ムカデとは、多足類の虫である。百足とも表記される。
ゲジ(ゲジゲジ)も、ムカデの仲間である。
概要
オオムカデ目、イシムカデ目、ジムカデ目、そしてゲジ目に分かれるが、単にムカデと言うとオオムカデを指すことが多い。
共通することとして、乾燥に弱く、肉食性で毒を持っており(多くは強くない)、メスは卵を保護する。
ムカデとヤスデはよく混同されるが、ムカデは肉食でヤスデは雑食である。
ムカデで丸くなるのは一部のイシムカデなど限られるが、ヤスデは丸くなる種類が多い。
ヤスデは毒液(臭液)を噴く種が多い。
オオムカデ目はその名の通り大型種が多く、凶暴で人間にかみついてくる種類も多い。
毒が強力で、かまれても死にはしないがかなり痛む。
家屋に侵入することがあり、ゴキブリなどの害虫を捕食するが、アシダカグモなどよりリスクは高いだろう。
また、外見がよく気持ち悪いといわれる。しかし、魔性の女のような美しさを持つという人も少なくなく、ペットにもされている。
大型種はネズミやコウモリさえ食べる。
ゲジやオオゲジも家屋に入ることがあり、害虫を捕食してくれる。こちらは人間からひたすら逃げる(何かの拍子でかみつくこともあるが、毒は弱い)が、気持ち悪いかもしれない。
他のムカデと異なり大きな複眼があったり触角や脚が長かったりする。好きな人は、脚の動きがきれいと称する。
成体の脚は15対で、自切して敵の目をそらすことがある。
樹液で蛾を捕らえていることもある。
イシムカデ目は小型種が多く、脚も少なくてコンパクトな感じがする。石の下によくいるのが由来と思われる。
ジムカデ目は非常に細く脚が多い。その体型ゆえか動きは遅い。土壌動物としてよく登場する。
ムカデは漢字で百足と書くが、真に百本以上足があるのはジムカデ目のみである。
近ごろではペンドラーの登場で人気が高まっている・・・かもしれない。
ムカデの名前を持つものなどについて
- 童話などに登場する際はその足の多さがいろいろとネタにされる。
- 運動会などではムカデ競争と呼ばれる競技がある。この競技は大勢の人間が縦一列に並びロープで足をつないだり、一枚の板に足を乗せるなどして、ムカデのように多数の足があるように見えることから名づけられたと考えられる。
- 戦国時代の武田家においては鉱山採掘に従事する集団のことを百足集と呼んでいた。
- 多薬室砲(砲弾を数回にわたって加速させる砲)は砲身の横に突き出している薬室が足のように見えることからムカデ砲とも呼ばれている。
- 集積回路(IC)も、見た目からムカデと呼ばれることがある。このムカデは、電子系ニコニコ技術部が好んで飼っている。
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関連項目
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