室伏広治(むろふし こうじ)は、日本の男子ハンマー投げ選手。
ハンマー投げ日本記録保持者、世界歴代5位に位置する。日本を代表するスポーツ選手の一人である。
概要
1974年10月8日生まれ、静岡県沼津市出身。愛知県豊田市立東保見小学校、同保見中学校、千葉県成田高等学校、中京大学体育学部を経て、後に同学大学院体育学研究科に進学。
日羅混血のハーフで、本名は室伏アレクサンダー広治。
父親は同じくハンマー投げの選手で「アジアの鉄人」と言われた室伏重信。母親はルーマニアの槍投げ選手、妹は円盤投げの日本記録保持者とバリバリのスポーツマン家系である。
広治が現在の日本記録保持者だが、その次位記録を保持していたのは重信であった。 なお重信の記録は現在も日本歴代2位の記録として残っている。
オリンピック・ハンマー投げ種目においての2大会連続メダリストとして有名であるが、成田高校在学中の高校新記録、インターハイ優勝、中京大学在学中のインカレ4連覇、ジュニア日本記録など学生時代にも数多くの記録を残している。
その恐るべき身体能力とそれを支える恵まれた体躯、そして常識にとらわれない向上心と探究心を持ち競技に臨んでいる。
また、大学ではスポーツサイエンスを専攻し、2007年ハンマー投げに関する研究で博士号を取得。2011年4月からは退職した父・重信と入れ替わる形で、中京大学スポーツ科学部競技スポーツ科学科の准教授と同大学陸上部のコーチに就任した、という、文武両道の権化のような男。
とにかく、その強烈な探求心から来る研究意欲と自己研磨に余念がない人である。
主な記録
- 2001年 世界陸上カナダエドモントン大会にて銀メダルを獲得
- 2003年 世界陸上パリ大会にて銅メダルを獲得
- 2004年 アテネオリンピックにて金メダルを獲得。これは投擲部門でアジアが取った初の金メダルである。
- 2008年 北京オリンピックにて銅メダルを獲得。しかし2010年6月10日、ドーピング疑惑でメダルを剥奪されていた2位、3位の選手の処分が撤回されたため、北京オリンピックの公式順位は5位となった
- 2011年 世界陸上韓国テグ大会にて金メダルを獲得。日本陸上界初となる五輪と世界選手権の二冠を達成した。
36歳での優勝は、世界陸上史上最高齢である。ちなみに、父・重信も、自身の持つ記録を39歳になって更新するなど、通常活躍を期待できなくなる30代後半において目覚しい成長を遂げている。 - 2012年 ロンドンオリンピックにて銅メダルを獲得
- 1995年から2014年まで日本選手権20連覇。2015年の大会は「いつまでも出場し続けることで、後輩が育たないとも感じている」として同年に行われる世界選手権の参加資格を放棄してまで欠場し、次世代の奮起を促した。なお、2015年までで96回行われた日本選手権ハンマー投げのうち、室伏広治が20連覇、室伏重信が10連覇を含む12回の優勝を果たしており、親子で優勝回数の1/3を占めている。
ニコニコにおける室伏広治
身長187cm、体重99kgという大柄な体格と、その人間離れした身体能力からしばしばネタにされている(らしい)。それらの逸話の一例を挙げると、
- 1歳にも満たないのに逆上がりをした。
- 100m10秒台、立ち幅跳びでは360cm以上、握力120Kg以上(通常の機器では測定不可。少なくとも127kg以上はあると言われている。)
- 高校生の時、国体の競技にハンマー投げが無かった為槍投げで出場、そのまま準優勝する。同大会に出場していた照英曰く「槍投げの経験がほとんど無かったので、前日に小石を数回投げてカンを掴んだと彼は言ってた」。
- プロ野球の始球式で、ほとんど野球経験がなくフォームもぎこちないにも関わらずストライクゾーンに131km/hのボールを投げた。
- さいとう・たかを「実写映画化するのであれば、ゴルゴ13役は室伏広治以外にいない」
- 過去に余りにスポーツマンの身体能力を競う番組で無双しすぎたため、「レベルが凄すぎてオファーがかけられない」「スポーツNO.1決定戦って言ってますがNO.1は室伏で決まってるんです」とまで言われている(キー局スタッフ談)。要するにバランスブレイカーである。
- 2009年に更新(68.33m)されるまでの間高校記録(66.30m)及びジュニア記録(68.00m)を保持していた。しかしこれは正確には更新と呼ぶことができない。なぜなら室伏の記録は成人用7.26kgのハンマーであり、更新された記録のハンマーは6.0kg。その差1.26kg さらに室伏は高校時代旧規格(6.35kg)で73.52mを投げている。またそれに追従する記録が無いことから(6.35kgの歴代2位は67.57m)事実上の高校記録、ジュニア記録、日本記録を独占していることになる。
- 世界選手権で上位に入る巨漢のハンマー投げの選手でも体軸がわずかにぶれるの対しに室伏は一切ぶれることが無い。ちなみに遠心力の掛かった7.26kgのハンマーが放たれる瞬間、体には400kg以上の力が掛かるといわれている。
これらの出鱈目なエピソードより、「室伏兄貴ならしょうがない」「密かに防衛庁が造り出した生物兵器」などと言われている。ありえん(笑)。
また、ハンマー投げの選手というパワーアスリートなのにも関わらず、27歳の時に出場した『スポーツマンNo.1決定戦』においては、ビーチフラッグス、パワーフォース、ザ・タッグオブウォー、ザ・ガロンスローの4種目において、他選手(ケイン・コスギ、照英、ローズ、マイク・キャメロン、河口正史(アメフト)など)に圧倒的な力を見せ付けてNo.1に輝き、総合No.1も獲得している。
関連動画
関連項目
関連リンク
- 15
- 0pt