩し、「もうすぐ、上がりかまちに降りてきて羽をばたつかせて飛ぶ練習をするんです。そうしたら、(山へ帰るように)玄関先の松の木に移してやります」と話してい
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