新幹線鉄道規格新線とは、新幹線の一種である。
概要
一般的には「スーパー特急」という名前で知られているもので、トンネルや高架橋などといった構造物を新幹線フル規格で整備する一方で、線路の軌道を新幹線で採用している標準軌ではなく在来線で採用している狭軌として建設を行うものであり、これによって新幹線建設に掛かるコストを削減している。
200km/h以上の速度で走行する予定であるが、これに対応した狭軌車両を別途新製する必要がある。その一方で車両基地を在来線と供用出来たり、線路が狭軌である為在来線に直通する事が可能というメリットが存在する。
しかしながら、フル規格で整備された場合と違い時間短縮効果は低い他、フル規格路線に乗り入れるにはフリーゲージトレインが必要になる。
また、一旦この方式での整備を決めておいて後にフル規格に格上げする場合もあり、北陸新幹線や九州新幹線がそれに該当する。このため現時点においてこの方式で開業した新幹線路線は存在しない。
※ちなみに、日本の狭軌路線最速の列車は北越急行ほくほく線を走る「はくたか」の160km/hである。ほくほく線は高規格路線である為160km/hを出しているが、技術上の関係でこれ以上の速度は困難と言われている(安定性に欠けるため)。同様に高規格で建設された湖西線においても160km/h運転は可能であるがこちらでは他車両の関係などから行われていない。
また、JR西日本の681系はこの方式に対応させる為に160km/h運転が可能となっているが、北陸新幹線がフル規格に格上げされた為「はくたか」のみでの160km/hとなっている。
狭軌最高速度記録
- 129km/h - 1954年12月15日 日本国有鉄道C62蒸気機関車17号機
- 145km/h - 1957年9月27日 小田急電鉄3000形「SE車」
- 163km/h - 1959年7月31日 日本国有鉄道151系
- 175km/h - 1960年11月21日 日本国有鉄道クモヤ93
関連項目
現在建設中の路線
全て、フル規格に格上げされたため存在しない。
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