CenOS 6.0がリリースされました。
CentOS 6.0のリリースに関するゴタゴタをまとめるのは別の誰かにお任せしますが、ようはリリースが予定よりも半年以上遅れました。
リリースができないOSSプロジェクトはいろいろと問題があるなんて、今更いうまでもないですね。
とはいえ、多少のゴタゴタはどこのOSSプロジェクトにもあるので、それはいいとします。
問題はCentOSは今後とも安定してリリースされるのか? ということです。
いえ、現時点ですでに安定してリリースされていないので、今後とも、というのはおかしいわけですが。
今更説明する必要もないのですが、CentOSはRed Hat Enterprise Linuxのコミュニティビルド版です。
ようは配布されているソースからRed Hatの商標などを取り除いたものですね。
ということは、CentOSはエンタープライズ向けで、利用者を選ぶわけです。比較的スキルが高い人たちになるかと思います。
その分サポート期間が長かったり、商用利用に向いているということです。
そういう人たちが使っているCentOSの最新版がこれだけリリースが遅れたということは、ほとんど手伝う人がいなかったということが予想されます。
もちろん受け入れ側の問題もあるので一概にどうとは言えないものの、それなりのスキルのあるユーザーがたくさんいても開発は活発にならないということが証明されました。
いわんや他のプロジェクトにおいてをや、ですね。
これはCentOSが教えてくれた重要な教訓です。
あとは継続性です。
Wikipediaによると(CentOSのサイトで探すべきなんですけど。。)、CentOS 6.0のサポート期間は2017年11月30日までとのことです。
果たしてこの時期までCentOSというプロジェクトは続いているのでしょうか?
そのようなリスクを勘案せず、安易に飛びついて大丈夫なんでしょうか?
性格上商用利用されることが多いはずなのですが、CentOSプロジェクトがなくなってしまったからサポートを取りやめます、とお客さんに言って許されるのでしょうか?
現に今そういう事態を迎えてしまったOSSがあります。そう、OpenOffice.orgです。
もうOracleが新バージョンをリリースすることはありません。
後継となるApache OOoはいつリリースされるのかめどすら立たない状況です。このままOOoを使い続けるか、LibreOfficeに移行するか、はたまたMicrosoft Officeに戻るかの選択が迫られているわけです。
新機能が追加されないのはいいにしろ、セキュリティフィックスがリリースされないのはとても困ったことです。はてさて、どうすればいいのでしょうか。
もちろん私の立場としてはLibreOfficeを使ってくれると(そして手伝ってくれると)うれしいのですけど。
話をCentOSに戻しますが。
CentOSのリスクヘッジは、RHELのサブスクリプション契約を行う、CentOSが続くことを信じる、Scientific Linuxに乗り換える、その他(ミラクルなど他のベンダーを利用する)が考えられます。
どれも一長一短ありますが、きちんとメリットやリスクを考えないと怪我をする可能性がある、というのはほぼ間違いなく言えると思います。
もちろんCentOSのプロジェクトに参加して継続する、というのもいいですし、本来はもっとそうするべきです。
タダだからOSSを利用するのではなく、OSSにも適切に投資を行う方が、結果的に負担減になるということもあり得ます。
これもCentOSが教えてくれた重要な教訓のように思います。
というか、あくまでtwitterで見ている限りですけど、CentOSのリリースは日本人が特に喜んでいるように見えるので、うれしい人たちでRHELのコミュニティビルドを作成するのが実は一番いいのでは、という気もします。
外に向かう行動力のない日本のSIerたちがそんなことをするとは思えないですが。
CentOS 6.0のリリースに関するゴタゴタをまとめるのは別の誰かにお任せしますが、ようはリリースが予定よりも半年以上遅れました。
リリースができないOSSプロジェクトはいろいろと問題があるなんて、今更いうまでもないですね。
とはいえ、多少のゴタゴタはどこのOSSプロジェクトにもあるので、それはいいとします。
問題はCentOSは今後とも安定してリリースされるのか? ということです。
いえ、現時点ですでに安定してリリースされていないので、今後とも、というのはおかしいわけですが。
今更説明する必要もないのですが、CentOSはRed Hat Enterprise Linuxのコミュニティビルド版です。
ようは配布されているソースからRed Hatの商標などを取り除いたものですね。
ということは、CentOSはエンタープライズ向けで、利用者を選ぶわけです。比較的スキルが高い人たちになるかと思います。
その分サポート期間が長かったり、商用利用に向いているということです。
そういう人たちが使っているCentOSの最新版がこれだけリリースが遅れたということは、ほとんど手伝う人がいなかったということが予想されます。
もちろん受け入れ側の問題もあるので一概にどうとは言えないものの、それなりのスキルのあるユーザーがたくさんいても開発は活発にならないということが証明されました。
いわんや他のプロジェクトにおいてをや、ですね。
これはCentOSが教えてくれた重要な教訓です。
あとは継続性です。
Wikipediaによると(CentOSのサイトで探すべきなんですけど。。)、CentOS 6.0のサポート期間は2017年11月30日までとのことです。
果たしてこの時期までCentOSというプロジェクトは続いているのでしょうか?
そのようなリスクを勘案せず、安易に飛びついて大丈夫なんでしょうか?
性格上商用利用されることが多いはずなのですが、CentOSプロジェクトがなくなってしまったからサポートを取りやめます、とお客さんに言って許されるのでしょうか?
現に今そういう事態を迎えてしまったOSSがあります。そう、OpenOffice.orgです。
もうOracleが新バージョンをリリースすることはありません。
後継となるApache OOoはいつリリースされるのかめどすら立たない状況です。このままOOoを使い続けるか、LibreOfficeに移行するか、はたまたMicrosoft Officeに戻るかの選択が迫られているわけです。
新機能が追加されないのはいいにしろ、セキュリティフィックスがリリースされないのはとても困ったことです。はてさて、どうすればいいのでしょうか。
もちろん私の立場としてはLibreOfficeを使ってくれると(そして手伝ってくれると)うれしいのですけど。
話をCentOSに戻しますが。
CentOSのリスクヘッジは、RHELのサブスクリプション契約を行う、CentOSが続くことを信じる、Scientific Linuxに乗り換える、その他(ミラクルなど他のベンダーを利用する)が考えられます。
どれも一長一短ありますが、きちんとメリットやリスクを考えないと怪我をする可能性がある、というのはほぼ間違いなく言えると思います。
もちろんCentOSのプロジェクトに参加して継続する、というのもいいですし、本来はもっとそうするべきです。
タダだからOSSを利用するのではなく、OSSにも適切に投資を行う方が、結果的に負担減になるということもあり得ます。
これもCentOSが教えてくれた重要な教訓のように思います。
というか、あくまでtwitterで見ている限りですけど、CentOSのリリースは日本人が特に喜んでいるように見えるので、うれしい人たちでRHELのコミュニティビルドを作成するのが実は一番いいのでは、という気もします。
外に向かう行動力のない日本のSIerたちがそんなことをするとは思えないですが。
で、コントリビュートするとかソース読むとかは・・・そんなスキルと暇ないから・・・
むむぅ、って感じでいますが今は違うんですかねぇ・・・
> くなってしまったからサポートを取りやめます、とお客さんに言って許され
> るのでしょうか?
許されるわけがないですね。というより、サポートするしないは、CentOS は
関係がありませんね。保守やサポートの責任は、お客様と契約を結んだものの
責任です。
CentOS 側に責任を押し付けるような Sier には OSS は使用してほしくない
ものですね。素直に RHEL を使えよってことですね。
CentOSが遅れに遅れたのはバイナリ互換維持作業のせいだけど、これはビルドオプション等も含めてRedHat仕様にする方針のため。個人で単にビルドして穴を塞ぐだけなら気にする必要はない。
>CentOSプロジェクトがなくなってしまったからサポートを取りやめます、とお客さんに言って許されるのでしょうか?
他の人も突っ込んでるけど、ここらへんのリスクはOS選定の時点で決めるべきこと。お客が「許してくれない」のであればCentOSという選択肢が除外されてRHELに絞られるだけの話。
すでにClearOSとか出てきてるけど、リソースの問題に悩まされている。やっぱりCentOSのクォリティに並ぶのは並大抵のことじゃないし、OS以外の部分でもミラーサイトの構築とか一朝一夕に作れない部分も多い。
だから、今回の遅延があっても僕はCentOSが依然としてダントツ一位の座に残ると見る。