小里農林水産大臣退任記者会見概要
日時 | 令和6年11月11日(月曜日)8時59分~9時10分 於: 本省会見室 |
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主な質疑事項 |
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冒頭発言
大臣
先ほどの閣議におきまして、総辞職いたしました。その時点をもって、大臣の責を退くということになりました。短い期間でありましたけれども、おかげさまで印象深い仕事をさせていただきました。心から御礼申し上げたいと思います。
質疑応答
記者
印象深い仕事をさせていただきましたとおっしゃったことについて、具体的にどのようなことが印象深かったか教えてください。
大臣
一つには、能登半島地震、大雨災害への対応です。就任早々に奥能登の方に伺い、現場を見させていただきました。また、新たな対策の方針をお伝えしました。そのことが一つ目です。二つ目は、福井で開催した育樹祭です。秋篠宮皇嗣同妃両殿下ご臨席のもとに式典に対応しました。そして昨日は、天皇皇后両陛下ご臨席のもとに、豊かな海づくり大会が大分県で開催されました。海づくり大会、まさに海の資源をしっかりと育成していくことが大きく課題となっている中での大会。まさに、大分県の魅力を活かした、県民挙げての非常に立派な印象深い大会だったと思います。また、福井県の育樹祭の方も、もともと私は田舎に先祖代々の山を持っており、林業経営者でもありますが、それ以上に森林が皆伐期を迎え、これからの森林育成をどうしていくか。再造林の問題を中心に、大きくクローズアップをされている時期であります。そういったことを背景にして、貴重な大会を経験させていただきました。
記者
後任に江藤さんが就くと報じられていますが、自民党の責任者として務めてこられた方だと思いますが、江藤さんの印象と受け止め、特に引き継ぎたいこと、期待することがありましたら聞かせてください。
大臣
大臣の任免については、総理の専権事項、ご判断ですので、私から特に申し上げる立場にはありませんけれども、個人的に申し上げれば、自民党の農林部会を中心に、長年ご指導いただいてきた立場です。これは内外ともに認める農政の中核にあって、また、農林関係議員の中核にあって、ご指導いただいてまいりました。経験豊富な江藤拓先生ですので、心から期待を申し上げています。もし、後任がそうなれば、私もさらに安心してお任せできると、そういう期待は持っているところです。
記者
個人的なことになるのかもしれませんけれども、この大臣会見の場ではふさわしくないかもしれないのですが、退任された後、ご自身はまだ政界に残って、何か今後やっていくという目標や、今後の話などを聞かせていただければと思います。
大臣
武者修行だと思っています。初心に返って、またゼロからスタートしたいと思っています。
記者
それは、政治活動を続けていくということでしょうか。
大臣
当然、政治の道を見据えてまいりたいと思います。
記者
本日、閣議などの場で石破首相と何か直接お話をされましたか。声をかけられたり、何か言葉を交わされたのでしたら教えてください。
大臣
閣議、あるいは閣僚懇談会の場では特にありませんが、その後執務室で総理とお会いする機会をいただいて、激励をいただきました。
記者
激励というのはどのような言葉を。
大臣
今後に向けて頑張ってくれという意味であります。
記者
今後に向けて頑張ってくれというふうに言われたということで、よろしいでしょうか。
大臣
はい。
記者
小里さんはこれから鹿児島・地元に戻って活動されるということでよろしいでしょうか。
大臣
要するに、次の選挙に向けて頑張ってくれという意味で言われたと受け止めています。
記者
先ほど、武者修行ともおっしゃっていましたけれども、再起を期すというふうに、落選されたときにもおっしゃっていましたが、具体的にどのような形で、今後、再起を期すためにどのような形で続けていかれようと思っていらっしゃいますか。
大臣
当然、現場本位、地域本位の活動になると思います。
記者
もう少し具体的におっしゃっていただけると。
大臣
今後の活動については、まだ選挙が終わったばかりですので、具体的なことはしっかり思いを致しながら進めてまいりたいと思います。
記者
鹿児島で活動されると。
大臣
はい、当然ですね。
記者
今後、政治の活動も続けられるということですけれども、今後の農政への期待したいことや、展望として見られているところを伺いたいと思います。ちょうど先週、アメリカの大統領がトランプ氏になるということもあって、その辺りの農政への影響みたいなところもあれば、伺いたいと思います。
大臣
何に対する期待ですか。
記者
今後の農政です。例えば関税であったりとか、輸出入という形でも、農産物への懸念であったりとか、影響が考えられる可能性もありますが、そのあたりも伺いたいと思います。
大臣
辞める立場ですので、今後の政策について具体的に申し上げることは控えたいと思います。ただ、本来、農政は国民の皆様の食料を安定的に供給していく。そこに本来の使命があるわけです。環境的に見て極めて厳しい農業、漁業、林業の経営環境にありますし、また取り巻く食品産業、関連産業も同じような環境の中で、一生懸命経営を行っていただいているわけです。そういった方々が、しっかりと自信を持って、希望を持って、将来にわたって経営していける、生産活動をしていける。そういった環境づくりを期待しているところであります。
報道官
よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。
以上