ギムリとは、ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン教授(J・R・R・トールキン教授)によって書かれた「指輪物語」の登場人物である。種族はドワーフ。
あそこにそびえるのは、バラジンバル、すなわち赤角山、無慈悲なるカラズラスです。その向こうにあるのは銀枝山と雲乗山すなわち白きケレブディルと灰色のファヌイゾル、われらの言葉で言えばジラク・ジギルとブンドゥシャスゥルです
概要
初登場は指輪物語の上巻、「旅の仲間」の中盤。エルロンドの御前会議に出席するため、山の下の王国の大使である父のグローインと共に裂け谷(リヴェンデル)を訪れている、呼び名は「グローインの子、ギムリ」。
会議の結果、主人公フロドの潜入行を助けるべく各種族から結成された潜入隊(白の九人)にドワーフの代表として参加し、旅に同行することになる。
戦斧を振るい勇ましく戦う戦士として活躍しており、またモリアでは闇の中でも見える目をもって、ガンダルフと共に道案内を勤めた。
性格等
指輪の仲間結成当初は寡黙(台詞が無かった)だったが、うち解けてくるとモリアの伝承や詩を歌ったり、燦光洞の美しさを饒舌に語ったりと素直に感情を表しており、若いドワーフらしさを表している(指輪戦争のあった中つ国第三紀3019年に140歳、ドワーフは200~250年ほどの寿命)。
父のグローインがエルフ王のスランドゥイルに投獄された過去やドワーフとエルフの間の長年の確執から、当初は仲間のエルフでスランドゥイルの息子レゴラスに距離を置き、またエルフに対しても少なからず対立していたが、ロリアン入国の際のレゴラスの行動や、ガラドリエルの奥方から受けた優しさがエルフへの偏見を無くしたらしく、以後レゴラスとは仲の良い友となる。後に彼は「エルフの友ギムリ」と呼ばれることとなる。
ちなみにドワーフの王族でドゥリンの末裔の一人。追補編の系図を見るに、末席ながら王位継承権もあると思われる。
彼の名前「ギムリ」も、指輪世界の共通語である西方語のいわば『呼び名』である。実際はドワーフの言葉「クズドゥル」で本当の名前があるようだが、それは同族にも教えない慣習となっているようだ。
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関連項目
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