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NTRとは、
- 自動車などのエンジンに使われる「ナイトラスオキサイドシステム」の略語。
- ゲームソフト制作会社、ニトロプラスの略称。
- ニンテンドーDSの開発コードネーム。
- 東方Projectのキャラクター、河城にとりの略称。
- 寝取られたNER。
- 競走馬、ナリタトップロードの略称。
- 恋人や妻を寝取られた男、もしくはそういった「寝取られ展開」の略語。
- インドの映画俳優NTR.Jr氏。
- 寝てるところを写真に撮られること、「寝撮られ」の略語。
- 大塚家具の「寝心地体感ルーム」の略語。
以下では7.について説明する。
概要
主人公が恋人や妻を他の男に(性的な意味も含めて)奪われる、いわゆる「寝取られ」の略称、隠語であるが、ビッチ萌えやエロ堕ちなどとジャンルを共有している場合も多く、その定義は曖昧である。
略し方についても、
このふたつがあるようで非常にややこしい。
「寝取られ」る側のシチュエーションも、主人公とヒロインが相思相愛の状態でありながら他の男に寝取られるものと、主人公がヒロインに片思い状態で他の男に奪われるもの(BSS)とがあり、前者はさらに二人が夫婦または恋人関係にある場合と、両想いだが正式な交際には至っていない場合とに細分される。さらに「寝取る」側も和姦タイプと強姦タイプに分かれるなど、様々なバリエーションを持つ。
寝取られた後の展開も「そのまま新カップルが幸せになるのがいいよ」派、「寝取られたパートナーが破滅するのがいいよ」派、「最終的に主人公に戻ってくるのがいいよ」派などがある。また、寝取る側のキャラクター付けの好みも様々に分かれ、「イケメンにNTRされるのに萌える」派と「汚いおっさんにNTRされるのに萌える」派等、色々な好みのシチュエーションがあるようだ。ヒロインキャラクターの好みも人によって違いがあり、ビッチキャラが好み派、清純キャラが好み派(元純愛派が多い模様)…等々、カオス極まりない。
当然、どのキャラクターに感情移入するかも人によって違う。寝取られる主人公に感情移入する派、寝取る側に感情移入する派、第3者視点派、ヒロインに感情移入する派…SなのかMなのか、愛しているのかいないのか、三角関係なのか否か、わけがわからないよ。
さらには「寝取らせ」という性癖(カンダウリズム)もあり、言うなれば「そのゲームが寝取られ要素を持つと知っている状態で、あえて自分からプレイする」ようなものだろう。逆に、寝取りゲーで寝取られ側に感情移入するケースもあり、寝取る、寝取られる、寝取らせる…これらの定義は冒頭でも書いた通り、未だ曖昧なものである。
いわゆる処女厨とはかなり相性が悪い為、住み分けが大事な嗜好である事を心がけたい。
「嫌なものは見ない」の精神(要するに嫌なら見るなを自らを律するために課している)でNTRは嫌だから見たくないという人もおり、それ故に不意打ちNTRは特に批判の対象になる。2ちゃんねるのNTRアンチスレでも「この作品はNTRと書け」という書き込みは非常に多い。
ただし、NTRは本人が意識しない間にはまり込んでしまう磁力を秘めた魔窟でもあることをお忘れなく…。
213 : ななしのよっしん :2011/03/04(金) 20:49:35 ID: mna+1QM7z+
NTRを見て腸が煮えくり返る奴は楽しめる素質がある。特に何とも思わない倫理観の薄い奴は逆に一生楽しめそうにない。
214 : ななしのよっしん :2011/03/05(土) 06:19:31 ID: K5+5oKJym4
わかるなー。某所でひどいNTR小説を読んで、どうしようもないくらい
不快だったけど、その後数ヶ月に一回は衝動的に検索して読み直してた。
それは5回目ぐらいで治まったけど、
今でも一番思い出したくない(=一番よく覚えてる)ものって言えばそれ。
「NTRだけは嫌だ」って思うのに、NTRと聞いた瞬間に食いついてしまう。その結果、NTR市場のいいお客さんになってるわけだね。
215 : ななしのよっしん :2011/03/05(土) 23:03:02 ID: 9pNODIf/VT
ヒロインも寝取られたけどお客さんも寝取られてたと…
ただしこの論法は論点回避の虚偽であり詭弁である。上記の理論が通るとNTRは楽しめないから嫌いという立場がなくなってしまう。実際には心の底から嫌っていて強い拒絶感を示す人は当然存在する。
マジカルチ×ポ
挿れた瞬間に女性が快楽に堕ちるお手軽な魔法のチンポ。NTR界でよく使われる専用用語である。その安易さからかNTR上級者は忌避されやすい。
この設定も使いようによっては化けるかもしれない。
ヒストリー・オブ・NTR
若い世代には比較的新しいブームととらえられがちなNTRだが、その歴史は非常に古く、ギリシャ神話や『源氏物語』等といった著名な文学作品にNTR要素を多く見ることが出来る。
江戸時代の日本には女遊びに関するスラングで「一盗二婢三妾四妓五妻(いっとう にひ さんしょう しぎ ごさい)」というのがあった。どんな女とエッチするのが一番キモチいい? という問いに答える決まり文句のようなもので、
という感じである。寝取りと手籠めがワンツーで挙げられるあたり、江戸の性風俗のおおらかさが見て取れる。
フランスでは「寝取られ男」の事を「コキュ(cocu)」と言い、コキュを主題とした文学や芝居などが昔から盛んに発表される「コキュ文化」の国としても知られる。惚れた相手は人妻だろうが寝取っちゃえばいいじゃない、という恋愛至上主義とも言えるお国柄ゆえ致し方ないのだろうが、寝取れば寝取られる側が生まれるのは必然の理。コキュは「嫁を寝取られたことに気づかないバカでお人よしなマヌケ男」であると同時に、男ならば誰しもの心にチクッと来る哀愁を秘めた存在なのだ。
とはいえコキュが「バカなマヌケ男」の意味を持つ蔑称である事に変わりはない。フランス人の知り合いが出来ても、帝国ホテルを紹介したり泊めてあげたりするのはやめておこう(「帝国」が「テュ・エ・コキュ」、すなわち「お前は嫁を寝取られたマヌケ男だ」と聞こえ、フランス人が嫌がるというワールドワイドな都市伝説がある)。
英語圏では「cuckold」と言い、『ハムレット』にもこの単語が出てくる。劇中ではハムレットに復讐を命ずる亡霊がまさしくcuckoldであり、死んでも妻の裏切りに気づかなかった亡霊は哀れでマヌケな寝取られ男の典型である。
NTR要素のある作品とヒロイン
純粋可憐、主人公ひとすじなヒロイン。目的の為に頑張る主人公。何があっても誠実にさえ生きていれば最後には報われ、彼女とハッピーエンド…。
ここでは、そんな王道テンプレ的な価値観を衝撃的に揺るがし、NTRという昏い快楽の存在を世に知らしめたとされる三作品のヒロインを紹介しよう。
ヨヨ(バハムートラグーン)
「サラマンダーより、ずっとはやい!!」 「大人になるって悲しいことなの…」
多くのプレイヤーの心をへし折った「みんなのトラウマ」の代表作、1996年発売『バハムートラグーン』の悪名高きヒロイン、ヨヨ王女。
冷静に見れば単なる未熟で心の弱い王女様でしかない彼女だが、王女ゆえの世間知らずさと、それまで知らなかった大人の男性にエスコートされるシチュエーションと吊り橋効果に心浮かれたヨヨが放つ無神経な言葉が今でも癇に障る、という人は多いだろう。しかも物語はヨヨを仲間としたまま進まざるを得ない。現実は非情である。
何より罪深いのが、ヨヨは序盤で名前を変更可能なキャラクターであること。名前変更の場面までの描写では正統派のヒロインのように見えるため、主人公に自分の名前、ヨヨに好きな子の名前を付けたプレイヤーが少なからず存在したのである。
この作品をきっかけにNTR属性を目覚めさせてしまった人はかなり多いようだ。
柴門たまき(下級生2)
「じゃあ、あの人にいらないって言われたら、なってあげようか?(編者注:お嫁さんに)」
『バハラグ』が一般ゲームにおいてNTR属性を開花させるきっかけを飛散させた作品だとすれば、2004年に発売された『下級生2』は、それまでのヒロイン像に安寧を貪っていたエロゲプレイヤーに衝撃を与えた一作だろう。プレイヤーが怒りのあまりディスクを叩き割る、という行為の元祖ともなった。
一途なタイプの多いとされる幼馴染キャラで、かつ説明書やパッケージで紹介されるメイン格ヒロインありながら、ゲーム開始時点で既にイケメンで医大生の彼氏と付き合っており、もうこの時点で不穏な匂いを漂わせているたまき。しょっぱなから彼氏の自慢話やイチャイチャを見せ付けられるという「あるまじき」エロゲ幼馴染ヒロインであった為か、後のOVAでは主人公のセックスフレンドという設定にされてしまった。
ただプレイヤーは裏切り行為だと怒り嘆いたかもしれないが、主人公はというと「ショックだなぁ」程度にしか感じていないため、プレイヤーとの温度差がけっこう大きい(バハラグでも主人公はあまり喋らないので真意は分からないが)。さらにデートに誘っても主人公の反応がどこかしらドライで、寝取りとしての盛り上がりに欠ける。
実はバハラグのような強制NTR展開ではなく、突っ込んだことを聞いたりデートに誘ったりしない限り彼女の正体(?)が露見することはない。初見でそんなことをする人は稀だと思うが。
またゲーム前のたまきとの接点は「子供の頃の約束」程度のものであり、寝取られというには説得力不足の感もある。…だが幼馴染ヒロインとしては重大な裏切り行為と言える。
どちらかと言うと、寝取り寝取られというよりは無自覚な二股キープに見える。たまきのみならず主人公も無自覚な間男だからタチが悪い。まあ○級生シリーズは一穴主義に走るか女漁りの限りを尽くすかプレイヤーの裁量次第、というのが伝統であり、二股かけられていたからといってあまり文句は言えない…かも。
リファーナ(ディア・プリンセス)
雑誌『テックジャイアン』に収録されていたSLG。98年9月号、11月号、99年1月号に総集編1~3が収録されていたが、現在ではほぼ入手不可能。その完成度の高さと鬼畜さから伝説のNTRゲーとして知られている。
主人公の恋人であるリファーナだが、邪神復活を目論む皇太子、ルードヴィヒに囚われてその身も心もルードヴィヒの虜となってしまい、主人公の敵となってしまう。その後もプレイヤーの心をへし折り続けるストーリー展開が用意されており、NTRファンには堪えられない一作となっている。
なお、アルフレッドは道中で仲間と散々やりまくっている。仲間のブルーと一緒にその浮気を目撃したリファーナは、ブルーとセクロス直前に→挿入寸前拒否→その後アルフレッドへの信頼を取り戻しアルフレッドに献身的ご奉仕……といったカップル受難をリアル時間(連載期間)で1年、作中時間で数カ月にわたり乗り越えてきた描写をされていたのだが、ルードヴィヒに攫われて連載一回、作中時間数日でご覧のありさまである。ルードヴィヒさんまじパネぇ…。
雑誌の連載作品と言う関係上、一カ月に一回しかストーリーが進まず完全一本道だったので、完全な不意打ち寝取られで寝取られた後6話=半年かかって完結したが、結局メインヒロインは寝取られ完堕ちのままという凄まじいオチもNTRゲー界で15年以上伝説となって居る理由だろう。ゲーム面は所詮付録レベルでXP以降のOSでは正常動作しない等の困難が有る中テックジャイアンアーカイブズで配信を心持ちにする者もいるが、実はNTR以外にもかなりマニアックな性癖も盛りだくさんで、ロリだの近親相姦だのも露骨に盛り込まれているのでシステム的にも倫理的にも現代ではかなり厳しい物と思われる。
関連動画
関連項目
- 萌え仕草・シチュエーションの一覧
- 萌え要素・属性の一覧
- 関係性萌え
- 性癖
- 僕が先に好きだったのに
- マゾ / サド
- ヨヨ (バハムートラグーン)
- 捏造トラップ-ntr-
- 下級生2
- アイツノカノジョ
- TNR (猫を一定の地域で保護する活動のひとつ。Trap Newter Returnの頭文字が由来)
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