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大統領令一覧 ■解説付き■ アメリカの偉大さを称える名称を復活させる大統領令(1月20日) この大統領令では、アラスカ州に位置し北米大陸最高峰の山であるデナリの名称を旧称のマッキンリーに戻すこと、また、メキシコ湾を「アメリカ湾」に改称することとしており、内務長官に対し30日以内に対応することを求めている。(大統領令はこちら) 解説 メキシコ湾を「アメリカ湾」とするのは、フロリダ政権と呼ばれるトランプ政権の真骨頂だろう。また、トランプ政権に近いイロン・マスクも現在テキサス州に拠点を置き、「アメリカ湾」に面した場所にStarshipの射場であるボカチカを持っている。「アメリカ湾」に面している州はいずれも共和党支持の「赤い州」であり、実質的な変化はないけれどもアメリカ人のプライドをくすぐる選択として、こうした害の少ない提案をしているものと思える。アラスカの北米大陸最高峰の「デナリ山」と旧称の「マ
【執筆者:京都大学法学部教授 待鳥聡史】 ドナルド・トランプ(Donald Trump)の大統領再就任が近づいている。大統領本人の奇矯で攻撃的な言動は相変わらずだが、閣僚や補佐官といった政権の主要ポストを「大人たち」と呼ばれた経験豊かな…(以下、本文に続きます) 新しい政策的立場なのか ドナルド・トランプ(Donald Trump)の大統領再就任が近づいている。大統領本人の奇矯で攻撃的な言動は相変わらずだが、閣僚や補佐官といった政権の主要ポストを「大人たち」と呼ばれた経験豊かな人々が占めた第一期政権とは異なり、第二期政権ではトランプの言動に熱烈に共鳴する人物が重要閣僚や補佐官に指名されている。 トランプの再登場と彼に共鳴する人物が多く政権入りすることは、アメリカの民主主義に何をもたらすのだろうか。彼の政策や政治的立場は、しばしば「トランプ主義(Trumpism)」と表現されるが、その内実は
【著者】東京大学大学院法学政治学研究科教授 板橋 拓己 本稿は、2024年6月に投開票された欧州議会選挙のなかでも、ドイツの選挙結果について分析する。とりわけ、日本の報道でも注目が集まった極右政党ないし右翼ポピュリズム政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の躍進、および緑の党の敗北について、若者の投票行動に注目しつつ、考察したい。なお、欧州議会選挙そのものについては、鈴木均氏の論考を参照されたい。 選挙結果の概要 まずは選挙結果の概要を確認しておこう。第1党となったのは、国政では最大野党で中道保守のキリスト教民主同盟・社会同盟(CDU/CSU)で、29議席(得票率30%)を獲得した。AfDは前回の2019年選挙から4.9ポイント増の15.9%の票を得て2位に躍進し、議席数を9から15に増やした。ショルツ首相が所属する中道左派の社会民主党(SPD)は微減で得票率13.9%、14議席だった。2
大統領選挙の第一回投票から1週間後の12月1日、ルーマニアで上下両院の総選挙も実施された。上下両院は同等の権限を有しており、法案や予算を可決するには両方での承認が必要となる。社会民主党(PSD、中道左派)は第一党の座を守ったものの、議席を大幅に減らし、連立与党である国民自由党(PNL、中道右派)との議席を合わせても、上院のみならず、改選前に過半数を保持していた下院でも過半数に届かない結果となった。他方、野党で極右政党のルーマニア統一同盟(AUR)は支持率を2020年の9.1%から2024年には18.3%に倍増させ、今回の選挙で第二党に躍進した。新興の極右政党であるSOSルーマニアや若者の党(POT)もあわせてAURの2/3を超える議席を獲得したことから、極右政党全体で3割強の議席を占めることとなった。物価高騰などへの不満が中道政党への逆風となり、極右政党がそうした政権批判票を集めたという構
【著者】筑波大学人文社会ビジネス科学学術院・国際公共政策専攻 教授 東野篤子 本稿は、東洋経済オンラインにも掲載されています。 https://toyokeizai.net/articles/-/684901 【連載第3回:ウクライナ反転攻勢の行方】 ロシアによるウクライナ侵略は、開始から1年半を迎えようとしているが、現時点で停戦して和平交渉に入る意志は、ウクライナとロシアの双方に存在していないのが現実である。 仮にロシア軍がウクライナ国内に残る状況で停戦交渉を行えば、ロシア軍が態勢を整えて再侵攻を準備する恐れもある。このため、一人でも多くのロシア兵を国境外まで押し出した状況でなければ、停戦交渉は意味を持たないというのが、ウクライナ側の支配的な認識となっている。 一方のロシア側は、2022年10月に東部・南部4州とクリミアがロシアに「併合」されたという「領土上の新たな現実」をウクライナが認
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