日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

子どもを連れての移動

2019-06-07 10:00:00 | (愛)のブログ
子どもを育てているとまた、変わった目線で世の中をみるようになる。
6月号の編集後記でも書いたが、育休中に引っ越しをしたこともあり、
子どもをどこに行くにも連れて歩くことが多かった。

引っ越しをしたものの、年度途中から保育園を変えられず、
結構な距離を公共交通機関を使って、通うことになったのもきつかった。

子どもは何せ愚図る。
喉が乾いた、お腹がすいた、座りたい、云々。
電車の席がひとつ空いていても、ひとりでは座りたくない、等…。
冬でも汗だくで、すごい顔で乗っていたと思う。

そして、たまに席を譲ってくれる人がいると神様に思えるほど。
譲ってくれた人に何度もお礼を言っては、
心のなかではそのかたに良いことがありますようにと人知れず祈っていた。

海外には子育て専用車両があるというニュースも聞き、本当に羨ましくおもった。
日本も子育て世代に優しい環境づくりを進めてほしいものだ。(愛)

朝鮮学校の運動会

2019-05-29 10:00:00 | (愛)のブログ
今月は運動会シーズン。
先週日曜日に子どもが通うウリハッキョでも運動会が行われました。

季節外れの猛暑になった日曜日でしたが、教室に冷房をつけて開放したり、
暑さ対策を万全にしたおかげで、熱中症に倒れる人もいることなく、無事運動会を終えることができました。

ウリハッキョの運動会は、親の立場で参加するのは初めてでしたが、
種目も多種多様で、同胞が参加するものも多く、とても楽しむことができました。

子どもたちも少ない期間で準備したとは思えないほどの完成度を見せてくれて、感動。
特に農楽は本当に素晴らしくて、暑いなか、チョゴリやパジチョゴリに身を包み、
サンモをクルクルと回す姿は、親バカながら、「すごい!」と素直に感動してしまいました。

運動会前日のある日の学校からの連絡帳では、サンモがうまく回せず、
サンモを投げては「もうやだ!」と泣いたという連絡も受けていたので、あまり期待していなかったのに、
子どもなりに頑張って練習して、本番を迎えたんだなと思うと、
ウリハッキョ(朝鮮学校)で、心も成長させてもらっているなと、うれしくなりました。

実際、子どもを朝鮮学校に通わせるのには、金銭的にもとても大変ですが、
日々のこうした心の成長を感じられるので、通わせがいがあるなと思った、そんな運動会でした。(愛)


日々のお弁当作り

2019-05-23 09:59:00 | (愛)のブログ
子どもがウリハッキョに入学して2ヵ月。
4月からお弁当づくりがスタートした。
料理があまり得意でもないし、朝に弱い私は、
(毎日お弁当づくりなんて、ぜったいむり!!)と思っていた。

しかし、育休中、ひょんなことからお弁当作りの練習をすることになった。
実家に子どもと里帰り出産したとき、子どもを地元の幼稚園へ一時預かりすることにしたのだ。
その幼稚園は、給食がでないので、必然的にお弁当を作ることに。

不器用な私は、母からレクチャー。
母曰く、
「お弁当なんてね、卵焼き焼いて、きゅうりとチーズを切ったものをハムで巻いたりして、
いまは冷凍ものだってあるんだから、それをうまく使って、
お弁当箱に隙間なく入れてあげれば何とかなるのよ!」
だそうで、卵焼きを焼くところからお弁当作りをスタートさせた。

お弁当箱もこどもが食べきれるサイズの小さいものを使って、
上手に詰めていく。
私が入れたものを、「こんな入れ方だめでしょ!」と母が直していく。
時々姉にもお弁当に合うメインおかずや、
忙しい朝でも簡単に作れるサブおかずの作り方を教えてもらった。

2ヵ月間ほど、母にレクチャーを受けながら作ったおかげで、
不器用な自分でもなんとか作れそうな気がした。

そして現在もどうにか作り続けている。
ただこれからの季節、傷まない安全安心なお弁当を作り続けるのが心配でもある。

ということで、来月号の特別企画は「夏に持っていきたいお弁当(仮)」企画です!
料理上手なオモニにお弁当レシピも紹介してもらう予定です。
これからの季節、ぜひお役立ていただければと思います!(愛)

GWは草津温泉へ

2019-05-09 10:00:00 | (愛)のブログ
10連休は皆さまどう過ごされたでしょうか?
私は前半は仕事、後半は長野の実家に行き、つかの間の実家生活を楽しんできました。
(実家に行くと、甥っ子姪っ子たちがたくさんいるので、子どもたちも楽しいし、
赤ちゃんも可愛いかわいいと見てもらえるので、子育ても幾分楽になるのです。)

3日には日帰りでぷらり草津温泉へと足を伸ばしてきました。

車で山道をくねくねと進み、2時間ほどで草津温泉へ。
駐車場に車を停め、始めは「西の河原公園」へ。


温泉が至る所から湧きだしている公園で、
そこかしこに湯けむりがたっている光景はとても面白かったです!

皆は公園の奥にある露天風呂に入るということでしたが、
私は赤ちゃん連れだったこともあり、休憩所で露天風呂に入らない家族とお茶をすることにし、甘酒を頂きました。
それでもせっかく草津に来たのだから少しくらい湯に浸かりたい!と思い、赤ちゃんを家族に預け一人足湯に浸かってきました。


自然の中でひとり足湯に浸かりながら、
こんなゆったりとした日も久々だな〰️と、
ひととき癒されてきました。

その後は有名な湯畑まで徒歩でぷらぷら散歩。
饅頭を食べたり、ガラスショップを覗いたり。
岡本太郎が湯畑周辺をデザインしたということで、湯畑につくと岡本太郎の作品も見られました。




滞在時間わずか3時間ほどでしたが、
結構楽しめました。

途中山道で絶景も見れました。

久々に自然豊かな空気に触れて、癒され、帰ってきました。

そんなGWを過ごし、今日はイオ6月号締め切り日。
GW進行でとってもきつい日程をどうにか乗り切ろうと奮闘中です。
ミスのないよう、頑張りたいと思います。(愛)




朝鮮語を初めて学ぶ

2019-04-26 10:00:00 | (愛)のブログ
今年4月、子どもがウリハッキョに入学した。
ウリ幼稚園には通わずずっと保育園生活だったので、
まっさらな状態からウリマル(朝鮮語)学習を始めている。

子どもを見ていると、ひとが新しい言語を獲得する時ってこんな感じなのか!ととても興味深い。

最初は何かニュアンスで言葉にならない言葉をしゃべったり(なんとなくウリマル調)、
新しいウリマルを学んで、家の中でも新しい単語を何度も話したり、
朝鮮語の歌を大きな声で歌ったりしている。

子どもの脳は柔らかいというけれど、
本当に自分のものにするのが早く、とても面白い。

保育園時代は自分が朝鮮語をしっかり教える自信もなかったので
敢えて特に何も教えなかったが、
いまでは意識して朝鮮語を生活に積極的に取り入れていこうと思っている。

月刊イオは基本日本語で組むので、
朝鮮語能力が段々と衰えてきてるのを自覚している今日この頃。。。

自分も子どもと一緒に朝鮮語の勉強を意識してやってみようと思っている。(愛)

「私のオモニ」

2019-04-16 10:00:00 | (愛)のブログ
去年のイオの連載に「私のオモニ」という連載があった。
2年間継続したが、今年度からは「私のアボジ」という連載としてリニューアルした。

「私のオモニ」は一般同胞からオモニに纏わるエピソードをエッセイ形式で語ってもらう企画だが、
そこには様々な女性の姿が描かれていた。

同胞のなかのいち女性だったオモニ、夫を支える妻としてのオモニ、そして母であったオモニ。
様々なエピソードを読むたびに、女性に課せられる役割はなんと多いのだろうと感嘆していた。
そして、その女性像を子がしっかりと語れるということに、意味があるのだろうなと思った。
どんな思いを持ったとしても、それは母としては幸せなことなのだろうなとも思う。

今年、上の子が小学校へとあがった。
保育園を卒園すると、日常的に学校へ足を運ぶこともなく、
先生と顔を合わせて子どもの様子をうかがうこともなく、
連絡帳という手段のみが子どもの日々の生活を知る術となる。

なんだか、子どもが私の手から1歩離れたような感覚。
子どもも、自らの人生を歩みはじめたのだなと感慨深く入学式を迎えた。

子どもたちが寝静まったあと、翌日の準備をひとりで黙々としながら、
そういえば自分のオモニもこんな風に、真夜中に目を覚ますと、家事を黙々としていたなとふと想った。

結婚するまでは、子どもとして母という存在をみてきたが、いまは母の立場になってることを途端に意識した。
子どもたちにどんな母親像として記憶されるのだろうと思うと、背を正す気持ちになった。
私自身もふたりの子の母になり、いままでとは見える景色がまた違ってきた。
イオのブログでも、それらを綴れればと思っている。

ということで、何ヵ月ぶりにイオ編集部に戻ってきた(愛)です。
この間、色々とまた違う刺激を受けてきました。
それらを仕事にもおおいに活かせたらと思っています!
またどうぞよろしくお願いいたします。(愛)

様々な変化の年

2018-06-11 10:00:00 | (愛)のブログ
今年、2018年に入ってから朝鮮半島情勢が去年とは180度違った形で激動。
一触即発の戦争直前の雰囲気から一転、
平和への舵へと一気にきったように好転しています。

明日、史上初の朝米首脳会談がいよいよ行われます。
この時を多くの同胞たちがどれほど待ち望んでいたのか。
テレビ越しに会談の結果を見守りたいと思います。

今年は自分の周りでも色々と変化のある年になっています。
詳しくはここでは公表しませんが、
勝手に見出しを付けるなら
「新たなステージへ」というところでしょうか。(笑)


よくチェックする占いでも私の今年のテーマは
「居場所、場」だそうで、
個人的にもこれから少しの間、変化がありますが、
不安を飲み込んで変化を楽しめるように心がけたいとおもいます!

様々な変化を肌で感じる2018年、
5年ぶりに今年は日記でも書こうかな、とふと思いました。(愛)

通勤電車の中で

2018-06-01 10:00:00 | (愛)のブログ
東京で電車通勤をしていると、電車の中では様々なことが起こりうる。
特に優先席付近では、乗る人の性格などがもろに垣間みえることが多い。

先日、こんな光景に出会った。
少し混雑している平日の夜、
優先席は高齢者の方とスマホゲームをしている若者サラリーマンが座っていた。
その前にはお父さんと10歳位の女の子と5歳位の男の子の親子連れ、
そして妊婦マークをつけている女の人が立っていた。


結構混雑していたので、男の子はお父さんの足にしがみつきながらも頑張って踏ん張っていて、
お姉ちゃんは弟君らしき子をサポートしていた。
途中の駅で、高齢者がひとり降り、親子連れの前の席が空き、
お姉ちゃんは弟君を膝に抱っこしながらその席に座った。
混雑に揉まれていた男の子もホッとしたようだった。

すると、お姉ちゃんが何かはっとしたような顔をして、弟君に耳打ち。
その後、妊婦マークを付けている女の人に、
「ここ、どうぞ座ってください」と言い、弟君と一緒に立った。
女の人は「ありがとう。でも、弟君も小さいし、立っていると危ないから大丈夫だよ」と遠慮すると、
女の子はまたこう言った。
「私たちすぐ降りるので、大丈夫です!どうぞ」と。
女の人はそこで、「そう?じゃあありがとう」と座った。

そのやり取りの前方にはひたすらスマホゲームをするサラリーマンが座る…。

次の駅で親子連れは降りるのかな?
と思いきや、全く降りなかった。
むしろ4、5つ後の妊婦さんと同じ駅で降りたのだ。

そう、女の子は「善意の嘘」を付いてまでも、妊婦さんに席を譲ったのだ。
まだ幼いのになんてすごく優しい子なんだろうと、感動してしまった。
あの女の子はきっと素敵な女性に成長するんだろうな、と内心思った。

こんな完璧な「善意の嘘」を見ることも稀になく、
すごく良いことに出逢った感覚だった。

疲れが目立つ通勤電車でも、
人の心の優しさに触れることができるこういう光景に出会うと、
少し胸がほんわか温かくなる。(愛)

何かが壊れて気付くこと

2018-05-22 10:00:00 | (愛)のブログ
日々生活を重ねていると、家具や家電もそれなりに使うわけで、
年々何かが壊れ、修理という事態に陥る。

ここ3年間見ても、年に一度は必ず何かが不具合に。

一昨年は、エアコンが壊れ修理。
水がしたたりおちてくるので、自腹でクリーニングしてもらったが、
その後初期工事の手抜きがそもそもの原因ということが判明して再度購入した電気屋さんで修理してもらった。
ちょうど夏場で、エアコンのない夏がこんなにもきついものなのかと、寒がりの私でも思った。

去年はトイレが寿命で壊れ、交換。
すぐに交換できないということで、2週間位時間をくれと言われてしまった。
これが結構生活的にはきつく、お風呂場に水をはって、
原始的にバケツに水を汲んで流すということをしながらも、
隣室が偶然空室だったので、管理会社に頼んで使わせてもらっていた。

と同時に水回りの場所を日にちを見ずに修理すると怖いと聞いたことがあるので、
お清めなどにも気を使い、トイレが新しくなる日をひたすら耐えながら待った。

トイレが使えないってこんなに不便なのか!と身に沁みてわかった。

去年末には冷蔵庫から異音が大音量で響いていたが、
一応使えたのでだましだまし使っていたら、最近になって冷凍室のものが冷えなくなっていた。

すぐに修理を呼ぶと(この時はすぐにきてくれた)、すでにファンが故障していて、
もうすぐ冷蔵室も冷えなくなるところだったという。
幸い冷蔵庫内のものは無事だったが、冷凍室の中のものは一度解凍されたので、処分した。
古いものも入っていたので、結果的には冷凍室の掃除ができた。

そしてつい最近、炊飯器が壊れた。
仕方なく、無水鍋でお米を炊くと、これがすごく美味しくて驚いた。
炊飯器よりも早いし、何倍も美味しい。
ただ、じっと見てなくてはならないが。。。

なので、最近は鍋でお米を炊いては、余ったものを冷凍している。
冷凍したものも美味しくて、鍋炊きも悪くないな、と思った。

鍋で炊いたご飯を食べながら、壊れなければ気付かなかったことが結構あるのだな、と思い立った。
そう思うと、時々何かが壊れるのは、
なにかのメッセージなのかも、とポジティブに捉えることにした。
ただ、修理ごとにお金がかかるので、あまり壊れてほしくはない。(愛)







6月号の特集4.27首脳会談

2018-05-11 09:55:00 | (愛)のブログ
昨日6月号の〆切が無事終わりました。
今日は最後の色校確認作業が残っていますが、山場を越えてホッとしています。

6月号の特集は4.27北南首脳会談。巻頭頁からどどんと掲載しています。

板門店宣言の全文、ドキュメント、解説、南同胞の声、世界の声、在日同胞の声など、
盛りだくさんで掲載します。

4月27日は私もいつもより早めに家をでて、
通勤電車の中でスマホ片手にイヤホンをつけ、会談のようすを見守りました。

両首脳が板門店を越える姿には涙が自然とこぼれ、電車の中で涙をぬぐっていました。
史上初の板門店での会談は実に平和への希望が溢れていて、
私たちこどもたち世代への未来の希望を感じた瞬間でした。

連休明けの8日に原稿がほぼ出るという結構ハードなスケジュールでしたが、
何とか乗り切れたのも、心持が希望に溢れていたおかげでしょうか(笑)

近々朝米会談の日程も発表されるということで、
良い意味でのサプライズの日々が今年は続きそうで、嬉しいかぎりです。

あとはミスがないか、最後の確認を徹底的にして、6月号を無事に最後まで終えたいと思います。
月刊イオ2018年6月号は5月17日発行予定です!(愛)




2018年4月27日を迎えて

2018-04-27 10:00:00 | (愛)のブログ
今日はいよいよ北南首脳会談当日!
このブログが更新される時間には、世界中の注目が板門店に集まっていることと思う。

今日1日でどんな合意が為されるのだろうか。

今回の首脳会談は文在寅大統領が政権初期の頃に行われるということもあり、
その後の展開も期待できると聞いた。
会談の成功を見守りたい。

そして、今日午後14時には愛知で、朝鮮高校無償化裁判の名古屋地裁判決が下される。

編集部からも2名現地取材で愛知へ出張中。
裁判結果を、夕方ごろ日刊イオブログでも速報する予定だ。

大阪では、15時から無償化裁判控訴審第3回口頭弁論が開かれる予定。

目まぐるしく動く今日1日が過ぎるとき、自身がどんな感情でいるのか。
ドキドキしながら、迎えている。(愛)



新入社員歓迎会をやって

2018-04-19 10:00:00 | (愛)のブログ
昨日はイオ編集部で新入社員歓迎会を行いました!
(え、遅くないか?)とお思いがちですが、(相)さんが平壌出張から今週帰ってきたこともあり、
全員やっとそろったということで、急きょバタバタと日程も決まり、
昨日某焼肉店で行われました。

男性社員がイオ編集部に新入社員として入ってくることは初だそうです!
とても新鮮な気持ちで迎えました。

私がイオ編集部配属として入社したのが11年前。
当時は男性4名、女性が私含めて2名で、
しかも〆切前にはいってきたこともあり、〆切前のピリピリ感が大いに伝わってきました。
中途入社だったこともあり、自身の勉強も不足していて、
(やっていけるだろうか)、と不安が先に来ましたが、
温かく迎え入れてくれ、その後大物の取材現場にも連れて行ってもらったり、
趣味だった写真撮影も仕事に活かすことができたりと、不安は杞憂に終わりました。

11年の間、イオ編集部も何名もの編集者が入れ替わったりもしましたが、
その度に編集部のカラーがあります。
それも面白いな、と11年やってきて感じています。

今年度からはまたどんなカラーになるのか、
また色々と変化があると思いますが、それも楽しみです。(愛)

朝鮮半島分断の悲しみ

2018-04-10 10:00:00 | (愛)のブログ
先日、偶然にも放送直前の番宣で流れてきて録画しておいた番組、
「草彅剛の“ニュースな街に住んでみた!”韓国・ソウル」を鑑賞した。
 
どうせいつもとお決まりの朝鮮を悪くみせる番組かな、とあまり期待していなかったが、予想に反して意外によかった。
 
番組は、朝鮮戦争混乱の最中、
北から南に渡ってきた失郷民と呼ばれる人たちが暮らす村に、
草彅剛とNHKの柳沢解説員が何日間かアパート暮らしをしてみるというもの。
その村に暮らす人々の生の声を、ふたりが見て、聞いていた。
 
時には、若者たちの統一への思いを聞いたり、
平壌に故郷を持つハルモニの若かりしころの写真を拝見しながら
話を聞いたり。
 
北側の村が遠く彼方に微かに見える島に暮らす
ハラボジの言葉が特に印象的だった。
故郷に少しでも近い場所で余生を送りたいと思い、
この島に移り住むことにしたといいながら、
双眼鏡で微かに見える故郷の姿を覗き、
二人に語っていた。
「故郷は母(オモニ)だ」と。
 
その言葉を聞きながら、瞬間的に1世の祖父を思い出した。
祖父も同じようなことを言ってたからだ。
生涯願いながらも、行きたくても行けなかった愛しい故郷。
いまも叶わない願いを持つ人々がいる現実。
普段日本のテレビでは報じない、朝鮮半島分断の悲しみを真面目に捉えていた。
 
二人もじっと耳を傾けていた。
柳沢解説員が冒頭、朝鮮半島のことを何も知らなかったから、
知るために来た、というようなことを言っていた。
外部からの情報のみ並べて解説するエセジャーナリストが多い日本で、
自分の目でみて、聞いて、感じてみる人たちがもっと増えればいいなと本当に思った。
 
巧い言葉を並べるのではなく、
そこにある現実と、人々の思いに
耳を傾けて感じてもらうことの大切さを改めて感じた。(愛)
 
 

サクラの季節におもうこと

2018-03-30 10:00:00 | (愛)のブログ
「サクラ咲いたら 一年生
ひとりで 行けるかな♪」
(ドキドキドン! 一年生より)

最近子どもがよく口ずさんでいる歌です。
卒園児のおにいさんおねえさんたちが卒園式の時に歌っていた歌をいつの間にか覚えたようです。

その歌の通りに東京は桜が満開、
今週末入学式を迎えるウリハッキョも多いと聞きます。
こどもの通う保育園でも転園する子や先生もいたり、1学年進級したりと、
そわそわワクワクする時期だな~とこの時期は毎回思います。

子どもが通っている園では、1部卒園式、2部が学芸会のような形になっており、
卒園式もどんなものかみることができます。
卒園児が最後に保護者に一言感謝を伝える場面があるのですが、
自身の子どもに「○○は卒園するとき何ていうの?」と尋ねると、
「おかあさん、いつもご飯つくってくれてありがとう」っていう、とまさに定型文のような答えが返ってきました。

普段は「オンマ」と呼んでるから、「オンマ」って呼んでほしいな~と伝えたら、皆そういわないから嫌だそうです。
子どもなりにすでに考えをもって、区別をしているみたいです。
普段の会話では「オンマ」「アッパ」を名前だと思っている節がまだあるので、
これからみっちり「オンマ」「アッパ」を公的な場でも堂々と言ってもらうよう感じてもらうよう、
工夫しなければ!と思いました。(愛)

祖父の祭祀をあげながら

2018-03-20 10:00:00 | (愛)のブログ
 
先月、所用で実家に帰った際、
その日が祖父の命日だったこともあり、
久々に実家のチェサに参加した。
 
お昼過ぎから胡麻油の香ばしい匂いが漂うなか、
ホットプレートの上で
チェサパンチャン作りを一緒に手伝った。
 
祖父が亡くなったのがもう18年前。
2000年の6・15首脳会談が行われる直前に亡くなった。
故郷に一度も帰ることができずじまいだった。 
 
今回平昌オリンピックの様々な北南合同行事を
テレビやpcでみながら、
祖父がいまの光景を見れていたなら、
どんなにか驚き、泣いて嬉しがったことだろうな、
と思わずにいられなかった。
 
チェサで祖父にチョルをしながら、
祖父のたくさんの想いを受け継ぐためにも、
自分のこどもたちに1世たちの想いが受け継がれるよう、頑張らなくてはといまいちど思いを新たにした。(愛)