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【図解・国際】英ロンドン中心部のテロ現場(2017年6月)

ロンドン中心部のテロ現場

英、テロ容疑者の捜査本格化=ISが犯行主張-パキスタン出身27歳主犯格か

※記事などの内容は2017年6月5日掲載時のものです

 【ロンドン時事】ロンドン中心部で多数が死傷したテロ事件から一夜明けた4日、警察は射殺した容疑者3人の動機や背後関係などの捜査を本格化させた。ロンドン警視庁の対テロ担当官は声明を出し「(3人の)関係や、他の人物からの援助や支援の有無」などを調べていると明かした。
 英紙ミラー(電子版)は5日、主犯格について、子供の頃、パキスタンから英国に移住した27歳の男で、妻子とロンドン東部で暮らしていたと報じた。ロンドンの地下鉄やファストフード店で働いていた経歴があるという。ただ、こうした情報について警察は公式に確認していない。
 一方、AFP通信によると、過激派組織「イスラム国」(IS)系メディア「アマク通信」は5日、ロンドンで起きたテロの犯行声明をISが出したと伝えた。「ISの派遣した戦士がロンドンで攻撃を実行した」と主張しているが、報道されている以上の情報は盛り込まれておらず、便乗した声明の可能性もある。
 事件は繁華街が特ににぎわう土曜の夜に発生。ロンドン橋の歩道でワゴン車を暴走させて通行人をはねた後、車を降りた3人が大規模市場「バラ・マーケット」周辺で客らを刃物で襲った。
 事件ではカナダ人やフランス人を含む7人が死亡。カナダのトルドー首相は4日、追悼の声明を出し「愚かな攻撃を強く非難する」と述べた。病院に搬送された負傷者48人のうち21人が重傷または重体で、犠牲者はさらに増える恐れがある。
 事件発生直後、通報で駆け付けた警官8人が容疑者3人を射殺。この際、流れ弾で負傷した民間人もいた。警察はロンドン東部で大規模な捜索を実施、12人を拘束しており、事件との関連を調べている。事件現場一帯は4日も封鎖され、鑑識担当者が遺留品などを捜査した。
 英紙ガーディアンによると、現場に居合わせたジェラード・バウルズさん(47)は、繰り返し刺されている女性を助けるため、コップや瓶を投げ付けた。「彼らは私を刺そうと近づいて来た。誰彼構わず刺していた。悪魔だ」と証言した。 

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