日本シリーズとは、各年のセ・リーグ王者VSパ・リーグ王者が激突し、日本一のチームを決めるためのプロ野球の頂上決戦である。
正式名称は『プロ野球日本選手権シリーズ』。また、読みは「にほんシリーズ」ではなく「にっぽんシリーズ」である。
2014年から三井住友銀行が冠スポンサーになっているため、『SMBC日本シリーズ』という大会名での開催となっている。
プロ野球が2リーグ制になった1950年から行われている各年のセントラル・リーグ(セ・リーグ)王者VSパシフィック・リーグ(パ・リーグ)王者の戦いを『日本シリーズ』と呼ぶ。
2007年よりクライマックスシリーズ(CS)が設けられ、CSセ・リーグ王者対CSパ・リーグ王者といった構図に切り替わっている。2007年の中日ドラゴンズが初の『リーグ優勝を経験していない日本シリーズ王者』となった。
偶数年をセ・リーグ本拠地、奇数年をパ・リーグ本拠地で開幕することにしており、対戦は7戦4勝制。先に4勝を挙げたチームが日本シリーズ優勝、すなわち『日本一』と称されるチームとなる。1回以上両者が引き分け、両チームとも4勝に至らず第7戦目を終えると、第8戦目に突入する。1986年に一度だけ第8戦が行われた。今までに一度もないが、2回以上引き分けになって決着がつかなければ第9戦、第10戦と突入していく可能性もある。第8戦以降は延長が無制限とされているため、雨天などによるコールドゲームで引き分けにならない限り、第14戦までに必ず決着がつく。
1950年の第1回から現在まで一度も中止になったことはない。2022年までの対戦成績はセ・リーグ36勝、パ・リーグ37勝。現存の12球団は全球団1度は優勝している。日本シリーズに出場しながら優勝できず、消滅したチームは松竹ロビンス(現 横浜DeNAベイスターズに吸収合併)と大阪近鉄バファローズ(現 オリックス・バファローズに吸収合併)の2チームである。
1987年からは二軍でも同様に、イースタン・リーグ王者VSウエスタン・リーグ王者が衝突し、二軍の日本一のチームを決める『ファーム日本選手権』が開催されている。
回 | 年度 | 優勝チーム(リーグ順位) | 優勝回数 | 優勝監督 | 対戦チーム(リーグ順位) |
---|---|---|---|---|---|
51 | 2000 | 巨人(1位) | 6年ぶり19回目 | 長嶋茂雄 | ダイエー(1位) |
52 | 2001 | ヤクルト(1位) | 4年ぶり5回目 | 若松勉 | 近鉄(1位) |
53 | 2002 | 巨人(1位) | 2年ぶり20回目 | 原辰徳 | 西武(1位) |
54 | 2003 | ダイエー(1位) | 4年ぶり4回目 | 王貞治 | 阪神(1位) |
55 | 2004 | 西武(1位) | 12年ぶり12回目 | 伊東勤 | 中日(1位) |
56 | 2005 | ロッテ(1位) | 31年ぶり3回目 | ボビー・バレンタイン | 阪神(1位) |
57 | 2006 | 日本ハム(1位) | 44年ぶり2回目 | トレイ・ヒルマン | 中日(1位) |
58 | 2007 | 中日(2位) | 53年ぶり2回目 | 落合博満 | 日本ハム(1位) |
59 | 2008 | 西武(1位) | 4年ぶり13回目 | 渡辺久信 | 巨人(1位) |
60 | 2009 | 巨人(1位) | 7年ぶり21回目 | 原辰徳 | 日本ハム(1位) |
回 | 年度 | 優勝チーム(リーグ順位) | 優勝回数 | 優勝監督 | 対戦チーム |
61 | 2010 | ロッテ(3位) | 5年ぶり4回目 | 西村徳文 | 中日(1位) |
62 | 2011 | ソフトバンク(1位) | 8年ぶり5回目 | 秋山幸二 | 中日(1位) |
63 | 2012 | 巨人(1位) | 3年ぶり22回目 | 原辰徳 | 日本ハム(1位) |
64 | 2013 | 楽天(1位) | 9年目初優勝 | 星野仙一 | 巨人(1位) |
65 | 2014 | ソフトバンク(1位) | 3年ぶり6回目 | 秋山幸二 | 阪神(2位) |
66 | 2015 | ソフトバンク(1位) | 2年連続7回目 | 工藤公康 | ヤクルト(1位) |
67 | 2016 | 日本ハム(1位) | 10年ぶり3回目 | 栗山英樹 | 広島(1位) |
68 | 2017 | ソフトバンク(1位) | 2年ぶり8回目 | 工藤公康 | DeNA(3位) |
69 | 2018 | ソフトバンク(2位) | 2年連続9回目 | 工藤公康 | 広島(1位) |
70 | 2019 | ソフトバンク(2位) | 3年連続10回目 | 工藤公康 | 巨人(1位) |
回 | 年度 | 優勝チーム(リーグ順位) | 優勝回数 | 優勝監督 | 対戦チーム |
71 | 2020 | ソフトバンク(1位) | 4年連続11回目 | 工藤公康 | 巨人(1位) |
72 | 2021 | ヤクルト(1位) | 20年ぶり6度目 | 高津臣吾 | オリックス(1位) |
73 | 2022 | オリックス(1位) | 26年ぶり5度目 | 中嶋聡 | ヤクルト(1位) |
74 | 2023 | 阪神(1位) | 38年ぶり2度目 | 岡田彰布 | オリックス(1位) |
75 | 2024 | DeNA(3位) | 26年ぶり3度目 | 三浦大輔 | ソフトバンク(1位) |
優勝、出場数順。日本シリーズに出場経験のある消滅した球団も記載。
球団名 | 出場 | 優勝 | 敗退 | 初出場年 | 初優勝年 | 最新出場年 | 最新優勝年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
読売ジャイアンツ | 36 | 22 | 14 | 1951 | 1951 | 2020 | 2012 |
埼玉西武ライオンズ | 21 | 13 | 8 | 1954 | 1956 | 2008 | 2008 |
福岡ソフトバンクホークス | 20 | 11 | 9 | 1951 | 1959 | 2020 | 2020 |
東京ヤクルトスワローズ | 9 | 6 | 3 | 1978 | 1978 | 2022 | 2021 |
オリックス・バファローズ | 15 | 5 | 10 | 1967 | 1975 | 2023 | 2022 |
千葉ロッテマリーンズ | 6 | 4 | 2 | 1950 | 1950 | 2010 | 2010 |
広島東洋カープ | 8 | 3 | 5 | 1975 | 1979 | 2018 | 1984 |
北海道日本ハムファイターズ | 7 | 3 | 4 | 1962 | 1962 | 2016 | 2016 |
横浜DeNAベイスターズ | 4 | 3 | 1 | 1960 | 1960 | 2024 | 2024 |
中日ドラゴンズ | 10 | 2 | 8 | 1954 | 1954 | 2011 | 2007 |
阪神タイガース | 7 | 2 | 5 | 1962 | 1985 | 2023 | 2023 |
東北楽天ゴールデンイーグルス | 1 | 1 | 0 | 2013 | 2013 | 2013 | 2013 |
大阪近鉄バファローズ(消滅) | 4 | 0 | 4 | 1979 | - | 2001 | - |
松竹ロビンス(消滅) | 1 | 0 | 1 | 1950 | - | 1950 | - |
年度 | MVP | 敢闘選手賞 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
受賞者 | 守備位置 | 所属球団 | 受賞者 | 守備位置 | 所属球団 | |
2000年 | 松井秀喜 | 外野手 | 巨人 | 城島健司 | 捕手 | ダイエー |
2001年 | 古田敦也 | 捕手 | ヤクルト | タフィ・ローズ | 外野手 | 近鉄 |
2002年 | 二岡智宏 | 遊撃手 | 巨人 | アレックス・カブレラ | 一塁手 | 西武 |
2003年 | 杉内俊哉 | 投手 | ダイエー | 金本知憲 | 外野手 | 阪神 |
2004年 | 石井貴 | 投手 | 西武 | 井上一樹 | 外野手 | 中日 |
2005年 | 今江敏晃 | 三塁手 | ロッテ | 矢野輝弘 | 捕手 | 阪神 |
2006年 | 稲葉篤紀 | 外野手 | 日本ハム | 川上憲伸 | 投手 | 中日 |
2007年 | 中村紀洋 | 三塁手 | 中日 | ダルビッシュ有 | 投手 | 日本ハム |
2008年 | 岸孝之 | 投手 | 西武 | アレックス・ラミレス | 外野手 | 巨人 |
2009年 | 阿部慎之助 | 捕手 | 巨人 | 高橋信二 | 捕手 | 日本ハム |
年度 | MVP | 敢闘選手賞 | ||||
受賞者 | 守備位置 | 所属球団 | 受賞者 | 守備位置 | 所属球団 | |
2010年 | 今江敏晃 | 三塁手 | ロッテ | 和田一浩 | 外野手 | 中日 |
2011年 | 小久保裕紀 | 一塁手 | ソフトバンク | 吉見一起 | 投手 | 中日 |
2012年 | 内海哲也 | 投手 | 巨人 | 稲葉篤紀 | 外野手 | 日本ハム |
2013年 | 美馬学 | 投手 | 楽天 | 長野久義 | 外野手 | 巨人 |
2014年 | 内川聖一 | 外野手 | ソフトバンク | ランディ・メッセンジャー | 投手 | 阪神 |
2015年 | 李大浩 | 一塁手 | ソフトバンク | 山田哲人 | 二塁手 | ヤクルト |
2016年 | ブランドン・レアード | 三塁手 | 日本ハム | ブラッド・エルドレッド | 一塁手 | 広島 |
2017年 | デニス・サファテ | 投手 | ソフトバンク | 宮崎敏郎 | 三塁手 | DeNA |
2018年 | 甲斐拓也 | 捕手 | ソフトバンク | 鈴木誠也 | 外野手 | 広島 |
2019年 | ジュリスベル・グラシアル | 外野手 | ソフトバンク | 亀井善行 | 外野手 | 巨人 |
年度 | MVP | 敢闘選手賞 | ||||
受賞者 | 守備位置 | 所属球団 | 受賞者 | 守備位置 | 所属球団 | |
2020年 | 栗原陵矢 | 外野手 | ソフトバンク | 戸郷翔征 | 投手 | 巨人 |
2021年 | 中村悠平 | 捕手 | ヤクルト | 山本由伸 | 投手 | オリックス |
2022年 | 杉本裕太郎 | 外野手 | オリックス | ホセ・オスナ | 一塁手 | ヤクルト |
2023年 | 近本光司 | 外野手 | 阪神 | 紅林弘太郎 | 遊撃手 | オリックス |
2024年 | 桑原将志 | 外野手 | DeNA | 今宮健太 | 遊撃手 | ソフトバンク |
掲示板
375 ななしのよっしん
2024/11/07(木) 22:15:00 ID: 1Z4XaQKz4J
そりゃ出てくるだろうけど、年代が変わっていくとともにそういうファンは自然に減っていって、それを当然と思う年代に切り替わっていくよ。
ややきつい言い方だけども、そもそもレギュラーシーズンの通年戦績だけを絶対視して、それ以外は無意味無価値っていう発想そのものが別に理論的な正当性のないもので、ぶっちゃけ「単に昔そうだったから」というだけに過ぎないよね。
「終盤の何戦かたまたま強かっただけじゃ意味がない、シーズン通しての戦績が重要」っていうんだったら、「今年たまたま強かっただけじゃ意味がない、ここ10年間の戦績が重要」とかだって言い得るわけだしさ。
376 ななしのよっしん
2024/11/08(金) 10:58:30 ID: EUCHtw9B6N
だいたい提案されてる「CS優勝がリーグ優勝」も「シーズンゲーム差でアドバンテージ可変」も
2004-2006パ・リーグのプレーオフでやって不評だったからCSには引き継がれなかったんちゃうの?
MLBは3地区で予選やってのリーグ優勝決定戦だから違和感ないけどね
「リーグ優勝」「CS優勝(=日シリ進出)」「日本一」それぞれ独立に栄誉あること、でええやん
377 ななしのよっしん
2024/11/08(金) 11:21:08 ID: HGFr0/c6BL
2007年の初CSでセ2位中日が1位巨人をストレートで倒して日シリ行ったからアドバンテージをつけるようになって
その後1位球団が負ける度にもっとアドバンテージ増やせって話になるけどそれならCS廃止しろぐらい言えないもんかね
興行収入や消化試合のガラガラが嫌で導入したくせに下位球団からの下剋上は日シリやリーグ優勝の価値がーって言い出すのは虫が良すぎるんだわ
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最終更新:2024/12/20(金) 13:00
最終更新:2024/12/20(金) 13:00
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