国鉄タキ30100形貨車
表示
国鉄タキ30100形貨車 | |
---|---|
タキ30100形、コタキ30101 1992年6月20日 | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
日本国有鉄道 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所有者 | 日本化学工業 |
製造所 | 日本車輌製造、川崎重工業 |
製造年 | 1976年(昭和51年) |
製造数 | 5両 |
消滅 | 1995年(平成7年) |
常備駅 | 越中島駅、郡山駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | 重クロム酸ソーダ液 |
化成品分類番号 | 96 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 10,600 mm |
全幅 | 2,500 mm |
全高 | 3,582 mm |
タンク材質 | 普通鋼(一般構造用圧延鋼材) |
荷重 | 35 t |
実容積 | 21.0 m3 |
自重 | 15.8 t |
換算両数 積車 | 5.0 |
換算両数 空車 | 1.6 |
台車 | TR225 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 6,500 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タキ30100形貨車(こくてつタキ30100がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は、日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
概要
[編集]本形式は、重クロム酸ソーダ液専用の35t積タンク車として1976年(昭和51年)10月18日に日本車輌製造にて4両(コタキ30100 - コタキ30103)、同年11月1日に川崎重工業にて1両(コタキ30104)の合計2ロット5両が2社で製作された。
重クロム酸ソーダ液を専用種別とする形式には、他には例がなく本形式が唯一の存在であった。
記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「96」(有害性物質、毒性のあるもの)が標記された。
所有者は日本化学工業の1社のみであり、その常備駅は総武本線越中島支線の越中島駅であったが、その後福島県の郡山駅に移動になった。全車生涯所有者が変わることなく運用された。
荷役方式は、積込は液出入管から行い、荷卸しは液出入管と空気加圧による上出し方式である。
塗色は、黒色であり、全長は10,600mm、全幅は2,500mm、全高は3,582mm、軸距は6,500mm、自重は15.8t、実容積は21.0m3、換算両数は積車5.0、空車1.6、台車はベッテンドルフ式のTR225であった。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車(5両)がJR貨物に継承されたが、1995年(平成7年)1月に全車一斉に廃車となり、同時に形式消滅となった。
年度別製造数
[編集]各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。
- 昭和51年度 - 5両
- 日本車輌製造 4両 日本化学工業(コタキ30100 - コタキ30103)
- 川崎重工業 1両 日本化学工業(コタキ30104)
参考文献
[編集]- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)