AO入試(自己推薦入試)を経て慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)へ入学するまで、和田はごく一般的なPC ユーザーの1人だった。画期的なソフトウエア開発者やアーキテクトのように、子どものころからプログラミングを手掛けていたわけではない。プログラミング のスキルは大学へ入ってから身に付けた。 「一つ一つの開発環境やプログラミング言語に関する知識は、とても専門家にはかなわない。そういう意味で僕はまだキャリアアップ、スキルアップの途中ですし、自分のことをアーキテクトやプログラマーだと思ったことはないですね」 短期間のうちに注目度の高いソフトを開発し、就職することなく起業という道を選択した和田。PCを活用することの面白さを体験したのは、高校の体育祭でパフォーマンス用のBGMを担当することになったのがきっかけだ。 「当時、音楽の編集はCDからMDへのダビングが主流でした。タイミングに合わせて一時