活動家とは、
ここでは上記2.について記載する。
概要
社会的な問題に対して、何らかの改善を目的とした活動を行う人を指す。
全くの個人で活動している人物も居るが、多くの場合はNPOやNGOなど、何らかの団体を結成して活動する場合が多い。
実社会には問題がありふれているため、多様な問題に対する多数の活動家が存在している。政治問題、経済問題、国際問題、環境問題、人権問題、教育問題、表現の自由、動物愛護、宗教関連など、それぞれが活動する分野は非常に多岐にわたる。
一つの問題に対して、全く正反対の方向性から活動している活動家らが居る事も珍しくはない。たとえば青少年健全育成などを目的としてサブカルチャーにおける性的表現を規制することを目指す活動家も存在するが、その逆に表現の自由などの観点から表現規制に反対している活動家も存在する。また、「右派」の活動家と「左派」の活動家についても対立しがちである。
社会をより実際的に改革するために、選挙活動を通して政治に参加していく活動家も存在する。ただし、当選して政治家となった場合は以後「活動家出身の政治家」と見なされ、一般的に「活動家」と呼ばれることは少なくなる。
活動家としての経歴を持つ政治家が首相や国家元首にまで至る例も複数の国家で見られ、例えば日本の第94代内閣総理大臣菅直人、第44代アメリカ合衆国大統領バラク・オバマ、第11代ドイツ連邦大統領ヨアヒム・ガウクなどはそれぞれ市民活動のリーダーの経験がある。
「活動家」という言葉には、「積極的に他者に対して働きかける」というニュアンスがある。例えば「エネルギー消費問題について関心を持っており、特に対外的活動はしないが自宅の省エネを熱心に推し進めている」という人を「活動家」と呼ぶことはあまりない。これは「活動家」の英語での表現「activist」でも同様である(「activist」は時に「積極行動主義者」とも訳される)。
その積極性の程度はさまざまである。インターネット上での啓蒙サイトを開設したり、その問題で困っている人々への電話相談窓口を開設するなどの、相手からのアクセスを待ち受ける活動手法を取る場合もある。また、ビラ配布や街宣活動やデモ活動など社会に対して能動的に訴えかけていく手法を取る人物・団体も存在する。
ごく一部ながらも、自らが問題視する相手に対して侵入・占拠・業務妨害をするなど、直接的に攻撃・妨害行為を行う行動を取る人物・団体も混じっている。こういった活動は直接行動(direct action)と呼ばれ、法律に触れている事も少なくない。有名なところでは、海洋生物保護団体「シー・シェパード」やハッカー集団「アノニマス」の一部が、手段として直接行動を選択している。時には被害者が生まれる暴力行為を伴う場合すらもあり、テロリズムに寄っているとして強く非難されることもある。
ニコニコ大百科に記事のある活動家
「活動家」と記事内に明記してある人物を中心に列挙する。
活動家としての経歴を持つ人物
- 三島由紀夫(作家)
- ジョン・レノン(歌手)
- 菅直人(政治家)
- 小坪慎也(政治家)
- すぎやまこういち(作曲家)
- 竹田恒泰(作家・タレント・大学講師)
- 辻元清美(政治家)
- ネルソン・マンデラ(政治家)
- バラク・オバマ(政治家)
- 山本太郎(政治家)
学生時代に「学生運動」に参加していた人物
関連項目
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