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中国の軍備拡大、北朝鮮の核開発、ロシアのウクライナ侵略――。日本の安全保障環境は風雲急を告げています。ともに1982年生まれの気鋭の軍事研究者、小泉悠さんと山口亮さんが、今から10年後、2030年代の戦争を見通す『2030年の戦争』(日経プレミアシリーズ)。本書からの抜粋第1回は、戦争の定義と戦争の変化について。戦争を「war」だけでなく「conflict」も含むものと広義にとらえるならば、日本も戦争の一歩手前に入ってきているのかもしれません。 世界はconflictだらけ 山口亮さん(以下、山口) 今の戦争は分かりにくくなっています。それは何かといえば、古典的な殴り合いの戦い以外に、見えにくい、またははっきりしない戦いがあることです。1つはサイバー攻撃や認知戦、もう1つはグレーゾーン事態です。要するに完全な有事ではないものの、じわじわと相手を懐柔したり弱らせたりして現状を変更し、次のステ
仕事が忙しくて新しいことに挑戦できない、子育てに追われて自分の時間がない……「時間」に悩む人への特効薬がある。経営者、コンサルタント、著述家、講演家と一人何役も軽々とこなし、難関の国家資格も取得。そんな時間管理の達人が教える「時間リッチ」になるヒント。今回は「ドタバタしていたらもう金曜日!」という人へ。日経ビジネス人文庫『やりたいことを全部やる!時間術』(臼井由妃著)から抜粋・再構成してお届けする。 金曜日から1週間を始める効用 皆さんにとって1週間の始まりは何曜日ですか? 日曜日? それとも月曜日? カレンダーでは、日曜日の欄が一番端っこにありますよね。でも学校や会社は通常、月曜日に始まり金曜日もしくは土曜日に終わるので、月曜日を1週間の始まりと考えている方が多いのではないでしょうか? 私の考え方から申し上げましょう。 1週間は金曜日から始まる。 「え? 金曜日ってむしろ週末じゃない?」
本書は、ひとりの女子大学生が、生成AIのChatGPTを使って100日にわたり、1日1本ずつプログラム(アプリ)を作り続けた挑戦の記録である。私は74歳になるマンガ家だが、50歳以上も年齢が離れた著者の文章を、自分のことのようにハラハラドキドキしながら読んだ。私もChatGPTのヘビーユーザーで、一番多い利用法がPythonのプログラミングだからである。 私は最初、マンガのプロット作りなどにChatGPTを使っていたが、ふと思い立って「スカッシュゲームのプログラムを作ってください。言語はPythonでお願いします」とプロンプトに打ち込んでみた。ChatGPTでプログラミングができることは知らず、お試しのような気分だった。 するとChatGPTは、20秒ほどでPythonのプログラムを表示したではないか。このスピードにはショックを覚えた。拙著『ゲームセンターあらしと学ぶプログラミング入門 ま
少子高齢化に伴う深刻な人手不足と、デジタル化の進展による急激な人余りが同時に起きつつある日本社会。なぜ、「人手不足」と「人余り」という一見矛盾した現象が両立するのか。そうした社会のなかで、価値ある人材としてあり続けるにはどうしたらいいのか。企業再生支援の第一人者で、近刊『ホワイトカラー消滅 私たちは働き方をどう変えるべきか』(NHK出版新書)が話題の冨山和彦氏と、多摩大学サステナビリティ経営研究所所長の堀内勉氏(『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』著者)が、日本社会でビジネスパーソンがとるべき戦略と「新しい教養」について語る。最終回である3回目は、ホワイトカラーが身に付けるべき「新しい教養」について。 教養の「基礎編」と「応用編」 堀内勉氏(以下、堀内):今日、どうしても冨山さんとお話ししたいことがあるんです。それは、ビジネスパーソンにとっての「新
日経BOOKプラスに掲載されている記事、本、著者を任意のキーワードで検索することができます。 ※ISBNも検索にご利用いただけます。ISBNとは出版物固有の13桁の番号で、裏表紙に記載されています。本サイトでISBNを使って書籍を検索する際は、ハイフン(-)を省略し、13桁の数字のみを半角文字で入力してください。
少子高齢化に伴う深刻な人手不足と、デジタル化の進展による急激な人余りが同時に起きつつある日本社会。なぜ、「人手不足」と「人余り」という一見矛盾した現象が両立するのか。そうした社会のなかで、価値ある人材としてあり続けるにはどうしたらいいのか。企業再生支援の第一人者で、近刊『ホワイトカラー消滅 私たちは働き方をどう変えるべきか』(NHK出版新書)が話題の冨山和彦氏と、多摩大学サステナビリティ経営研究所所長の堀内勉氏(『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』著者)が、日本社会でビジネスパーソンがとるべき戦略と「新しい教養」について語る。2回目は、社会変化に伴う人生のサンクコスト(埋没費用)の清算と、企業で働く人が生み出すべき付加価値について。 どうすれば「人生のサンクコスト」を清算できるか 堀内勉氏(以下、堀内): 前回 、企業内でのポジション獲得ゲームから
人手不足なのに、なぜ人が余るのか? 少子高齢化とデジタル化が同時進行する日本社会で、私たちはこれからいかに働き、いかに成長していくべきか? 企業再生支援の第一人者で、近刊『ホワイトカラー消滅 私たちは働き方をどう変えるべきか』(NHK出版新書)が話題の冨山和彦氏と、サステナビリティ経営研究所所長・堀内勉氏(『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』著者)による、緊急対談。これからのビジネスパーソンがとるべき戦略と「新しい教養」について語る。(写真:尾関祐治)
通常のインターネットを使うと、これだけ離れた場所で同時演奏することは難しくなる。インターネットの場合、途中で光信号から電気信号に変換されることがほとんどだ。またインターネットでは通信の混雑時や瞬間的に断絶(瞬断)した際に、データをもう一度、送り直す仕組みが備わっている。これが多少の不具合でも粘り強く、通信をやり取りできるというインターネットの特徴をもたらす。だが一方で、情報の再送などによって、情報のやり取りの際にどうしても時間差が生じる。インターネットを使って東京・武蔵野市と台湾間でやり取りする場合、およそ0.2〜0.5秒の時間差が発生するという。APNを使った場合と比べて10〜30倍も時間差が大きくなる。IOWNのAPNを活用したことが、約3000km離れた地点でもアンサンブルを可能にした理由だった。 「IOWNのAPNはグローバル企業の業務を向上させるチャンスになる。例えば(データの)
ドコモ「パケ詰まり」の真相 「電波の入りが悪い」「つながらない」――。2023年春、SNS(交流サイト)を中心に、NTTドコモの回線がつながりにくいという不満の書き込みが相次いだ。 普段からドコモ回線を使っている筆者も同時期、品質の著しい低下を実感していた。筆者の最寄り駅である東京23区内のJR線駅前において、スマホの地図アプリを使って行き先を検索しようとしても結果が返ってこないのだ。電車が動き出して少しすると、つながるといった具合だ。筆者はドコモ以外の回線も複数使っているが、他社回線ではここまでつながりにくいことはなかった。 外部調査でも、国内大手通信4社の中で特にドコモ回線の品質低下を示す結果が出ていた。英調査会社オープンシグナルが2023年4月に公表したリポートによると、通信品質を示す項目で、ソフトバンクがNTTドコモを抜いて首位となった。 「都市部や駅、駅周辺の一部混雑エリアで通信
日本を代表する巨大企業、NTTが生まれ変わろうとしている。事業領域を再生可能エネルギー、デバイス製造、宇宙開発などへ広げ、次世代情報通信基盤「IOWN(アイオン)」で世界に勝負をかける――「何をやっても遅い」といわれたNTTを内側から「破壊した」社長の素顔に、『NTTの叛乱』の著者が迫る。 NTTに「火をつける」 かつてのNTTは変化を嫌い、その組織力を駆使して現状維持に力を注ぐような極めて内向きな組織だった。 例えばリーマン・ショックによってトヨタ自動車など日本の自動車産業が大打撃を受けた2008年から2009年にかけて、NTTは営業利益で国内首位に立った。そんな時でさえ、当時のNTT持ち株会社のトップは「電話の契約数の減少に歯止めがかからない」「電話の減収をカバーする新事業が育っていない」といった具合に、自社のマイナス面を強調していた。 そんなNTTがスピード感を重視する経営に明確に変
「言われてみれば当たり前のことばかり。でも、やっているかというと話は別で、全然できていなかった」。こんな感想が寄せられているのが、書籍『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』(日経BP)。本パートでは同書から抜粋して、職場で起こりがちなコミュニケーションのトラブルと解決策を認知科学の側面から見ていきます。4回目は、今井さんが「コミュニケーションの達人」だと思うビジネスパーソンから聞いた、感情に配慮したコミュニケーションのコツを紹介します。 感情を味方につけるコミュニケーションのコツ 優秀なビジネスパーソンの多くが、「自分は合理的に判断し、決定している」と考えています。 しかし、この連載でもお話ししてきたように、自分の感情にまったく左右されずに、何かを行うことは困難です。私たちが下す決定は、多かれ少なかれ感情の影響を受けているものです。 本当は大事だとわかっていても、イヤだという気
内容紹介 本書は単なるLinuxコマンドのリファレンス集ではありません。 Linuxコマンドの基本操作からシェルスクリプトの実行までを、全27ステップに分けて詳しく解説しています。 ただし、使いたいコマンドをすぐ見つけられる「目的別リファレンス」もまとめています。 さらに、紹介しているサンプルファイルとシェルスクリプトはすべて、サポートサイトから入手できるようにしました。 ◆文章だけでは理解しづらい内容は図解で視覚的に理解できるようにしました ◆それぞれのLinuxコマンドで利用するオプションは可能な限り網羅しました ◆実践的なスキルが身に付くように多くの実行例を示しながら解説しました 本書は、サーバー管理者やプログラム開発者などのエンジニアを目指す方のためのLinuxにおけるCUIコマンドの解説書です。基本的にデスクトップ環境を使用したGUI操作はマスターされているものとして、「端末」ア
北海道札幌市と旭川市の間にある人口1万5000人の街、砂川市のいわた書店は、1万円分の本を選ぶサービス「一万円選書」で有名な本屋さんだ。当初は鳴かず飛ばずだったが、2014年に某深夜テレビ番組に取り上げられて以降人気が沸騰、これまでに約2万人が選書を体験した。同書店のやり方をまねたサービスは、全国の他の書店にも広がっているが、これだけの規模感で展開する所は少ない。社長の岩田徹さんに話を伺った。 2014年にブレーク いわた書店社長の岩田徹さんは2018年にNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』にも登場、「一万円選書」は全国的に有名になりました。でも、スタートした当初はほとんど反応がなかったそうですね。 岩田徹さん(以下、岩田) 「一万円選書」は2007年に始めて、いくつかのメディアでも取り上げられたのですが、一時的に申し込みが来ても、すぐ止まってしまうことの繰り返しでした。ところが、2
韓国と台湾の独立系書店ブームは、日本よりも5、6年早かった。東京・下北沢に新刊書店「本屋B&B」を開業したブック・コーディネーターの内沼晋太郎さんは、“少規模書店業界”のリーダー的存在の一人。内沼さんは2016年と2018年に韓国と台湾の書店を巡り、それ以降も機会があるたびに訪れている。通ううちに、ハングルや繁体字など、世界の中ではマイナーな文字で出版を行う国(地域)のほうが、書店や出版業に対する危機感が強く、学ぶべきことが多いということに気づいたからだ。内沼さんインタビュー第1回は韓国と台湾の書店事情。 「出版業の課題先進国」としての東アジア 内沼さんは2016年に韓国、2018年に台湾を訪問して書店を回り、それをもとに『本の未来を探す旅 ソウル』『本の未来を探す旅 台北』(ともに内沼晋太郎、綾女欣伸編著/朝日出版社)という本を出版されました。そもそもなぜ韓国・台湾に興味を持たれたのです
今やどの企業も、パーパスや中期経営計画、あるいは何かしらの発表の場で地球環境に触れています。CO₂削減、カーボンニュートラル、ゼロカーボン、グリーンエネルギーなどなどなど…。逆に、こうした地球環境問題にまつわるトピックスに触れないと、「この会社、大丈夫か?」と言われる時代になりました。 ただ、地球環境問題って実際にはめちゃくちゃ難しい問題です。僕は専門家として詳しいわけでも研究者でもない。だから、いち市民として考えてはいるけれど、この問題を考えるには、目には見えない「本質を捉える力」が必要だと思っています。なぜなら、「地球」というのは僕たちにとって見えない、抽象的な概念でもあるからです。 人間は、夏になれば「昔より暑くなっているなぁ」と環境問題を実感することもありますが、夏が過ぎれば忘れてしまうものです。地球環境は急速に変わっているといわれても、その実態はなかなか見えづらいのが現実です。
経営層の割合が高いのは各国共通の傾向である。経営リーダーはビジネス戦略の観点から、生成AIを事業にどう活用できるかを理解するため、ChatGPTなどのツールをいち早く試していたことが関係しているようだ。 生成AIを含めたAIの業務での活用についても意識調査を行った。AIが仕事に与える影響に対する意識として「不安を感じている」をあげたのは日本が最多で28%。一方で「(効果を)確信している」と答えた割合は日本が最も低く、27%にとどまっている。 なぜ日本はAIに対してネガティブなのか。これにはいくつかの理由が考えられる。 まず、AI導入以前のDXが他国に比べて遅れている。DXを進めるにはそれに適した組織運営とインフラの整備が必須だが、その素地がまだ十分にできていない。 それを乗り越えても、業務体制が縦割りであることから投資規模が小さくなり、いまひとつ投資対効果を実感できていない場合が多い。生成
米大統領選におけるドナルド・トランプの劇的な勝利は、どのようにして実現したのか? 2020年の大統領選に敗れた後も「負けなかった」と訴え、人々の「怒り」を引き出し、「恐怖」をも利用するトランプは、どのようにしてジョー・バイデンとカマラ・ハリスに「復讐(ふくしゅう)」を果たしたのか? 日経ビジネス人文庫『国家の危機』(ボブ・ウッドワード、ロバート・コスタ著/伏見威蕃訳)から抜粋・再構成してお届けする。 ※ボブ・ウッドワードの新刊『 WAR(ウォー) 3つの戦争 』(伏見威蕃訳)を2025年初めに刊行予定。ウクライナ、中東、アメリカ大統領選という「3つの戦争」の舞台裏を徹底取材した1冊。 アメリカ史上最大のカムバック 「劇的すぎるのが、あなたの問題です」 夏の終わりごろに、いまでは日常茶飯事になっている延々とつづく電話で、リンゼー・グラム(共和党上院議員)はトランプにいった。 「変動(ボラティ
「根拠とデータで説明しても、明らかに合理的でない判断をする上司。その理由が分かった気がする」。こんな感想が寄せられているのが、書籍『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』(日経BP)。本パートでは同書から抜粋して、多くの人が持っていて、コミュニケーションの妨げになりがちな「認知のゆがみ」や「認知バイアス」を紹介します。1回目は、そもそもなぜ、認知バイアスがコミュニケーションの妨げになるのかを見ていきます。 誰もが持つ「認知バイアス」。その正体は? 私たちはしばしば、 「これだけ丁寧に説明したのに、わかってもらえない」 「どう考えてもこちらが正論なのに、伝わらない」 という事態に遭遇します。長年同じ職場で働いていて、そこそこの専門知識を持っている者同士であっても、それは同様です。 なぜ、そんなことが起こるか。それは、コミュニケーションの過程では必ずその人の持つスキーマが介在するから
職場や家庭、学校におけるコミュニケーションのミスと解決策をテーマとした『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』(今井むつみ著)が、幅広い層に読まれています。本書の背景にあるのは「人は、聞き逃し、都合よく解釈し、誤解し、忘れるもの」という考えであり、これは認知科学における「常識」だと今井むつみさんは指摘します。さらに今井さんによると、こうした常識は、コミュニケーションの問題に限ったものではないそうです。そこで本コラムでは、知っておきたい認知科学の広くて深い世界を、体系的に学べるように、えりすぐってお届けしていきます。(写真:尾関祐治)
韓国で「こんな先輩がほしかった」と大反響のビジネス書『会社のためではなく、自分のために働く、ということ』(チェ・イナ著、中川里沙訳)。会社への不満を感じるがそれを変える力がないとき、私たちはどう考えればよいのか。書籍から抜粋・再構成してお届けします。 「静かな退職」は賢明な選択だろうか 組織に属して働く人の多くが、次のような不満を吐露する。 「うちの会社は安定しているけど、あらゆる面で遅れています。仕事のやり方や組織文化、意思決定、社内のコミュニケーションとか、とにかく全部です。でも私には会社を変える力がないのでもどかしいです。ほかの会社を調べていますが、最近は転職もラクじゃありません。給料はしっかり出るけど気持ちが乗らないから仕事もつまらないし、与えられた仕事を適当に終わらせて、さっさと家に帰ることばかり考えています。でもこうするのが自分にとってベストなのか、という悩みは常にあります」
2024年に新書大賞を受賞した『言語の本質』(中公新書)をはじめ、『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』(日経BP)、『学力喪失』(岩波新書)など続々と話題作を発表し続けている今井むつみさん。鋭い分析と考察、そしてその背後にある人間、とりわけ子どもたちの学びへの強い視線に、心引かれている人も多いのではないでしょうか。このパートでは、認知科学の中でも今井さんが重視している「学び」、そして「熟達」について理解を深めるための本を取り上げます。1回目は、『プルーストとイカ』『カンマの女王』です。 「文章を読む」は実は簡単にできることではない 「読む」という行為は、単に「文字を解読して意味を取ること」だと思われています。でも実は、「読む」という行為はものすごく複雑な知的行為です。 認知神経科学者メアリアン・ウルフの『 プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか? 』(小松淳子訳、イ
2024年8月、日経文庫は創刊70周年を迎えました。その長い歴史の中で、日経文庫は数々のロングセラーや経済・経営・ビジネス実務の名著を生み出しています。そこで、日経文庫の平井修一編集長と編集者が、さまざまなテーマでおすすめの日経文庫を解説。今回は、ビジネスパーソンはもちろん、就活生や大学生におすすめの、初心者でも「経済とお金が分かる」7冊を紹介。一緒に解説するのは、日経BOOKプラス副編集長の小谷雅俊と入社3年目の幸田華子。 日経BOOKプラス編集部 小谷雅俊(以下、小谷) 5回目の今回は初心者でも「経済とお金が分かる」日経文庫7冊ですね。 平井修一編集長(以下、平井) 今回は日経文庫のジャンルでいうと、A「経済・金融」とF「経済学・経営学」の本を紹介します。日経文庫ではこのAとFジャンルのラインアップが充実していて、読むと経済やお金に対して広い視野が持てるようになります。 このジャンルの
普段は会社員として働く覆面作家の麻布競馬場氏は、2021年のコロナ禍、Twitter(現:X)に投稿した小説が「タワマン文学」として旋風を巻き起こした。ミレニアル世代、Z世代の悲哀を描く作家として注目を集める同氏は、「僕らは1億総『圧倒的成長時代』を生きてきた」と語る。平成生まれの麻布競馬場氏に、羅針盤なき時代の幸福論について聞く。 僕らはポスト箕輪厚介時代を生きている 大学生になった僕は、正反対ともいえる2つの方向に動いていました。まずひとつは、すぐには役に立ちそうにないことをとにかく吸収していくこと。例えば、慶応大学のメディアセンターにこもって文学作品を読んだり、DVDを片っ端から借りて映画を見たり、あるいは友人たちと毎晩のように飲み会やクラブに繰り出したり。昔ながらの怠惰で甘美な学生生活を謳歌していました。 それと同時に、すぐにでも役に立ちそうなことも徹底的にやっていました。名門ゼミ
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