火曜日の夜はMJ。
練習も後半がはじまったばかりだが、声を出すことと同じくらい、大切な事がある。
「さぁ、月を見るよ、みんな外に集合!」
ピン!ときて嬉しそうに飛び出す子ども。
何が起きたのか、わからず遅れをとらないように上級生の後をついて行く子ども。
「皆既月食」をMJのみんなで観察しました。
「わぁ~、見える見える!!」
ホール裏の駐車場で、みんなで空を見上げる。
赤銅色って言うんだね。
よく見える。
後で唯一男の子のK君が説明をしてくれた。
「太陽、地球、月がこの順番に一直線に並び、月を照らす太陽を地球が遮るからこうなるんだよ」
「太陽、地球、月、いい、この順番だよ。」
パチ パチ パチ!
おとなしいせいか、いつも女の子に圧倒されていたK君だが
堂々としていてかっこよかった。
なんだか嬉しい。
こんな風に子どもたち同士で感動を分かち合う場に、大人はよけいな解説や口出しはいらない。
黙って見守る。
皆既月食後のお月さま
月と子どもたちの後ろ姿を見ながら、幸せな気分になった。
活動も11年目ともなると、今までとは違った悩みや不安も出てくる。
今手掛けている、今年の音楽物語の脚色も奮闘中。
今がつらい時、頑張り時。
でもこんな子どもたちの姿があたしの原動力になっているのだ。
感動を口々にみんなで空をみあげているその背中がたまらなく愛おしい。
練習も終わり、家に着き、ホットして見た月がまたきれいに輝いていた。
遠くの空にも同じ月のひかりは輝いている、見ているかな?