鳴尾記念とは、JRA(日本中央競馬会)が開催する阪神競馬場の3歳以上、芝2000mの重賞競走である。格付けはGIII。
概要
1951年の6月に第1回が行われたのが始まり、戦前に現在の西宮市で競馬が開催されていた「鳴尾競馬場」の名を伝えるべく記念したものになっている。当初は6月と12月の年2回開催で1954年の第7回から6月の年1回となった。
その後第24回の1971年から春の3月ごろの開催になり、第40回の1987年からは12月頭の開催となって有馬記念へのステップレースとなる。第50回の1997年から再び6月開催となり宝塚記念の前哨戦となったが、第53回の2000年から再び12月、第65回の2012年から再び6月、第78回の2025年から再び12月と度々開催時期が変わっている。
距離も度々変更されていて当初は芝2400m(第1~3回)でその後、1800m(第4回)、2200m(第5~9回)、2400m(第10~33回)、2500m(第34~49回)、2000m(第50~58回)、1800m(第59~64回)のあと2000m(第65回~第77回)となり、2025年の第78回からは再度1800mになる予定である。
斤量もハンデ戦でスタートし、賞金別定、ハンデ戦、重賞勝利経験の別定戦のあとハンデ戦となり再度重賞勝利の別定戦となっている。
このように時期や距離、斤量条件が度々変わっている。また、1984年のグレード制導入時はGIIに格付けされていたが、2000年からGIIIに降格された。JRAの重賞で格付けが降格になったのはCBC賞とこのレースだけである。これ以外だとGII格付けの京都新聞杯が秋から春に移行した際に、GIII格付で行われていた京都4歳特別を吸収した2000年のみGIIIに降格となったが、2001年にGIIに復帰しているケースがある。(2022年現在)
このレースの勝ち馬からは、クインナルビー、リユウフオーレル、ヤマピツト、テンポイント、エリモジョージ、タマモクロス、ヤエノムテキ、タケノベルベット、バブルガムフェロー、ルーラーシップ、ラブリーデイ、メールドグラースが後にGI(GI級)を勝利している。
このレースのトピックとしては、1956~58年優勝のセカイオーが中央競馬サラ系平地同一重賞3連覇を史上初めて達成したこと[1]、1987年の第40回に900万下(現在の2勝クラス)の状態で格上挑戦し勝利、翌年の飛躍の足掛かりになったタマモクロスの勝利があげられる。
歴代優勝馬
関連コミュニティ
関連項目
脚注
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