国鉄タサ5400形貨車
国鉄タサ5400形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 日本国有鉄道 |
所有者 | セントラル石油瓦斯、丸善海運、昭和石油瓦斯、ゼネラル瓦斯、北海酸素、出光興産、日本石油輸送、東邦アセチレン、丸紅飯田、日本石油瓦斯、日通液化ガス、大洋プロパン瓦斯、三菱液化瓦斯、三菱化成工業、日商、亜細亜石油、三角石油瓦斯、岩谷産業 |
製造所 | 三菱重工業、日立製作所、川崎車輛、日本車輌製造、富士重工業、富士車輌、汽車製造 |
製造年 | 1960年(昭和35年)-1963年(昭和38年) |
製造数 | 356両 |
消滅 | 1982年(昭和57年) |
常備駅 | 東水島駅、塩浜駅、浜五井駅他 |
主要諸元 | |
車体色 | ねずみ色1号 |
専用種別 | 液化プロパン→LPガス |
化成品分類番号 | 燃(G)23 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 17,880 mm |
車体長 | 17,000 mm |
全幅 | 2,420 mm |
全高 | 3,859 mm |
タンク材質 | ボイラー鋼板 |
荷重 | 20 t |
実容積 | 47.1 m3 - 47.4 m3 |
自重 | 31.3 t - 32.3 t |
換算両数 積車 | 5.0 |
換算両数 空車 | 3.0 |
台車 | TR41C |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 13,700 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タサ5400形貨車(こくてつタサ5400がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
概要
[編集]本形式は、液化プロパン専用の20 t積タンク車として1960年(昭和35年)8月16日から1963年(昭和38年)6月19日にかけて356両(オタサ5400 - オタサ5497、オタサ15400 - オタサ15642、オタサ15648 - オタサ15662)が三菱重工業、日立製作所、川崎車輛、日本車輌製造、富士重工業、富士車輌、汽車製造の7社にて製作された。なお、オタサ5498 - オタサ5499、オタサ15643 - オタサ15647は最初から空番である。用途記号表記は特殊標記符号「オ」(全長 16 m 以上)を前置し「オタサ」と標記する。
本形式のほか、液化プロパンを専用種別とする形式には、タム7100形(104両)の1形式のみが存在した。1963年(昭和38年)2月4日に専用種別の名称変更が行われ、LPガス(最高使用圧力16.7 kg/cm2)専用となった。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃(G)23」(燃焼性の物質、高圧ガス、高圧ガス、可燃性のもの)が標記された。専用種別の「LPガス」と化成品分類番号の「燃」は赤色で標記されている。さらに、タンク体右側形式番号上には「連結注意」が標記された。
落成時の所有者は、セントラル石油瓦斯、丸善海運、昭和石油瓦斯、ゼネラル瓦斯、北海酸素、出光興産、日本石油輸送、東邦アセチレン、丸紅飯田、日本石油瓦斯、日通液化ガス、大洋プロパン瓦斯、三菱液化瓦斯、三菱化成工業、日商、亜細亜石油、三角石油瓦斯、岩谷産業の18社であった。
ドームレス直円筒型のタンク体は、ボイラー鋼板(SB46B、現在のSB450)製で荷役方式はタンク上部にある弁からの上入れ、上出し式である。
塗色はねずみ色1号であり、全長は17,880 mm、全幅は2,420 mm、全高は3,859 mm、台車中心間距離は13,700 mm、実容積は45.5 m3 - 45.7 m3、自重は31.3 t - 32.3 t、換算両数は積車5.0、空車3.0、最高運転速度は75 km/h、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。
1982年(昭和57年)9月30日に最後まで在籍した1両(オタサ15607)が廃車となり、同時に形式消滅となった。
参考文献
[編集]- 『Rail Magazine』 2002年9月号 - 2003年4月号 Vol.228 - Vol.235 ネコ・パブリッシング刊
- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)