隼鷹とは、旧日本海軍の空母「隼鷹」をモデルにした、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場するアル中キャラクター(艦娘)である。
イラスト:くーろくろ、cv:大坪由佳。図鑑番号はNo.066、改二は208。
飛鷹型航空母艦2番艦であるが、艦これ内では「飛鷹」とは姉妹である言及は無く、あくまでも相方の扱いである。
実は海軍の公式資料では隼鷹型1番艦で、飛鷹の方が2番艦だったりする。あえて2人を姉妹扱いしていないのは、そのためかも知れない。
同じ軽空母仲間の飛鷹や龍驤と同じ、陰陽師系のスタイルである。(ちなみにこの3人は、ミッドウェーで蒼龍と飛龍が戦没後、第二航空戦隊を引き継いだ軽空母トリオだったりする。同じスタイルなのはそのためかもしれない)
黒髪ロングで毅然としたお嬢様と云った趣の飛鷹とは対照的に、明るいツンツン紫髪はボーイッシュで少年漫画的なキャラクターを感じさせる。だーからヘビメタじゃないんだって!マジで!一方でスタイルは非常に良く、きっちりと着込んだ服装の上からでも分かる豊満なふくらみとひきしまった腰のくびれが見てとれる。詳しくは改二を待て。
明朗快活というより常にハイテンションな性格であり、登場時の「ヒャッハー!(正確な表示セリフは「ひゃっはぁー!」)」や「飲んでないよ、シラフだよ!」発言のためかネタキャラ扱いされる傾向が強い。ちょっかいを出してきた提督に対して仕事量の多さ(艦載機の整備など)でぼやく一幕も。
一方、仕事はキッチリ行うタイプであり、秘書艦として各種報告を行うセリフでは押さえるべきポイントを端的に押さえたり、執務室でリラックスつつも警戒を怠らなかったりと、ノリの良さの中にもプロとしての抜かりなさが見え隠れする。出撃中は「いけるいけるぅ!」「パーッといこうぜ~!」などと艦隊全体の気分を盛り上げるようなセリフが多い。更に、要所要所で同型艦である飛鷹を立てることも忘れない。商船改装空母であり、もとは豪華客船だったことから、実ははっちゃけたキャラは演技で、根は真面目なお嬢様なのかもしれない(そうした認識に基づく二次創作も多い)。
隼鷹と切っても切れないのが酒である。最初のうちはシラフであると弁明していたのだが、改二にするとボイスのうち母港×2、ケッコンカッコカリ後母港、補給、小破以下入渠、放置ともはや開き直ったかのように酒絡みのものに置き換えられた[1]。2015年1月に実装された家具「鎮守府カウンターバー」は時間と秘書艦によりカウンターに置かれている酒が変化するが、隼鷹を秘書艦にすると21時~5時まで日本酒「霧島」がずっと置かれている[2]。もっとも、隼鷹が一晩飲み明かしていると発表されたところで誰も驚かないだろうが……
と思っていたら、2015年2月末のアップデートで、カウンターバーにその名も「ちゃんぽん朝まで飲み勢」(時間によって酒の種類が日本酒→ワイン→ウィスキーと変化する)が追加され、皆の予想を裏切らずに隼鷹がその一員として名を連ねることになった(他には武蔵、加古、朝霜、伊19、伊14。意外にも同じ軽空母の酒好きコンビである千歳はちゃんぽん飲み勢ではなく、朝まで日本酒コースである)。
レアリティの面から見た場合、比較的入手し易い部類に入る。最初から4スロットの装備欄を持ち、千歳航改二・千代田航改二と並び軽空母トップクラスの艦載機の搭載・運用能力がある(ちとちよ姉妹はレベル50でやっとこの姿に改装できることを考えると、運用のしやすさという面では飛鷹型の2人の方が評価が高い)。
航行不能だったとはいえ終戦まで残存していたため幸運値が高めで、改造すると更に上昇する。[3]
戦力として充分な能力を持ち、かつ(正規空母と比較した場合)低燃費なので、戦闘だけでなく遠征に回っても優秀である。
欠点として、航空母艦でありながらも低速である点[4]と、装甲の最大値が低い(あくまで正規空母との比較で)という点が挙げられる。
4コマウェブコミック『艦隊これくしょん -艦これ- 4コマコミック 吹雪、がんばります!』(通称「(公式)4コマ」)では、飛鷹と共に狂ったような笑い声を上げながら怪しげな陰陽術の儀式で艦載機を飛ばしているところを新人艦娘と引率の伊勢に目撃され、参考にしすぎないように注意すべきアブない先輩として初登場。
その後も赤城に脅されたり、雨漏りに被弾(?)してぶっ倒れてるところを発見される(式神戦闘機や巻物甲板がいずれも紙なので水に弱い?)等、貧乏くじを引かされる傾向がある。
その後は回を重ねるにつれて、千歳ともどもお約束通りの大酒飲みキャラへ。第六駆逐隊に飲み会の準備や片づけを手伝わせたり、鳳翔さんが今晩の夕食は焼き鳥に決めた段階で二人揃って何を飲むか相談するなど、ア艦これ状態へと陥っている。んでもって空母寮の先輩の加賀に毎度シメられている模様。
こんなコミカルな印象が強い彼女ではあるが、上述のように本編においては「軽空母として最も優秀な空母娘の一人」である。
入手している提督は、派手な外見や酔っ払いのような言動に引くことなく、是非活用して頂きたい。やや姉御肌かつ嫌味のない自信家で、提督とも対等に接してくれる彼女が、いかに信頼に足る人物(艦?)であるか納得頂けるはずである。
「よーし!改装強化済みの隼鷹さん出撃しちゃうよー!抜錨!」
史実での活躍から改二実装が期待されていた隼鷹だったが、2014年8月29日のAL/MI作戦終了後のアップデートでの登場となった。改造レベルは空母として高レベルの80。イベント後の実装になったが、これは史実での隼鷹の初陣がAL作戦であり、その後活躍した事が要因であると思われる。
容姿や髪型などはほぼ以前のままだが、衣装及び艦橋・飛行甲板が他の改二軽空母である千歳・千代田姉妹と同様に迷彩仕様になっている(といっても隼鷹の衣装は先の二人のような「いかにも迷彩」ではなく、アクセント程度の変更)また巻物状の航空甲板が非常に大きくなっており、それまで手に持っていたのが背中にマント状にして構えるスタイルになっている。
そして、何といっても服の上からもハッキリ解る爆乳である。RJ涙拭けよ・・・・まあ排水トン数は二航戦超え、RJの倍だからね。そしていざ中破させてみたらその性格から割と考えづらい清楚な白下着とグラマラスな身体、そしてそれらを隠そうとした結果涙目で「勅令」のアレの文字を禁に変えて下着を隠すといういろいろな意味で衝撃的な姿になる。やっぱり素はお嬢様だったか。
能力は艦載機の数こそ据え置きだが、飛鷹型の特徴である艦載機搭載の均等割りから他の改二空母組同様に極端な割り振りになり、「24・18・20・4」と第3スロットまでで62機となる。これは二航戦改とほぼ同数で、正規空母並みの運用が可能である(同じように比較すると千歳・千代田改二は51機、龍驤改二は52機、雲龍改は66機)
また、火力は最大改修で40と軽空母組では龍驤改二と並び、第1スロットに攻撃機を装備すれば龍驤改二と同等の攻撃力を維持した上で制空や追加火力も期待出来る。
回避はLv99で84まで上昇し、それまで空母で最高であった飛龍改二(82)をも凌ぐ。改の時点でも高かった運は41になり(榛名改二と同値)、総じて攻撃力は文字通り正規空母に匹敵する能力を得ている。
2017年9月に夜戦時に夜間戦闘機・夜間攻撃機・爆撃機・夜間作戦航空要員の組み合わせによる夜襲連合カットイン導入で発動に運が関わることになったので運が高い隼鷹改二はスロット配置数からも使いやすくなった(第4スロットに航空要員を載せ、残りの数が多いスロットで高い火力を維持できる)
ただし燃料と弾薬の消費も軽空母では相当悪く、バランス型からクセが強くなっておりこれまでとは違う運用法を模索する必要がある。
上記の通り、艦載機搭載に癖のある割り振りだが、逆に云えば搭載スロットが少ない第4スロットに艦載機の代わりの装備を装備しても戦力の低下が少なく、2017年の1月のアップデートで『~艦本式タービン』と『~艦本式缶』の組み合わせで低速から高速に出来る様になったため、「補強増設」のスロットと組み合わせれば高い火力と高速軽空母としての戦力を両立出来る利点も出ている。
追加装備として烈風(18年時点でも初期装備として持っているのは大鳳改と隼鷹改二のみ)とAL/MI作戦の報酬であった13号対空電探改を持ってきてくれる。AL/MI作戦で雲龍を入手した提督なら、史実でも想定されていた第六〇一航空隊(烈風・彗星・天山・流星改)を運用する隼鷹というIFに挑戦してみるのもあり?(烈風は任務やランカー報酬、彗星・天山・流星改は雲龍型姉妹が改装の際に初期装備として持参)
なお、雲龍と隼鷹改二は性能がかなり似通っている。艦種・速度に加え、回避と運は隼鷹、火力は雲龍が優っているという違いはあるが、それ以外のステータスや燃費も(1戦あたりで隼鷹が燃料・弾とも5少ない)胸の大きさもそれほど変わらない。
冒頭の自己紹介の通り、元は日本郵船(現在もある三菱財閥系の海運会社。ちなみに、いわゆる郵便事業とは極初期以外は無関係)の大型高速貨客船「橿原丸」であった。 高速といっても、あくまでも「民間客船としては高速」であり、最高速度は設計上25ノット程度だったようだ。
また、建造にあたっては「国が建造費の6割出してやるから、有事は空母に改装な」という契約が結ばれていた。これにもエピソードがあり、最初は逓信省(ここがこの補助金プランを国会に提出した)が主張した補助金8割という話だったのが、大蔵省が横やりを入れ(こちらは5割を主張)、結局海軍が仲裁して補助金6割としたのだが、今度は日本郵船が、こんな巨大な客船をそれも2隻も作っても採算が取れないと主張し、仕方なく政府が、「就航時の赤字は国が被るから」という密約をして、やっと作って貰えることになったという(別の説では、日本郵船がこれを断ると、ライバルである大阪商船が代わりに作ることになっていたため、営業戦略上仕方なく日本郵船が2隻とも作ることになった、とも)。
こうして三菱長崎造船所で「橿原丸」が1939年3月に、川崎造船所で「出雲丸」が同年11月にと、2隻の貨客船の建造が始まった。ちなみに2隻の設計は、改造契約のため日本海軍の平賀譲達のチームが行っているが、客室は日本郵船が2箇所の造船所の技師を取りまとめ「日本の文化を世界に示す」を合い言葉に設計している。
そのまま完成すれば、2隻は日本最大級の豪華貨客船姉妹[5]として、太平洋航路を優雅に旅することになっていたであろうが、時折しも風雲急を告げる時期であった。日本海軍は、1941年(昭和16年)の軍編成を行うためのギリギリの時期(1940(昭和15年)年10月)になって、ついに2隻の改装を決断し、11月5日付けで方針を正式決定。ここに2隻は、貨客船として生まれることなしに軍艦となることが決まる。
翌41年1月に日本郵船からの買収を決定し、2月に正式買収。以降、三菱長崎造船所で建造中だった「橿原丸」は、仮称第1002番艦と呼ばれるようになり、1942年(昭和17年)5月に竣工して、艦名「隼鷹」を与えられた。
なお、「出雲丸」こと第1001番艦「飛鷹」が竣工したのは2ヶ月遅れの7月であった。
「飛鷹」より一足早く完成した「隼鷹」は竣工早々に四航戦に編入され、1942年(昭和17年)6月に同じ四航戦の「龍驤」とともにアリューシャン列島のダッチハーバーの攻撃でデビューを飾る。が、この攻撃は陽動作戦の一環であった。
そして本命のミッドウェーで、日本海軍は一航戦・二航戦の四空母を一気に失う大敗を喫してしまう。
飛鷹型航空母艦の常用48機の艦載機は正規空母である「飛龍」「蒼龍」に次ぐ機数であり、客船改造した空母の中で最大のサイズ[6]であり、大型の艦載機も運用出来る能力から、正規空母4隻を一気に失ったミッドウェー海戦以降は、「飛鷹」「隼鷹」はほぼ正規空母として扱われ、前述の通り二空戦の一員として各地を転戦する。
日本空母として初めて電探(レーダー)の本格運用を行ったり、外側へ26度に傾斜させた煙突と一体化した近代的な大型の艦橋(後年空母大鳳・信濃や各国で建造された空母にも採用されている)を備えたりするなど、意欲的な設計・改修が行われている。
そして最大速度こそ控えめだが、戦争がなければ豪華客船として竣工する予定だっただけに、姉妹ともども型式は違えども、後述の通り駆逐艦「島風」と同等の高圧高効率機関を搭載。18ノットで12000海里以上と非常に長い航続距離も誇る。日本海軍最優秀空母の翔鶴型空母が同じ速度で9700海里、戦時量産空母の決定版である雲龍型が8000海里であることを思うと、居住性の良さも含めて彼女らが本当は客船となるはずだったことも伺える。
まさか酒豪キャラ設定なのは、このあたりの燃費の良さ(肝臓の強さ)が反映されたんじゃ…
1944年(昭和19年)6月のマリアナ沖海戦では、相棒の「飛鷹」をはじめ、「翔鶴」「大鳳」が戦没し、日本海軍の航空戦力は事実上壊滅する。「隼鷹」自身も2発の直撃弾と6発の至近弾を受け発着艦不能となってしまい、なんとか生き延びたものの、この損傷のために小沢艦隊の「瑞鶴」「瑞鳳」「千歳」「千代田」が囮となって散華していった10月のレイテ沖海戦には参加出来ず、辛くも生き延びることとなった。
1944年(昭和19年)12月。既に搭載する航空機が無くなってしまった「隼鷹」は、輸送船代わりに使われていた。艦これで「天山とか流星とか欲しいよね」と言うのは上記の通り運用する機会がほぼ無かったため(流星に至っては艦載機としての運用すらされていない)
その輸送任務でマニラに行き、佐世保への帰投途中の12月9日、「隼鷹」は米潜水艦「シーデビル」と「レッドフィッシュ」からの雷撃を受ける。魚雷2発が命中し、艦首が10m吹っ飛ぶ程の損傷を受け、5000トンもの浸水が発生するが、「あぁ~ん!こんな格好いやだ~!」と悲鳴を上げつつ何とか佐世保に帰投することが出来た。その後船体は修復されてドックからは出られたが、損傷した機関部の修理がままならず[7]、佐世保に係留されたまま終戦を迎える。
戦後になっても機関は修理されず、従って「鳳翔」のように引き揚げ船として働くことも出来ず、1947年(昭和22年)8月1日解体完了。波乱万丈の一生を終える。
本来の役目だった橿原丸として復旧し、戦後復興に励む人々を乗せて平和な大海原を駆けるという願いはついに叶うことはなかった。
自分以外の《艦娘》のソウル(バトルによって相手に与えられるダメージの数)を+1する脅威のスペックを誇るカードとして登場。
実際にヴァイスシュヴァルツをプレイしていない提督諸氏には伝わり辛いとは思うが、隼鷹の効果と同等のソウル上昇をする方法はデッキに8枚しか投入できないクライマックスカードを使用する事しかないため、わかりやすく言い換えれば毎ターンゲーム外の領域からクライマックスカードを手札に加えて使用しているのとほぼ同じである。つまりこのカードは間接的にハンドアドバンテージを稼ぎつつ、ダメージリソースを底上げしている事にもなる。しかも2つ目の効果のせいで相手はこのカードに対して何の対策もできない辺りが地味にいやらしい。
加えて艦これにはゲームから除外される事でお互いのダメージの回復に追加のストックを要求する響、控え室(遊戯王/MTG風にいえば墓地)からのカード回収を阻害する初風、バトル以外の手段で相手にダメージを与えられるレベル3のカードが多数あるため、圧倒的に有利な局面では強烈な殺傷力で相手を薙ぎ倒し、劣勢からでもダメージのキャンセル具合で一気にゲームをひっくり返すほどの高いポテンシャルを秘めている。
事実、艦これ発売後は瞬く間に環境が艦これ一色に染まり、当然このカードは入賞した全デッキで採用されていた。プレイヤーの間でも「このゲームの醍醐味やプレイヤースキルの活きる部分がこのカード1枚のせいで死んでしまっている」「(このカード自体に)明確なデメリットは存在するが、それ以上に同居しているカードプールとの親和性が高すぎる」と、規制を求める声が早くから上がっており、実際2014年上半期制限改訂においてデッキの潤滑油として機能していた『ドジッ娘 電』、ならびにこのカードと非常に相性のよかった『大和型戦艦2番艦 武蔵』と共にデッキに組み込む事ができなくなった。
艦これのデッキ構成上、上述の『ドジッ娘 電』は必須パーツであったため、ヒャッハーの悪夢は終わったかに見えたが、ブシロードは、弾けた・・・
追加パック『第二艦隊』の発売によって、『ドジッ娘 電』、『大和型戦艦2番艦 武蔵』の代替が利くカードが登場してしまい、再びヒャッハーの悪夢が環境に戻ってくる事となる(追加パック発売後の公式大会金沢地区ならびに東京地区の入賞デッキでの採用率は当然の10割)。
その後、2014年12月22日の緊急制限改訂において、世界規模で暴れ回っていたニセコイ(全世界合算で入賞率98%)の規制と併せて禁止カードに指定されヒャッハーの悪夢は終わりを告げた。
それから時は経って2023年6月13日、環境のインフレ及び艦これの使用率の低下を鑑みてか、"2枚まで使用可"という制限の元解禁。およそ8年半振りにヒャッハーできることとなった。(インフレの進んだ環境で戦えるかは別の話だが…)
2013年7月には早くもMMDモデルが完成している。
おそらく軽空母の艦娘では初のMMDモデル化だと思われる(というか、全体を通しても島風に続く2番手と思われる)が、このMMDモデルは残念ながら諸事情により8月21日で配布終了し現在入手は出来ない。
なお、2014年9月配布のモンテコア式隼鷹モデルは入手可能である。
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最終更新:2024/12/23(月) 00:00
最終更新:2024/12/23(月) 00:00
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