SOMOSOMO、覚悟と決意の再スタート!──7人体制ではじまった、新たなる冒険の旅
"全身全霊ではしゃぎ倒す"をコンセプトに活動するアイドル・グループ、SOMOSOMO。紆余曲折を経て、彼女たちは事務所移籍後初のアルバム『QUEST』を5月28日にリリースした。昨年に新メンバーオーディションを実施し、7人体制で再スタートを切ったSOMOSOMOは、どのような思いで活動しているのか。事務所移籍当時の心境から、今年2、3月に開催した〈SOMOSOMO 2024 Zepp TOUR 「REAL」〉や〈SOMOSOMO JAPAN TOUR 2024「SOMOSOMO QUEST」〉の振り返り、そして各メンバーが作詞を担当した最新アルバムの楽曲についても語ってもらった。
事務所を移籍し、新境地に辿り着いたニューアルバム
INTERVIEW : SOMOSOMO
いまアイドル・グループ、SOMOSOMOがすごい。2022年に所属していた事務所から独立、そして新たなメンバーを迎えて、再スタート。メンバーそれぞれが様々な想いを抱えながらも、全員が前を向いて走りはじめているのだ。その気持ちは、SOMOSOMOのライヴで全身全霊のパフォーマンスを見れば、伝わってくるだろう。ぜひ、7月26日の〈SOMOSOMO結成5周年記念単独公演〉は、足を運んでみてほしい。きっと本当にすごいものを見せてくれるはずだから。
インタヴュー・文 : 西田健
撮影 : 泉 健也
考えていることがおんなじ方向を向いていた
——SOMOSOMOは大きな変化として、2022年にプロデューサーのさかいさんの独立に着いていく形で当時の事務所から独立されたんですよね。独立して不安はなかったですか?
ゴゴノ コトコ:まあ不安はありましたね。でも「もっと上いきたい」気持ちがいちばんでした。ゼロから活動を再開するという選択肢もあったんですけど、全部を残して活動し続けようという選択をしたので、そこは大変でしたね。もちろんプロデューサーのさかいさんさんが1番大変だったと思いますけど。
アルティメット ミキ:独立のまえに4ヶ月くらい活動休止をしたんです。全く進展がないまま過ごす時間が長かったので、収入もなくてアルバイト始めたりとか、やりたいこともないからずっと家にいたりして。このままSOMOSOMOから離れるんじゃないかなと思うこともありました。でも自分的にSOMOSOMOとまた向き合おうと思えたのは、私がアイドルになった理由や、この仲間で続けてきたことを思い出したからなんですよ。そこから大変なことも力を合わせて乗り越えようと思えるようになりましたね。
ツクヨミ ケイコ:実際あのとき、この4人(ミキ、コトコ、ケイコ、ヒヨリ)がすごく仲良くなったんですよ。これからどうしようとみんなで考えたときに、考えていることがおんなじ方向を向いていたんです。大変ではあるけどSOMOSOMOをどうにか上にいかせるための話をどんどんするようになりましたね。
——4ヶ月の活動休止を経て、また活動を再開して、そこから這い上がるという決断をしたのは素直にすごいと思います。
コモレビ ヒヨリ:ファンの人に、「絶対全員で戻ってくるからね」って言ったけど、実際活動休止期間に入って、誰にも会わない状態で人生のことを考えていたら、アイドルを諦める時期なのかもしれないと思ったことも正直ありました。でもSOMOSOMOだから続けていきたいという思いに改めて気づいて、腹を括りましたね。
——SOMOSOMOへの愛がみなさんを引き留め続けたんですね。
ゴゴノ コトコ:活動休止期間中、みんなバイト始めたんですけど、私はアパレルをやっていて、その期間でめちゃくちゃ売り上げたんですよ。だからプライベートでは調子良かったんですね(笑)。でも生活にどこか彩りがないというか、ライヴしていた方が楽しいし、帰省本能みたいなものが働いて帰ってこれました(笑)
ツクヨミ ケイコ:ちょっと他のメンバーとトーンが違う(笑)。
ゴゴノ コトコ:(笑)。私は多分どんな状況に置かれてもなんとなく楽しく生きていけるんですよ。だから3人が言ってくれていなかったら、別の道を進んでいたかもしれない。でも3人が、「またやろうね」って言ってくれたから、やろうって強く思えました。その言葉は大きかったですね。
——そして昨年新メンバーオーディションが開催されて、トマラナイ チヒロさん、アオイ アオネさん、シャンシャン マイさんが加入しました。新メンバーの加入当時はどういう思いでしたか?
ゴゴノ コトコ:私はすごく前向きでした。期待の方が大きかったですね。
アルティメット ミキ:オーディションを開催するには、自分たちとプロデューサーの方で決めたんです。自分たちが売れるためにも、お客さんに楽しんでもらうためにもメンバーを入れようと話して決めたので、期待感しかなかったですね。
——新メンバー3人はどういう流れでSOMOSOMOに加入したんですか?
トマラナイ チヒロ:私はその前からアイドルをやっていたんですが、そこの事務所ではベストな状態を発揮できなかったんです。3年くらい活動していたんですけど、WACKのオーディションを受けたいと思って最初は辞めたんですよ。でも結局落ちてしまって、その後SOMOSOMOがやっていた渋谷のビラ配りに遭遇したんです。最初に出会ったときからSOMOSOMOは頭の隅にあって、かっこいいなと常に思っていました。そうしたらちょうどオーディションが開催していたので、受けてみようかなと。
アオイ アオネ:私もビラ配りがきっかけになっていました。最初はミキさんのコールの動画でSOMOSOMOを知っていて。たまたま自分が別のグループで活動しているときに、ビラ配りをしているのを見つけたんです。そこから関係性がちょっとできて、SOMOSOMOは憧れの存在みたいになっていたんです。それで私がそのグループを卒業することになったときに、オーディションがあることを知って、受けたという感じです。
シャンシャン マイ:私も別のグループに所属していたんですけど、そこが半年で解散になってしまったんですよ。でもどうしてもアイドルがやりたくて、泣きながら決断して東京に出てきたから、「もっと頑張るんだ」という意志があって。それで当時WACKのアイドルが好きだったんですけど、WACKファンの知り合いから「SOMOSOMOってアイドルもすごくいいよ」って教えてもらって、オーディションを受けたんです。実は他のグループにもお誘いいただいていたから辞退しようと思ったんですけど、「いちどSOMOSOMOのライヴ見にきたら?」って言ってもらったので観に行ったら、それがすごく良かったんです。ライヴを観た衝動で、プロデューサーさんに「オーディションを受けさせてほしいです」って連絡して、合格したという流れですね。