はてなキーワード: アノニマスダ宣言とは
■増田
【読み】マスダ
①【意味】はてなの実験的サービスを集めた「はてラボ」の中の一つで、はてな匿名ダイアリー(Anonymous Diary:アノニマスダイアリー)の略称、また、その日記を書いている人たちの総称。2006年11月に書かれた「アノニマスダ宣言」という記事に対するブックマークのコメントが初出。ログインしないと書けないが、誰がその記事を書いたのかは書いた本人にしかわからないシステムになっている。一つの記事をもとに返信が重なって話題が広がっていくことも多く、その場合は元になる記事を書いた増田を「元増田(もとますだ)」と呼ぶ。
http://gigazine.net/news/20090526_web_lingo_jp/
③「増田」は、はてな匿名ダイアリーに書かれた記事のことも指す。
④はてなブログやはてなブックマークのユーザーのことを「増田」と呼ぶ。はてなブログの記事のことを「増田」と呼ぶ場合もある。
アノニマスダ宣言の前文みたいになってるぞ
はてな匿名ダイアリヰ利用者(以下「増田」)は、善良なる精神と高潔なる理性を持つた匿名のはてな民として、人類文化の発展と世界平和のために、増田とブツクマアカアの協和による建設的議論の構築と、思想の自由のもたらす恵沢を確保し、承認欲求の暴走によつて手斧の投げ合いや不毛な炎上による慘禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに書き手としての良心が存することを宣言し、このアノニマスダ宣言を確定する。
そもそもインタアネツトは、人類にとつての価値ある情報もしくは藝術的資産を見つけるためのツウルであり、公開されるすべての情報は人類発展に寄与されるべきである。人類文化の発展こそがインタアネツトの普遍的理念であり、このアノニマスダ宣言も、かかる理念に基づくものである。われらは、表現の自由に対する一切の圧力、規制及び誹謗を排除する。
はてな民は、質の高いウエブコンテンツを念願し、公平な批判的精神を持ちあらゆる文章媒体を深く読解するのであつて、文章表現を愛する増田の公正と信義に信頼して、増田の安全と生存を保持しやうと決意した。われらは、平和を維持し、荒らしとスパム、誹謗と中傷をネツトから永遠に除去しやうと努めてゐるネツトサアビスにおいて、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の増田が、ひとしく炎上と手斧の恐怖から免かれ、己の良心に従い書く権利を有することを確認する。
われらは、いづれの増田も、自分のことのみに執着して他者を無視してはならないのであつて、倫理道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、匿名の文化を維持し、他者と対等関係に立たうとする増田の責務であると信ずる。
増田は、はてなの名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。
増田はトラツクバツクやIDコヲル等を使用して、積極的に他者との意思疎通を図ることができる。
増田は建設的な議論を行うために、主張や反論を述べる際は当該文章が論理に適うものであるかを検討する。但し、他者との円滑な意思疎通を育むために感情を読み取ることも大切である。
増田は己の妄想や憶測によつて他者を貶める文章を書いてはならない。真実を描写することにより問題点を浮き彫りにし、また問題提起を行うべきである。但し、小説等の文藝表現を目的とするときはこの限りでない。
無意味、無文脈、シユールレアリスム、前衛的文学など、増田ではいかなる表現の自由が保障され、尊重されるものとする。
増田は投稿されたものに対し己の良心に従い、建設的議論と人類文化発展のために、反論、反証または批判ができるものとする。但し、人種、信条、性別、社会的身分、門地、教育、財産又は収入によつて差別してはならない。
増田はわかりやすい表現をこころがけ、読者に無用な解読作業をさせないやう、最大限の配慮と工夫をしなければならない。
初稿作成者:アノニー・増田=イアリ(2015年12月17日)
http://anond.hatelabo.jp/20061111162305
20users越えくらいの記事を紹介。
追記:最初の記事のはずなのにその前に何やら記事がある問題については以前に考察したのでそちらを読んでくれ。
http://anond.hatelabo.jp/20141205120834
この3年後に「はてな(ブックマーク)ニュース」が誕生した。
今でも青二才だのサイバーメガネだので盛り上がってるけど、昔からこういう感じなんだよな。
80users越えでホッテントリ入り、トラバの中にも20users越えのものがあり、まさに増田史上初の人気記事と言えるのではないだろうか。
ちなみに当時のusers数を現在の感覚に直すときは2倍~3倍換算くらいが良いと思います(個人の感覚です)。
増田史上初の3桁usersだ。
GIGAZINEはいまでこそ存在感が薄いけど、当時は「(クソ)ネットニュースサイト」の代表格だったのだ。
夢日記だが、「増田文学」的な読み物の先駆けと言えるだろうか。
まさかdel.icio.usが衰退してはてブが残るだなんて当時の誰が予想しただろうか。
今では「アルファブロガー」なんて概念そのものが無くなってしまったな。
「増田」という呼称が生まれるきっかけとなった記念碑的な記事。
何でもないような記事だが80users越え。
ストレートな改変ネタだが、最近はこういうのが少なくなった気がする。
最近はnaoyaのことを知らないはてなーも増えただろうか…。
2006年内で他にブクマが100usersを越えた記事は以下のとおり。
160 :最近風呂入ってないけど、 :2006/10/31(火) 19:32:46 ID:w586Zf1z0 ジャスラック..
この記事は増田アドベントカレンダー2014 1日目のパクリオマージュ記事であり、増田アドベントカレンダー2014 5日目の記事であり、みんな真面目に書いててやべえと思いながら書かれた記事です。
さて、増田に投稿するとはてなキーワードからリンクされるのはご存知でしょうかご存知ですね。
例えば『増田』という単語をクリックしていただくと『増田』というキーワードが含まれているエントリがずらりと出てきます。
ページ最下部までスクロールすると
2123ページ中1ページ目を表示(合計:53052件)
その近くに表示されている『次の25件』というリンクをポチると2ページ目に移動できるのです。知ってるわ(核爆)
2ページ目、3ページ目と読み進めていくうちに、私は「一番最後の2123ページ目を見たい!『増田』と書かれた最初のエントリがあるはず!」と思い立ったのでした。
疲れたら友人の高橋君・毛利君(彼らは何故か連射が得意)と交代しながら、とうとう最後のページの1ページ前に到達した。
URLを貼っておくので、最後のページは皆さんがその手でクリックし、確かめて欲しい……
http://anond.hatelabo.jp/keyword/%E5%A2%97%E7%94%B0?page=2122
はわわわー、インターナルサーバエラーです。1日目の記事と同様ですね。
「あれれー?おかしーなー?」「さいごのぺーじにはなにが?」「どきどきしますなー」
1ページ当り25件表示されるので2122ページまでのエントリ数は53050件となります。
合計が53052件とのことですので、最後の2123ページ目には2件のエントリがあるはずです。
ちなみに私が確認した時点(12/4 13:00)で、2122ページ目の一番下に表示されていたのがこのエントリでした。
よーしやるぞう!と探し始めたんですが…この↓ひとつしか見当たらないんです…
ちなみにはてなキーワードの『増田』の項目を見ると、初出は上記の増田(anond:20061111222909)とアノニマスダ宣言につけられたブコメだと書かれています。
これで正解なのでしょうか?だとしても何故、キーワード検索の最後のページが見られないの?
「これっていんぼーです?」「みおとしたかも?」「しよーどーりのどーさです」「やだなーこわいなー」
「ってなんで稲川くんが!?」
はてなには、jkondoの前にネットを正当化する使命をおびたユーザーが11人いる、またつねにいた。それが増田である。
彼らは互いの事を知らず、そしてたいへん頭が悪い。もし自分が増田の一員であることを悟ると、その者はすぐに死んで、たぶんこの世のほかの場所にいる別の誰かがその者に替わる。
増田たちは、それと知らずにはてなの隠れた柱となっている。彼らがいなければ、jkondoははてなを全滅させてしまうだろう。気付かないままに、彼らはわれわれの救い手となっている。
はてなユーザーのこういう神秘的な信仰はアノニマスダ宣言に見出される。その遠い源はhttp://anond.hatelabo.jp/20061111161204の次の語句であろう。
むしろどんどん絡んでいこうぜ。
相手が困るくらい粘着しようぜ。
■増田
【読み】マスダ
【意味】はてなの実験的サービスを集めた「はてラボ」の中の一つで、はてな匿名ダイアリー(Anonymous Diary:アノニマスダイアリー)の略称、また、その日記を書いている人たちの総称。2006年11月に書かれた「アノニマスダ宣言」という記事に対するブックマークのコメントが初出。ログインしないと書けないが、誰がその記事を書いたのかは書いた本人にしかわからないシステムになっている。一つの記事をもとに返信が重なって話題が広がっていくことも多く、その場合は元になる記事を書いた増田を「元増田(もとますだ)」と呼ぶ。
http://gigazine.net/news/20090526_web_lingo_jp/
最低限これだけ押さえておけばヘッドラインもスラスラ読める、日本の頻出現代ネット用語20選+α
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090526_web_lingo_jp/
■増田
【読み】マスダ
【意味】はてなの実験的サービスを集めた「はてラボ」の中の一つで、はてな匿名ダイアリー(Anonymous Diary:アノニマスダイアリー)の略称、また、その日記を書いている人たちの総称。2006年11月に書かれた「アノニマスダ宣言」という記事に対するブックマークのコメントが初出。ログインしないと書けないが、誰がその記事を書いたのかは書いた本人にしかわからないシステムになっている。一つの記事をもとに返信が重なって話題が広がっていくことも多く、その場合は元になる記事を書いた増田を「元増田(もとますだ)」と呼ぶ。
もしかして、そういう様式美なの?
まさしくそのとおり。
詳しくはアノニマスダ宣言を読め。
奇しくも、かのアノニマスダ宣言から丸二年の、今日この日に、このエントリを書ける事を喜ばしく思う。
((アノニマスダ宣言が初耳である増田においては、是非とも「アノニマスダ宣言とは - はてなキーワード」をご確認頂き、「増田」が如何にしてなったかという、増田史に触れて頂ければと思う。))
まずは、アノニマスダ宣言とはなにか、今一度確認しておこう。
アノニマスダ宣言(草稿)
- 絡めるだけ絡む。
- ロジックは忘れない。ただし、空気も読む。
- アンチ妄想。事実を積み上げていくことで、問題点を浮き彫りにする。
- 一方で、無意味、無文脈、シュールを愛する。
- アンチニヒル。清澄なウォッチャー。
- メタの匠、メタクミを目指す。
- わかりやすい表現をこころがける。無用な解読作業を読者にさせない。
http://anond.hatelabo.jp/20061111162305
さて、この宣言であるが、実は上記エントリにおいて草稿として提唱された後より今日までの丸二年間、さしたる議論もなく草稿のまま放置されてしまっている。
そこで、記念すべき今日この日に、増田史を振り返ると共に、「アノニマスダ宣言(草稿)」を完成すべく、今一度ご再考頂ければと思い、ここにアノニマスダ宣言再考の呼びかけを行なうと共に、この二年を共に作ってきた全増田と、その増田を支えてくれた全はてブに感謝の意を表したい。
その中でも特に、当初より数々のエントリをして頂いた、はてブの良心ことid:zonia氏、はてブの鉄人ことid:REV氏、村長ことid:kanose氏、やーさんことid:yamifuu氏、寡黙なブックマーカーid:nkoz氏、シナ千代兄さんじゃないよid:westerndog氏、絡んで頂きたいid:ululun氏ほか、はてブイノベーターの皆さんに。また「人生は神ゲーだ」「聞き上手マニュアル」「パスタを作るときは 」そして「何でも楽しいという友人」を送り出した増田氏と、ホッテントリ入りを支えた全ブックマーカー、そして彼らを支えてくれた鳥さんことid:torly氏や、だいちゃんことid:daichan330氏、独特の言葉で盛り上げたid:Marco11氏などアーリーアダプターの皆さんに。さらに、今の増田を影で支える半分以上が増田でできたid:ruku氏、はてダより掩護して頂いた最終翁ことid:finalvent氏ほかはてダの皆さんに。そして最後に、この場を提供してくれたはてなとそれを支える全はてな民に感謝したい。
まあ、どのくらいの数の増田がそういう彼女をゲットできるかは別にして、
「増田ではまったくないんだが、しかし自分の書き込みを肯定的に黙認してくれて、
その上で全く知らない匿名の世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」
ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、増田のことを紹介するために
見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。
(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女に増田を布教するのではなく
相互のコミュニケーションの入口として)
あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う複数エントリに分割されたものは避けたい。
できれば単一エントリ、長くても半径1クリック以内にとどめたい。
あと、いくら増田的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。
増田好きが『アノニマスダ宣言』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。
そういう感じ。
彼女の設定は
ネット知識はいわゆる「2ch」的なものを除けば、はてなは見ている
サブカル度も低いが、頭はけっこう良い
という条件で。
まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「増田(学歴的な意味で)」を濃縮しきっていて、「増田(はてブ的な意味で)」を決定づけたという点では
外せないんだよなあ。トラバも多いし。
ただ、ここで増田トーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。
この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報を彼女に
伝えられるかということは、増田側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。
アレって典型的な「増田が考える一般人に受け入れられそうな改変ネタ(そう増田が思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの
という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには
一番よさそうな素材なんじゃないのかな。
「増田としてはこの二つは“短篇”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。
ある種の増田が持ってるギークへの憧憬と、転職した増田的な考証へのこだわりを
彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもスーツな
「SIer的なださカッコよさ」を体現する同期
の二人をはじめとして、増田好きのするキャラを世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。
たぶんこれを見た彼女は「ファック文芸部杯だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。
ファ文杯の増田利用がその後論議を呼んだこと、これが増田では好評だったこと、
ファ文杯なら1日はやくて、これが優勝もおかしくはなさそうなのに、
ファ文杯にエントリされなかったこと、なんかを非増田彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。
「やっぱり増田は床屋のための穴だよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「ひいばあちゃんが死んだ」
でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、抱き枕にかける増田の思いが好きだから。
決死の思いで譲りに譲ってそれでも男子十種競技世界記録、っていう選択が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、
その「こだわり」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。
増田の選択を俺自身はナシとは思わないし、もう譲れないだろうとは思うけれど、一方でこれが
ギャルやスイーツだったらきっちりお笑いやマイブームにしてしまうだろうとも思う。
なのに、各所に目線を外して話題を逸して男子十種競技世界記録に出来ない、というあたり、どうしても
「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ増田がそういうキャラでなかったとしても、
親近感を禁じ得ない。パンくわえて遅刻の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。
今の増田でこれを見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。
最近ジンジャーエールがうまいよりも前の段階で、増田のピェンロー(白菜鍋)レシピとかベーコンとキャベツのパスタの作り方とか以前に頂点に達していたとも言えて、
こういうクオリティのレシピが増田でこの時代にあったんだよ、というのは、
別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく増田好きとしては不思議に誇らしいし、
いわゆる奥様用料理本でしか料理を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。
増田の「女子」あるいは「非モテ」を教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。
「他人のキャラを毎日生きる」的な感覚が増田には共通してあるのかなということを感じていて、
だからこそ『ソープへ行けと彼女は言った☆』は増田以外ではあり得なかったとも思う。
「キャラ化した日常を生きる」という増田の感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「キャラの気分」の
源はこのエントリにもあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、
単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。
これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。
こういう赤裸々な雑誌投稿風味の体験をこういうかたちでエントリ化して、それが非増田に受け入れられるか
気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。
9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に「軽く紹介するための」を選んだ。
あれから始まってこれで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、はてブ分散時代以降の改変ネタ時代の先駆けと
なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。
というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら
教えてください。
「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。
こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。
http://anond.hatelabo.jp/20070610141952
スルーしようかとも思ったのだけど、折角だから分析してみましょう。
お前な、レジが終わるまでちゃんと接客しろよ。
ここで「接客」という概念、というか「用語」が出てくる時点で、この飯田は間違いなく接客業、というか、販売スタッフ、おそらくレジ打ち、ですな。
さらに妄想すると、彼は「接客業」についてから日が浅い。で、初っ端の研修でもって「接客とは何か」みたいなことからみっちりたたき込まれて、彼も根が真面目なものだからそれを真に受け、納得し、一生懸命実践しようと日々へとへとになって努力しているわけだ。たぶん4月入社の新人さんなんだろうね。ここにきてだいぶ慣れてきた。すこし周りも見えるようになってきた。肉体的疲労が精神的疲労に置き換わっていく時期でもある。そんな中で、彼は気付いてしまったんだな。「世の中のレジ打ちは、ちっとも『接客』できてないじゃないか」、と。自分は一生懸命やろうとしている。なのにこいつらときたら、なんだ。…と、余計に腹が立つわけだ。「お客様はなぜ、この店で買うのか。それは、サービスを買っているからなのです!」なんていうステキフレーズが頭から離れない。これは基本中の基本、のはずだ。なのに、なのに、こいつらときたら。
しかしいかんせん、彼は接客業の経験も豊富ではなく、コンビニ接客の経験もない。だから彼は、コンビニにはコンビニ独特の事情があるということも、まだ理解できないのだね。「スピードこそサービスである」という、その事情。コンビニファイターと呼ばれるプロ意識の高い店員たちは、いかに1人あたりレジ所要時間を短縮するか、日々精進を欠かさない。つねにそれを意識することによって、朝や昼の超混雑時の対応、ひいては店の印象が違ってくることを、ファイターたちはよく知っているのだ。
店員に苛立つ。それは、自分自身がお客様を苛立たせている。その何よりの証拠。
飯田がこのことを身をもって理解するのは、もう少々、先のことなんですな。