ギター(guitar)とは、撥弦楽器の一つである。
概要
細長い棹(ネック)と、もっぱら中が空洞の大きな胴(ボディ)から成り、棹の先から胴の真ん中辺りにかけて張られた数本の弦を指やピックで弾いて音を出す楽器。
片方の手で、胴の上の弦を弾き、もう片方の手で、棹の上の部分の弦をさまざまに押さえつける。こうすることで、多様な音と響きを作り出す。
大きく電気的に音を増幅したものとそうでないものに分かれる。前者をエレクトリック・ギター(エレキギター、エレキ)、後者をアコースティック・ギター(生ギター・アコギ)という。中には固体として存在しないものも。
ギター奏者をギタリスト(guitarist)という。
非常にポピュラーな楽器の一つで、ヤマハが2002年時点で発表したデータによれば、日本国内だけでもギタリスト(ここではギター演奏を職業している者ではなく、ギターを弾く人全てを指す)人口は実に650万人に上るらしい。
ニコニコ動画に投稿されている動画も多い。「演奏してみた」系の投稿が主流であるが、初心者講座のようなものや、「痛ギターを作ってみた」やギター自体を作ってしまった動画も存在する。
多弦ギター
ギターはアコースティック、エレクトリックを問わず、6本のギター弦を張った、6弦のものが一般的であるが、より多くの弦を張った、「多弦ギター」なるものも存在する。
そして、多弦と言っても「単弦」のものと「複弦」のものとがある。 下記に箇条書きした類の多弦ギターが存在している。
歴史
意外にもギターの来歴についてふれているウェブサイトは少ない。ついさっき(といっても2012/2/12 20:57だが)「ギター」の語でググってみたところ、上位10サイトにはギターの歴史についてふれているものは出てこなかった。かのウィキペディアでさえ「ギター」の項目に (はおろか「クラシックギター
」のページにすら!) 歴史的経緯は載っていなかった。何よりも俗な楽器なので、出自だのヒストリーだの頭でっかちでうざったい話は苦手なのかもしれない。
現代のギターに近い楽器のひとつに、13世紀までに現れた中世風ギター(ギターレ、ギターン等文献や言語により呼び方は様々)がある。今のギターよりも小振りで、音も小さかったという。16世紀になると4コース複弦(弦だけで言えば現代のマンドリンに近い)が流行り、17世紀から18世紀 (ちょうどバロック音楽の時代に重なる)には5コース複弦が重用されたという。現代のギターとほぼ同形のものが普及したのは1800年前後といわれる。偶然にもベートーヴェンの活躍期をなぞっているが、ベートーヴェンオリジナルのギター器楽曲というのはあまり聞かない(ないのかもしれない)。
ギターと同じように弦をはじいて演奏する歴史的楽器にリュートがあるが、ギターと相互に影響し合った可能性はあるものの基本的に別系統の楽器であると考えて良い。
関連動画
関連項目
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