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「新反動主義」の広がりは現実社会に逆行 ◇「アメリカ政治の新たな断層」 2024年のアメリカ大統領選挙結果に世界中の多くの人々が絶望したが、ガッツポーズをした者たちもそれと同じくらい多くいたはずである。トランプに票を投じた背景には自分たちの方を向いていないリベラルたちへの失望、移民問題やロシアウクライナ戦争以降より顕著になったインフレ疲れ、環境重視の改革のコストなどに懸念を募らせる有権者の存在があることだろう。だが、今回の大統領選での説明要因としてよく言及されるのが男女で、ハリスとトランプの差が分かれたことだ。男性の44%がハリス支持で54%がトランプ支持だったのに対して、逆に女性の54%がハリス支持で44%がトランプ支持だった。そして人種別に見ると有色人種の女性でハリス支持が多かったという結果である。 もちろんそれ以外の要素もあるだろう。2024年11月16日のニューヨークタイムズ紙では
鈴木英生(毎日新聞専門記者) 「エモい記事」論争なるものが、先月末ごろから再び論壇誌や論壇系サイトを賑わせている。元々の発端は、朝日新聞のサイトに西田亮介・日本大教授が寄せた論考(3月29日)だった。 西田氏のいう「エモい記事」とは、たとえば「わが町のちょっとイイ話」「地元で愛された店が閉店する」「日々の記者の独白やエッセー」といったたぐいの新聞記事のこと。<データや根拠を前面に出さず、何かを明確に批判するのでも賛同するわけでもなく、「読む意味」が曖昧で、記者目線のエピソードや物語(ナラティブ)を重視した記事>(『Voice』10月号でのジャーナリスト、武田徹氏との対談)と定義している。 昔から新聞の社会面や夕刊などには、こうした「箸休め」的な記事やコラムがつきものだ。西田氏も「エモい記事」を全否定はしない。が、特に近年、夕刊の1面などで増えすぎているのではないかとみる。 インターネットで
「なぜトランプが支持されるのか」会田弘継氏インタビュー(全3回) 第3回 アメリカ「帝国」の瓦解に備える 2024.08.08 オバマの政策的失敗がトランプ現象をもたらした 2008年のリーマンショックの8年後にトランプを当選させてしまった主な要因の一つがオバマ時代の政策的誤りにあったとする検証と自己批判が民主党内で数多く行われ、いまではほぼ常識的な見解になっていることが、日本ではほとんど知られていません。 ニューデモクラッツのIT企業優遇が巨大IT企業の独占の放置につながり、大きな貧富の格差を生みました。「民主党はデジタル産業との結びつきが強く、オバマ政権のもとで格差が急速に拡大したのも、そのためだといわれている。オバマ政権がデジタル産業への適切な独占禁止政策を採らなかったために、GAFAと表現されるグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンなどの巨大デジタル企業が成長するとともに、超
第1回 必然としてのトランプ復活 アメリカ分断の象徴ともいえるドナルド・トランプが再選に近づいている。2020年の大統領選で一度敗れているのに、また熱く支持される理由は何か。ジャーナリストでアメリカ保守思想や論壇事情に詳しい会田弘継氏は、米国社会の大きな地殻変動が背景にあるという。 トランプ現象は民衆革命 「もしトラ」というのは現実を見ていない言葉で、「トランプ復活は当然」と思っています。より正確には、大統領がトランプであれ誰であれ、これからのアメリカ政治の方向はトランプ型になる。トランプ現象は民衆革命で、アメリカ政治・経済・社会を根本から変革しようという動きです。現状への民衆の絶望と怒りが、その背景です。 バイデン政権が不人気なのは、結局のところ関税政策、インフラ政策、移民規制政策でトランプ路線を続けるしか政治的選択肢がなく、そうしているのに、素直に認めていないからです。トランプの出現で
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