Song of Remainsとは、ニコニコ動画史上初の、VOCALOIDを使用したボイスドラマの作品名である。
概要
Song of Remainsは、元々は佐倉瀬名氏が自サイトに連載している、VOCALOIDのキャラクターが登場するファンタジー小説である。
VOCALOIDのキャラクターは、歌を歌うためのアンドロイド、「ボーカロイド」という設定で登場している。
ストーリーや世界設定は、綾鳥氏がピアプロにて公開している「行こう」というイラストから着想を得て作られた。
ボイスドラマ化に当たって、「ボカロファンをターゲットにした企画だから、普通の人間がミクやカイトを演じてしまっては味気ない」という企画者の意向により、ミクとカイトのセリフには、それぞれVOCALOIDの初音ミクとKAITOが使用されている。
本来は歌うためのソフトであるVOCALOIDに、役者のようにセリフを喋らせ、なおかつ人間との掛け合いもさせるというのは、大変に困難なことであると思われたが、
台詞担当者の高いVOCALOID調整技術により、少々ぎこちなさが残るものの、かなり人間の喋りに近い仕上がりとなっており、視聴者を感嘆させた。
ニコニコ動画にアップロードされているボイスドラマは、原作の第三章まで。
第四章以降は、現在はボイスドラマになる予定はないとのことである。
舞台設定と主な登場人物
「60年前の世界中を巻き込んだ大戦」により、人類滅亡の危機に瀕している世界が舞台となっている。
海の三分の一が干からび、国境は事実上消滅し、四季もなくなってしまっている。
雨は常に強酸性の状態で、人体にも有害であるため、雨天時に長時間屋外に出ているのは大変危険である。
また、「バーサーカー」と呼ばれる大戦の時に生み出された化物がそこらじゅうを徘徊しており、人々は常に襲撃の恐怖に晒されている。
「バーサーカー」とは、生身の人間を強引に強化し、ただ敵を殺戮するだけの兵器にしたものである。バーサーカー化した者は、人間らしい感情や意思を失い、歳を取ることもなくなる。また、体がどれほど損傷を受けても、目の前に動くものがあれば常に襲い続ける。
- 周防(すおう) CV:飛鷺銀
世界の果てへ楽譜を届けるために、ミクと共に旅をしている27歳の青年。
強面で近寄り難い雰囲気の男だが、根は優しく面倒見がいい。
ミクいわく「超がつくほどのお人好し」。 - ミク 台詞担当:剛久 使用ソフト:初音ミク
周防とともに旅をしている少女型ボーカロイド。
天真爛漫な性格で、歌うことが何よりも好き。
マスターである周防をとても大切に思っている。気の強い一面もある。 - カイト 台詞担当:ぱんつP&アイス芋P 使用ソフト:KAITO
旧時代の青年型ボーカロイド。
ふらふらと放浪しながら、「バーサーカー」と戦い続けている。損傷が激しく、色々とガタがきているようである。
どうやらマスターを探しているらしいが・・・?
関連動画
関連項目
外部リンク
- 2
- 0pt