あなたと あたらしい あしたへ──京王グループ
京王電鉄とは、日本(関東)の大手私鉄事業者である。京王グループの中心企業でもある。
略称は「京王」だが、保有路線の京王線の略称としても用いられている。
会社としての概要
京王電鉄株式会社 | |
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Keio Corporation | |
基本情報 | |
本社所在地 | 東京都多摩市関戸一丁目9番地1 |
設立 | 1948年6月1日 |
資本金 | 590億2,300万円 |
従業員数 | 2,434人(2023年度) |
売上高 | 1,261億円(2023年度) |
旅客営業キロ | 84.7km |
駅数 | 69駅(旅客駅のみ) |
在籍車両数 | 851両(2023年度) |
1998年6月30日まで正式社名は『京王帝都電鉄株式会社』であった。この頃までは略称として「京王」の他に「京王帝都」「K.T.R.」が用いられる事もあった。その旧称は、過去に於いて京王電気軌道(現在の"京王線")と帝都電鉄(現在の"井の頭線")が統合した経緯によるものである。
1974年までは大手私鉄の中で最も総路線距離が短く、国道線廃止前の阪神電気鉄道より短かった。もっとも今も相模鉄道、阪神に次いで短いのだが…。1960年代までは大手私鉄といっても名ばかりで、財務体質も劣弱であり、大東急からの独立に際し「戦前の京王電軌の路線規模では持たないのでは」という懸念から、小田急系だった帝都電鉄線がくっつけられた、と言われる。ただ、小田急に統合された旧帝都電鉄の首脳陣は、小田急では外様で肩身の狭い思いをするぐらいなら…と、むしろ積極的に京王電軌を選んだ、とも伝わる。
その後は利用者数の増大とともに経営も安定していった。京王線新宿駅は大手私鉄の鉄道駅で乗降客数1位(1日約65万人)をキープし続けている。
実は戦前の京王電軌だった時代から関連事業には熱心であり、東京府内初の路線バスは京王電軌が1913年に新宿~笹塚間および調布~府中間に運行したもの。ただし鉄道開業までの暫定営業であったが、昭和になると積極的に事業を拡張している。本州最大のバス事業者である神奈川中央交通は、前身の事業者の一部に戦前の京王電軌が資本参加しており、神奈中成立後も株式を有していた。戦後の独立に際し、帝都電鉄線をくっつける代わりに、神奈中の株式は小田急が得ることとなった。
交通事業以外にも「京王プラザホテル」「京王プレッソイン」「啓文堂書店」「カレーショップC&C」などの事業を京王沿線を問わず展開している。
そこ!ケチ王って言うな!!!
路線としての概要
現有路線
- 京王線:新宿駅~京王八王子駅 (37.9km)
- 相模原線:調布駅~橋本駅 (22.6km)
- 競馬場線:東府中駅~府中競馬正門前駅 (0.9km)
- 動物園線:高幡不動駅~多摩動物公園駅 (2.0km)
- 高尾線:北野駅~高尾山口駅 (8.6km)
- 井の頭線:吉祥寺駅~渋谷駅 (12.7km)
都営地下鉄新宿線とは京王線笹塚駅より京王新線を経由するかたちで相互直通運転を行なっている。都営新宿線では当初、標準軌(軌間:1435mm)で路線を建設し、馬車軌(軌間:1372mm)である京王側に改軌を持ちかけ、その上で乗入れる構想があった。しかし、京王側は難色を示す。最終的には都営新宿線側が京王に合わせて軌間に馬車軌を採用して建設、相互直通運転とあいなった。
スタジオジブリのアニメ映画「耳をすませば」を始め、多くの物語の舞台として京王沿線が登場している。
現在運用中の車両形式(導入順)
京王(京王線)の車両といえば、前面がクリーム色で京王レッドと呼ばれるピンクと、京王ブルーという紺色のラインで有名だが、一昔前は臙脂色(茶色っぽい赤色)のラインだけしか入っていなかったり、それ以前は緑色単色の電車が走っていた事もある。
本線用(京王線)
7000系は10両固定編成のほか2両・4両・6両がある。これらは短編成路線の運用だけでなく併結による運用も行っており、種別や時間帯によって柔軟な対応が可能。それ以外の編成はすべて8両または10両(5000系(2代目)は10両のみ)の固定編成となっている。
9000系の8両固定編成(0番台)はよく7000系の2両編成と併結し、10両編成として様々な種別で運用されている。また9000系の10両固定編成(30番台)は都営新宿線直通に対応しているため、区間急行や快速でよく使用されている。
5000系(2代目)は京王ライナー向け車両であるが、L/C車両のため一般種別でも運行する。運行初期は都営新宿線内で幽閉昼間運用をこなした後に京王ライナーに入っていたが、最近では直通運用に入ることはほとんどない。
一昔前は特急で、京王八王子行きと高尾山口行きが高幡不動駅まで併結運転する光景も見られたが、2006年9月1日のダイヤ改正で消滅した。これ以外にも急行で,高尾山口行きと多摩動物公園行きを併結する列車もあったがこちらは特急よりも先に2001年3月27日のダイヤ改正で消滅している。
本線における事業専用車
この3つの車両は軌道整備などに使用される車両で、普段は走っているところを見ることはできないが
高幡不動や若葉台といった車両基地に留置されているところを見ることができるはずだ。
- デヤ901・902形
- クヤ900形
- サヤ912形
井の頭線用
井の頭線向けの車両はすべて1000系(ただし製造時期により仕様の違いはある)。急行・各停ともに手広く運用される。
かつて運用されていた車両形式(導入順)
本線用(京王線)
本線における事業専用車
井の頭線用
京王線の大きな特徴
運賃やダイヤ
JR中央線や小田急と競合している京王線は、複線では日本一の30本/1Hもの車両を運行する(上り明大前発着7:59~8:58)
ただ、明大前の2面2線やかつては調布の平面交差といった、設備に恵まれない面があるせいで遅れが生じているが、それでも物凄い頑張っている。
ユーザーの間では『定期券はともかく乗車券がやたら安い』事で有名で、JR中央線に比べ120円(八王子まで)、小田急多摩線に比べ50円安い(多摩センターまで)。
あまり知られていないが、東京競馬場で行われる競馬や,味の素スタジアムで行われるサッカーなどを筆頭に、大きなイベントがあるごとに優等列車が最寄駅または接続駅に臨時停車をしたり、臨時便を出すなど客の大量輸送に強い。
また、安全運転と横揺れの少なさ、遅れはあっても運転見合わせが殆ど無い事に定評がある。
もっと知りたい場合はKOクオリティも同時に見る事をお勧めしたい。
ロケでよく使われる鉄道会社
首都圏の私鉄の中では映画・ドラマ・CMなど、駅施設等の撮影には協力的な姿勢を見せている。加えて沿線に撮影所や芸能事務所が多いためか、他の私鉄各線よりも撮影で使われる頻度が高い。毎年200件前後は京王が協力して行われている。PR効果も狙ってか、ホームページでは撮影実績が簡単に残されている。撮影では主に競馬場線など、平日昼間の利用者が少ない所が使われるらしい。
ここ最近で確認した限りでは、玉木宏が出演しているクロレッツや、塩野義製薬の動脈硬化警告のCM撮影、映画やドラマでは「特急田中3号」「わたしたちの教科書」も京王線が使われている。
ちなみに、京王の他で撮影に協力的な鉄道会社には北総鉄道、東京臨海高速鉄道(りんかい線)などがある(なお,最初に鉄道施設での撮影に許可を出したのは京成電鉄だったりする)。実は最近まで、車内での撮影を許可していたのは京王だけで、ほとんどの鉄道会社は車内での撮影を禁止するという姿勢を持っていた。
アニメ・ゲームの協賛・使用許諾について
京王電鉄は前身の京王帝都電鉄時代から「テレビゲームソフトや列車前面展望映像などの商品化許諾」について消極的立場であり、度々JR東海と共にやり玉に挙げられていた。代表的な例として1995年に上映された「耳をすませば」では京王沿線の話であったのにもかかわらず協力は一切行わず、京王電鉄の車両や系列の高速バスは京王をもじった架空の会社となっている。しかしJR東海と異なり「A列車で行こう」シリーズでは早くから京王電鉄の車両が登場しており、また前面展望映像についても自社関係やムックではDVDが発売されている。
この方針は2016年の社長交代によって緩和されており、現在では他社による前面展望映像やアニメ作品とのコラボレーションが行われている。
関連動画
外部リンク
関連項目
大手私鉄一覧 |
東武鉄道-西武鉄道-京成電鉄-京王電鉄-京浜急行電鉄-小田急電鉄-東京急行電鉄-東京メトロ-相模鉄道-名古屋鉄道-近畿日本鉄道-南海電気鉄道-京阪電気鉄道-阪急電鉄-阪神電気鉄道-西日本鉄道 |
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