江迎怒江(えむかえ むかえ)とは、めだかボックスの登場人物である。
キャラクター
備考:転校生
過負荷: | 虹色の薔薇(レインボーローズ) |
荒廃した腐花(ラフラフレシア) |
城砦女学院からの転校生で、球磨川禊の命令で箱庭学園旧校舎「軍艦塔(ゴーストバベル)」をマイナス十三組の教室として乗っ取るために登場した。が、偶然出会った人吉善吉に一目惚れし、出会って1分もしないうちに下記のセリフを見開き2ページで喋り倒すというヤンデレっぷりを披露した。
彼女の能力である荒廃した腐花(ラフラフレシア)は、その両手で触れたものを理屈無用で腐敗させる事が出来る強力な過負荷。
本人は可愛い小動物を腐らせてしまったトラウマのせいか、思い込みの激しい性格のせいか、ただ腐敗させる能力と思っていたようだが、実際は土壌の発酵・空気汚染など、フィーリングと相方のアドバイス次第では狭義的な腐敗とは異なる現象も引き起こせる。
だが、彼女自身の身体能力そのものは人並み以下である。どこからともなく取り出す包丁が得物だが、なぜか刃の方を握って手から血を流しながら襲ってくる。怖い。
なお、この過負荷による腐敗の際には、「東京アンダーグラウンド」の腐敗系能力者のような発熱は起きないらしく、火薬などの傍で使っても、大した問題はない模様。
あ、あの!人吉くん!私江迎怒江っていうんだけど!子供はっ…子供は何人欲しい?
私は三人欲しいな。女の子がふたり、男の子がひとりね。名前は人吉くんが決めてあげて。私ってあんまりネーミングセンスないから。えへへ、どっちに似てると思う?私と人吉くんの子供だったら、きっと男の子でも女の子でも可愛いよね。それで庭付きの白い家に住んで、 大きな犬を飼うの。犬の名前くらいは私に決めさせてね。人吉くんは犬派?猫派? 私は断然犬派なんだけど、あ、でも、人吉くんが猫の方が好きだっていうんなら、勿論猫を飼うことにしようよ。私、犬派は犬派だけれど動物ならなんでも好きだから。だけど一番好きなのは、勿論人吉くんなんだよ。人吉くんが私のことを一番好きなように。
そうだ、人吉くんってどんな食べ物が好きなの?どうしてそんなことを聞くのかって思うかもしれないけれど、やだ明日から私がずっと人吉くんのお弁当を作ることになるんだから、ていうか明日から一生人吉くんの口に入るものは全部私が作るんだから。やっぱり好みは把握しておきたいじゃない。好き嫌いはよくないけれど、でも喜んでほしいって気持ちも本当だもんね。最初くらいは人吉くんの好きなメニューで揃えたいって思うんだ。お礼なんていいのよ彼女が彼氏のお弁当を作るなんて当たり前のことなんだから。でもひとつだけお願い。私「あーん」ってするの、昔から憧れだったんだ。だから人吉くん、明日のお昼には「あーん」ってさせてね。照れて逃げないでね。そんなことをされたら私傷ついちゃうもん。きっと立ち直れないわ。ショックで人吉くんを殺しちゃうかも。なーんて。
それでね人吉くん、怒らないで聞いてほしいんだけど私、中学生の頃に気になる男の子がいたんだ。ううん浮気とかじゃないのよ、人吉くん以外に好きな男の子なんて一人もいないわ。ただ単にその子とは人吉くんと出会う前に知り合ったというだけで、それに何もなかったんだから。今から思えばくだらない男だったわ。喋ったこともないし。喋らなくてもよかったと本当に思うわ。だけどやっぱりこういうことは最初にちゃんと言っておかないと誤解を招くかもしれないじゃない。そういうのってとても悲しいと思うわ。愛し合う二人が勘違いで喧嘩になっちゃうなんてのはテレビドラマの世界だけで十分よ。もっとも私と人吉くんは絶対にその後仲直り出来るに決まってるけど、それでもね。
人吉くんはどう?今まで好きになった女の子とかいる?いるわけないけども、でも気になった女の子くらいはいるよね。いてもいいんだよ。全然責めるつもりなんかないもん。確かにちょっとはやだけど我慢するよそれくらい。だってそれは私と出会う前の話だもんね?私と出会っちゃった今となっては他の女子なんて人吉くんからすればその辺の石ころと何も変わらないに決まってるんだし。人吉くんを私なんかが独り占めしちゃうなんて他の女子に申し訳ない気もするんだけどそれは仕方ないよね。恋愛ってそういうものだもん。人吉くんが私を選んでくれたんだからそれはもうそういう運命なのよ決まりごとなのよ。他の女の子のためにも私は幸せにならなくちゃいけないわ。うんでもあまり堅いことは言わず人吉くんも少しくらいは他の女の子の相手をしてあげてもいいのよ。だって可哀想だもんね私ばっかり幸せになったら。人吉くんもそう思うでしょ?
うんっ!そうだなっ!
(上記のセリフにより、フリーズした人吉善吉がなんとか言えた一言。)
善吉に蹴り飛ばされる、人吉瞳と交戦するなどの末、球磨川に付いていくことになる。
しかし、他の-十三組と違い、根底には「幸せになりたい、幸せになるんだ」という強い思いを持っている。
生徒会戦挙・会計戦に出場。またしても人吉親子と対決することになる。
そこで対決した善吉に「俺は今ここにいるお前を!いないみたいには扱わない!」等の説得をうけ、改心。
ようはまた善吉にデレた。
その後、善吉に「お前味噌とか作るのすげー得意なんじゃね?」と能力の他の使い道を示され、
「なんだったら俺はお前の作る味噌汁を 毎朝飲みたいぐらいだね。」
との衝撃のセリフを受けた。
彼女がどのように受け取ったかは下記のセリフ参照。
さあ忙しくなってきたわ忙しくなってくるわ。大盤振る舞いのてんてこ舞いよ。人吉君ったら私の作ったお味噌汁を飲みたいだなんてとてもかわいらしいことを言ってくれるんだから。もう、簡単に言わないでほしいわ、たしかに私の『荒廃した腐花』はそんな風にも使えるかもしれないけど、でも過負荷のコントロールってそこまで簡単なものじゃないんだから。私は志布志ちゃんとは違うのよ、気軽な頼みごとにもほどがあるわ。まったくもう甘えん坊さんなんだから。だけど仕方ないわね、あんな風に頼まれちゃったら断るなんてできないもの。おいしいお味噌をたくさん作って毎朝と言わず一時間おきに届けてあげちゃうんだから。ううん、さすがに一時間おきはやり過ぎかな、一時間半おきぐらいが妥当よね。あんまりやり過ぎると引かれちゃうもんね。何事もほどほどが大事よ、私もいい加減それくらいは学習しなくっちゃいけないわ。あ、でもそうだ、考えてみたら作れるのはお味噌だけじゃないわよね。発酵食品ならどんな食品でも私は作れるはずだわ。ヨーグルトでも納豆でも、なんでもね。貴腐ワインなんかも作れるんじゃないかしら。ああ、貴腐。なんて美しい言葉なのかしら。でもお酒はまずいかもね、ううん、そういう意味じゃなくっておいしいんだけど、私と人吉くんはふたりとも未成年なんだから。大人の嗜みは、ちょっと先を待たなければいけないわね。残念だけど、将来の楽しみが増えたと思えばいいことよね。それに私達はもうお互いがお互いに酔っているようなものなのだから、ひょっとするとお酒は生涯必要ないかもしれないわね。まあいいわ、とりあえずお味噌作りに集中しなくっちゃ。色んな種類のお味噌をつくって、どれがいいか人吉くんに選んでもらおうっと。そうだ、そのときは緊張して長々と喋らないように注意しなくちゃいけないわね。私ったらついついお喋りが長くなっちゃう癖があるのよね。でもこれからはそういうのも控えるようにしないといけないわ。だって私は幸せになりたいんだもの。さあ、できたわよ、最初の一回分。味噌汁っていうか、味噌を呑んでもらうわ。ここに居並ぶ大量の味噌樽を目にしたときの、人吉くんの喜ぶ顔が目に浮かんじゃうな!
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