概要
女性の中で性行為を行っていない人を指す。行った女性は非処女と呼ばれる。
女性が初めて性行為を経験すると童貞と同様に「処女を失う」、「処女喪失」という。
この事から、性行為以外の初体験に対しても、「処女」という表現を使うことがある。(例:処女作、処女峰など)
また、男性の肛門に初めて性器や、大人の玩具などを挿入した際に、それを(肛門の)処女喪失と言うこともある。
処女の証として処女膜という器官が存在する事が知られているが、これは膣の入り口付近にある襞であり、本当に膜が張ってあるわけではない(なので、処女膜が「破れる」というより「裂ける」と呼ぶほうが適切である)。性交未経験者(処女)であっても激しい運動の際の衝撃や、自慰行為によって損傷していることがある。逆に性交経験が少なければ、非処女でも形状を保っているケースもある。また、処女膜の再生手術も存在するが、これによって処女膜を再生した非処女を、処女と認める事は出来ない。
また、同様に処女が初めての性行為の際に苦痛を感じたり、出血する現象、破瓜の存在も知られているが、これも処女膜が損傷した際の出血であると言う説、性行為に不慣れなために膣内で擦過傷を起こした際の出血であるなど、その正体については様々な議論が交わされている。また、処女であれば必ず破瓜の出血があるという訳でも無いし、処女でなくても何らかの理由で性器が傷ついて出血することはある。
更には生理の出血と破瓜の出血と誤認する事や、破瓜を偽装するアダルトグッズの存在もあり、陰部や破瓜の出血等の観察によって処女、非処女を識別するのは、訓練された産婦人科医でも無ければ困難であると思われる。事実、都内某所の産婦人科では、有料で処女認定証の発行を行っている場所もあるという。
ネットでは処女を気にするかしないかで度々議論になることがあり、男性からの関心の高さがうかがえる。
このニコニコ大百科においても、処女信仰・処女厨の掲示板などにおいては激しい議論が交わされている。
一般的に童貞がモテない、不細工というネガティブなイメージであることに対して、処女は清純可憐といったポジティブなイメージがある……が、当然モテなくて不細工な処女も多く存在する。また、逆に非処女は全てビッチ、肉便器であるという不用意な発言をする者もいるが、そのような決め付けは理不尽な偏見であると言わざるを得ない。
文化
処女については地域や民族ごとに扱いが異なるが、大きく分けると、「神聖なもの」として扱う文化と「穢れ」として扱う文化が存在する。
神聖視される文化の例は、処女だと魔女ではないと判断され助けられる(いいかえると魔女は非処女)、処女と交わると病気が治るという伝承がある、神の子(イエス)が処女(マリア)から生まれた、などである。
一方、穢れとみなす文化の例は、処女の血に触れると汚れる、悪魔は処女の血を好む、などである。
新婚の娘が夫ではなく権力者に処女を捧げる「初夜権」という文化も存在した。面白いことに、この文化を「処女は価値のある物なので権力者に差し出さなければいけない」という理由で行っていた地域もあれば、「処女の血に触れるのは危険な行為なので上位者の責務として破瓜を代行するべき」という理由で行っていた地域もあったようだ。前者については規定の税金・罰金を支払うことで権利を買い戻すことも出来たという記録もある。ただし、いずれの記録も古いうえに現代の価値観に反するものとして抹消・改竄された疑いもあるため、その信憑性については疑問が呈されている。
神話
神話において、処女性や純潔を司る女神が存在する。例えば、ギリシア・ローマ神話ではアルテミス(ディアナ)・アテナ(ミネルウァ)・ヘスティア(ウェスタ)、エジプト神話ではイシス(アセト)などが処女神である。
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関連項目
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