アメリカンフットボールとは、19世紀後半ごろアメリカで生まれた球技の皮を被った格闘技である。
どんなスポーツなの?
一度にフィールドに出られる人数は11人。フィールドは長辺120ヤード(約109.3メートル)のサイドラインと短辺53ヤード1フィート(約48.78メートル)。ラグビーボールに似た楕円形のボールを使う。
試合時間は1クォーター15分×4の60分であるが、しばしば計時が止まるので実際の試合時間は3時間を超えることも珍しくない。
ゲームの目的は、ボールを相手のエンドゾーンに向けて前進させ、得点することである。ボールを前進させるには主にボールを持って走る方法(ランプレー)と、味方にパスを投げる方法(パスプレー)がある。
得点はボールを持ってエンドゾーン内に入る(ラグビーと違い、ボールを地面に着ける必要は無い)、もしくはエンドゾーン内でパスを受けるとタッチダウンで6点が入る。また、キックしたボールをゴールポスト上に通過させても得点が入り、この場合は3点である(フィールドゴール)。他にはタッチダウン後のボーナスゲームでタッチダウンなら2点、フィールドゴールなら1点が入る他、セーフティーと言う特殊な得点方法(自殺点、QBが自陣のエンドゾーンでサックされるか反則を犯すなど)もあり、これは守備側に2点が入り、さらに得点を入れられた側がキックオフ(セーフティパント)する。
特徴としてはファンブルリカバーを除いて、ボールが地面についた時点でプレイがストップする事である。
で、ラグビーと何が違うの?
アメフトもラグビーも楕円形のボールを使い、激しいコンタクトがあることから両者はしばしば混同されるが、この2つは全く違う(厳密にはラグビーから枝分かれし、独自の発展を遂げた)スポーツである。ラグビーとの分かりやすい違いは
- 攻守がはっきりと分かれており、「4回の攻撃の間に10ヤード進めなければ強制的に攻撃権が移る」というルールもあること。この攻撃のことをダウンと呼び、それぞれ1stダウン、2ndダウン、3rdダウン、4thダウンと呼ぶ。また、この攻撃権を保持している間をシリーズと呼び、4回のダウンの間に10ヤード以上進むことができれば、ダウン数は再び1stにリセットされる(これを1stダウンの獲得、または1stダウンの更新という)。ただし、1シリーズで10ヤード前進できないとその地点で敵側の攻撃となり、自陣に近いところでは大ピンチになる。そのため、4回目は攻撃を放棄し、敵陣に向かってボールを蹴り飛ばして攻撃開始地点を遠ざける(パント)を選択することがほとんどである(なお、4回目も攻撃することはフォースダウンギャンブルと呼ばれる)。また、ゴールポストに届く距離ならば、キッカーによるフィールドゴールを狙い、手堅く3点を獲得するのも一つの手である(尤も、失敗した場合は攻守交代となる)。なお、3回も前進できずにパントに移項することはスリーアンドアウト(三者凡退)と呼ばれている。パントを行った後は、リターナーによるランを止めないとそのままタッチダウンを決められることもある。リターナーが止められた地点で、攻守交代となる。
- 1回1回のプレイで試合が止まり、次のプレイはまた仕切りなおしであり(ラグビーで言えば毎回スクラム組むようなもの)、スクリメージと呼ばれる隊形を組む。プレイが止まるのは以下に説明するボールデッドが発生した場合で、条件は大きく分けて2種類ある。1つめはパスやランの成功による前進。この場合、プレイが止まるのはレシーバーやランニングバックなどのボール保持者がボールを保持した状態で、足の裏、または手の平以外が地面に接触した場合、またボールを保持した状態でサイドラインを割った場合などである。
NFLではこのルールに「足の裏、または手の平以外が地面に接触しても、ディフェンスが倒れている間に触れていない場合はインプレイ」が追加される。たまにこのルールの存在を忘れてて、オフェンスがダイブキャッチしたからって追いかけるのを辞めてしまい、そのまま起き上がってランアフターキャッチ→TDなんて珍事件が起こる。ちなみにNFLの追加ルールはこれだけではなく、ボールの大きさやライン付近へのパスキャッチ判定(ナショナルルールは片足をライン内に残せばコンプリートだが、NFLは両足をライン内に残さないとインコンプリート)も異なる。
ボールデッドとなったら、ボールがある位置を計測し、審判に〇ヤード前進(まれに後退)と宣告される。
2つめはクォーターバックのパスが失敗し、ディフェンス側にインターセプトされず、グラウンドにボールが落下した場合。これはパスインコンプリートと呼ばれ、ボールが地面に落ちた時点でボールデッドとなり、元の場所からオフェンスラインのスナップから仕切り直しとなる(後述するスパイクも含む)。これらはいずれも次のダウンに移行する。 - ラグビーと違い、ボール保持者以外へのタックルが容認されている。ラグビーと比較するとボール保持者への腰より上へのタックルやボール保持者以外によるブロックなど体のコンタクトに対する規則は緩く、特に守備機会の多いディフェンス側はその規則はかなり寛容である。そのため、ライン同士やラインバッカーなどによる激しい体のぶつかり合いが多発する。ただし、基本、アメフトはオフェンス側が有利なため、オフェンス側は相手選手を掴んで引っ張ったり、足をかけて転ばせる行為は反則である(しかし、NFLなどではレフェリーに見えないようにファウルを狙っているプレイが散見される)。また、ラグビーと比較して死角からの衝突が多いため、身体の安全のため重厚な防具の装着が義務付けられている。なお、クォーターバックへのタックルは強く制限されており、パスを投げた後にタックルした場合は故意でなくても反則になる。
上記の理由により、ラグビー同様にボールを運び合う競技でありながら、「一部の例外を除き、攻守が明確に切り替わる」「細かいプレーの積み重ねで進行する」という野球に近い性格も持ち合わせている。また、スクリメージラインからぶつかり合う様はさながら大相撲である。
他の違いとしては、
- 1ダウンに1回だけ前へのパスが認められていること(ラグビーは前方へのパスは反則である)。横、後ろへのパスは何度行ってもよいが、インターセプトのリスクが高い上に、ヤード数を稼げない(減退すれば、減退したヤード数だけ1stダウン獲得までに、余分にヤード数を前進しなければいけない)ため、ラグビーのようにパスを繰り返すプレイはあまり行われない。また、前へのパスはスクリメージラインを超えて行うと反則になる。
- ラグビーはインゴールに対し、ボールをグラウンドに付けないとトライが認められないのに対し、アメフトはエンドゾーンに対し、空中も含め、ボールを運ぶだけでタッチダウンが成立する(これにより、レシーバーなどがプレー後にエンドゾーンまで走り込み、パスをジャンピングキャッチした後に倒される、また、倒される前にボールキャリアのボールを運んだ手だけがエンドゾーンに入っていた場合などでもタッチダウンとなる)。
- ラグビーはトライの後にプレースキックを行ってゴールを狙い、さらに得点を狙うことができるのに対し、アメフトの場合はタッチダウン後に敵陣ゴール前で1回の攻撃権が与えられ、タッチダウンとフィールドゴールのどちらかを狙うことができる。成功率が高いのはフィールドゴールの方だが、フィールドゴールは1点、タッチダウンは2点と点数に差があるため、終盤では点差によってタッチダウンも狙われる。
- ラグビーの場合は反則すると度合いによってスクラム、フリーキック、ペナルティキックから始められるが、アメフトにおいて反則は、スクリメージライン(スタートライン)の上げ下げで処理される。つまり、攻撃側が反則すればスクリメージラインが本来の位置よりも後退し、守備側が反則を犯せばラインが前進して、場合によってはそのままファーストダウンになる。
- オフェンスラインなど、普通はプレー中にボールを保持しないポジションがある。
- 選手の交代が無制限で、攻撃専門、守備専門、またはスペシャルチームと呼ばれる専門職の選手がいること。
- 時計が止まる、止まらないがルールで明記されており、時計とも戦うスポーツと呼ばれる。時計が止まるのはアウトオブバウンズ、パスインコプリート(スパイクを含む)など。逆にフィールド内にてタックルなどで倒された場合は時計は止まらないので、場所によっては次のダウンでスクリメージをセットするまでに時間を費やすことがある。特に第4クォーターは、点差などを加味して、時計を駆使した作戦が多用される。
- 背番号の付け方にもルールがある。
詳しくはNFLの記事参照だが、キッカーとパンター、QBの背番号が1~19まで。OLやDLの選手が50番代以降といった決まりがある。これはポジジョンによって適応されるルールが異なるせいだろうと思われる(キッカーとパンター、QBに対する接触プレイの判定が厳しい。OLラインは攻撃の時にボールを触ってはいけないが、ゲームを始めるのはセンターのスナップから、など)
などがある。
アメフトの人気
アメリカの場合
アメリカでのアメフトの人気は絶大で、野球(MLB)やバスケットボール(NBA)やアイスホッケー(NHL)などを凌ぎアメリカで最も人気のあるスポーツである。その人気を二分しているのがNFLと呼ばれるプロリーグとNCAAフットボールと呼ばれる大学生によるリーグである。
NFLは全米各地に存在する32チーム(MLB、NBA、NHLと異なりカナダのチームはない)を2リーグに分けて開催されるリーグである。レギュラーシーズン16試合とその成績上位12チーム(各リーグ6チームずつ)によって行われるプレーオフによって年間王者を決定する。年間王者決定戦であるスーパーボウルの視聴率は毎年40パーセントを超え、アメリカの歴代テレビ視聴率ランキング上位10位を独占している。
昔から絶大な人気を誇っていたわけではなく、1983年の統計からそれまで国民的娯楽とまで言われ人気1位だった野球を逆転したといわれている。その背景には、徹底したチームの均衡化があり(完全ウェーバー制、サラリーキャップの導入など)、毎回のように異なるチームが優勝を遂げたりするなど、どのフランチャイズ地域も盛り上がれるように営業努力を行ったのが大きい(NPBも見習え)。ただ、近年は高騰するスタジアム運営費が市政を圧迫するなど、それが原因でフランチャイズが入れ替わることも多くなっている(2016シーズンにセントルイス・ラムズがLAに移転。17シーズンにはサンディエゴ・チャージャーズもまたLAに移転する。またオークランド・レイダースはラスベガスへの移転計画が発表された)。
NCAAフットボールはカレッジフットボールともいい、アメリカの大学アメフトリーグである(NCAAとは全米大学スポーツ協会のこと。アメフト以外にも野球、バスケットボール、レスリングなど様々な協議のリーグを管轄している。) 大学リーグって所詮アマチュアでしょ?プロより人気なんかあるわけないでしょ?と侮るなかれ、カレッジフットボールはNFLと比較しても決して劣らない人気を誇っている。それどころかMLBやNBAを上回る人気を誇っているのである。
カレッジフットボールは年間最大12試合のレギュラーシーズンを戦い、その成績によって毎週変動するランキングを発表する。レギュラーシーズンを終えた時点でランキング上位4校がプレーオフに進出し、年間王者の座を争う。決勝戦の視聴率は17パーセントほどではあるが、これはMLBワールドシリーズ(7パーセント)、NBAファイナルの平均視聴率より高い。全米でこれを上回るイベントはスーパーボウルかオリンピックしかない。
日本の場合
日本は世界で2番目にアメフトが人気であるといわれているがそれでもラグビーと混同する人が多いのも事実である。日本では学生アメフトと社会人リーグであるXリーグが主要リーグである。
学生アメフトは関西、関東、中四国、九州、東北、北海道の各地方ごとに連盟が存在し、それぞれリーグ戦を開催している。その中で実力が抜けて高いのは関西と関東の大学リーグである。特に、関西ではほとんどの大学がラグビーより力を入れており(というより、ラグビーに注力しているのは同志社と京産、天理ぐらいで、有力な選手は軒並み関東に行ってしまうため)、学生スポーツで1番人気の花形競技となっているなど人気が高い。これは、関西の大学がアメフトにアイデンティティを見出しているためで、地道な営業努力もあって関西学生リーグの方が人気も注目度も段違いである。全国制覇してから一躍人気チームとなった京都大学ギャングスターズ、甲子園ボウル最多優勝を誇る関西学院大学ファイターズのほか、近年はファイターズと覇者を競い合っている立命館大学パンサーズ、他に関西大学カイザース、同志社大学ワイルドローバー、神戸大学レイバンズ、龍谷大学シーホース、甲南大学レッドギャングなどの古豪、強豪が多く、関京戦や関立戦、京立戦などの対戦には万単位の観客が入り、試合もNHKが地上波生中継するなど比較的メジャーなスポーツとなっており、スポーツ紙や新聞でもけっこう大きく扱われる。グッズ売り上げも好調で関学グッズの一年間の売り上げは1000万円を超えるらしい。また関西学生連盟は自前で大阪・吹田の万博公園に競技場を建設している。観客席が低くてちょっと試合が見にくいのは気にしない
関西に対をなすのが関東連盟である。連盟加盟大学数は関東の方が多く、過去は東側も過去に18回優勝経験を誇る日本大学フェニックスや法政大学トマホークスなどの活躍もあり、実力は伯仲していた。近年は、打倒関西勢と関東学生アメフトの再建のため、1部リーグをトップ8、ビッグ8という上位リーグと下位リーグに分けて、入れ替え戦も実施するなど抜本的な取り組みを始めている。その結果、白熱した勝負が増えて観客も増加している。トップ8には日大、法政に加え、早稲田大学ビッグベアーズ、慶應大学(ユニコーンズ)なども強豪として君臨しており、アメフトでも早慶戦が注目を集めている。その他明治大学グリフィンズ、中央大学ラクーンズ、立教大学ラッシャーズ、日本体育大学トライアンファントライオン、東京大学ウォーリアーズなどがあり、高い戦略性が求められるスポーツだけに東西とも難関校に強豪が多いのが特色といえる。なお日本大学アメフト部は2018年の悪質タックル問題、2023年の部員の違法薬物所持による逮捕と不祥事が相次いだ結果、2023年度をもって廃部となることが決まった。
大学アメフト年間王者を決めるのが甲子園ボウルである。2008年までは関東、関西の王者対抗戦という形をとっていたが、09年から全国各地のリーグの成績上位チームによるトーナメントの決勝戦という位置づけに変わった。なお、16年まで関東、関西以外のチームが出場したことはない。(関西と関東の実力が抜けているため、他連盟で対抗できるチームがない。良くて愛知の名城大くらい)16年は関西学院大が勝利し、関西勢が10連勝していたが、17年に久々に関東勢の日大が勝利した。
他に社会人リーグのXリーグも毎年行われている。最近はNFLの届かなかったものの、実力派アメリカ人プレイヤーが参加するなど、リーグのレベルがさらに上昇している。社会人チームの王者決定戦はXボウルと呼ばれる。そして、この甲子園ボウルとXボウルの覇者同士が争うのが毎年東京ドームで開催されるライスボウルである。
他にも草アメフトリーグであるプライベートリーグ、高校アメフト部のリーグも存在し、これらを含めた競技人口はおよそ2万人ほどである。
また、アメフトを子供の頃から親しんでもらおうと、大阪府や兵庫県ではフラッグフットボールと呼ばれる、簡易アメフトが盛んである。他にタッチフットボールと呼ばれる簡易アメフト競技もあり、日本ではタッチアンドフラッグフットボール協会が管轄している。
他にはドイツも競技人口は日本と同じぐらい、国内リーグもあるなど古くから盛んな国の一つとなっている。その他、メキシコにもアメフトのリーグがある。
ちなみに、カナダにはアメフトと類似したスポーツ、カナディアンフットボールがあり、CFLはカナダでそれなりの人気がある(NHLには遠く及ばないが)。そのほか、オーストラリアで盛んなオーストラリアンフットボール、アイルランドで盛んなゲーリックフットボールなども遠い親戚である。
で、どうやったら試合見れるんですか?
現地観戦
やっぱりスポーツは現地観戦したほうが迫力がある。国内では各学生連盟やXリーグのホームページに日程や会場アクセスが載っているのでそれを参考に試合を観戦しに行こう。チケットも大体1000円ちょっとで2,3試合楽しめる。ボウルゲームは少々値段が上がるものの、強いチーム同士が対戦するので見ごたえ十分である。
http://www.xleague.com/ (Xリーグ公式サイト)
http://www.kansai-football.jp/wp/ (関西学生アメフト連盟公式サイト)
http://www.kcfa.jp/ (関東学生アメフト連盟公式サイト)
本場アメリカのNFLは各チームがインターネットでチケットを販売しているほか、日本の旅行代理店が観戦ツアーを企画しているので英語が不安な人はそちらを使うのが無難だろう。
テレビ、インターネット観戦
会場が遠い、予定が合わない、外に出たくない…いろんな理由で現地に行けないこともあるだろう。そんな人のためにテレビやインターネットでアメフトを見る方法を記載する。
テレビ観戦方法
アメフトを放送しているテレビ局は主にNHKBS1、日テレG+である。
NHkBS1は主にNFL、国内ボウルゲームを放送している。NFLはレギュラーシーズンを毎週3試合ずつ録画放送し、プレーオフは全試合放送する(リーグ優勝決定戦とスーパーボウルは生放送)。レギュラーシーズンでは試合から一週間ほどディレイすることも多いのが弱点。また1週間のハイライトをNFLウィークリーという番組で放送している。
日テレG+(CS放送)はNFLを放送しており、レギュラーシーズンを毎週4試合(そのうち、1から2試合が生放送)。プレーオフも全試合放送(スーパーボウルは録画)している。また、アメフト好きで知られるお笑いコンビのオードリーがMCを務めるNFL倶楽部という番組も放映されている。この番組は地上波関東ローカルやBS日テレでも視聴可能。
他にも地上波地方ローカル放送であったり、GAORA(CS)でアメフトを見ることができる。(主に関西学生リーグ)
インターネット観戦法
インターネットによる観戦方法は様々なツールがあるため、リーグごとに分けて記載する。
NFL
NFLをインターネットで見る方法としてNFL GAME PASS とDAZN、そして日テレジータスNFLGOが挙げられる。
NFL GAME PASS はNFL公式が行っているオンラインサービス。全試合生放送、見逃し配信、2009年からのアーカイブ視聴etc・・・公式だけあってサービス内容は至れり尽くせり。通勤時間に視る用にダウンロード視聴もできる。しかし、問題は為替レートにもよるが1シーズン約3万円というなかなか高額な値段設定、支払いはクレジットカード払いのみ(さすがカード社会アメリカ)。一応日本語で契約可能なのでそのあたりは心配ご無用、ただ放送コンテンツはすべて英語での配信。ただし、基本的にはアメリカ国外向けのサービスである。
DAZNは2016年から始まったオンラインスポーツ配信サービス。NFLをはじめサッカー(Jリーグ、ブンデスリーガ、リーグアン、FAカップなど)野球(MLB、プロ野球)UFC、F1、NBAなどさまざまなスポーツを配信している。お値段は1カ月約1800円。NFLはレギュラーシーズンを一週間に4試合ほど生配信。プレーオフも全試合生配信している。実況解説は全試合日本語。見逃し配信も可能ではあるがNFLは長くても1週間と短いので注意。もっと長くしてクレメンス。一応、ハイライト等も見ることができる。
日テレジータスNFLGOは2021年からCATVの日テレG+で放映している試合をライブ配信&見逃し配信に対応している配信サービス。何より強みなのは日本語での実況・解説がついており、ハイライト等無料のコンテンツもある。試合の配信を見るためには1シーズン1,800円のシーズンパック、またはプレーオフ開始前後の試合が視聴可能になる900円の後半シーズンパックを購入する必要がある。(※どちらも期間中の一部試合配信のみである点には注意)見逃し配信についても2021年現在、公開からの縛りはなく一律で3月末まで視聴できるようだ。
カレッジフットボール
カレッジフットボールは日本でのテレビ放送がないので、インターネットを使って見るしかない。
代表的なサービスがESPN PlAYER これはアメリカのスポーツ専門TV局ESPNが放送するスポーツを海外から視聴できるサービス。この中でNCAA Collegge Passがカレッジフットボールを配信している。フットボール以外にも野球やバスケットボールなどの試合も配信している。お値段は1年間で$164.99、1カ月で$32.99。
他にも各カンファレンスが独自の配信サービスを持っていることもある。
一番簡単なのはyoutubeだろう。以前からハイライトや録画再生を流すこともあったが、一部の試合はライブでも見られるようになった。
関西学生リーグ
関西学生リーグ1部の試合はrTVというサイトが全試合実況解説付きで配信している、しかも無料(基本的に生放送、その試合がテレビ放送される時は録画放送)。1部の試合以外にも2部との入れ替え戦や甲子園ボウルも放送している。見逃し配信も可能であり、関西学生アメフトを追いかける上で心強い味方になってくれる。一応ニコニコチャンネルも持っているが…(お察しください)rTVニコニコチャンネル
関東学生リーグ
関東学生リーグの試合はフットボールTVというサイトが配信している。こちらも無料であるが、見逃し配信には対応していない。見逃した場合はDVD購入しかないのだ…そして高い。
Xリーグ
Xリーグは公式Ustreamにおいて配信を行っている。公式サイトからちゃんとリンクがある。見逃し配信も対応しており、後日ようつべに試合の全編がアップされる。少々カメラがボールをアップにしすぎるために試合全体がわかりにくいのが欠点。
実況・解説陣
アメフトの実況・解説陣は多彩なキャラを持った人たちがいる。そんな人たちを紹介しよう
近藤祐司・・・ニコニコの野球ファンにはショットおじさんとか、ゴーンヌおじさんとして知られている。実は帰国子女で立命館大学アメフト部出身。大学時代には最優秀守備選手に選ばれたり、アメフト日本代表に選ばれたりした実力をもつ。社会人リーグやNFLヨーロッパでプレイしたのち引退。引退後はスポーツアンカーとして野球、アメフト、バスケットボールなどのスポーツの実況を行うほか、コラムや記事を執筆するなど幅広い分野で活躍している。元プレーヤーなのになぜか解説ではなく実況しているのがミソ。
有馬隼人・・・関西学院大時代にQBとして活躍。4年次には甲子園ボウル優勝、年間最優秀選手を獲得した。大学卒業後アナウンサーとしてTBSに入社、はなまるマーケットなどにも出演していた。しかし、やはりアメフトを捨てきれず入社3年目でTBSを退社しXリーグのアサヒビールに入団し活躍した。2012年に現役引退しコーチ就任。元アナウンサーであることを生かし現役プレーヤーではあったが2004年からアメフトの実況も開始。解説も行うことから、実況解説どちらもできる二刀流である。(コーチも入れると三刀流?)
タージン・・・関西ではおなじみ、黄色の眼鏡をかけた「ロケの帝王」。関西ローカルタレントのため他地区では知名度がほとんどない。そんな彼もアメフトの実況を行う。どちらかといえば淡々と実況するスタイルである。NFLのなかではかなりのレイダースファン。彼は後述の人物とセットで登場することが多い。
河口正史・・・まずはこちらの動画をご覧いただこう⇒スポーツ王NO1決定戦 この動画の8:30ごろから始まるPOWER FORCEという競技。これはお互いの背中を綱でつなげて引き合い、ステージの端に設置されたボタンを押したほうが勝ちというものである。超人室伏広治が他のアスリートを軽々と倒していく中、唯一互角に粘った彼こそ河口正史である。立命館大学アメフト部出身(近藤氏とは同学年)で現役時代はLBとして活躍。NFLの下部リーグNFLヨーロッパに参戦した彼は、2002,03年とNFLのキャンプに参加し、プレシーズンゲームに出場した経験を持つ。残念ながら、チームとシーズン本番の契約を結ぶことはできなかったが、NFLに一番近づいた日本人プレイヤーの一人である。
濱田篤則・・・日本アメリカンフットボール審判協会副理事であると共に、関学高、大で活躍した元選手。タージンとのコンビで解説するときは「ターハマ」として親しまれ、関西でのアメフトイベントにも呼ばれることも多い。タージンにアメフトを仕込んだ張本人。審判は本業ではなく、本職は中学教諭。
ポジション
攻撃のポジション
クォーターバック(QB)・・・プレイ開始時にセンターからボールを受け取り(スナップと言う)ランプレー時はランニングバックにボールを手渡し、パスプレー時はワイドレシーバーやタイトエンドにパスを投げるポジションである。作戦を決定する司令塔であり、アメフトの花形ポジションである。OLが構成するポケットの中に居てパスを投げるポケットパッサーと、自ら走るモバイルパッサーに分かれる。
ランニングバック(RB)・・・HB(ハーフバック)とFB(フルバック)の2つに分かれており、ハーフバックの主な仕事はランプレー時にボールを持って前に進むことであるが、パスプレイ時にはショートパスを受けることも多い。小柄で足の速い選手に向いているポジションだと思われがちだが、すぐに倒されないためにもパワーがかなり重要である。(もちろん、足が速いこと前提だが)またフルバックはハーフバックの道を開くためのハーフバック専属のブロッカーとなることが多い。
ワイドレシーバー(WR)・・・パスプレー時にクォーターバックからのパスを受けるのが主な仕事である。一般的には足が速くないと務まらないポジションだが、史上最高のレシーバーの一人ジェリー・ライスは実はそれほど足が速くなかったそうである。つまり、コース取りとコーナーバックとの駆け引きも重要である。
スロットレシーバー・・・WRとTEの間に位置いる第3のレシーバー。名前の由来はWRとTEの間を溝(スロット)に見立ててのこと。
オフェンスライン(OL)・・・C(センター)、G(ガード)、T(タックル)に分かれており、ランプレー時には相手選手をブロックしてランニングバックが走る穴を開け、パスプレー時にはクォーターバックを相手選手から守るポジションである。バックスに比べると、ボールを保持しない(センターのスナップは除く)ため、地味で目立たないポジションだが、ラインこそが勝敗の鍵を握ると言っても過言ではない重要なポジションである。特にクォーターバックの利き手の逆方向のタックル(主にライトタックル(RT))はクォーターバックから見えないところ(ブラインド・サイド)をブロックするため、オフェンスラインの最重要ポジションと言っても過言ではない。
タイトエンド(TE)・・・ある時はワイドレシーバーと共にパスを受け、またある時はオフェンスラインと共にブロックするマルチなポジションである。優秀なチームには優秀なタイトエンドが居ることが多い。ブロックが得意なタイトエンドをブロッキング・タイトエンド、レシーブが得意なタイトエンドをレシービング・タイトエンドと言い、最近は後者がNFLに多く見られる。
守備のポジション
ディフェンスライン(DL)・・・DT(ディフェンスタックル)とDE(ディフェンスエンド)に分かれていて、ディフェンスラインが3人の時のDTの選手をNT(ノーズタックル)と呼ぶこともある。相手のラインを破り、クォーターバックやランニングバックを潰すなどして相手のプレイを崩すポジションである。攻撃側のほぼ全ての作戦はオフェンスラインがしっかり働くことを前提に立てられている。つまり、これを根底から崩すことのできる優秀なディフェンスラインを擁するチームは非常に厄介である。
ラインバッカー(LB)・・・MLB(ミドルラインバッカー)とOLB(アウトサイドラインバッカー)に分かれており、ラインバッカーが4人の時のMLB2人をILB(インサイドラインバッカー)と呼ぶ。対パス守備も対ラン守備もこなし、ある時はディフェンスラインと共にクォーターバックを潰しに行く(ブリッツと言う)ポジションである。ディフェンスの司令塔をこなすことも多いポジションである。
ラインバッカーのうち、真ん中な配置されるのをマイク、ストロングサイドに配置されるのをサム、ウィークサイドに配置されるのをウィリーと呼称する。
エッジ(EDGE) ...エッジラッシャーの略。最近ではDEやOLEなどDLラインにおいて、外側に配置されるボジションをエッジとひとまとめにして呼ばれるようになった。サックを稼ぎやすいのでディフェンスにおける花形ポジションになっている。
コーナーバック(CB)・・・主にワイドレシーバーをマークしてパスを止めるのが仕事である。場合によってはパスをインターセプト(守備側がパスをノーバウンドで捕球すること)することもある。ワイドレシーバーとの1対1の勝負はまさに手に汗握る攻防である。
セーフティ(S)・・・クォーターバックの利き手のサイド(ストロングサイド)にいる選手をSS(ストロングセーフティ)、SSの逆サイド(ウィークサイド)の選手をFS(フリーセーフティ)と言う。パスプレイ時はコーナーバックと共にパスを守り、ランプレイ時にはディフェンスラインやラインバッカーを抜けてきた選手を止める最後の砦である。優秀なセーフティは居ればなかなか大きな前進が出来ないので、攻撃側は攻めあぐねることも多い。コーナーバックとセーフティを合わせてセカンダリー、もしくはDB(ディフェンスバック)と呼ぶこともある。
ダイムバック、ニッケルバック、クォーターバック・・・ブリッツとは逆に対パスプレー要員として増強されるDBのこと。5人目がニッケル、6人目がダイムとなる。由来は5セント硬貨がニッケルと呼ばれるのを5人目と引っかけたもの。2人目×5でダイムとなり、稀に3人も増強すると5×5×5=25セント硬貨ということでクォーターバックと呼ばれるから紛らわしい。
その他(スペシャルチーム)
キッカー(K)…フィールドゴールのキックを蹴るための選手。ゴールポストを確実に捉えるための正確性と遠い距離でも決められるキック力の強さが求められる。3点でも重要だが、キッカーが目立つのは問題だといえる。何故なら、タッチダウンが取れないことを意味するからだ。
パンター(P)…パントのためのキックをする選手。こちらは局面に応じて距離や位置など、自由自在に蹴り込む能力が求られる。キッカーで代用できそうな感じがしないでもないのだけど、NFLではそれぞれ専任になっている。
ロングスナッパー(LS)…フィールドゴールやパントの時にスナップを担当するボジション。こちらも専門職である。
ホルダー(H)…フィールドゴールやトライフォーポイントの時にボールを保持する役割。正確にキャッチして、安全にキッカーにボールを蹴らせる事が要求される。……これで大失敗した選手が。
キックリターナー・パントリターナー(KR・PR)…キックオフやパントの時、それらのボールをキャッチして敵のエンドゾーンに向かって前進する選手の事。リターナーが進んだ地点がスクリメージラインになってプレイが再開される。ボールを正確にキャッチする能力と、スピードとタックル回避能力が要求されるのでWRやRBが兼任することが多いが実際は専任になっているような気がしないでもない。もちろん、キックリターンタッチダウンやパントリターンダッチダウンを決めることも可能で、攻撃力に問題があるチームにとっては貴重な得点源である。
用語
- アウト・オブ・バウンズ:サイドラインとエンドラインに囲まれたフィールドの外側のこと。ボールを持った選手もしくはボールがフィールドの外にでることを指す。当該プレーでの攻撃権が終了し、次の攻撃権へと移行する。アウト・オブ・バウンズの時には次の攻撃の開始まで試合時間の計測が止まる。そのため、終盤でリードされているチームがライン際にパスすることでわざとアウト・オブ・バウンズを狙うこともある。
- オーバータイム:延長戦のこと。NFLの延長戦ではまずコイントスにより先攻と後攻を決める。先攻チームがタッチダウンを決めれば、その場で先攻チームの勝ちとなるがFGの場合は攻守が入れ替わる。後攻チームが得点できなければ負け、タッチダウンでは勝ち、FGであればまた攻守を入れ替えての再戦となる。日本ではタイブレイクシステムが適用されている。コイントスにより先攻後攻を決めるのはNFLと同様である。先攻と後攻の攻撃機会を1ピリオドとし、1ピリオド毎に点差が付けば試合終了となる。つまり、先攻チームがタッチダウンをあげても、後攻チームがタッチダウンを取り返した場合には試合続行となる。
- オーディブル:ゲームが始まる直前に、プレーコールを読まれていると気づいたQBが現場の判断でプレイの内容を変えること。当然のことながら優秀でないとできない。近年のNFLでは攻撃のテンポを優先し、あえてオーディブルだけでプレイをするというスタイルが人気に。
- オンサイドキック:キッカーが連続の攻撃権奪取を狙ってボールを短く蹴ること。短く蹴るのはリターナーが取りこぼししやすくてファンブルを狙い易いのと味方の選手が早く殺到できるからである。成功すれば連続での攻撃が可能だが、見え見えで失敗し易く、外してしまうと自陣に近いところでの攻撃になってしまうので、残り少ない時間の中、リードされている側がTDを決めて、更に逆転するためのギャンブルとして行われる。
- クロックコントール/クロックマネジメント:勝っている側の時間稼ぎのこと。アメフトは気を抜けば簡単に逆転されるゲームなので接戦の場合には時間の管理が鍵になってくる。得点するのではなく、時間を消費させるかが重要で時と場合によってはTDを狙わなくてもいいのが他のスポーツにはない醍醐味だといえる。
逆に、追いかける側も逆転したら、追い上げを気にしなくてはならないので、残り時間を残さないための試合運びを考える必要がある。試合終了と同時にFGで逆転というのが理想。また、試合残り時間1分といった時点で、リードしている側が攻撃権をとると、その時点で残りの選手やスタッフがなだれ込んで試合が終了してしまうのもアメフトだろう。 - サック:パス投げる前のQBを守備側の選手が倒して失敗させること。QBはスクリメージラインよりも後ろにいるため、この時点で倒されれば攻撃側は大幅に距離を失うことになる。1シーズンにおけるサック数はMVPとともに個人賞として表彰される。
- スクランブル:QBが自ら走ってヤードを稼ぐこと。その名前の通り、本来はパスコースが見つからず、敵選手に追いかけまわされたQBが仕方なしに走るのが一般的だったのだが、最近では自らQBが走ることも多くなった。
- スナップ:スクリメージラインの選手(大抵がセンター)がQBに向かってパスをすること。スナップからオフェンスの攻撃がスタートする。
- スニーク:ダウン更新、あるいはTDまで1ヤード未満といったところで、ボールを受け取った選手がボールを突き出すようにして更新させること。主にQBが行うのでQBスニークとも言われている。
- スパイク:スナップを受けたQBが足元へボールを投げつけること。パス失敗の場合には次の攻撃の開始まで試合時間が進まないため、攻撃時間を1秒でも多く残すことを目的としている。試合終了間際に攻撃権を持っているが負けている、かつタイムアウトが無いので時計を止める術を持たない時に、1ダウンを犠牲にしてでも時計を止めたい時に使用する。
- セレブレーション:TDを決めた選手、サックを決めた選手が行うふしぎなおどり、もとい勝利の舞。NFLではゴールポストにダンクを決めるのはルールで禁止となった。なお、サックを決めた選手がセレプレーションを行ったところ靱帯を断裂してしまってそのままシーズンエンドという笑うに笑えないこともある。
ちなみにNFLではショービジネス的に盛り上がるという理由である程度はOKされているが、NCAAなどでやると最悪タッチダウンを無効にされるという重いペナルティが用意されている。
同じようなアレで、観客席にダイブするのは基本的に禁止だが、グリーンベイ・パッカーズが本拠地であるランボー・フィールドでダイブするのは伝統なのでOKという謎裁定があったりもする。 - タッチバック:ボールが敵チームが原因で、ボールが確保されていない状態でエンドゾーン・サイドを超えること。キックオフ・パントの時に蹴ったボールがそのままエンドゾーンを超えてしまうのが良くあるケースで、自陣から20ヤードの地点でスタートなる。稀にTD寸前の選手がTDしたと確信してエンドゾーン手前でゴールを離してしまいそのままエンドゾーンにいってしまうというアレなケースも。
- ニーダウン:スナップを受けたQBが即座に膝をつくことによって攻撃権を終了させて時間を稼ぐこと。試合終了間際にリードしているチームが攻撃側の際に、試合を安全に終わらせるために行う。
- パスインコンプリート:バス失敗のこと。パス失敗の場合には試合時間が止まるため、わざとパス失敗すること(スパイク)も作戦の一つである。またパスコースが見つからない時、サックを喰らうのを防ぐために同じように投げ捨てる事がある、しかしあまりにも誰も居ない所に投げ捨てるとペナルティをもらうので、臭い所に投げ捨てるのがテクニック。
- ハドル:スタートする前に、次に何のプレーをするのか確認するために攻撃・守備側で行う作戦会議(円陣)のこと。ハドルを組むと書く事もある。最後に1本締を行うが、これは全員が次のプレーを確認したという意思統一のためである。大きなミスを犯す直前の選手はこの締めをおろそかにしていることが多い。
時間が勿体無い終了寸前ではハドル無しにオーディブルのみでプレイするのが一般的。
- パンプフェイク:QBがパスを投げるフリをすること。フェイントの一つ。
- パスディフレクト:パスの軌道上に手を伸ばして、軌道を変えることによってインターセプトとまではいかないまでも、成功するはずだったパスを失敗させること。「ハエ叩き」といったほうがわかりやすい。
- PICK6:インターセプトリターンタッチダウンの略語。「6点(TDで稼げる最低点)拾った」という意味。
- ブーツレッグ:QBがRBにボールを渡すフリをして、実はパスやスクランブルを行うこと。うまくいけば選手はおろか視聴者も騙されてしまう。禁酒法の時代に密造酒をブーツに隠して運んだことに由来しているらしい。
- ブリッツ:パスを投げる前のQBを襲うために、LBやセカンダリーなどいつもよりも選手を多くしてQBを襲うこと。本来ならカバーに回す人員をQB急襲に動員しているため、サックの成功率が高くなる反面、かわされてしまったらビッグゲインを招くという諸刃の剣である。
- プレイコール:コーチやQBがメンバーに向かって指示すること。HCもしくはOCがQBに無線機で指示を伝え、QBは腕に巻き付けている資料をを広げて指示内容を確認、それをハドルで皆に伝達するという流れになる。
- プレーブック:コーチの指示内容を纏めた虎の巻。アメフトのプレーヤーは、身体能力もよりも先に電話帳とぼの厚さがあるプレーブックの中身を覚える必要がある。その割は小学生でもやらないような不祥事をやらかすプレーヤーがNFLに多いのはなぜなんだ。
- フロントセブン:DLとDE、LBをひとまとめにした呼び方。守備の基本形である。4-3体形と3-4体形に分かれる。
- ポケット:OLがQBを守るために築き上げる守備陣のこと。QBがパスを投げるまでの間に守備陣を維持し続けられるかが重要になってくる。
- マフ:リターナーが目測を誤って、キッカー・パンターからのボールを取りこぼすこと。少ししか進めないのは幸運で大抵は、ファンブルリカバーで自陣近くからの相手側の攻撃になってしまい、守備陣の努力を水の泡にしてしまうことに。マフったとも言われる。
- モメンタム:科学的に実証されている訳ではないが、あると信じられているもの。試合の流れや勢いといったものの表現でこれを掴んだものが勝つ。木綿と呼ばれることも。この現象が攻撃側におきるとディフエンスラインはただの贅肉の壁と化すので、余計にクロックコントロールが重要になる。
- クラウドノイズ:観客の騒ぎ声。フィールドによっては130dbに達する大歓声が巻き起こるが、それが起こるのは敵チームのスナップ前。少しでもハドル中の指示やオーディブルコールを遮るようにして、相手のミスプレイを誘う地元住民のアシスト。そのためアウェー戦の観客は第3の敵とも言われる。ちなみに球場の電光掲示板などで「Get Loud!」の文字が出るなど、チーム側も公認だったりする。逆にチーム側がスピーカーを使って増幅させたことがバレてペナルティを食らうことも。
- ロスタックル:QBからの、ボールの受け渡しやパスには成功したものの、スクリメージラインの手前で潰されてしまって、進むどころかサックでも食らったかのように逆に後退してしまうこと。ディフェンスチームにとっての勲章である。
- ワイドオープン:攻撃の流れで、カバーがまったくないレシーバーを作ってしまうこと。あるいはそのようなレシーバーのこと。一言で言えば「ドフリー」
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腹筋崩壊注意
投稿日時が前なのでこちらも(内容は全く同じです)
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