ハブとは、
- ヘビの仲間。毒ヘビ。クサリヘビ科ハブ属に分類される。
- ネットワーク機器のハブのこと。HUB
- 車輪の中心部にある、外周と車軸を繋ぐスポークが集中する部分、構造。例:自転車のハブ
- 交通結節点のこと。例:ハブ空港
- 苗字及び地名の羽生(はぶ)
概要
日本では琉球列島に住んでいる毒ヘビで、ハブ、ヒメハブ、サキシマハブ、トカラハブ、外来種のタイワンハブが生息している。
全長100~200cmほどで、オスはメスより大きくなる。頭部は大きく、他のクサリヘビと同様に三角形をなし、眼と鼻の間にはピット器官がある。黄褐色の地に黒褐色の斑紋が入るが、体色や斑紋は地域ごとに差があり、島ごとに色彩形も知られる。
夜行性で、昼間は穴の中などで休むが、雨天や曇天のときには昼間に活動することがある。森林や草原、水辺や農地に生息し、地表や樹上にも活動する。主にクマネズミ属などの小型の哺乳類の他、鳥類、爬虫類、両生類などを食べる。また、アマミノクロウサギやヤンバルクイナなどの貴重な動物も襲うことがある。
とはいえ、農家にとっては作物を荒らす動物であるネズミを狩る存在であるため、非常に重要な存在でもある。
分布
- 奄美諸島:奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島
- ハブ、ヒメハブが生息。
- 奄美諸島:喜界島、沖永良部島、与論島
- 生息せず。
- 沖縄本島
- 沖縄本島の周辺の島々
- 宮古諸島
- 生息せず。
- 八重山諸島
- 大東諸島
- 生息せず。
- トカラ列島:小宝島、宝島
- トカラハブが生息。
- トカラ列島:上記2島以外
- 生息せず。
ハブのいる島といない島は1つおきになっている、という俗説は誤り。
毒性
毒はニホンマムシよりも弱いが、毒牙が大型で注入量が多い。成分は出血毒で、細胞を破壊して焼けるような痛みを与える。症状としては、患部の腫脹や疼痛、腫れることによる圧迫からの壊死や機能障害、血圧低下や下痢、意識障害などがある。血清もあるとはいえ、一度咬まれたことがある場合はアナフィラキシーショックを起こすこともある。
ハブ酒
ハブを蒸留酒に漬け込んだのがハブ酒で、泡盛や芋焼酎、黒糖焼酎などにハブを漬け込んで作られている。薬酒の一種とされているが、科学的根拠はない。
名前に「ハブ」が付く他の動物
関連動画
関連項目
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