SPEAK!!!!
『SPEAK!!!!』 | ||||
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THE MAD CAPSULE MARKET'S の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル |
ハードコア・パンク インダストリアル・メタル | |||
時間 | ||||
レーベル | ビクターエンタテインメント/Invitation | |||
プロデュース | THE MAD CAPSULE MARKET'S | |||
チャート最高順位 | ||||
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THE MAD CAPSULE MARKET'S アルバム 年表 | ||||
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EANコード | ||||
EAN 4988002266845 |
『SPEAK!!!!』(スピーク)は日本のロックバンド、THE MAD CAPSULE MARKET'Sの3枚目のアルバム。
1992年11月21日にビクターエンタテインメントのInvitation レーベルよりリリースされた。
背景
[編集]前作『カプセル・スープ』(1992年)リリース後、8月11日より「MAD CLUB CIRCUIT QUATTRO 3DAYS」と題した公演を3箇所で行い、その後本作のレコーディングが開始された。
この当時の状況をCRA¥(上田剛士)は、「この頃って1枚作った後にすぐまたアルバムを作る[1]っていうのがメーカーから言われたペースだったからね。だから、創作意欲がすごくあったっていうのもあるけど、『P・O・P』(1991年)作った後辺りからメーカーとモメ出して、いろいろ衝突が出てきて、そこでメーカーに負けたくないっていう気持ちも自分の中にはあった」と語っている[2]。
また、ギターのISHIG∀KIによる作詞・作曲の曲が本作で初めて収録されている。
録音
[編集]前作に続き、ディレクター不在の状態で本作はレコーディングされた。そのためメーカーの担当者も全く訪れない中で、メンバーは常にスタジオに入っていた[2]。
MOTOKATSU(宮上元克)は、「当時は暇があればスタジオ入って音出してた」、上田は「タダで使えるスタジオがあったんだよね。ビクターの青山スタジオ。だからいつもそこにいた」と回顧している[2]。
音楽性
[編集]基本的には前作『カプセル・スープ』を踏襲し、ザ・スターリン調のパンク・ロック色の強い曲にインダストリアルなどのノイズミュージックのようなアレンジが施された曲によって構成されているが、前作に増してその傾向が高まっている。曲アレンジは統一されており、一部を除き全編に渡りハイテンポの曲で構成されている。歌詞は政治的なメッセージ性を持ったものから、幻想的なイメージのものまで様々な内容となっている。また、同バンドとしては初のカバー曲であるYMOの「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」(1979年)が収録されている。
上田は本作に関して、「『P・O・P』と『カプセル・スープ』を両方合わせたカタチっていうのが『SPEAK!!!!』になったっていうか。だから初めて自分らの姿を普通に表現できたっていう感じかもしれない」、「『俺ならいいものが作れる』っていう自信はあった。だから曲作りの期間は1ヶ月くらいしかなかったけど、でも俺ならできるっていう」と語っている[2]。
プロモーション
[編集]本作に関するプロモーションとして、「マスメディア」のミュージック・ビデオが制作されている。内容は当時のライブハウスでのライブ映像となっており、後にDVD『1990-1996 VIDEO』に収録された際に音がスタジオ音源に差し替えられた。
アートワーク
[編集]アートワークは前作に続きサカグチケンが担当している。歌詞カードは広げると十字の形になっており、当時のバンドのシンボルマークであった「MAD」の文字が縦横に書かれたものになっている。
ツアー
[編集]本作リリース後、「SPEAK!!!! TOUR」と称して11月24日に新宿パワーステーション、11月29日に名古屋クラブクアトロ、11月30日に大阪クラブクアトロで全3公演を行っている。
批評
[編集]専門評論家によるレビュー | |
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レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
CDジャーナル | 肯定的[3] |
ローチケHMV | 肯定的[4] |
音楽情報サイト『CDジャーナル』では、「音楽的に幅広い要素をもっていることを示した作品で、象徴的なのがYMOのカヴァーの『SOLID STATE SURVIVOR』だろう」、「エレクトロニクスの使い方もリズムセッションもセンスがいい」、「リザードを思い出す」と評されている[3]。
音楽情報サイト『ローチケHMV』では、「パンクバンドながらにエレクトロニクスをさらりとこなすあたりはさすが」と記している[4]。
収録曲
[編集]全編曲: THE MAD CAPSULE MARKET'S。 | ||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
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1. | 「マスメディア」 | CRA¥ | CRA¥ | |
2. | 「PUBLIC REVOLUTION」 | CRA¥ | CRA¥ | |
3. | 「システム・エラー」 | CRA¥ | CRA¥ | |
4. | 「権力の犬」 | KYONO、CRA¥ | KYONO、CRA¥ | |
5. | 「UNDERGROUND FACE」 | KYONO | KYONO | |
6. | 「SOLID STATE SURVIVOR」 | Chris Mosdell | 高橋ユキヒロ | |
7. | 「危険分子<DANGER BOY>」 | CRA¥ | CRA¥ | |
8. | 「CARE-LESS VIRUS」 | KYONO | KYONO | |
9. | 「チェスノ兵隊(コマ)」 | ISHIG∀KI | ISHIG∀KI | |
10. | 「4 JUNK 2 POP」 | ISHIG∀KI | ISHIG∀KI | |
11. | 「D-DAY」 | KYONO | KYONO | |
12. | 「GOVERNMENT WALL」 | CRA¥ | CRA¥ | |
13. | 「家畜」 | CRA¥ | CRA¥ | |
合計時間: |
曲解説
[編集]- マスメディア
- マスメディアへの批判、皮肉を歌った曲。後にセルフカバーアルバム『THE MAD CAPSULE MARKET'S』(1996年)に収録され、ベストアルバム『1990-1996』(2004年)にも収録された。
- PUBLIC REVOLUTION
- BERRIE時代に「LOVE & PEACE REVOLUTION」というタイトルで演奏されていた曲。
- システム・エラー
- セルフカバーアルバム『THE MAD CAPSULE MARKET'S』に「DOWN IN THE SYSTEM SYSTEM ERROR」というタイトルで大幅にアレンジされ収録された。
- 権力の犬
- ベストアルバム『1990-1996』に収録された。
- UNDERGROUND FACE
- SOLID STATE SURVIVOR
- YMOのカバー曲。
- 危険分子<DANGER BOY>
- CARE-LESS VIRUS
- チェスノ兵隊(コマ)
- 4 JUNK 2 POP
- D-DAY
- GOVERNMENT WALL
- インディーズ時代のシングルの再録版。
- 家畜
- ベースのCRA¥(後のTAKESHI UEDA)がボーカルを担当。
スタッフ・クレジット
[編集]参加ミュージシャン
[編集]スタッフ
[編集]- THE MAD CAPSULE MARKET'S - プロデュース
- 新銅"V"康晃 - ミックス、レコーディング・エンジニア
- 内田孝弘 - レコーディング・エンジニア
- FENDER JAPAN.LTD - スペシャル・サンクス
- LUDWIG - 野中貿易 - スペシャル・サンクス
- HOOK UP.INC - スペシャル・サンクス
- モリダイラ楽器 - スペシャル・サンクス
- サカグチケンファクトリー - アートワーク
- いわほりまゆき - スタイリスト
- ブルーノ・ダヤン (AVGUST) - 写真提供
脚注
[編集]- ^ 『カプセル・スープ』リリース後、4か月で本作をリリースしている。
- ^ a b c d 鹿野淳 (fact-mag.com)「FROM 1990 TO 2005 PERFECT MAD WORLD!!! - 3MEMBERS SELF LINERNOTES」『THE MAD CAPSULE MARKETS MAGAZINE!!』vol.1、ビクターエンタテインメント、東京都港区北青山3-6-7、2005年3月30日、8 - 25頁、JAN 4988002452644。
- ^ a b “ザ・マッド・カプセル・マーケッツ / SPEAK!!!![廃盤] - CDJournal”. 音楽出版. 2017年1月8日閲覧。
- ^ a b “SPEAK!!!! : Mad Capsule Markets”. ローソンHMVエンタテイメント. 2017年1月8日閲覧。