概要
語源である英語のterminal stationは、頭端式ホーム(いわゆる櫛形)でホームの先端が行き止まりになり、その駅からは一方向にしか進むことができない構造となっている駅を指す。古くから鉄道網が整備された国(特に欧米)では、多くの主要都市がそれぞれ頭端式構造の中央駅を抱えており、そのため都市に入る都度スイッチバックを繰り返す列車も存在する。物理的に先に進むことができなくなるという大きな制約が発生するので、近年は国電の近郊線には別途通過型ホームを設けたり(パリ北駅とか、例を挙げればキリがないので省略)、新しく中央駅を用意する場合は通過型構造にしたりすることが多い(ベルリン中央駅とか、以下略)。
日本で厳密な意味でのターミナル駅が少ないのは、ヨーロッパで採用された頭端式ホームの欠点を理解しており、先人たちが同じ轍を踏まなかったからともいえよう。鉄道黎明期に開業したような一部の古い駅を除いて、大都市のターミナル駅でも通過型ホームを備えていることは、交通網の発展に大きく貢献した。
代表例(日本国内)
日本においては、複数の鉄道路線、バス路線が乗り入れ、駅前広場等が整備された駅を指すことが多い。都市の玄関口として機能し、大都市となると駅ビルや地下街などが発達しているケースがほとんどである。
関連項目
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