自動車開発・設計スタートアップのAZAPA(名古屋市)は電気自動車(EV)などに使われる次世代電池「半固体電池」を活用するシステムの提供を年内にも始める。電池と自社の制御システムを組み合わせて自動車メーカーなどに提案する。活用する半固体電池は従来のリチウムイオン電池と比べて安全性が高く、製造コストが4割抑えられると期待される。次世代電池を使うEVの本格普及に向けて支援事業を整える。半固体電池 発火リスクが小さく、安全性を備えた次世代電池として開発が進むリチウムイオン電池の1つ。主要部材の電解質を液体ではなくゲルや粘土、樹脂など半固体状の物質を使う。乾燥など省ける工程があるため、製造コストを削減できる。電解質が固体の「全固体電池」の前段階として、EVや再生可能エネルギーの蓄電用での普及が期待されている。