斉木楠雄のΨ難(さいきくすお - さいなん)とは、週刊少年ジャンプで連載されていた麻生周一による超能力コメディ作品。
テレビアニメの詳細→『斉木楠雄のΨ難(TVアニメ)』
概要
2010年8月16日に発売されたジャンプNEXTにて超能力者斉木楠雄のΨ難が掲載された。ちなみにこの掲載された日が楠雄の誕生日となっている。 『週刊少年ジャンプ』にて、2011年22号から50号まで7回の不定期連載をし、タイトルを『斉木楠雄のΨ難』と変え2012年24号から2018年13号まで連載され、次号の14号から31号まで、4コマ漫画が連載された。不定期から含めると7年の連載となる。
超能力を持つ高校生・斉木楠雄を主人公としたギャグ漫画。主人公の斉木は台詞を一切喋らず、斉木のモノローグのみで淡々と話が進んでいくのが特徴。
もともとは『超能力者斉木楠雄のΨ難』という読切がベースとなっており、この読切はジャンプ本誌でなんと7回に渡って掲載された。その後、単行本の発売を経て、『斉木楠雄のΨ難』とタイトルを変えて正式な連載となった。
話数表記ではχ(カイ)を使い、サブタイトルのどこかにΨ(サイ)を織り交ぜているのが特徴。ちなみにΨは「ぷさい」or「ぷしー」で変換すれば出てくる。
2013年6月24日に連載1周年センターカラー(合計3回のセンターカラー)を獲得。この時期は不定期連載から2年以上が経過している。
2016年には不定期時代から5周年を迎え、7月から12月までテレビアニメの放送が開始された。2018年1月から6月まで第2期が放送され、同年12月には完結編を放送。2019年12月30日より、NetflixにてΨ始動(3期)を配信予定とアニメも長期シリーズとなった。
2018年2月26日に発売した週刊少年ジャンプ13号で、一旦終了した。アニメ放送中やコミックページ数が足りないなど大人事情(楠雄が4コマ漫画で発言)で14号から31号まで、4コマ漫画として続投していた。
4月と7月に発売されたジャンプGIGA(ギガ) 2018年SUPER Vol.1とVol3に最終回の後を描いたエピソード『斉木楠雄のΨ起動』を掲載した。
世界
基本的には本作の連載時期である2010年代の日本とほぼ同じ世界観である。しかし、髪の毛の色が異常に多彩だったり、怪我の治りや建物の修復が異常に早いなど斉木の不可逆的なマインドコントロールによって修正されている。
作中の年月日はほぼ『週刊少年ジャンプ』の掲載時期に合わせてあり、体育祭や正月など季節感あるエピソードが描かれる。
2011年の不定期掲載時代は、高校生1年だったが、正式に連載開始された2012年に高校2年生に進学し、そこからずっと高校2年生である。190χで高校2年生のままの理由が判明する。斉木が日本最大の火山の噴火を止める為に毎年年度末に地球全体を復元能力で1年前の状態に戻しているため、月日や時間は進んでいるが、2012年の年齢を繰り返してるので、登場人物達の年齢や身長などはそのままであり、斉木達も高校2年生のままである。斉木のマインドコントロールで何年も同じ年齢を繰り返している事に違和感がなくなっている。つまり、未曾有の大噴火でループしている。
登場人物
以下キャラクターの詳ψは、各個別記事をご覧くだψ。個別記事のあるキャラの家族も各キャラクター内に記述している
記事のない登場人物
- 明智透真(あけち とうま)⇒名前の由来<透明>
- CV:梶裕貴
- おかっぱの頭でやたら喋る転校生。小学2年生まで楠雄と同じ小学校に通っていた。当時は明日見透真。
小学生の頃、楠雄が、いじめられていた明智のけがを治した時、楠雄の名札が、落ちていたことから楠雄を超能力者だと疑う。楠雄を超能力者という証拠をつきとめて、楠雄が、超能力者と明かす。PK学園で、鳥束、相卜に次ぐ3人目の楠雄を超能力者と知る人物となった。 - 高橋(たかはし)
- CV:三宅貴大(Flash版)、村田太志(TVアニメ)
クラスメイトの一人。アフロ頭でタラコ唇の男子。校長の長い話を聞くのが嫌で仮病を使って保健室へ連れて行かれるが燃堂の余計な気遣い(男同士の人工呼吸)に逆切れする。しかし楠雄の超能力と燃堂の気遣いで本当に病院送りにされてしまう。モブキャラ的な扱いであるはずが、その後も何度か本編に登場している。登場する回では損な役回りが多い。 村田修二( CV:室元気)や 横田邪我CV:木島陸一)とよく行動する。
- 篠田タケル
- CV:内匠靖明
- 夢原の元彼で登場した。顔は良いが、アゴがすぐ外れる、足が臭い、箸の持ち方が変、食べる時クチャクチャする、店員に横暴な態度をとるといった残念な所が多く、夢原にフラれる。文化祭の際は、鳥束や他の生徒とダイヤモンドベロニカというバンドを組む。文化祭以降はほとんど出番はなくなる。
- 佐藤広
- CV:小野賢章
- 斉木と同じ2年。普通の生徒。身長、体重など全て平均。全てが普通で、斉木が憧れる。
- 万城乃 亜リ栖
- CV:古木のぞみ。
- 2月28日生まれ、身長157cm、体重:46kg。血液型はAB型。鳥束が作ったオカルト部に所属してる。
CV:小林裕介
運動会の時初登場し、2人3脚で照橋さんとペアになり、照橋さんをお姫様抱っこしている。それ以降は ここみんズの会長として登場している。
- 松崎先生(まつざきせんせい)
- CV:山口太郎
- 楠雄の通う学校の体育教師 兼 生活指導教諭。ジャージ姿。校則違反なものを持ち込むと帰宅まで没収するどこの学校でもいる先生の1人。その為生徒の大半に恐れられていると同時に嫌われているが、気弱な生徒には心強い味方。
- 井口工(いぐち たくみ)先生
- CV:鳥海浩輔
- 238χより他校からPK学園に異動してきた新任教師。真面目な教師だが、顔がスケベそうな顔で、趣味のジョギング、カメラ撮影、温泉巡りも、卑猥な事に考えられてしまう。名前を逆から読むとエロイ(井)となるため、あだ名が、エロせんせーとなった。
- 蝶野雨緑(ちょうの うりょく)⇒名前の由来<超能力>/本名<中西宏太>(なかにし こうた)
- CV:森久保祥太郎(TV)
- 実写版:ムロツヨシ
自称イリュージョニスト。町中で大道芸を披露しては、その日の生活費を稼いでいる男。腕前は未熟。「アメージ~ング!」が口癖。楠雄の超能力を見てイリュージョンと勘違いし、彼を師匠と呼んで慕っている。 - 池見華寿弥(いけみ かずや)
- CV:清川元夢
- ホームレスの男性。通称イケさん。蝶野のマジックのアシスタント。緊張しやすい体質である。
- 六神通(むがみ とおる)⇒名前の由来<六神通>(ろくじんずう)/本名<照橋信>(てるはし まこと)
- CV:前野智昭
- 照橋心美の兄。トップアイドル 兼 若手俳優。17歳。イケメン。表向きは礼儀正しい好青年であるが本性は毒舌全開の極度のシスコンである。兄妹であるため妄想癖も妹並。妹と映画を見に行くぐらい仲は良いらしい。兄であるが妹に『おっふっ』させられることも。
- アンプ(あんぷ)
- CV:松岡禎丞
- 雄の野良猫。釣り目。頭にΨ(サイ)のマーク。虎模様の身体。スカーフを首に括り付けている。高圧的な態度で人間は猫の奴隷、下僕であるかのような思想を持つ。ちなみに名づけ親は國春である。
用語
組織・企業・店舗
- ダークリユニオン
- 海藤が妄想する人類選別計画を目論む悪の秘密結社という設定。略称はDR。
- ここみんズ
- 照橋さんのファンクラブ。PK学園生徒のみならず、教師や他校の生徒、果ては大物政治家も多数入会するほどの巨大勢力。現会長(8代目)の沢北をはじめ、幹部には照橋さんと同じPK学園2年生が多い。また『鉄の掟10ヶ条』という規則を敷き、会員たちにも守らせる。会員以外の人物が照橋さんと少しでも関わると、粛清を加えることもある。会員にも照橋との会話内容を制限しており、話しかけるままならない。
- 終焉社(しゅうえんしゃ)
- 國春が勤務する『週刊少年コニャック』を発行する出版社で、ブラック企業で有名。経営体制は編集者が借金の取立てのように漫画家から原稿の催促を行う。
- なお、集英社は作中でも存在するが、集英社とは無関係。
- 魔美(まみ)
- 自家製のコーヒーゼリーが絶品で、斉木行きつけの純喫茶。創業26年の老舗。目良がアルバイトで働く。
- 近所に大手コーヒーチェーン店が建ってからは、経営状態が悪化する。斉木・目良以外の登場人物もしばしば訪れる。
- 才虎財閥 (さいこざいばつ)
- 建設や金融など、あらゆる大企業を抱える超一流大財閥。その勢力は中川財閥や姫川財閥にも匹敵するほど。
実写版
実写映画は、2017年10月21日に公開された。キャラクターの性格や設定変えられており、原作やアニメファンからは批評である。
監督・脚本は、福田雄一。斉木楠雄役は山崎賢人。アニメ化の発表より先に発表されたにも関わらず、続報がなかなかなく、TVアニメ化が先にされ、ようやく2017年3月にキャスト・スタッフが発表された。ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントとアスミック・エースによる配給で全国ロードショーされた。主題歌 はゆずの「恋、弾けました。」。興行収入は10億円。
原作でも実写の事は、ネタにしており、264χ『両親不Ψの友達の家に遊びに行こう』の絵扉は実写のポスターを元に描いている。そのため、校長のビジュアルが、全然違う(斉木も突っ込んでいる)。
内容は、69χ『Ψ用なるか!?クラス出し物』と70χ・71χ『さわげ!PK学園分化祭』(前編・後編)がベースだが、原作とは大部改変している。照橋さん初登場χや窪谷須初登場χのシーンも使われている。
鳥束、夢原、目良、高橋は、登場しない。それに関しては263χ『突如開Ψ!リアル型脱出ゲーム』の冒頭で本人たちが出てないことを言っている。
スタッフ
- 原作 - 麻生周一(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
- 監督・脚本 - 福田雄一
- 音楽 - 瀬川英史
- 主題歌 - ゆず「恋、弾けました。」(セーニャ・アンド・カンパニー)
- 製作 - ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、今村司、佐野真之、谷和男、弓矢政法、木下暢起、髙橋誠、荒波修、久保雅一、本田晋一郎
- エグゼクティブプロデューサー - 伊藤響
- プロデューサー - 松橋真三、北島直明
- 撮影 - 工藤哲也、鈴木靖之
- 照明 - 藤田貴路
- 録音 - 高島良太
- 美術 - 遠藤善人
- 装飾 - 西岡萌子
- 編集 - 臼杵恵理
- 制作担当 - 桜井恵夢
- 配給 - ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、アスミック・エース
- 制作プロダクション - プラスディー
- 製作幹事 - ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、日本テレビ放送網
- 製作 - 映画「斉木楠雄のΨ難」製作委員会
関連動画
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関連項目
外部リンク
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