ダライアス 単語

2158件

ダライアス

6.4千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE
DARIUS タイトル画像

ダライアス(DARIUS)とは、タイトーが発売したアーケードゲームで横スクロールシューティングゲーム、及びそのシリーズ作品である。ここではシリーズ作品全体について説明する。

概要

グラディウス」や「R-TYPE」と並ぶ、1980年代を代表する横スクロールシューティングゲームの1つ。初代では、ボディソニックを内蔵したベンシート[1]ヘッドホン端子を装備し、左右2画面をハーフミラー方式、中央画面を透過方式で3画面を連結した大専用筐体話題となった。続編の一部では初代と同じく大専用筐体を使用したものもある。

クリアごとに分岐するステージタイトーサウンドチームZUNTATA」のOGRこと小倉久佳氏担当のシリーズ作品ごとに高い評価を得ているBGM、そしてグラフィック面でも生物モチーフにしたボス巨大戦艦は以降のシリーズ作品にも引き継がれ、徴となっている。前作から十余年経って発表された新作「ダライアスバースト」およびその生作品でも、楽曲担当者として、タイトーを退社しフリーとなった小倉氏が参加するなど、この点は変わらぬ伝統となっている。

2019年9月にはメガドライブミニに新規移植版のダライアスが収録され、大いに話題となった。このメガドライブ版は、当時存在したものではなく、ファンメイドによる所謂勝手移植だったが、これがメガドライブミニの収録作品の玉を探していたスタッフに留まり、きちんと遊べるように調整を加えた上で権利的にもクリアになってから改めて収録となったものである。これにはPCエンジンベースの26体のボスも収録され、ボスラッシュモードも搭載した非常に完成度の高いものとなっている。

シリーズ作品

アーケード

家庭用オリジナル

主なゲームシステム

ステージ分岐

ステージクリア後には、プレイヤーは2つのステージのうちどちらへ向かうかの選択ができる。

ステージアルファベットによるゾーン分けがなされており、V'ゾーン、Z'ゾーンを含めた最大28種類が用意されている。そのうちの規定のステージ数をクリアするとゲーム終了となる。

Gダライアスではギリシャ文字αοゾーンに分けられており、さらにゾーン内で2つのエリアの分岐が存在する。エリアアルファベットでA~Zで分けられている。そのため、合計15種類のステージと30種類のステージ内分岐(U、V、W、Xエリア重複)が用意されていて、そのうち5ステージクリアするとゲーム終了となる。

庭用オリジナルではステージ分岐の仕方がアーケードとは大きく異なる。

シルバーホークパワーアップ

自機シルバーホークは数種類に色分けされたパワーアップアイテムを回収することで各種装備が強化される。パワーアップアイテムは、アイテムと同じ色をした敵を倒したり、特定の敵編隊を全滅させることで出現する。パワーアップの種類は作品ごとによって異なり、また、を除くアーケード作品では、それぞれの装備の段階が数レベルに細分化されていて、最大レベル時にアイテムを回収することで段階が上がるというパワーアップシステムとなっている。

ショット(対攻撃)の強化。に、ミサイルレーザー(敵を貫通)→ウェーブ(敵と地形を貫通)の順で強化されることが多い。外伝では、最終段階の1つ前の段階のショットの方が強力であるということが有名。
ボム(対地攻撃)の強化。フォースのみレーザー(後述)も強化。に、ボム(前方下)→ツインボム(前方上下)→マルチボム(前後上下)の順で強化されることが多い。
アーム(防御シールド)の強化。全ての作品で、アーム→スーパーアーム→ハイパーアーム(地形への接触も防御)の順で強化される。
レーザー(補助攻撃)の強化。フォースで登場。アイテム自体はのみで登場。自機を中心に広範囲攻撃する。
外伝ではボンバー、Gではキャプチャーボールの数を増やす。キャプチャーボールは敵を捕獲する特殊攻撃で、捕獲した敵で、その攻撃を利用したり、ボンバーαビーム(強力な大ビームボス敵が使うβビームに干渉させ、連射に打ち勝つとより強力になる)に変換したりする。

1度でもミスをすると、細分化されたレベルの高さが初期値に戻ったり、全体の段階が初期状態に戻ったりするので、シリーズを通してリカバリーが難しい。

他にも、敵を全滅させる金アイテムスコアが上がるアイテム1UPアイテム、複合パワーアップアイテムなどがある。

ボス(巨大戦艦)

ダライアスシリーズ最大の特徴といっても過言ではないのが、生物モチーフにしたボス巨大戦艦であり、作品ごとにインパクトのある演出がなされている。特に、シリーズではボス戦前に警告音と共に下記メッセージが表示されるのが恒例。また、初代ダライアスとダライアスバーストダライアスバーストACでは、巨大戦艦戦時に次元気流に突入する。

下記に、シリーズに複数回登場しているものや特に有名なものについて紹介する。詳細なデータは「巨大戦艦(ダライアス)」を参照されたい。

シーラカンス戦艦
キングフォスル
キングフォスル」「クィーンフォスル」など、シリーズ最多の登場回数を誇る。序盤のボスとして登場することが多い。
ピラニア戦艦
ファッティグラトン
「ファッティグラトン」「ハングリーグラトンズ」など。初代では弱点である口や拡散するピラニア弾がレーザーだと狙い辛いため、攻略難易度は高め。外伝では高速移動しながらの苛な攻撃で、ダライアスバーストでは大量の子機がバリケードとなりシルバーホークを苦しめる。
イソギンチャク戦艦
エレクトリックファン」「サンダーボルトファンズ」が該当する。フォスグレートシング(後述)に次いで有名な戦艦外伝では扇風機なのになぜか吸引攻撃をしてくる。
ウミガメ戦艦
「ストロンシェル」「ヘビーアームズシェル」「エンシェンバラージ」など。ラスボスとして登場するケースが多いのが特徴。初代の「ストロンシェル」は、最強状態のミサイルで弱点の頭部にり付いて連射すると瞬殺できる。
タツノオトシゴ戦艦
グリーンコロナタス」「バーミリオンコロナタス」「ディープドラゴン」など。ウミガメと並び、こちらもラスボスの常連である。初代の「グリーンコロナタス」については自機狙い弾を大きく弧を描いて避ける「三日月パターン」が有名。
クジラ戦艦
他のボスが「○○コロナタス」といったに作品ごとに名前を変えて登場する中、当艦は「グレートシング」という名前で一貫して登場する事が多い(Gダライアスでは頭文字を並べた「G.T.」と言う名で登場している)。一部作品を除き、基本的にラスボスとして登場する。全ての作品で高い攻撃力と耐久力を持ち、特に耐久力が他のボス敵とはべものにならないほど高く、長期戦を強いられる。ステージの最後を飾るに相応しい格と実力のため特に人気が高い。
胎児戦艦
ダライアスIIでは「バイオストロング」の名で、スーパーダライアスIIでは「メカバイオストロング」の名で登場する。「バイオストロング」の姿は巨大な胎児で、機械らしさは微も感じられない。攻撃のたびに産を上げるその光景は異様そのものである。「メカバイオストロング」は成長した「バイオストロング」をサイボーグ化したような外見で、機械と混じり合った姿はグロテスクさを増している。生物モチーフとする巨大戦艦の中でひときわ異を放っている。
シャコ戦艦
ダライアス外伝の6ステージにて「クラスティハンマー」の名で登場する。全方向にばらまかれる弾幕など、その攻撃は並のラスボス以上にしく、シリーズでも屈の強敵としてプレイヤーたちに鮮な印を刻み付けた。
オニキンメ戦艦
ダライアス外伝にて「ゴールデンオーガ」の名で最初のボスとして、「ストームコーザー」の名でラスボスとして登場する。「ゴールデンオーガ」はパッケージオープニングエンディングに取り上げられていることから、外伝を代表するボス敵という見方が強い。「ストームコーザー」は外見は類似しているが攻撃方法は全くの別物で、ゲームバランスを崩壊させるような鬼畜な猛攻をしかけてくる。攻撃のしさだけなら外伝最強を誇るが、耐久力が高くないのが一の救い。

エピローグ

ステージ分岐を持つ本シリーズには、作品ごとに複数のエピローグが用意されていて、どの最終ステージクリアしたかで決まる(ツインではプレイヤーゲーム中にどのようなプレイをしたかで決まる)。

ハッピーエンドからバッドエンドまで、さまざまな種類があるので、これらを全て見るのも1つの楽しみである。

Gでは全て「誕生」をテーマにしたもので統一されている。

BGM

BGMタイトーサウンドチームZUNTATAOGRこと小倉久佳氏が担当している。アーケード4作品はどれもゲームBGMとして極めて高い評価を得ている。

初代では、大専用筐体のボディソニックによる重低音を生かしたサウンドや、メタリックBGMが好評を呼んだ。

では、初代とは違う生物感のあるBGMとなっている。また、最終ステージBGMsay PaPa」は、中からボス戦まで通して使用されており、サビの部分に入るとボス戦が開始すると言った演出がなされた。

外伝では、全てのBGM視をモチーフにしている。「FAKE」や「SELF」が名曲。最終ステージと同じく、ステージ全体で同一のBGMが使用されているが、BGMゲーム画面とのシンクロ以上に顕著なものになった。

Gでは、ややアシッドトランスに近い、強いテクノ色を持つ、音楽全体としても一線を画すものにまで発展した。中でも、「KIMERAⅡ」「adam」はとりわけ高い人気を誇る。

2007年3月小倉タイトーから離れ独立。その後2009年12月に発売された新作『ダライアスバースト』ではメインコンポーザーは土屋昇平サブコンポーザーは小塩広和が担当し、小倉は一曲のみ提供という形になった。楽曲は全体的にオリエタルイメージを基調としており、「Good-bye my earth」「The world of spirit」やアーケード版『アナザークロニクル』の「組曲 光導」、小倉提供曲「Hello 31337」が特に人気が高い。

関連動画

関連項目

関連曲

テンプレートタイトル
シリーズ アーケード ダライアス | ダライアスII | ダライアス外伝 | Gダライアス | ダライアスバースト アナザークロニクル
庭用 ダライアスツイン | ダライアスバースト | ダライアスバースト セカンドプロローグ | ダライアスバースト クロニクルセイバーズ | スーパーダライアス | ダライアスR
勢力 人類勢力 シルバーホーク | サイバリオン | Ti2 | リーガ・プラティカ
敵対勢力 巨大戦艦(ダライアス) | シーマ(ダライアス) | ベルサー
楽曲・サウンドトラック ダライアスシリーズの楽曲一覧 | ダライアスバースト オリジナルサウンドトラック | ダライアスバースト リミックス ワンダーワールド | ダライアスバースト アナザークロニクル オリジナルサウンドトラック | ダライアスバースト アナザークロニクル Live in O-EAST -revolt-
制作 メーカー タイトー | ジャレコ
開発 丸山博幸 | 西角友宏 | アオキヒロシ | 柏木准一 | 針谷真
デザイン・設定 仙波隆綱 | 海老川兼武 | 柳瀬敬之 | 島田フミカネ | 黒田洋介
サウンド ZUNTATA | 小倉久佳 | 高木正彦 | 石川勝久 | 古川典裕 | 相澤静夫 | 土屋昇平 | 小塩広和
関連項目 WARNING | ツナサシミー | 凄ぇ!!G.T.!! | ダライアス音頭 | WARNING!!ダライアスさん | うp主はベルサー | ここに水族館を建てよう | MikuMikuDARIUS | DARiM@S | ダライアスイースト | ダライアスビースト | ベルサー鎮守府 | 太東鎮守府
その他 STG | STGのタイトル一覧 | 横STG御三家 | シューターホイホイ | MMDシューティングゲームヒストリカ | 作品テンプレートの一覧#ダライアスシリーズ

脚注

  1. *本来のボディソニックトランスデューサーによって音を振動に変換させるものだが、本作の筐体で使用されたのは座席に設置したスピーカーで重低音を鳴らす擬似ボディソニックである。続編の『ダライアスII』でも同様。(『ゲームサイド』Vol.21 P47)
この記事を編集する
関連記事

親記事

子記事

兄弟記事

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

急上昇ワード改

最終更新:2024/12/19(木) 15:00

ほめられた記事

最終更新:2024/12/19(木) 15:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP